日帰り貸切温泉[千葉県]

2009/04/14 - 2009/04/14

日帰りの立ち寄り湯で貸切温泉や家族風呂など実際に行った情報を記録しておきます。

食べログ「湖水亭 嵯峨和」
http://u.tabelog.com/osumou3/r/rvwdtl/930239/
と同時UPです。食事の詳細を記載しています。

エリア 君津(千葉)

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

亀山温泉「湖水亭・嵯峨和」は?嵯峨和(代表：佐川郁夫氏)が運営する大多喜町「養老渓谷 嵯峨和」本館 http://www.oyado-sagawa.com/　の支店にあたります。
開業は1998年、2001年頃から若主人佐川敬文氏(30)が切り盛りしていて、君津の地酒、大多喜町のタケノコや地元で捕獲された猪など、地場の食材にもこだわっている。
2004年リニューアルを行って室数6室から1階7室、2階2室の9室、一部に湖を眺めるウッドデッキを配している。宿泊は1泊2食7,350円〜11,550円

　房総・亀山湖畔「湖水亭 嵯峨和」　
　http://www.sagawa-kameyama.com/
　〒292-0526 千葉県君津市笹614
　TEL.[phone] FAX.[phone]

「貸切檜風呂」はヘリの高さ約30cm、浴槽の深さ65cm、加熱循環なしの自家源泉掛け流しです。
高齢者やハンディキャップのためヘリ高さと浴槽深さを公開しています。
源泉温が19.51℃と低いので源泉と湯の2種浴槽カランがあり自分で調温します。

料金は1,725円(消費税・入湯税150円込)/人で食事又は宿泊客は1,200円(同)になります。(小人は無料、12歳未満は入湯税無し)

又、貸切利用者又は食事・宿泊客は通常700円の「露天風呂」と「岩風呂」(内湯)にも無料で入れます。

「黒湯」と呼ばれるナトリウム炭酸水素塩泉でまっ黒く見えるお湯は深さ200mの湯脈から届けられるpH=8.6アルカリ性のラジウム冷鉱泉です。
表面に白い結晶が浮き湯中には黒い浮遊物が漂います。ヨード分が多く、美肌効果があります。
[効能・効果]
アトピー性皮膚炎　神経痛　皮膚炎　関節痛　冷え性　五十肩　運動麻痺　関節のこわばり　うちみ・くじき　慢性消化器病　痔疾　病後回復期　疲労回復　健康増進　切り傷　火傷等

手桶に汲んで見ると以外や薄い茶褐色で濃いコーヒーの様に50cm位で先が見えなくなります。
東京や北海道にも見られる「黒湯」の原因は「腐植質」と呼ばれるフミンという高分子芳香族化合物です。
入浴時はヌルヌルし、浴後の肌はさっぱりすべすべしてポカポカ感が長く持続するとっても優れた泉質です。いわゆる美人の湯ですので女性には特にお薦めです。

一般的なシャンプーやボディーソープの他薬草成分を配合した弾力直入シャンプーや湯葉豆乳ボディソープや墨石鹸などたくさんのアメニティが惜しげもなく置いてあります。

入浴時間は1時間が基本ですが他の予約客がない場合はゆっくり利用出来ます。脱衣室には木製椅子があり掛けて涼めます。出来れば扇風機などあればもっと良かったかもです。

洗面脱衣は籐ゴザが敷かれていますがごく普通の造りです。あるのはドライヤーのみ。内側から鍵が掛けられます。

貸切入口(画像右)の両脇は手前が展望「露天風呂」(画像：赤い「ゆ」暖簾)と奥が「岩風呂」(内湯)です。日替り男女入替えで本日は「岩風呂」が男湯。「客が来る事もあるけど空いてますので構わなければどうぞ」言われましたのでお言葉に甘え？フル○○(笑)のまま移動。両方入って来ました。

