2008/06/24 - 2008/06/24
37位(同エリア88件中)
熊野古道さん
関宿は江戸時代には、東海道五十三次の江戸から数えて47番目の宿場町として参勤交代や伊勢参りの人々で賑わいました。
昭和59年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
関宿の範囲は東西追分の間約1.8キロメートル、25ヘクタールに及び、江戸時代から明治時代にかけて建てられた古い民家200軒あまりが残っています。
以下は江戸時代(1,840年頃)の関宿に関するデーターです。
人口:1,942人、総家数632棟、本陣2軒、脇本陣2軒、旅籠屋42軒
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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-
関宿は国道1号線からのアクセスが便利です。
この「道の駅 関宿」が目印です。 -
関宿に行く前に一休み。
道の駅の建物にも関宿を思わせる工夫が見られます。 -
観光駐車場に車を止めて「関宿イラスト案内図」を参考に散策することにしました。
-
東追分から散策することにしました。
関宿の東の入り口である東追分は東海道と伊勢別街道の分岐点です。
大鳥居は二十年に一度の伊勢神宮式年遷宮の際に内宮宇治橋南詰の鳥居がここに移されてきます。 -
東追分から散策を開始して最初に見えてくるのが、木崎の町並みです。
-
【浅原家】
屋号は江戸屋と称し米屋、材木屋を営んでいたようです。
この浅原家は関宿の中でも江戸時代の面影を最も良く残している建物です。 -
【浅原家】
「ばったり(揚げ店、店棚)」と呼ばれるものです。
上げ下げ出来る棚のことで、商品を並べたり通りを通る人が座ったりしました。 -
【浅原家】
馬のつなぎ環です。
この馬のつなぎ環は散策中何軒かでみかけました。 -
【浅原家】
二階の竪格子窓は虫籠窓と呼ばれるものです。
関宿にはさまざまな形の虫籠窓があります。 -
御馳走場です。
食べ物のご馳走をイメージしますが、実際は関に出入りする大名行列の一行を関役人が出迎えたり見送ったりした場所です。 -
開運楼と松鶴楼です。
ここは関宿を代表する遊郭でした。 -
松鶴楼の二階の手すりや格子窓にその面影を残しています。
-
三重県の地方銀行 百五銀行ですが・・・
このように関宿の町並みの景観に配慮した造りとなっていました。 -
看板の文字は京都側が漢字、江戸側がひらがなになっています。
旅人が向かう方向を間違えないための工夫だといわれています。
写真はひらがな、江戸側になります。 -
こちらは京都側ですね。
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町屋の細部意匠です。
こうしたものは子孫繁栄・家運長久などを願って職人が技を凝らして作ったものです。
写真は虎の意匠ですが、ほかにも色々なものが関宿にあります。 -
龍の意匠です。
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虎の意匠瓦です。
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桶屋の細工瓦です。
桶屋で「器」
なるほど・・・ -
【鶴屋】
玉屋、会津屋とともに関宿を代表する旅籠です。 -
「関の山」という言葉の語源にもなった関宿の山車が収納されている山車倉です。
最盛期には16台の山車があったそうですが、現在では4台の山車が4箇所の山車倉に残っています。 -
【跳関亭】
二階から関宿を一望できます。 -
中町の町並みを一望できます。
もう少し高さがあればと思いました。 -
反対方向の先ほど山車倉があった方向です。
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伊藤本陣跡です。
このほか関宿には川北本陣もありました。
本陣は参勤交代の大名や公家、公用の幕臣などが利用した格式高い宿泊施設です。 -
橋爪家です。
橋爪家は江戸時代の初めに両替商を営み、江戸にも出店を持つ豪商でした。
街道に面して三角形の屋根を見せるこの建物は、関宿でもめずらしいものです。 -
玉屋です。
玉屋は「関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か」と謡われたほどの関宿を代表する大旅籠の一つです。 -
関郵便局です。
江戸時代には高札場があったところです。 -
関の町並みに調和を保つために作られた木製のポストです。
関宿を散策中に何箇所かに置かれていました。 -
かなりレトロな薬局です。
いい味出しています。 -
庵看板です
瓦屋根の付いた立派なものです。 -
地蔵院門前の町並みです。
関を代表する旅籠「会津屋」もこの一角にあります。 -
関を代表する旅籠の一つ会津屋です。
右側にある青い洋風意匠の窓があるのが山田屋です。 -
「関の地蔵に振袖着せて奈良の大仏婿に取ろ」の俗謡で名高い地蔵院です。
東海道を旅する人々の信仰を集めてきました。 -
消火栓ボックスにも配慮が見られます。
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新所の町並みです。
この辺では江戸時代の関宿の特産物として火縄があり、数十軒の火縄屋がありました。
火縄は主に鉄砲に用いましたが、道中の旅人が煙草などに使うために購入したため大繁盛したようです。 -
新所の町並みでも細部意匠を発見しました。
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鶴の意匠と・・・
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亀の意匠です。
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西の追分休憩所です。
西の追分は東海道と大和・伊賀街道との分岐点です。
2時間近い散策でしたが、関宿の町並みを堪能できたと思います。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- romanさん 2009/06/20 23:54:56
- 勉強になりました!
- 熊野古道さん こんばんは!
関宿の町並みの旅行記は本当に勉強になりました。
「ばったり(揚げ店、店棚)」なんて、
本当に便利そうですよね!!
百五銀行も街並に合わせて素晴らしいですし
特に感動したのが、
看板の文字は京都側が漢字で江戸側がひらがなという所です。
昔の人の知恵は、素晴らしいです!
町屋の細部意匠も最後の鶴カメの意匠で締められて
素晴らしい旅行記に1票です。
ろまん
- 熊野古道さん からの返信 2009/06/21 01:02:50
- RE: 勉強になりました!
- > romanさん こんばんは.
「関宿の町並み」の掲示板に書き込みそして投票ありがとうございます。
> 関宿の町並みの旅行記は本当に勉強になりました。
> 「ばったり(揚げ店、店棚)」なんて、
> 本当に便利そうですよね!!
そう言っていただけてうれしく思います。
「ばったり」には商品を並べる以外にも人が休憩するのに座ったりもしたそうです。
> 百五銀行も街並に合わせて素晴らしいですし
> 特に感動したのが、
> 看板の文字は京都側が漢字で江戸側がひらがなという所です。
> 昔の人の知恵は、素晴らしいです!
看板の文字は私も実際見たときは感動しましたが、本当に間違えたりしたのかと少し半信半疑です。
当時の旅人が旅籠に宿泊した場合、出発の際に行き先は右か左ですので、よほどの方向音痴でない限り間違えることはないような気がしますが・・・
でも実際は間違える人が多かったのでそうしたのでしょうね。
町屋の意匠も関宿にはたくさんありました。
散策がてら見比べてみるのも面白いと思います。
それでは「紫陽花を愛で・・・」シリーズ第4弾楽しみにしています。
熊野古道
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