山陰・隠岐旅行（３／６）隠岐島後、ローソク島編　(写真追加　2013.10.11）

2007/07/30 - 2007/07/30

夏休みを使って、山陰・隠岐を３泊４日で旅行に行ってきた。
鳥取では投入堂、隠岐でローソク島の夕陽、島根では足立美術館などが印象に残った。天気にも恵まれローソク島ではローソクに火が灯った。
これは、隠岐・島後編です。

ローソク島を中心に写真を追加しました。
携帯動画も登録しました。
２０１３．１０．１１

エリア 隠岐諸島(島根)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 船 レンタカー ANAグループ

旅行２日目（７／３０）隠岐の島ローソク島

投入堂から港まで　カーナビと競争

さて、投入堂から船乗り場まで出発だ。時は９時３０分、距離は８０キロ以上有り、カーナビには到着予想時間１２：２０着と出る。レンタカーを返す所から港は１キロ以上離れているので１時間以上短縮して、１１：２０分着でないと、間にあわない。ここから、カーナビとの競争が始まった。

カーナビと大勝負、間に合った

カーナビの指示に従い、倉吉の市街地では細い道路に振り回され、ようやく海岸線に出るのに１時間かかってしまった。まだ到着予想は１２：００で２０分しか短縮されていない。う〜ん、やばい。
海岸線は、信号が無くて速いが１車線なので遅い車がいると焦る。どんどん飛ばして何台かパスして頑張る。境港線に出たのは１１時頃で、カーナビ到着予想はようやく１１：４０。もう少し短縮だ。
予めレンタカー屋に電話して万全の備えをお願いする。ガソリンを入れる時間は無いようだ。ラストスパートで、レンタカー屋に１１：２５に到着。ふ〜っ、間にあった。
急いで清算して、ガソリン代はキロ査定で割り増しだが仕方ない。バイトのお姉ちゃんに港まで送ってもらうが、車のブレーキの解除方法が分からず、港の切符売り場も分からずで、最後には走った・・・。何とか、出航５分前の１１：３５に船まで到着する。疲れた。

隠岐の島へ

鳥取境港から、隠岐の島（島前）へ渡る。船は隠岐汽船レインボー２の高速船だ。レインボー１は観光客が少ないので廃止になったようだ。１１：４０に出航して１時間半で隠岐西郷に着くが、高速船なのでデッキに出られず残念で有った。これでは安いフェリーでも良いかなと思う。

隠岐騒動勃発地

西郷ではまず昼食、レンタカー屋の隣の食堂で鯵の刺身定食、さすがに美味い。地元のレンターカー屋に軽を借りるが、カーナビが着いていなかったが、狭い島内問題無いだろうとこの時は思った。レンタカー屋のすぐ近くの隠岐騒動勃発地を見る。

隠岐騒動

明治維新の前夜に尊皇攘夷の3,000人の島民が革命を起こして自治政府を樹立した。１８６７年３月１８日に生まれた隠岐共和国は、若者がつくりあげようとした理想の国家だったが、夢は８１日で終わった。その精神は、いまも島民の心の中に生き続けて、記念行事も有る。

玉若酢神社

２時過ぎにレンタカーで出発して、いよいよ島の観光に入る。先ずは近くの玉若酢神社（たまわかすみことじんじゃ）。この神社の宮司家（隠岐家）は，隠岐国造の末裔だという。

玉若酢神社で八百杉

玉若酢神社で八百杉を観る。高さ３０メートル，樹齢２，０００年といわれる天然記念物の八百杉がある。堂々たる杉だが古木で倒れないように棒で支えているのは残念である。この木に耳を当てると大蛇のいびきが聞こえるそうな。

佐々木家へ迷う

これから、隠岐の島を海岸伝いに左回りに回る。まず。佐々木家に行こうと思ったが、海岸伝いに行くはずが途中で通行止めに成っていた。それからが大変、カーナビ無し、詳しい道路地図無しで右往左往、何度も人に聞いて３０分くらいロスして、ようやく佐々木家に到着する。

隠岐最古の木造住宅

入館料３００円は高いと思ったが、１０分くらい簡単な説明を受ける。1836年建造の隠岐最古の木造住宅で、大きな庄屋の家で有ったが、子孫から町が寄贈を受け、何億も金をかけて修繕し重要文化財とした。

トシトコさん

説明員は地元のおじさんで、前には島巡り観光船をやっていたとか。観光バスも乗り付けて、うまく観光地化している。
ここで隠岐観光協会から携帯に電話があり、今日のローソク島観光船は出るとの事で、ホッとする。お天気次第なので良かった。

