冬のフィンランド(サーリーセルカ,ヘルシンキ）

2009/02/18 - 2009/02/25

初めての冬のフィンランド、寒さ対策万全でいざ出発。

エリア サーリセルカ(フィンランド)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: フィンランド航空

北欧は今回で6度目、冬のフィンランドは初めて。今まではSASばかり利用していたが、今回は初めてのフィンランド航空利用。しゅっーぱーあつ！

座席はいつもなるべく後席を利用している。機内サービスが遅いとかトイレ利用に人が行きかうという欠点もあるけれど、トイレ利用には便利、体が痛い時は立ち上がって体を動かすスペースもあるし、場合によってはあまり乗客がいない時もあるのでゆっくりくつろげるという理由からなのだ。
シートはSASと比べてチョッと貧弱のような気がする。ただ、足元のスペースは広めかな。それにしても日本人ばかり、日本発なので当たり前といえば当たり前だけど、SASと比べると明らかにビジネスマンが少ない。
　アメニティはSASよりもいいかも。

フィンランドビールは2種類選べる。今回はＫＯＦＦにした。さあ、ゆっくりと空の旅を楽しもうか。
映画は日本語の吹き替えもけっこうあっていいんだけど、ボリュームに限界があって、聴きづらいのが難点。

機内食は、まあこんなもんでしょ。
そうそう、アテンダントも日本人スタッフが多いのだ。

フィンランドのスタバ的存在のロバートコーヒーがでてきた。これはいい宣伝だよね。

窓の外は、大陸に入ってからは白銀の世界。ところどころに氷のひび割れが見える。これって温暖化の影響、違うかぁ！　　あっ、熊が渡れなくてクマっている。見えるわけねーだろ！！　しかもオヤジギャクかよ。

ヘシンキに到着、意外と雪が少ない。
入国審査ではけっこう時間がかかってしまった。特に私の列はなかなか進まない。私の後ろに並んでいるツアーコンンダクターはイライラしてきて、“この列に並んで大失敗”と客に言っている。さあ、私の番だ、なるほど、いろいろ聞いてくる。これって英語が喋れない人は厳しいよな。以前エストニアから入国した時も結構時間がかかった。コペンハーゲンなんかはいつも簡単だったのに。私は妻も一緒だったので、最後に“次は私の妻だけど、まったく英語が喋れないから頼むよ”　と言ったら　ＯＫと言ってくれた。ホントかよと疑いをもって妻を待っていたら　あっというまにでてきた。なんでも”こんにちわ”と言って　そのまま判をおしたようだ。言ってみるもんだね。ちなみに次のツアコンはなかなか出て来なかった。
　目的地のＩＶＡＬＯ行きまでには2時間程の待ちで空港内をうろうろ。それにしても日本人ばかり、多分、大阪からの便と、帰りの便の人達だとは思うけど、あまりにも多すぎ。
国内便は自由席なので、1時間前に並び始めたら、あっという間に後ろに行列が出来てしまった。
　前から3番目のシートに座る。到着時間が遅いので、もたもたしていたらレストラン、スーパー等が閉まってしまう可能性があるので、とにかく早く降りて早くホテルチェックインしたいのだ。

予定通り18：50にＩＶＡＬＯに到着。うーーん、確かに寒いかも。でもまだ実感は無い。
　バッゲージクレームに荷物が出始めてきた。殆どがパッケージツアーと思わしき人ばかりのようだ。私の荷物が出て来た。早い！　さっさと荷物を持って外へ。まだバスに誰も乗っていない。こりゃーダメだ。こんなところでタイムロスはしたくない。“ＨＥＩ　タクシー！”　凄いスピード、大丈夫かよ。でもＧｏ　Ｇｏ　Ｇｏ！　なんか、アメリカTV番組のアメージングレース気分だ。　
外は晴れ、星が綺麗に見える。
30分程でＴＵＮＴＵＲＩ　ＨＯＴＥＬに到着。空港についてからまだ30分しかたっていない。早い。まだ19：30だ。

こんな寒いところにきて、バスタブ無しは嫌でしょ。日本人はお湯につかって疲れを癒さないと！
ｎｅｔで直接予約した。バスタブ、サウナ付きのホテルタイプの部屋があったのでこのホテルを選んだ。
なんでも昨年の9月にオープンした棟との事。服を乾燥する設備もある。期待どおりの部屋だ。
　

いいじゃんか、このサウナルーム。

おうっとっと、部屋を楽しんでいる場合ではない。腹が空いてきたし、飲み物も欲しい。今晩はレストランではなくて、スーパーの食べ物にしよう。
　夜のサーリーセルカを初めて歩く。さっ寒い。まつ毛が凍ってきている。瞬きするのが辛い。10分程でスーパーに到着。意外と品揃いもいい。パン、ハム、ベジタブル、ビールにジュースを買ってホテル向かう。
早足で私達を抜いていった白人は何とピザを持っているではないか。しまったあ、ピザ屋もあったのか。
買い物してホテルに着いた時にバスがやってきた。あっ！　このバスは空港からのだ。何と私達が着いてから1時間以上たっている。ヘッヘッヘっ　チョッと優越感。　

