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3月1日(水)第9日目<br /><br />3週間の日程で組んだ今回の一人旅の第8日目の夜、私はスペインのアンダルシア地方にあるグラナダのバスターミナルにいた。<br /><br />バスで一気にモロッコのマラケシュに行くためだ。出発時刻は夜中の3時。マドリッドやバルセロナ行きのバスは頻繁にあり、初めのうちはバスを待つ乗客がうじゃうじゃいた。しかし、0時を過ぎたあたりで人が減り、ついには私とホームレスくらいになってしまった。ガイドブックの「スペインではクビ絞め強盗に気をつけましょう」という注意書きが酔っ払いが通るたび頭をよぎり心配で落ちつかなかった。<br /><br />警備員のおじさんに自分はマラケシュに行くということをアピールしておいてよかった。というのもモロッコ行きのバスはターミナルの外に停車していたからだ。あのまま待合室で待っていたら乗り過ごしていたに違いない。スペイン語は分からなかったが、着いて来いという警備員の身振り。見るとバスがあった! 何とかモロッコには入国できそうだ。<br /><br />バスに乗った瞬間身震いした。見えない視線が私に集中してる。アラブ人たちが舐めるように見つめているのだ。いつもなら一人日本人である特別さ酔っていたのに、ただならぬ視線の強さに絶えられず下を向くしかなかった。これから約20時間共にバスに揺られて過ごすと思うとちょっと怖かった。窓際の席に腰を下ろし、隣の青年にマラケシュに行くんだと告げ眠ることにした。<br /><br />朝9時。スペインの港町アルヘシラスに着いた。ここからフェリーに乗換える。入国手続きも船の中で行い、ジブラルタル海峡を渡ること約2時間半でタンジールに着いた。もうそこはモロッコだった。<br /><br />明らかに違う。文字とは思えない曲線を描くアラビア文字が見える! なんだかウキウキな反面、不安でガチガチだった。フェリーを降り再びバスへ。体力を回復しようと睡眠モードに入ってまもなく隣の青年に起こされた。この青年、私を心配してくれてずっと気にしていてくれたのだ。船の中でも「入国手続きは済ませた?」とわざわざ伝えに来てくれたりした。優しいね。話によると、このバスはどうもマラケシュには行かないらしい。<br /><br />バスを降りると荷物をつめたコンテナのあたりに人だかりができている。個々に何か言い合っては喧騒な顔になったり、言い争って興奮しているおばちゃんの額になだめようとキスしたり、自分の主張を言ってはよく分からないといった風に肩をすくめている。大丈夫かなと思いつつ、私はまったく状況が読めず、ただマラケシュ? と聞くしかなかった。幸いにも、先ほどの青年がマラケシュ行きのバスに乗る人を探してくれて、その人に「この子はマラケシュに行くから世話してやってくれ」と言っているようだった。本当に感謝!<br /><br />無事にマラケシュ行きのバスに乗ることができた。途中で寄ったドライブインで食べたパンとお肉が美味しかった。ハンバーガーといって出されたが、明らかにハンバーガではないだろ、と突っ込みたくもなったが。これからどんどん街を抜け、マラケシュに着くのは22時くらいだろう。バスの中では大音量で映画が放映されていた。<br /><br />少しずつ人が減り、バスが停車するたびに前に座っている人に「ここはどこ?」ときいた。指が示す地図はマラケシュからはまだまだ遠くだった。<br /><br />すっかり暗くなってくると不安も大きくなってきた。宿はどうしよう、モロッコのお金持ってないよ・・・アラビア語わかんないよ!とは思いつつ、どうにかなるんだよないつも、と考える余裕もあったわけで、ハイ。<br /><br />バスが止まり、どうやらマラケシュに着いたようだった。運転手に英語で質問するが、オフィスで聞けと言っているようで無視された。受付で「ジャマ・エル・フナはどうやって行くの?」と尋ねると、「ここのみちをまっすぐ行って曲がってずっとまっすぐだ」だって。って言われたとおりに行くと、ちゃんと看板も出ていた。とりあえず歩く歩く歩く。歩いて歩いて歩いた。で、いつつくの?もう折れてしまいそうな精神状態にあった。重い!ここはどこ!ぶつぶつ言いながらとりあえず歩いた。<br /><br />30分くらい歩いた気分でやっとそれらしい場所に着いた。警備らしき人に「ジャマ・エル・フナは?」と聞くと「そこだよ」だって。あー、この明るい所か!やっと着いた〜。よし、宿だ宿!<br /><br />お湯が出ることが優先だった。まともな宿に当たっていなかったし、この寒さじゃだめだと思ったからだ。地球の歩き方に載っている宿に行くと空き部屋があるという。よかったよ。多分ぼったくられたけど。<br /><br />レセプションの兄ちゃんが私を見かけて「お茶でもどう?」と誘ってくれた。今夜はもう夜中の0時近くだし休むことにしていたが、せっかくなのでお言葉に甘えることに。ってなんでいきなり階段でお姫様抱っこしようとしてんだよ!と旅では男の動物的行動を見なれてきた私なのでうまくかわし受付へ。<br /><br />「コーヒーかお茶どっちがいい?」といわれて、お茶と答えた。私はてっきり紅茶が出てくるのかとおもったが一口飲んでびっくりした。なんでこれこんなにあま〜いの????ミントティーなのだがめちゃくちゃ甘い!だけど、日本で飲むミントティーのくせがなかった。<br /><br />と、なぜか私の手をスリスリし始めた。さっきまでいた人たちは家に帰っちゃったしちょっと危険な予感がしたし、寒かったので部屋に戻ることにした。アラビア語でおやすみは「レイレ サリーダ」というらしい。とりあえず、「レイレ サリーダ!」といい部屋に戻った。<br /><br />明日はいよいよツアー開始である!<br />

モロッコだぁ!