東海岸へ

佐々木家から東海岸に出る。
ここから、北上して海岸を見て、時計の反対周りに回って行く。

龍が滝

すぐに龍が滝。龍ヶ滝は隠岐島後民話・伝説案内板No.３が有りこう書かれていた。（大昔、この隠岐の国を開拓した玉若酢命は、海をも翔けり、断崖をも駆け登る龍馬に乗って上がられ、ちょうどこの断崖を一息に駆け登られましたので、その馬のひずめと尻尾の跡が残りました。そこから「龍が滝」「龍が崖」という地名がつきました。）

龍ヶ崖

海の青さと入り組んだ海岸線が見事である。
１００メートルの断崖絶壁。龍馬に乗ってこの断崖を一息に駆け登られたとは凄い。

浄土ヶ浜も美しい

少し先の浄土ヶ浜も美しい。この浄土ヶ浜にも隠岐島後民話・伝説案内板No.６が有る。（一休和尚が漁師の嶋右衛門を訪ねて、鯛の刺身を吐き出すと鯛が生き返った、嶋右衛門が真似をしたら弥陀、観音、勢至の三尊が現われ、さすがの一休も驚いて狂歌を残して立ち去った。釣りに出て　身は三峰島の　破れ衣　布施来てみれば　浄土なるらむ）

オニユリが

崖を降りて行くとオニユリもひっそりと咲いている。美しい海岸線が続く。

浄土ヶ浜

下まで降りてみた。一休さんが尋ねて来たのか。
蒼い海が美しい浄土？を成している。

最北端は白鳥海岸

島後の最北端は白鳥海岸だ。白島岬と、白島、沖ノ島と織り成して美しい景観を見せていて、遊覧船も出ている。波に浸食された岩が美しい。

隠岐色の紫陽花

道すがら、7月の終わりと言うのに紫陽花が色を成している。隠岐色の紫陽花も良い色だ。

素晴らしい景観

素晴らしい景観が続くが、もう遅刻を心配したくないので、これ以上寄り道はせずに、ローソク島観光船が出る福浦海岸に向かう。

福浦海岸に着く

福浦海岸には早めに５時過ぎに到着する。福浦海岸は、子供達が海水浴で遊んでいた。入江に成っていて波も穏やかで静かなところだ。ローソク島は、沖合いに高さ２０ｍでそびえ立ち、夕暮れに真っ赤な夕陽が灯る。この瞬間は陸上からでなく、海へ出て船上からでないと見られない。勿論、曇っていては夕陽も出ない。

ローソク島観光船

観光船は小さな船で定員３０人位を今日は１３人と空いていた。｢今日はお日様バッチリだよ、でもあまり天気が良いと綺麗に見えないよ｣と、船長に言われる。

美しい海岸線

美しい海岸線を見ながら進む。

海岸線が続いて

日没にはまだ間があるので、ゆっくり海岸線を堪能する。浸食された岩と緑がまぶしい。

ローソク島が見えてくる

３０分くらい乗ってようやく遠くにローソク島が見えてくる。いよいよで胸が高鳴る。

ローソク島の周りを

我々の船の他には１艘と少ないようだ。混んでる時は何艘も出て順番待ちになると言う。落日に合わせて、ローソク島の周りを何度も回る。

近くから

みると、結構大きくてごつい岩だ。
ローソクの先に火が着く決定的瞬間まで待つ。

迫力満点

まだです・

ローソク島に火が灯った

見えた。ローソク島に火が灯った。素晴らしい自然の景観。船の位置を変えながら何回かスポットに移動する。｢みなさん、良い写真撮れたかい｣と船長。携帯のモーションでも撮影しておく。決定的瞬間を見られてお天気に感謝。

携帯動画はこちらです。
http://www.youtube.com/watch?v=H4KZTINxRgw

美しいシルエット

みんな満足して写真が撮れた様で嬉しそう。ローソク島は、海上から１本のローソクが突き出た形で、陸地からは上手く見えないようだ。船にさえ乗れば、季節が変わってもＯＫだ。曇っていたら全く見えないので、その分嬉しくなる。

舟は近くの奇岩に

間からはローソク島も見える

奇岩の間からも火が灯った

その後、近くの奇岩の間からも火が灯るのを見る。みんな満足して、成果を確認しつつ帰路へ。

日本海の夕陽も

福浦海岸から、車で海岸伝いに西郷に戻る。これで、隠岐の島はまるまる１周した事に成る。日本海の夕陽も見る事が出来た。

陽が沈む

辺りも暗くなってきて、遠く海岸を見ながら急いで今日の宿の民宿に向かう。民宿に着いたのは夜８時に成ってしまった。先着のお客さんにローソク島の船で一緒だった人がいて、島の中央道路で来たそうで、３０分は早く到着したとか。ま、夕陽が見られたから遠回りも良しとしよう。
投入堂から始まりローソク島で終わった忙しくも満足出来る一日だった。