食事をした後にオーロラを見に外へ出た。デジイチと三脚、カメラの電池消耗防止のホッカイロと万全の態勢だ。
　空は晴れ、満天の星達だ。うん、いい条件だ！全て準備万端、あとはオーロラの出現を待つだけだ。30分たってもでてこない。足が冷たくなってきた。お尻が冷たい。カメラを入れてきたバックはカチカチになってきた。寒い！　寒いーーっ！　オーロラさーん　何処ぉ！　しょうがない、星でも撮影して気を紛らすか、レリーズスイッチを着けて、三脚に設置、エーと、手ブレ防止をoff、オートフォーカスもoff，F値を小さくして、よし撮影開始、あれっ？　シャッターがおりない。なっなんで？　手袋を取ってあれやこれやして気がついたら、もう身体は寒さの限界にきていた。うーーんダメだあ、耐えられない。ホテルに帰って、温まって防寒、カメラ共に態勢を整えてからまた後で来よう。
・・・・・・あれっ？、気がついたら朝になっていた。疲れていたんだだよな時差もあるし、と自分を納得させて。朝の景色でも撮るか。

宿泊しているのはGielasという棟。朝食もこの棟で出来る。他の棟に宿泊している人たちはフロントにある棟でとっているようだ。無線ランも問題なし。持っていったiPod　touchもさくさく使える。この部屋を予約して大正解。

泊まっている棟の入口

朝は真青な空だったのに、なんだか怪しい天気になってきた。

ショッピングセンターに行くまでに小さなShopが並んでいる。クリスマスでもないのに、クリスマスの飾り付けしている店が多い。これっていつまでやっているんだろうか？

トナカイソリツアーに参加。犬ぞりを選んでいる人が多そうだけど、あえてトナカイを選んだ。スリルはないけど、深い森のなかをのそのそと行くのもけっこういいかな。でもトナカイってけっこう頭がいいのには驚いた。ちゃんと指示に従って歩くよ。
軽食とコーヒーを飲みながら、サーメ人から彼らの生活やトナカイについての説明、質疑応答で終わり。
まあ、こんなもんかな。

夜のスノーモービルツアーに参加。参加者は20名ほどいたが、全て欧米人。人口光のない森林でオーロラが見えれば最高と期待を持って出発。最初は空は雲で覆われて星も見えない。晴れてくれ！　出発して20分、だんだんと街の光も遠くなってきた。空も星が見えてきた。いいぞいいぞその調子だ。30分も走ると、もう人口光は遠くの彼方。空は満天の星になってきた。お願い！！　オーロラちゃん出てきて！。スノーモービルも休憩タイム、案内の人から暖かいベリージュースのサービス。スノーモービルから降りたら、ずぶずぶズボズボ。おーっ！　雪が深いのに今はじめて気付いた。ジュースを　飲みながら空を見上げる。なんか、このくそ寒い深い光のない森の中でホットジュースを飲んでいる自分を考えると、いい気分になってきた。でもふと冷静な自分にかえると、寒い！足が痛い！　確かな気温が分からないけど　おそらくマイナス30度はあるんじゃないかな。再び出発。　走っても走ってもオーロラはでない。逆に雪が降ってきた。あーーっ、どんどん雪が激しくなってきた。おまけに風まで強くなってきた。顔が痛いい、ダメだ、今日もオーロラは断念だ。後は最後までスノーモービルを楽しむだけだ。約3時間のツアーも終了。オーロラは見えなかったけど、いいツアーだった。

夜は、宿泊棟にあるレストランで食事。外は大吹雪。これじゃ今晩は晴れそうもない。思い切り食べて飲むとしよう。
予約しておいたから良いテーブルでの食事だった。

3日目は終日吹雪。ショッピングセンターでお買い物。スーパーには結構お土産物が安価で売っている。普通のお土産売り場よりもいいかも。

３泊して結局オーロラは見えずじまい。でもけっこういい経験と時間を過ごさせてもらった。朝のフライトの為に7時にチェックアウト。空港へは今度はバスで移動。

IVALO空港で搭乗手続きをして待合室へ。いろんな動物の剥製が飾ってある。搭乗口近くの椅子に座って時間待ち、意外と搭乗時間のアナウンスが早くて、みんなあわててどやどやと私達のほうに押しよせてきた。

こういうタラップから飛行機に乗るってなんか情緒あっていい感じ。
　ヘルシンキに向けてしゅっぱーつ！

ヴァンター空港に到着、空港の一番端のバッゲージクレーム、荷物を持って出口へ。あれー、このすみっこにバスが来るのかなあ？　普通だとＦＩＮＮＡＩＲのエアポートバスなのになあ。いーやー聞いちゃえ！　と同じ飛行機で来たフィンランド人に聞いたら　”そこで待ってればヘルシンキ市内行きの路線バスが来るよ”との事。”キートス”　さっそく、バス停に並んだ。すると、どうも日本人らしきカップルが迷っている様子。私達を気にしながらうろうろ。おいおい、聞いてくれれば教えてやるのにぃ。結局、同じバス停の列に並んだ。
　予約してある　ＫＬＡＵＳ　Ｋ　ＨＯＴＥＬまでは中央駅から徒歩で約７分。凍った道をゴロゴロスーツケースを引っ張るのは結構辛いものがある。
　