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2006/03/01 - 2006/03/01

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鹿間玲子

鹿間玲子さん

3月1日(水)第9日目

3週間の日程で組んだ今回の一人旅の第8日目の夜、私はスペインのアンダルシア地方にあるグラナダのバスターミナルにいた。

バスで一気にモロッコのマラケシュに行くためだ。出発時刻は夜中の3時。マドリッドやバルセロナ行きのバスは頻繁にあり、初めのうちはバスを待つ乗客がうじゃうじゃいた。しかし、0時を過ぎたあたりで人が減り、ついには私とホームレスくらいになってしまった。ガイドブックの「スペインではクビ絞め強盗に気をつけましょう」という注意書きが酔っ払いが通るたび頭をよぎり心配で落ちつかなかった。

警備員のおじさんに自分はマラケシュに行くということをアピールしておいてよかった。というのもモロッコ行きのバスはターミナルの外に停車していたからだ。あのまま待合室で待っていたら乗り過ごしていたに違いない。スペイン語は分からなかったが、着いて来いという警備員の身振り。見るとバスがあった! 何とかモロッコには入国できそうだ。

バスに乗った瞬間身震いした。見えない視線が私に集中してる。アラブ人たちが舐めるように見つめているのだ。いつもなら一人日本人である特別さ酔っていたのに、ただならぬ視線の強さに絶えられず下を向くしかなかった。これから約20時間共にバスに揺られて過ごすと思うとちょっと怖かった。窓際の席に腰を下ろし、隣の青年にマラケシュに行くんだと告げ眠ることにした。

朝9時。スペインの港町アルヘシラスに着いた。ここからフェリーに乗換える。入国手続きも船の中で行い、ジブラルタル海峡を渡ること約2時間半でタンジールに着いた。もうそこはモロッコだった。

明らかに違う。文字とは思えない曲線を描くアラビア文字が見える! なんだかウキウキな反面、不安でガチガチだった。フェリーを降り再びバスへ。体力を回復しようと睡眠モードに入ってまもなく隣の青年に起こされた。この青年、私を心配してくれてずっと気にしていてくれたのだ。船の中でも「入国手続きは済ませた?」とわざわざ伝えに来てくれたりした。優しいね。話によると、このバスはどうもマラケシュには行かないらしい。

バスを降りると荷物をつめたコンテナのあたりに人だかりができている。個々に何か言い合っては喧騒な顔になったり、言い争って興奮しているおばちゃんの額になだめようとキスしたり、自分の主張を言ってはよく分からないといった風に肩をすくめている。大丈夫かなと思いつつ、私はまったく状況が読めず、ただマラケシュ? と聞くしかなかった。幸いにも、先ほどの青年がマラケシュ行きのバスに乗る人を探してくれて、その人に「この子はマラケシュに行くから世話してやってくれ」と言っているようだった。本当に感謝!

無事にマラケシュ行きのバスに乗ることができた。途中で寄ったドライブインで食べたパンとお肉が美味しかった。ハンバーガーといって出されたが、明らかにハンバーガではないだろ、と突っ込みたくもなったが。これからどんどん街を抜け、マラケシュに着くのは22時くらいだろう。バスの中では大音量で映画が放映されていた。

少しずつ人が減り、バスが停車するたびに前に座っている人に「ここはどこ?」ときいた。指が示す地図はマラケシュからはまだまだ遠くだった。

すっかり暗くなってくると不安も大きくなってきた。宿はどうしよう、モロッコのお金持ってないよ・・・アラビア語わかんないよ!とは思いつつ、どうにかなるんだよないつも、と考える余裕もあったわけで、ハイ。

バスが止まり、どうやらマラケシュに着いたようだった。運転手に英語で質問するが、オフィスで聞けと言っているようで無視された。受付で「ジャマ・エル・フナはどうやって行くの?」と尋ねると、「ここのみちをまっすぐ行って曲がってずっとまっすぐだ」だって。って言われたとおりに行くと、ちゃんと看板も出ていた。とりあえず歩く歩く歩く。歩いて歩いて歩いた。で、いつつくの?もう折れてしまいそうな精神状態にあった。重い!ここはどこ!ぶつぶつ言いながらとりあえず歩いた。

30分くらい歩いた気分でやっとそれらしい場所に着いた。警備らしき人に「ジャマ・エル・フナは?」と聞くと「そこだよ」だって。あー、この明るい所か!やっと着いた〜。よし、宿だ宿!

お湯が出ることが優先だった。まともな宿に当たっていなかったし、この寒さじゃだめだと思ったからだ。地球の歩き方に載っている宿に行くと空き部屋があるという。よかったよ。多分ぼったくられたけど。

レセプションの兄ちゃんが私を見かけて「お茶でもどう?」と誘ってくれた。今夜はもう夜中の0時近くだし休むことにしていたが、せっかくなのでお言葉に甘えることに。ってなんでいきなり階段でお姫様抱っこしようとしてんだよ!と旅では男の動物的行動を見なれてきた私なのでうまくかわし受付へ。

「コーヒーかお茶どっちがいい?」といわれて、お茶と答えた。私はてっきり紅茶が出てくるのかとおもったが一口飲んでびっくりした。なんでこれこんなにあま〜いの????ミントティーなのだがめちゃくちゃ甘い!だけど、日本で飲むミントティーのくせがなかった。

と、なぜか私の手をスリスリし始めた。さっきまでいた人たちは家に帰っちゃったしちょっと危険な予感がしたし、寒かったので部屋に戻ることにした。アラビア語でおやすみは「レイレ サリーダ」というらしい。とりあえず、「レイレ サリーダ!」といい部屋に戻った。

明日はいよいよツアー開始である!

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス

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