白石巡り、白石城。

2007/10/16 - 2007/10/16

蔵王エコーラインを降りてきた後、白石市に戻り白石城に向かいました。国道4号から益岡公園方向に降りて、1番北側の駐車場に車を置いてお城へ。。。と思ったらどういけばいいのかわかりません(^▽^;)

案内板のようなものが適当な方向を向いていたりして、肝心の城は姿も見えず大混乱。で、歩き回った所抜け道のような道があり城の裏側にたどりつきました。武家屋敷方面の方が表になるので南側から行ったほうが間違いがなかったです（笑）。

エリア 白石(宮城)

白石城は、寛治５年(1091)藤原秀郷から五代目にあたる藤原経清の次男経元が後三年の役で源義家に侍従し、奥州清原氏を討伐した功績によって「苅田」と「伊具」の２郡を与えられて姓も苅田と改めて居館を築たのが始まりとされています。

苅田氏の五代秀長は源頼朝の奥州征伐に侍従し白石氏と称しました。戦国時代に入ると伊達氏の勢力下に入りますが、天正19年(1591)豊臣秀吉によってこの地方は没収されます。そして、秀吉は会津若松城と共に蒲生氏郷に与えました。蒲生氏の家臣である蒲生郷成が城代となって益岡城と改称して修築します。蒲生氏郷が策略によって亡くなった後、慶長３年(1598)上杉領となり、上杉家・家臣甘粕備後守清長が白石城の再構築を行い、居城することになります。

慶長５年(1600)関ヶ原合戦の直前に伊達政宗は白石城を攻略し、この地方は再び伊達領となります。伊達家・重臣片倉小十郎景綱を白石城に、仙台領南端の要としました。以後明治維新まで二百六十余年間片倉氏の居城となります。

明治元年(1868)4月に江戸城が無血開城します。奥州14藩の重臣たちは白石城に集まり、会津若松藩救済を願い出ることにしました。しかし、官軍はこれを退けたため仙台藩士が官軍の参謀世良修蔵を暗殺します。5月、再び奥州列藩の重臣たちは白石城に集まって同盟条約を結びます。この時の加盟藩は25藩に増えましたが、さらに越後の6藩も参加し、白石に公議所を設けて官軍に対抗しようとしました。8月に戦が始まるとすぐに二本松城以下が陥落。白石公議所は解散し、9月には会津若松城も開城し、奥州は平定されることとなります。

象徴的存在であった三階櫓（大櫓）は明治７年(1875)に取り壊されましたが、平成7年(1995)、木造で文政六年の再建された物（最晩年）の姿に復元されました。基本化粧材は青森等のヒバ材ですが、中枢の桁材は吉野の500年の樹齢を越えるヒノキを使用し宮大工が当時の建築法で復元したものです。これによって数百年後も耐えるような復元となりました。総工費は21億円でした。

益岡公園北側の駐車場から向かいました。

井戸屋形。

石垣沿いにはお土産やさん。奥に行くとミュージアムがあります。

この枡形から大手門へ。

そして、大手門をくぐり本丸跡へ。

そして天守閣、石段を登って内部へ。

天守閣三階から。

本丸、未申櫓方向から。

石落とし。

狭間。

瓦、説明書。

土塁の模型。何層もコーティングされているんですねぇ。

土塁の模型が置いてある付け櫓から。鐘楼が見えます。
【白石城鐘堂は、その脇に物日（祝いの日）に片倉家の白地黒鐘の大馬じるし、三階黒鳥毛などが立てられたと伝えられるが、発掘調査の結果等により、三階櫓（天守）東側のこの突出平場に建っていたと考えられる。もとの鐘は文正元年（１４６６年）に鋳造されて、伊達郡東昌寺にあった。東昌寺は伊達家四世政依が弘安年中（１２７８〜８８年）に建立した寺で現在仙台市に移っている。何時の時代にか白石城に入って、非常の際に撞き鳴らされていた。
また、毎年七月、城回りの土手と堀の清掃の時は、この鐘を鳴らした。朝八時に七つ撞いて仕事を初め、九時に五つ、十時に三つで終わる。侍と城下にいる足軽、その他扶持を受けている者が総出で堀払いをした。長年使用したため、ひびが入ったので、寛文元年（１６６１年）片倉三代景長が仙台の鋳物師早山彌五助に命じて再鋳した。それが戊辰戦争後、明治三年（１８７０年）白石城払い下げの時、
ゆかりを知って伊達郡桑折町の傳来寺で買い求め、その由来を新たに記して使用していた。太平洋戦争中、古鐘であるといって保存させたので供出をまぬがれて傳来寺境内に現存している。（案内板より）】

付け櫓。ここから殿様以外は出入りします。いわゆる裏口です。

陣羽織などや兜が置いてあって、着ることができます('-'*)