矢板市・川崎城。

2007/05/05 - 2007/05/05

矢板市の川崎城址に行ってきました。ここは今では公園になっています。

川崎城は地元の方では「塩谷城」と呼ぶ方も多いと思います。また山城であることから「城山」とも呼ばれ親しまれてきた場所でもあります。場所は国道４号線から矢板市内方向に入った、東北道のすぐ側です。城跡内からは高速道路が見渡せます。手前に城跡公園が整備されていますが、城跡用の駐車場は奥の道を入った所です。

この城は平安時代の末から戦国時代にかけて塩谷郡の北側を支配していた塩谷氏の本拠地の城になります。丘陵を使って作られた城であり、南北は１５００ｍ、東西は宮川・弁天川に挟まれる３５０ｍという広さを持った城郭です。城の主要部は東西４４ｍ・北南１４０ｍ程度の三日月形を模した形。この主要部と東に位置する宮川とは標高差４７ｍの急斜面に造られています。

築城者は塩谷朝業（ともなり）と伝えられています。宇都宮業綱の次男であり、鎌倉幕府の御家人として活躍しました。三代将軍実朝とも和歌を通じて交流があったそうです。また、「信生法師集」という中世文学史に残る歌集を残していることでも有名です。

ちなみに、朝業の二男・時朝が笠間城主となったことから茨城県笠間市と矢板市は姉妹都市となっています。

以前、本丸跡の広場には藤棚があってこの時期の見所でもあったのですが残念ながら枯れてしまったようです。とはいえ、新しい藤が伸びてきていることからしばらくすればまた綺麗な藤が見れると思います。駐車場から登ってくる途中に１つ藤棚があったのですが咲き方がちょっと微妙でした。この城跡には梅も多く植えられています。これは将軍実朝と朝業が梅にちなんだ和歌を詠んでいる事から、これにちなんでのものだそうです。

エリア 矢板・塩谷(栃木)

南側に展望所があります。そこまでの道は整地されています。本丸の方は整備されていません。

2007年3月に新しく建てられた石碑です。

空掘跡。

南側展望所にある碑。

城跡碑。

神社近くに歌が書かれた石碑があります。

神社前から。

石垣跡。