1997/04/28 - 1997/04/28
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みどりのくつしたさん
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1997年4月28日、名古屋国際空港を14時に出発予定の高麗航空606便(KOR606)は、14時10分に出発する。
名古屋からのチャーター便なので、一気に平壌へ。
平壌順安国際空港到着が16時50分(午後4時50分)、つまり飛行時間はたったの2時間40分だった。
僕の席は、26−D。
これは、旅行会社(中外旅行社)の担当者から座席票を渡された。
この26−Dというのが、一番後ろの席だったろうか、狭い補助席のようなところで、シートがリクライニングしなかった。
でも、どんな席でも、立っているよりはましだ。
僕は何しろ、エジプトのハルガダからスエズまで、5時間も満員バスに立っていたこともあるからね(涙)。
機内では一応食事も出たが、野菜の海苔巻きが記憶にある。
ただ、食事に醤油が付いてなかった。
順安国際航空に到着して、ターミナルビルを見ると、そこには大きな金日成の額が飾られているのが見える。
飛行機からは、タラップを降りて、日本製の市バスのようなものに乗って、ターミナルへ移動する。
最初は、写真を取ってはいけないのかと思っていたが、ツアー仲間が平気で撮っているので、僕も撮る。
ただ、度胸がないので、慌ててシャッターを切ったせいか、かなり手ブレを起こしている。
バスがターミナルビルに着くと、そこには、北朝鮮の歓迎陣が待っていた。
もちろん僕たちのような普通の観光客を待っていたのではない。
北朝鮮ツアーの仲間は30人弱程度だった。
もちろんこれだけでチャーター便が埋まるわけではなくて、メインは日本からの友好団体?の一行らしい。
面白いのは、大型のビデオカメラを持った撮影係りの人が目立つこと。
僕たちのツアーにも専用のビデオ撮影係の人がいた。
ツアーにぴったりとくっついてきて、行く先々のシーンを撮ってまとめる。
それを、ビデオに落として、帰国前に販売することになっている。
もちろん、ほかの利用法もありそうな気もしますが(笑)。
ターミナルビルの入国審査は、ただ一列に並んで、書類を見せて、入国書類を一枚取られただけ。
税関は、税関の申告用紙を提出して、荷物にX線をかけて、ゲートを通るだけ。
身体を触ってのボディチェックはなかった。
入国審査の列に並んでいる時に、ツアー仲間とあいさつをして、軽い世間話をする。
特に僕の場合は、申込が締切ギリギリだったので、そのことを話す。
ツアーには、北朝鮮に何度も来ている人もいる。
また、職業を名乗る人もいるが、世界中を旅してきた僕から見ると、ウソだとミエミエだった(すぐに本当のことを教えてくれたが)。
さすが北朝鮮ツアーなので、新婚旅行はいないし、不倫旅行もいない。
なにか参加者全員が怪しい雰囲気だ。
空港の駐車場には、ツアー専用のバスが停車していた。
すぐに乗り込んだが、名古屋空港で買ったウィスキーと週刊誌の入った袋を、税関のところに置き忘れていた。
慌てて取りにもどると、無事にそこにあった。
社会主義国では、盗難はない。
昔の中国旅行でも、「置き忘れたものはゼッタイに戻ってくる」というのが評判だったものだ。
もちろん、いまはそういうことはないだろうけどね。
バスは自由席で、ツアー参加者は30人弱なので、2席を1人で使うことが出来た。
これは楽だね。
バスが空港を出て、平壌の町の通りに出ると、ちょうど通りかかった小学生の一団が、僕たちのバスに向かって手を振る。
バスの中では、「小学生も、僕たちに手を振るために、わざわざ待ってたんでしょうねー(笑)」という声が上がる。
物事の裏を読む、ひねくれた人たちが、たくさん参加しているようだ。
でもそれって、僕とぴったり、気が合うってことじゃないかな。
これは、これは、なかなか楽しいツアーになりそうですね(笑)。
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/north_korea/airport.htm
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