雨と酔っ払いとシェリー酒と

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２月２５日（土）第５日目　

セビーリャからヘレス・デ・ラ・フロンテーラにショットとリップ！ヘレスといえばシェリー酒！シェリー酒は、昨年有楽町のとあるスペイン料理屋でバーテンのアルバイトをしていたときに初めて知ったお酒である。スペインを代表するお酒で、食前酒として飲まれることが多く、独特の注ぎ方がある。

今日は、朝からあいにくの曇り＆雨。日帰りなので荷物は少ないのが救いであった。裁判所近くのバスステーションでヘレス行きのバスのチケットを買ってバスを待つ。ヘレスへは約１時間半で到着できる。

スペインは右側通行。高速は２車線で、左側が追い越し車線となっている。驚いたことに高速には街灯がないのである。夜どうなるん？怖いわ〜

ヘレスに着き、インフォメーションセンタを目指した。るるぶの地図には載っておらず、ステーションのスタッフに行き先を告げるとここをまっすぐ行けばよいそうだった。中心地までは結構な距離だった。しかも、雨が降っているので気分が沈んでくる。なんとかにぎやかな場所に出ることができた。街にはTIO　PEPEと書かれたシェリー酒の樽のオブジェがたくさんあった。インフォメーションで、とりあえず、今日土曜日にオープンしているボデガ（酒蔵）を尋ねてみたところ、３つあるといわれた。

ボデガまでも結構歩いた。しかも土曜なのか雨のせいか人が全然いない･･･。寂しくなりつつ、ペドロ・ドメックという会社のボデガに行ってみた。すると、見学は１４時からだって。まだ時間がある。近くのTIO　PEPEの会社であるゴンザレス＆ビアス社にもいってみる。こちらも１４時から。うーん、どちらにしよう。

まだ時間があるので飲み物でも飲もうと、近くのバルに入った。コーラを頼み、隣に座っている犬を連れたおっちゃんにどちらがいいか尋ねてみた。もちろんジェスチャー＆単語で。すると、ゴンザレスの方がいいという。地元人がそういうならゴンザレスにしよう！それにしても、おつまみに出されたオリーブがうまい！はじめは何だか不思議な味だなあと思っていたが、食べているとやみつきになってきた。おそらく、オリーブをシェリー酒とニンニクと鷹の爪、そしてオリーブオイルで漬けたものに違いない。

ゴンザレス＆ビアスはなかなか良かった。可愛らしいカートで移動し説明を聞いて周る。倉庫にはなんと５千個のシェリー酒樽が眠っているとか！でかいね〜。ねずみ用のシェリーの入ったグラスがあったりして楽しかった。そして、最後にタパスとシェリーの試飲。一人で食べるのはかなりロンリーだったけど、イベリコ豚最高！オリーブオイルたっぷりかけて食べたのでマジうまだった。シェリーも美味い！真っ赤になりながら飲んでいた。また食べたいな〜

お土産を買って帰路へ。夕刻のせいかすっかり街に人がおらず静まり返っていた。来た道を帰ったはずがまったく逆の方に歩いてしまった。教えてくれたおじいさんグラシアス。こんな酔っ払いに救いの手をさし延べてくれて。

ステーションの近くのスーパーでお菓子とジュースを購入。今夜は我慢しよう。お腹が減ったときにランチを食べられないのがここスペインなのだから！