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彼は続けて、自分が絵を描くときのことを話した。<br />(ちなみに彼の英語力では度々つっかえがあったので、整理してさらに言葉を加えて書いています)<br /><br />「俺が絵を描くときにはさ、だいたい、見たものを描くんだけど、見ながら描くんじゃなくて、思い出しながら<br />描くんだ。そうすると、実際のものとは違ってくる。でも、それが言わば、画家の腕の見せ所・・・<br />あるいは想像力や才能の違いなんだ。分かるか?」<br /><br />「実際のものと、頭の中−記憶の中−にあるものは違ってしまう。仕方がない。でも、俺は、さらに、<br />そのとき心で感じたものも、全部ミックスさせて描く。そうするとさ、面白いんだよ。<br />海の色でも、青は青だが、緑を足したり、黄色を足したり・・・ありえないと思うかもしれないが<br />俺は心で感じたものを一番大切にしてるんだ。本当に。君も、心で感じたものが、一番大切だよ。」<br /><br />などと彼は胸に手を当てて語った。<br /><br />そのように、彼は何度も、私との会話中に、自分の胸を平手で叩き、「心が大切だ」と話した。<br />私は何度も頷いて、適当な言葉で相槌を打った。<br /><br />「フィーリングは、私にとって、考えることよりも重要なことが多い」などと私は言った(と思う。よく覚えてない)。<br />そして私も、心の大切さは十分知っているつもりだった。<br /><br />それから彼は「ところで君の宗教は何?」と聞いてきた。<br /><br />これは、ほとんどの日本人にとって、最も頻繁に聞かれ、かつ正確に答えるのが難しい質問である。<br /><br />私は少し考えて「神道か仏教」と答えた。<br /><br />すると彼は「そうか。。。神道?は知らないけど、言葉は聞いたことある。でも、仏教は、俺は<br />(自分のより)好きだよ。実際、俺は他の宗教の方が興味があるんだ。ジャイナ教や、仏教、ヒンズー教・・・」<br /><br />私はそれを聞いて彼に尋ねた 「でもあなたはキリスト教でしょう?」<br /><br />「そうだよ。でも、本当のことを言うと、キリスト教のことは全然知らないし、興味もないんだ。俺は<br />けっこう仏教が気に入ってる。」と彼は笑いながら言った。<br /><br />なるほど。。。と私は思った。 このことを話す前に、何度か彼は、「心」と「世界」を混同して表現していたし<br />なんというか、心の世界を彼は一番大切にしていて、ま、いずれにせよ、「心が大切だ」などと言うのは<br />いかにも仏教的なように私には思えた。<br /><br />(キリスト教徒なら「神が大切だ」と言いそうなところだが、彼はほとんど「神」という単語を言わなかった)<br /><br />このように彼は、ブルガリア人にしては、少々ユニークな人間だと私の目にはうつった。<br /><br />それにしてもどうして私は、がっつりキリスト教的なブルガリアに来て、<br />仏教が大好きだ、などと言う男に出会えただろう!?<br /><br />そういう人間が、東欧に多いとでも? まさか・・・そんな話は聞いたことがない。笑。<br /><br />この出会いは、色々な意味で、私にはありえないと思えた。<br /><br />しかし事実はその、一種の奇跡とも呼べる出会いが、今その瞬間に起こっていた。<br /><br />なぜなら私は明白に、魂的な繋がりのある人間と、まったく予想だにしなかったブルガリアという国で<br />出会ってしまったからだ! <br /><br />私はこのような出会いを「奇跡」と呼ぶ。<br /><br />今、思い出しても私はなぜか、涙が出てくるほどだ。<br /><br />これを神の働きと呼ばずに、何と呼ぶだろうか。<br /><br /><br />

何も期待せず入ったカフェで魂の友と出会うことについて (3)

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2007/10 - 2007/10

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gibtal

gibtalさん

彼は続けて、自分が絵を描くときのことを話した。
(ちなみに彼の英語力では度々つっかえがあったので、整理してさらに言葉を加えて書いています)

「俺が絵を描くときにはさ、だいたい、見たものを描くんだけど、見ながら描くんじゃなくて、思い出しながら
描くんだ。そうすると、実際のものとは違ってくる。でも、それが言わば、画家の腕の見せ所・・・
あるいは想像力や才能の違いなんだ。分かるか?」

「実際のものと、頭の中−記憶の中−にあるものは違ってしまう。仕方がない。でも、俺は、さらに、
そのとき心で感じたものも、全部ミックスさせて描く。そうするとさ、面白いんだよ。
海の色でも、青は青だが、緑を足したり、黄色を足したり・・・ありえないと思うかもしれないが
俺は心で感じたものを一番大切にしてるんだ。本当に。君も、心で感じたものが、一番大切だよ。」

などと彼は胸に手を当てて語った。

そのように、彼は何度も、私との会話中に、自分の胸を平手で叩き、「心が大切だ」と話した。
私は何度も頷いて、適当な言葉で相槌を打った。

「フィーリングは、私にとって、考えることよりも重要なことが多い」などと私は言った(と思う。よく覚えてない)。
そして私も、心の大切さは十分知っているつもりだった。

それから彼は「ところで君の宗教は何?」と聞いてきた。

これは、ほとんどの日本人にとって、最も頻繁に聞かれ、かつ正確に答えるのが難しい質問である。

私は少し考えて「神道か仏教」と答えた。

すると彼は「そうか。。。神道?は知らないけど、言葉は聞いたことある。でも、仏教は、俺は
(自分のより)好きだよ。実際、俺は他の宗教の方が興味があるんだ。ジャイナ教や、仏教、ヒンズー教・・・」

私はそれを聞いて彼に尋ねた 「でもあなたはキリスト教でしょう?」

「そうだよ。でも、本当のことを言うと、キリスト教のことは全然知らないし、興味もないんだ。俺は
けっこう仏教が気に入ってる。」と彼は笑いながら言った。

なるほど。。。と私は思った。 このことを話す前に、何度か彼は、「心」と「世界」を混同して表現していたし
なんというか、心の世界を彼は一番大切にしていて、ま、いずれにせよ、「心が大切だ」などと言うのは
いかにも仏教的なように私には思えた。

(キリスト教徒なら「神が大切だ」と言いそうなところだが、彼はほとんど「神」という単語を言わなかった)

このように彼は、ブルガリア人にしては、少々ユニークな人間だと私の目にはうつった。

それにしてもどうして私は、がっつりキリスト教的なブルガリアに来て、
仏教が大好きだ、などと言う男に出会えただろう!?

そういう人間が、東欧に多いとでも? まさか・・・そんな話は聞いたことがない。笑。

この出会いは、色々な意味で、私にはありえないと思えた。

しかし事実はその、一種の奇跡とも呼べる出会いが、今その瞬間に起こっていた。

なぜなら私は明白に、魂的な繋がりのある人間と、まったく予想だにしなかったブルガリアという国で
出会ってしまったからだ! 

私はこのような出会いを「奇跡」と呼ぶ。

今、思い出しても私はなぜか、涙が出てくるほどだ。

これを神の働きと呼ばずに、何と呼ぶだろうか。


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