2004/08/19 - 2004/08/19
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鹿間玲子さん
2004年8月19日(木)
オランダから来た女の子2人の声がうるさい。はじめ、フランス語かと思ったが、聞き取れる単語がなく、違うのだと納得した。発音も、慣れれば聞き取れるものなのである。
昨日の夜から何も食べていないので、おなかがすいた。身支度と荷造りを済ませ、荷物をbaggage roomにあずけ、郵便局へ向かう。昨日書いた下川さんとキャンパるメンバーに当てた手紙だ。あまりにお腹が空いていたので途中でクロワッサンを二つ買う。15時まで何をしようか。
帰ってくるのが大変だから、宿付近を散歩する。本当はセーヌ川に出たかったのだが、なかなかつかない。仕方なく、このまま行っても無駄だと思ったので引き返してリヨン駅にいく。どこかのカフェに入ろうとしたが、やめた。バスティーユでは、小さな市場が出ていた。近くの店でチョコレートタルトとくるみキャラメルのたるとを買う。くるみキャラメルはとても美味しかったが、結構高カロリーなので胃がもたれてしまった。パリに着てからずっと気になっていた橋みたいなのは、実は歩道橋だった。そこを歩く。つくづく並木と町並みのロマンティックさに憧れを抱く。ああいう家に住んで、ベランダにゼラニウムの花を飾りたい。好きな人とずっと暮らしたい。幸せに、けんかなんかしないで。
パリの人々はよく本を読んでいる。公園でもベンチでも電車の中でも、待合室の中でも。英国では古本屋を見つけられなかったが、ここでは簡単に見つかる。
特にやることもなかったので、ホステルに戻る。ホステルはリヨン駅の目の前なので、数分でリヨン駅に到着。待合室で日記を書く。電光掲示板で出発時刻とホームナンバーを確認しホームEで列車に乗る。私の列車は八号車で、98の番号だった。結構快適な乗り心地である。これから7時間の長旅だ。
私のとなりには、シャンベリーに行く男の人が乗っていた。自分の子ども2人と、兄弟の子ども2人をつれて帰るところだという。これからちょっとした出来事があった。
彼の奥さんは日本人で、出会いはウィーンだそうだ。今は、中世の勉強をしているという。その前は、英語の先生をやっていたそうだ。彼は大都市が嫌いで、フランス人もあまり好きじゃないといった。私もあまり日本は好きじゃない。
フランス人っぽくないこの人は、とてもフレンドリーだし、彼が連れていた子どもたちも、私に関心を寄せているような目つきで見つめてくる。彼はアメリカに住んでいたこともあって、そこでであった日本人は皆、日本に帰りたくないといっていたそうだ。私も、どうにか海外で暮らせる方法を探したい。
私が今日ミラノに行くといって、23時ごろつくと話したら、気をつけなさい、イタリアは特に危ないから。しかも、バックパッカーで日本人で可愛い子が一人で夜を歩くなんて…、と心配してくれた。日本人は、未だにお金持ちだと思われているみたい。でも、私はあんまり持ってないよといった。
しかし、彼は本当にすごく心配してくれた。シャンベリーで泊まった方がいいよ、そんなに宿代は高くないし、安全だしって。そして、今日のチケットを明日も使えるか聞いてきてあげるよって言ってくれた。何て優しいんだろう。
私は彼が席を立っている間、涙が出そうだった。困っている時に、人の優しさに触れるって本当に心がギュッとなる。頼ることのできない一人旅で、私は口では平気といっていても、どこか心の奥で淋しさも蓄積していたのかもしれない。パックツアーや友人との旅行では絶対に味わえないことじゃないかな。だから一人旅が空きなんだよ。人との出会いが未知数だから。
彼が戻ってきた。グッドニュースがあるって。チケットは使えるし、ミラノ駅の周りにはホテルがたくさんあるから大丈夫ってバーの店員が言ってたと。ちょっと心配しすぎちゃったという。なぜなら、自分の娘が私くらいの都市で知らない国を一人で旅行すると思うと心配で…というではないか。優しいね。こんなお父さん大好き。彼からオレンジパウンドケーキをもう一切れもらい食べる。この甘さがとっても優しくて、のどに引っかかる。
パリから三時間程度でシャンベリーの近くまで来た。雲が多く、天候は悪いが、個々は湖水地方に似ている。世界中の田舎は同じようだ。シャンベリーに到着し、握手をした。safeと念を押され、私はありがとうと返事した。
寝たり起きたり、食べたりしながら到着を待つ。今日の宿が心配で落ち着かない。日本から小説家英語の単語週を持って繰ればよかった。外は暗くなりかけて、列車の中にいる人々も少なくなってくる。夜行バスの方がよかったかなあ。
走行している間に、MilanoCentralに着いてしまった。外は生暖かく気持ち悪い。インフォメーションに行くがやはり既に閉まっていた。「野宿」という言葉が脳裏をよぎったが、知らない土地で何が起こるかわからない。死んでしまったら何にもならない。ましてや、一応女だし。ということで、重い荷物を担ぎ宿探し。駅を出てすぐ横にMini Hotelというホテルがあったので、ためしに入ってみた。Are there in a vacant room tonight? と聞くとyesの返事。いくらか尋ねると70ユーロ。もう少し安くならないかというと60ユーロといった。だが、慮金表を見ると110ユーロと書いてある。しかも、日本語で。なんだかよくわからず、ぼったくられるのは嫌なので別のホテルを探すことに。そのホテルのフロントに、この近くにホテルはないかと聞く。少しあるき、もう一つのホテルを見つけた。さっきのホテルの裏手にあった。名前は、Hotel Florida。中に入って部屋があるかどうかきくとOkとのこと。値段は60ユーロ。もう少し安くならない?って聞くと、渋い顔をして頭を横に振る・他のホテルを探すのも危険だったし、探すエネルギーもないので個々に決めた。クレジットカードで済ませ、パスポートを見せる。パスポートを返してくれないので聞くと、コンピュータに入力しなければならないから終わったら呼びますという。
部屋に行くと、今まではホステル暮らしだったので、そのよさに感動する。一人部屋だし、シャワールームもきれいだし、バスタブもあるし、タオルも用意されている。素泊まりの宿だけど、私にとっては十分だ。
ひとおおり荷物を片付ける。ゆっくりしていると内線で、パスポートを取りに着たければOkだよと喋っている。今行きます、とフロントに行く。
陽気なおじさんが、You are so yangと私に話し掛け、ついで、色んなところに言っているんだね、といっこうにパスポートを返そうとしない。旅の目的など聞かれ、日本では何を勉強しているのかと聞くのでpoliticsというとワーオと驚かれた。プライムミニスターになりたいのかといわれる。外国で会う人、特に年配の人は、政治を専攻していると答えると、決まって政治家だのガバメントだのになりたいのかという。日本では、大学で勉強することなんて、専門的なこと意外、ただ興味のある分野でしかないけれど、ヨーロッパでは、大学で勉強したことイコール将来の職業になるというかんがいがあるのかもしれない。そのおじさんは、何か言っていたが、途中からイタリア語になっていたので訳がわからなかった。
部屋に戻り、久しぶりにゆっくりお風呂に入る。幸せ〜。こんな広いベッドに横になれるなんて嬉しさをかみしめながら眠った。
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