この旅行記へのコメント （6）

• はにぃｐ８さん 2013/10/26 09:39:20

  素敵な景色

  ＴＡＫＥおじさん様
  
  いつもご訪問とうひょうありがとうございます。
  
  今回は山陰・隠岐旅行を拝見いたしました。
  
  ローソク島　素敵な景色で感動しました。
  
  世界ジオパークネットワーク認定のニュースで
  隠岐ジオパークの事を知りました。
  世界遺産で富士山が騒がれた今年ですが、
  私はこの隠岐ジオパークの認定も同じように素晴らしいと思いました。
  
  自然が作り出すこの素敵な景色を色々見てみたいと思い
  こちらの旅行記楽しんで拝見させていただきました。
  
  はにぃｐ８

  TAKEおじさん からの返信 2013/10/26 11:32:43

  RE: 素敵な景色

  はにぃｐ８様
  
  ご訪問、有難うございました。
  
  隠岐の自然は本当に素晴らしいものでした。
  海岸線の巨大な岸壁や奇岩は日本では最大級のスケールだと思います。
  
  隠岐が世界ジオパークに認定されたのは知りませんでした。
  隠岐は世界ジオパークにふさわしい場所だと思います。
  
  あまり観光客が増えるのも心配ですが、もっと多くの人に隠岐の素晴らしさを見て欲しい気持ちもあります。
  
  ＴＡＫＥおじ
  
  
  
  
  

• Juniper Breezeさん 2012/09/09 01:25:40

  ローソク島!!

  TAKEおじさん、こんばんは。　お久しぶりです。　私が行ったことなくて初めて訪れる場所への観光に関して調べてると毎回かなりの確率で最初に辿り着く4トラ旅行記で、今回もTAKEおじさんの旅行記!　山陰・隠岐旅行記を全て読ませていただきました!!　
  
  ローソク島のことは、TAKEおじさんの旅行記で初めて知りましたが、何が何でも行きたくなり、今調べまくってます!　1番キツイのは、私は車の免許を持ってないので、隠岐島でもタクシー送迎付のツアー参加…しか選択肢がなく、日程と福浦港近くのホテルの空室状況とのにらめっこ中です…。　調節できて予約が出来ても、当日のお天気次第…と考えるとちょっとドキドキなのですが、島根にはそんな頻繁に行けないので、今回行けたらイイなぁ〜と思ってます…。　
  
  ローソク島自体はまだ分からないのですが、山陰地方への旅行は既に決定しているので、また帰ってきたら旅行記書きます!　
  
  出雲大社への電車での旅行in 1965年の旅行記も拝見しました!　凄いですねぇ!　凄く楽しく読ませていただきました!
  
  Juniper Breeze
  

  TAKEおじさん からの返信 2012/09/09 09:50:10

  RE: ローソク島!!

  Juniper Breezeさん
  
  こんにちは。
  山陰・隠岐旅行ですか。私の旅行記が役に立てれば良いのですが。
  ローソク島の天気は、本当に運しだいですね。
  この際、車の免許を取られたらいかがですか(笑
  隠岐は行くのが大変ですが、たぶん期待を裏切らないと思います。
  
  旅行記楽しみにしています。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＴＡＫＥおじ
  

• 十三の白髭さん 2012/05/25 17:43:52

  だんだんです、

  ＴＡＫＥおじさんへ
  
  私は隠岐の島生まれです。
  
  ＴＡＫＥおじさんの旅行記を見ていたら（山陰、隠岐旅行記）を発見
  
  30数年も帰省していないので懐かしく。
  
  また、西郷湾が変わった事に驚きです。
  
  今年の夏は帰省したくなりました。
  
  だんだんです、浦島太郎に成りかけでした。
  
  　　十三の白髭

  TAKEおじさん からの返信 2012/05/25 22:09:08

  RE: だんだんです、

  十三の白髭さん
  
  隠岐旅行記見ていただいたようで有難うございます。
  隠岐では奇岩、絶壁に驚かされました。
  日本でも、こんなところが有るのかと感動しました。
  まだまだ自然が残っている素晴らしいところだと思います。
  
  隠岐では、釣り人をずいぶん見かけました。
  30年ぶりにいかがですか。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＴＡＫＥおじ