2009/04/08 - 2009/04/08
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スーポンドイツさん
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サマルカンドから約60km、タジキスタンにあるペンジケントという小さな町の南の台地に古代のペンジケント遺跡があります。
タジク人が多く住むタジキスタンは、日本の国土の4倍もありますが、93%が山、パミール高原にそびえるサマニ峰・ガルモ峰は7000m級です。
国民の多くは、村で綿花・穀物・葡萄の栽培のほか酪農を営んでいます。また水力発電の能力が高く、ウズベキスタンに輸出しているそうです。
【日程】
第1日 4/3 関空〜タシケント
第2日 4/4 タシケント〜ウルゲンチ〜ヒワ
第3日 4/5 ヒワ〜ブハラ
第4日 4/6 ブハラ滞在
第5日 4/7 ブハラ〜シャフリサブス〜サマルカンド
第6日 4/8 サマルカンド〜ペンジケント〜サマルカンド
第7日 4/9 サマルカンド〜タシケント
第8日 4/10 機中泊〜成田〜関空
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真っ青な空に雪を戴くザラフシャン山脈が映えます。
ザラフシャンは金をまくと言う意味で、その名の通り高純度の金が採れるそうです。 -
春の訪れ♪
菜の花に混じって所々に真っ赤なポピー -
1時間と少し走るとウズベキスタン国境です。
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国境で観光バスとはしばしの別れ。
窓口でパスポートを提示し、例の税関申告書も提出して団体ビザで入国します。
係員は細い罫線の入ったノートに手書きでパスポート番号・名前などをびっしり書き込んでいきます。
の〜んびりとした仕事ぶり!
緩衝地帯を歩いてタジキスタン側に出ると、ワゴン車とガイドさんが待っていました。 -
ルダーキ記念博物館に着きました。
タジキスタン側の人々は、ビザなしでウズベキスタンに入国できますが、パスポートに出入国のハンコを押され、滞在は3日間に限られるそうです。
ソ連時代には自由な行き来があったと思いますが、最近は近隣諸国からのテロリストを警戒しているのでしょうか。
そんなことを忘れさせてくれる平和な家族の姿です。 -
ルダーキは10世紀ごろ活躍したペンジケント出身の文学者・詩人で、タジク語を作った人だそうです。
その名をとった博物館には、発掘品や壁画の写し・剥製などが展示され、タジキスタンの歴史や自然が紹介されています。
この石はソグド人の鳥葬用のオスアリだったか??? -
ここで出土した壁画から、ソグド人は高度な文化を持ち豊かな生活をしていたことがわかります。
彼らは商才に恵まれ、赤ん坊が生まれると口にハチミツ手にニカワを塗ったそうです。甘い言葉を言って握った金は離さない・・ -
部屋の想像図?
王は美女を従え客と酒を酌み交わし贅沢な暮らしをしていたのでしょう。
壁画のモチーフには、ソグドで信仰されたゾロアスター教に関係するものや英雄叙事詩・貴族の祝宴・寓話のシーンなどあるそうです。 -
タイル!
イラン・インド・カスピ海・中央アジア・モンゴル平原まで広大な地域の商人として活躍したソグド人
手に入れられないものはなかったのでしょう。 -
このスザニにはびっしり刺繍が施されていて、まるで絨毯のような重量感があります。
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あぐらをかいて盃を持つ男性
3月21日ナウルーズという新年を祝う貴族の宴会を描いたものと伝えられています。あぐらの起源はここかしら。
イスラム教では、人物・鳥獣の絵を描くことは禁じられているので、顔の部分が剥がされずに残っていたこと自体不思議です。
遺跡から出土したものの多くはエルミタージュ美術館にあるそうです。 -
今とあまり変わらないのでは!と思われる8世紀のソグド人のリビングです。
豊かな暮らしを続けていたソグド人は、ある日突然アラブ人によってこの世から抹殺された!!人も文字も言葉まで・・ -
三蔵法師が通った6世紀ごろも、こんな陶器を使っていたのでしょうか。
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タジキスタンの国章が描かれた工芸品です。
パミールの山々から昇る朝日、小麦と綿花、本がデザインされています。 -
バルスと呼ばれる虎の一種?
