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森町での花見を終えた俺は、次の目的地に上ノ国町を目指すことにしました。<br />それには理由がありました。<br />森町から函館市までは約40km(車で約40分)なので、函館まで行って有名な五稜郭公園の桜や函館山からの夜景を見るという選択肢もありましたが、この時期の函館はものすごい混雑が予想されますし、何よりも旅の初日の締めくくりに日本海へ沈む夕陽を見てみたいと思ったからです。<br /><br />森町から日本海側に出るには、国道5号線を南下して北斗市入り国道227号線を通って峠を越えるルートと、函館を抜けて海岸沿いの国道228号線を走るルートの2つがありましたが、前述した通り函館は渋滞していると思われたので、国道227号線の峠を越えるルートを選択しました。<br />案の定、函館の手前の町である北斗市に向かう途中で道路が渋滞してきて、なかなか前に進まなくなる時間帯がありました。<br />ひさしぶりにラジオを聴きながら気長に待っていると、30分くらいで北斗市に入りました。<br />そこから一気に峠を越えて日本海側へと出ました。<br />日本海側は少しの間だけ晴れ間の見える時間帯もあり、まだ午後3時半でしたが日本海に沈む夕陽に期待が持てました。<br /><br />森町を出てから約2時間で今日の宿泊地である上ノ国町の道の駅“もんじゅ”に到着しました。<br />太陽は傾きかけているものの、しばらくは沈みそうもなかったので、道の駅に来る途中に見かけた花沢温泉に行ってみることにしました。<br />温泉の横には小さな公園があり、そこには何本かの桜の木が植えられていて、きれいな花を咲かせていました。<br /><br />桜を見て満足した俺は、温泉に入って休むことにしました。<br />この花沢温泉は町民が憩いの場として利用している町民温泉のようで、シャンプーも石鹸も備え付けられてはいないものの、200円という破格の安さで入浴できるのは嬉しいですね。<br />地元の人に交じって温泉に浸かり、露天風呂で一息ついているうちに太陽が徐々に夕陽へと変わりつつありました。<br /><br />夕陽を逃したくない俺は再び道の駅へ戻り、展望台から30分以上も夕陽が沈んでいくのを見ていました。<br />時折、雲の隙間から金色の夕陽が海面を輝かせる瞬間があり、この日一番の自然の美しさに目を奪われました。<br /><br />夕陽が沈むのを見届けた俺は、道の駅に入っているレストランで夕食を食べることにしました。<br />ガイドブックには活アワビ丼が有名だと書かれていたので、楽しみにしつつメニューを見てみると、今は“春の”メニューだそうで、ガイドブックに書かれたものよりも若干割高の「前浜活アワビ丼(1,800円!)」というのがありました。<br />普段の旅ではまったく贅沢をしないので今日くらいはいいだろうと思い、早速注文をすることにしました。<br />そして待つこと15分。<br />待望の活アワビ丼が運ばれてきました。<br /><br />さすがに漁師の町ということで、アワビがうまい!<br />そして空腹のせいかご飯もうまい!<br />あっという間に完食してしまいました。<br /><br />食事が終わると、寝る準備に入りました。<br />当初の予定では駐車場にテントを張ろうと考えていましたが、海風が強くて寒いため車中泊に変更することにしました。<br />車の中でもそれなりに寒かったので、助手席のシートを倒して、持ってきたタオルケットとブランケットを寝袋に入れて簡易ベッドの完成です。<br />あとはコンビニで買ってきた酒を一気に飲み干し、体が温まっている間に寝てしまえば快適に眠れるはずです。<br /><br />それにしても、この上ノ国町という町にお世話になるのは2度目です。<br />前回はちょうど10年前に自転車で北海道一周をした際に、同じ道の駅でテントを張って野宿をしたことを思い出します。<br />あれから10年経った今でも移動手段は違うものの、基本的には変わらない旅をしている自分がいると思うと何だか感慨深いものがありますね。<br />そんなことを思いながら、外は暗闇に包まれてしまったので、まだ夜8時半ですが明日の早起きに備えて眠ろうと思います。<br /><br />明日は朝一番で約250種類の桜が咲くことで有名な町・松前町に行こうと思います。

2009年GW 道南の旅 初日(後編:日本海の夕陽)