一番手前「露天風呂」はヘリの高さ約20cm、深さ55cm、

[オーナープログより画像借用：許可済4/16]
木製屋根付き半露天。

浴槽からは亀山湖を見おろす絶景が自慢の露天風呂です。

湖に浮かぶ押込地区と赤い豊田大橋が望めます。展望食事処とは同じ方角で隣り合わせていますので大体同じです。

「貸切風呂」を挟んで一番奥「岩風呂」(内湯)は床と浴槽はほぼフラットです。浴槽には段差がありますが深さ約50cm。
加熱・循環・塩素消毒を正直に記入しています。加水無しの源泉100％です。源泉温が19.51℃と低いので入浴に適した温度まで加温濾過する為循環させています。窓から庭が望めますがはめ殺し窓のため開放は出来ません。

湯上りには館内ロビー展望食事処前のソファーで寛げます(喫煙可)

食事処入口脇には冷たい井戸水で喉を潤せますが泉質のせいかポカポカし続け何度もお替りしました。

場所は東京駅から京葉線直通内房線特急さざなみで52分、快速76分の「木更津」駅で乗り換えJR久留里線で「亀岡」駅へ60分。駅より徒歩15分。

車の場合は首都高速から京葉道路或いは東関東自動車道を経て館山自動車道「姉崎袖ヶ浦」ICからR410で所要90分。久留里街道にて久留里観光や養老渓谷等房総観光の途中立ち寄っても良い。

入口看板です。

展望食事処は玄関突き当たりの湖側にある。和食の修行をされていて
南房小湊・磯料理 海鮮焼肉『海女小屋 やきやき亭』
http://r.tabelog.com/chiba/A1207/A120703/12017413/
http://www9.plala.or.jp/yakiyakitei/
04-7095-3511鴨川市内浦1907-1
の主人森正司氏とは料理修行時代の兄弟子の関係。

店内は3つのエリアに別れていて中央の黒いテーブル席2卓8名分

両側に長座卓各1卓です。お茶はセルフ。

ちなみに客室での食事も可能です。2階・1階とも一室1,575円(税込・1時間)予約時に「ネットを見た」で1,365円になります。
11:00〜18:00ですが14:00〜16:00でラストオーダーとなります。予約不要です。

定食メニューは
　1,050円・たけのこ御飯定食
　1,260円・ニジマスの塩焼定食
　1,365円・若竹豆腐定食
　1,470円・鮎の塩焼き定食　・若竹豆腐と筍御飯定食
　1,575円・国産香草豚の西京焼き定食　・ヒレカツ定食　・脂鰈の明太焼き定食(限定1食)　・森林鶏の胡麻漬定食
　1,785円・しし鍋定食　・鴨鍋定食　牛ほほ肉と大根のさっぱり煮定食

単品メニュー
　315円・日光唐辛子の三升漬け　・おつまみ山くらげのキムチ
　420円・自家製シャーベット　・自家製アイスクリーム
　525円・御新香盛り合せ　・竹の子の酢の物
　735円・川えび唐揚げ　・合鴨の燻製
　945円・たっぷり野菜と豚西京焼ロール
　1,050円・稚鮎の唐揚げ
　1,155円・若竹豆腐
　1,260円・極上霜降馬刺
　1,575円・山菜天婦羅　・牛ほほ肉と大根のさっぱり煮

飲物
　263円・オレンジジュース　・コーラ　・三ツ矢サイダー　・ウーロン茶　・コーヒー　・紫蘇ジュース
　315円・果実酒　525円地酒　735円果実酒サワー　・チューハイ
　840円・ビール(大瓶)　・冷酒(1.5合)　・1,470〜1,680円地酒セット