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ガイドのハムラスタさんと遺跡のある台地に上ってきました。
タジク人は、髭をたくわえ彫りが深くアーモンドのような目と高い鼻というイメージですが、温和そうな英語の先生です。 -
木々が全く生えていない赤茶けたトルキスタン山脈、その下にザラフシャン川が流れています。
ソグド人の町は5〜8世紀に栄えますが、8世紀後半アラブ来襲の時、突如として放棄されたままになりました。
千年以上土砂に埋もれたまま14haもの遺跡はまだ10%しか発掘されていないそうです。 -
地面には無数のでこぼこがあり、建物跡というより洞窟のようになっています。個人の家に壁画があるということは、かなり裕福だったのでしょう。
1933年に羊飼いが見つけたソグド語の棒切れをきっかけに発掘されたそうです。
野ざらしのまま風化は更に進んでいくのでしょうか。 -
ゾロアスター教の寺院や2階建て・3階建ての住居もあったそうです。
この地でいったい何が起こったのでしょう。
8世紀初めの貨幣以後の貨幣は1枚も出てきていません。その日からこの地に人は住んでいないのです。 -
眼下に新市街が広がっています。
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僅かな風にそよいで・・
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斜面一面に紫の小さな花が咲いていました。
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学校帰りに、こんにちは〜♪
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雪を頂いたザラフシャン山脈をバックに
ペンジケントの人々には、モンゴルの血も、アラブの血も、ペルシャの血もそして消滅したソグド人の血も流れているのでしょうか。
そういえば、大きなお腹を抱えて踊り、楊貴妃を喜ばせた安禄山はソグド人とイラン人の混血だったそうです。 -
パスポートの一番最後のページにスタンプを貰い、サマルカンドに戻ります。
国境では若い兵士が農作業をしていました。 -
ペンジケントで見た青は、澄みきった空の色でした。
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この旅行記へのコメント (5)
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- みやざきさん 2009/12/14 10:57:45
- ポピー
- ポピーの凄さはトルコで感じましたね。
5月が一番きれいでした。
ガイドに名前を聞きましたら「赤い花」と言うのです。
白い芥子は麻薬を採るので、栽培用の畑はしっかり管理されていて立ち入り禁止でした。
真っ赤なポピーはオリーブ畑の木陰にも真っ赤に咲いていましたが、ガイド曰く「あのオリーブを所有している農民は怠け者です」だそうです。
ポピーは雑草なので、本来は除草しなければ行けないのだそうです。
ポピーだけでなくトルコの雑草は色とりどりで奇麗でしたね。
摘んだ野花をバスに吊るして楽しみました。
宮崎 新
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- wakabunさん 2009/05/27 21:07:56
- タジキスタンまで
- すーぽんさん、
タジキスタンまでいかれたんですね、うらやましい!タジキスタン全然情報がなくて、個人旅行しにくそうだなあと思っていたのですが、今回近くまで行ってすごく気になっていました。
ウズベクに似ているようでやっぱり異なるんですね。雪山の景色がとってもきれい!あの雪山はちょっとキルギスを髣髴させました。
パミール高原・・・カシュガルーパキスタンの国境越えもパミール高原を通るんですよね。
Wakabun
- スーポンドイツさん からの返信 2009/05/28 14:26:24
- RE: タジキスタンまで
- Wakabunさんちに入り浸っている仕返しに!?(笑)いらしていただき嬉しいです。
ここはサマルカンドから入るのが一般的みたいです。勲章をつけたソ連っぽい制服を着てにこりともしない役人、なのに仕事はのんびり!出入国に時間がかかるのが難点です。「昼休みの時間になると仕事をしない」と聞いていたので、途中で切られたらどうなるかと思いましたよ。
タジキスタンでは大統領の顔写真を見かけました。バザールを見ていないので街や人々の様子まではよくわからなくて・・(^^ゞ
> パミール高原・・・カシュガルーパキスタンの国境越えもパミール高原を通るんですよね。
神々しい山々でした。
行きの飛行機から見たパミール高原、天山山脈・・人を寄せつけないような世界を越えていったWakabunさんに敬服です。
すーぽん
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- めーてる隊長さん 2009/04/28 11:25:44
- 綺麗ですね〜
- 「青の世界に魅せられて」工事中にごめんなさい。
青い空も綺麗ですが、絨毯の色や柄も素敵!
現地の人の笑顔が純朴で愛らしい。
いい旅されましたね〜
羨ましいです。
パパさんの、青森編!!
出張ですよね???
温泉とご馳走・・・ ふ〜ん。
- スーポンドイツさん からの返信 2009/04/28 17:45:41
- RE: 綺麗ですね〜
- めーてる隊長さん、有難うございます。
旅行記にまとめようとしたら、記憶が途切れている!! 自分で考えたり苦労していない分、抜けるみたいですね(~_~;)
> 現地の人の笑顔が純朴で愛らしい。
そうですよ〜♪日本も昔はこんなのだったかなぁ〜。「ボン、ボン」と言ってボールペンをせがむ子供もいますが、それも微笑ましいです。
> パパさんの、青森編!!
> 出張ですよね???
2号は「出張でも遊びたいの」 本当に仕事をしたのでしょうか???
すーぽん
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