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2009/05/03 - 2009/05/03

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Tomo

Tomoさん

森町での花見を終えた俺は、次の目的地に上ノ国町を目指すことにしました。
それには理由がありました。
森町から函館市までは約40km(車で約40分)なので、函館まで行って有名な五稜郭公園の桜や函館山からの夜景を見るという選択肢もありましたが、この時期の函館はものすごい混雑が予想されますし、何よりも旅の初日の締めくくりに日本海へ沈む夕陽を見てみたいと思ったからです。

森町から日本海側に出るには、国道5号線を南下して北斗市入り国道227号線を通って峠を越えるルートと、函館を抜けて海岸沿いの国道228号線を走るルートの2つがありましたが、前述した通り函館は渋滞していると思われたので、国道227号線の峠を越えるルートを選択しました。
案の定、函館の手前の町である北斗市に向かう途中で道路が渋滞してきて、なかなか前に進まなくなる時間帯がありました。
ひさしぶりにラジオを聴きながら気長に待っていると、30分くらいで北斗市に入りました。
そこから一気に峠を越えて日本海側へと出ました。
日本海側は少しの間だけ晴れ間の見える時間帯もあり、まだ午後3時半でしたが日本海に沈む夕陽に期待が持てました。

森町を出てから約2時間で今日の宿泊地である上ノ国町の道の駅“もんじゅ”に到着しました。
太陽は傾きかけているものの、しばらくは沈みそうもなかったので、道の駅に来る途中に見かけた花沢温泉に行ってみることにしました。
温泉の横には小さな公園があり、そこには何本かの桜の木が植えられていて、きれいな花を咲かせていました。

桜を見て満足した俺は、温泉に入って休むことにしました。
この花沢温泉は町民が憩いの場として利用している町民温泉のようで、シャンプーも石鹸も備え付けられてはいないものの、200円という破格の安さで入浴できるのは嬉しいですね。
地元の人に交じって温泉に浸かり、露天風呂で一息ついているうちに太陽が徐々に夕陽へと変わりつつありました。

夕陽を逃したくない俺は再び道の駅へ戻り、展望台から30分以上も夕陽が沈んでいくのを見ていました。
時折、雲の隙間から金色の夕陽が海面を輝かせる瞬間があり、この日一番の自然の美しさに目を奪われました。

夕陽が沈むのを見届けた俺は、道の駅に入っているレストランで夕食を食べることにしました。
ガイドブックには活アワビ丼が有名だと書かれていたので、楽しみにしつつメニューを見てみると、今は“春の”メニューだそうで、ガイドブックに書かれたものよりも若干割高の「前浜活アワビ丼(1,800円!)」というのがありました。
普段の旅ではまったく贅沢をしないので今日くらいはいいだろうと思い、早速注文をすることにしました。
そして待つこと15分。
待望の活アワビ丼が運ばれてきました。

さすがに漁師の町ということで、アワビがうまい!
そして空腹のせいかご飯もうまい!
あっという間に完食してしまいました。

食事が終わると、寝る準備に入りました。
当初の予定では駐車場にテントを張ろうと考えていましたが、海風が強くて寒いため車中泊に変更することにしました。
車の中でもそれなりに寒かったので、助手席のシートを倒して、持ってきたタオルケットとブランケットを寝袋に入れて簡易ベッドの完成です。
あとはコンビニで買ってきた酒を一気に飲み干し、体が温まっている間に寝てしまえば快適に眠れるはずです。

それにしても、この上ノ国町という町にお世話になるのは2度目です。
前回はちょうど10年前に自転車で北海道一周をした際に、同じ道の駅でテントを張って野宿をしたことを思い出します。
あれから10年経った今でも移動手段は違うものの、基本的には変わらない旅をしている自分がいると思うと何だか感慨深いものがありますね。
そんなことを思いながら、外は暗闇に包まれてしまったので、まだ夜8時半ですが明日の早起きに備えて眠ろうと思います。

明日は朝一番で約250種類の桜が咲くことで有名な町・松前町に行こうと思います。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車

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  • 上ノ国町・花沢温泉横の桜

    上ノ国町・花沢温泉横の桜

  • 日本海に沈む夕陽

    日本海に沈む夕陽

  • 上ノ国町道の駅・もんじゅのレストランにて<br />「前浜活アワビ丼」

    上ノ国町道の駅・もんじゅのレストランにて
    「前浜活アワビ丼」

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