と大変リーズナブルだし、色々ありますねぇ。名物の「しし鍋定食」と「若竹豆腐定食」を頂きました。

突き出しは手桶風に「辛子菜のおひたし」、「鶏ごぼう」、「山くらげのキムチ」と漬物は「日光唐辛子の三升漬け」にカリカリの「梅醤油漬け」

御飯に鍋物以外は館主のおばあちゃんの作ったこうじ味噌の汁が付きます。

米は山形県産「あいがも農法こしひかり」新米の低温熟成保管が使われているようです。

「しし鍋定食」牡丹鍋の事ですが養殖イノブタを使うところが最近多いです。こちらは野生種の猪肉を使用しています。
味噌仕立てで館主のおばあちゃんの作ったこうじ味噌、信州味噌、八丁味噌、京桜味噌の4種合せ味噌ダレでネギやキノコとうどん玉が入っています。

これが旨いのって何のって！隠し味にコチュ醤が使われていて肉はしっかりとした噛み応えがありたっぷりの量です。

塩辛い味付けですが旨いので最後は「おじや」にして全部頂きました。

「若竹定食」は当地は美味しい三石山系湧水を利用した豆腐屋名店が多数ありその中から館主厳選の店の絞りたて豆乳をオリジナル蒸し器ににがりを打って出されます。

季節の野菜が乗り出来上がった豆腐が大変旨いのですが旬の出汁で頂きます。今回はアオサが入れられてました。

今回はL.O.ぎりぎりの事もあり先にお食事をさせて頂き、風呂上りにソファーにて自家製アイスクリームを頂きました。

[自家製アイスクリーム]
　・羅漢果　・韃靼蕎麦茶　・古代米のつぶつぶ　・肉桂皮
　・自家農園山葡萄ソース　・豆乳アイス季節の変わり餡
　・バニラ自家製ブルーベリーソース　・ふきのとう
[自家製シャーベット]
　・山葡萄　・芽山椒

等があり古代米と芽山椒は売切れで羅漢果にしてみました。羅漢果は中国広西チワン族自治区桂林の西南部3県、永福県、融安県、臨桂県や韓国が主要産地の多年生つる植物で強い甘みながら低カロリー、喉や肺を潤し、鎮咳作用や便秘解消等特殊な薬効や実の丸さが聖人賢者「羅漢」剃髪にたとえて名付けられています。

甘みが湯上りにとっても旨くボリュームもたっぷりで2名でシェアしました。

亀山温泉「湖水亭嵯峨和」リーフレット表。
[掲載許可済4/16]

亀山温泉「湖水亭嵯峨和」リーフレット裏。
[掲載許可済4/16]

ここかから8km久留里にある久留里城は雨城・霧降城・浦田城とも呼ばれる山城です。室町時代上総国武田信長によって築城。子孫真里谷氏が実行支配した後、中世戦国時代1535年（天文4年）里見義堯の居城としたのが新久留里城です。
越後の上杉謙信と同盟し北条の攻撃に何度も耐えますが1564年（永禄7年）北条軍上総侵攻で陥落、その後再び奪取。1590年（天正18年）小田原落城の際馳せ参じなかった秀吉の怒りを買い上総・下総没収、安房一国となり去ります。
その後、徳川時代松平忠政が入城、土屋忠直を経て黒田直純が入城、黒田氏居城として1872年(明治5年)の廃藩置県を迎え解体されます。
国有地となっていたものを借り受け1955年（昭和30年）城山公園として整備され1979年（昭和54年）建設されたのが江戸期のものとは全く異なる現在の模擬天守です。

当地は大変雨が多く別名、雨城(うじょう)と呼ばれる久留里城下清澄山系に降る雨が数十年の歳月を経て鉄分が少ない良質の地下水を生みます。
1882年(明治15年)川田村(現市内俵田)名主庄太夫の子息「大村安之助」が竹ヒゴを継ぎ足して鉄管を吊り先端にノミを固定して掘削する「上総堀り」を完成しますと多数の深井戸が掘られます。画像は高澤家の井戸です。

4軒の酒蔵他20の自噴井戸があり一般にも開放され深夜早朝にも拘わらず内外問わず多数の水を求める方が汲みに来ます。
水質検査も行われていますので安心して飲めますがそのカンパの箱がありますので汲んだら何がしかのお金を入れましょう。