デザインホテルらしく全てが洗練されている。バスタブ付きの部屋に泊まった。2部屋あり、ソファではなくてテーブルなので、部屋で食事をするというのには便利だ。洗面所のコップまでもｉｔｔａｌａなのには驚いた。

朝食メニューは特に特別なものはないけど、食器が全てイッタラ。
そうそう、こっちのバターってとても美味しく感じるんだよな。感じるだけなのか、本当に美味しいのか、はたまたこっちのパンと合うからなのか。試しに、空港で売っていたらバターを買って帰ろうと思う。

日本にも進出してきたＨ＆Ｍ。原宿に行ってきたけど、男性洋品でいいものは無し、更に若い人向けばかりでガッカリ。おそらく女性も同じだと思う。Forumに入っているＨ＆Ｍは私のお気に入りの店舗。今回もいろいろ買ってしまった。

ForumからSOKOSへつながる地下を通っていたら、スープ屋さんがあった。あれ？　これ、ひょっとしてハカニエミのマーケットホールにある　スープ屋さんと同じ？　あっ、あの親父さんの写真が貼ってあるよ。懐かしいな、何年か前に　Go Go　Finlandという本で紹介されていて初めて行った時は、まだあの親父さんがバリバリやっていて、とても親切だった。最近は、親父さんもいないし、いつも混んでいるので行かなくなってしまったんだよな。店員はパンク系の格好をした女性で、注文したら、なんととても愛らしく接客してくれた。”あの親父さんは最近どうしているの？”と聞いたら、”最近は老いてしまってあんまり身体の具合がよくないんです。”との事。味は、うん、同じ同じ、パンも水も自由だし。思いがけない発見でした。

今日の夕食はリッチにしよう。何処のレストランにしようかと、ガイドブック等を見て調べたけど、どうも今までの経験上、ガイドブックに載っているところって、お店が旅行者慣れしてて地元の雰囲気を味わえないんだよな。よし！　ここはイッパツどのガイドブックにも載っていないレストランに挑戦だ。昼食時にForumからホテル帰るまでを散策・・・・　っう、ここはどうだ。あまり人が行き来しない道の片隅に小さなお店がある。外からみる限りは、６テーブルほどで、店内はすっきりと飾りつけしてある。よし、電話番号をチェック。夕方、電話で予約完了。
　PM6:30　お店に入る。40歳ぐらいの男性がテーブルに案内してくれた。店内は思ったとおりだ。薄明かりの落ち着いた雰囲気、地元の人と思われる人達が3組食事をしている。コース料理とボトルで赤ワイン。旨い！前菜からデザートまで、しかも綺麗な盛り付け。特に牛ステーキは絶品だった。3センチぐらいある厚さで、柔らかくてジューシー。ここにして良かったあ。お店の人に日本人は来るのかと聴いたら、昔は来たけど最近は殆どきていないとの事。
お店の名前を是非ここに紹介したいけど、ヤーメタ！
せっか見つけたのに荒らされるのはもったいない。
　ヒントは　ＫＬＡＵＳ　Ｋ　から　Ｆｏｒｕｍに行くのに大通りではなくて、直線に近い裏道を通って行く途中にあります。
あー　とてもいい時間を過ごせた。
写真は店内が暗いし、フラッシュは他の人のご迷惑になるので、そーっとデザートだけフラッシュ無しでパチリ。

トラムの停留所にある、看板っていつもなぜかかわいい。今回はブタ。

日曜日は殆どのお店がお休み。でもーーっアラビアファクトリーは営業している。まずは、ＰＥＮＴＩＫに、ギフト用の物が多いんだけど、私は好きなのだ。ちょうどお茶碗にもなるサイズのものあるし、デザインが気に入っている。殆ど日本人達はイッタラの売っている売り場しかいかないけど、ここにもアウトレットもあるし、いいのにな。
　その後はイッタラ売り場へ。おーっ！　新しいオリゴもあるじゃないか。あれもこれもでみるみるうちにカートいっぱいになってしまった。はい、船便でお願いしまーす。（約2週間で日本に届きます）

マリメッコファクトリーショップへ。前回はタクシーで行ったが、今回は地下鉄で行ってみよう。最寄の駅だけはチェック、あとはなんとかなるさ。

地下鉄の駅を降り、さあ何処だぁ。乳母車を押したおばあさんに聞いてみた。”あの建物の裏だよ”　キートス。その場所に行ってみたが何もない。今度は自転車に乗ったおじさんに聞いてみた。英語が通じなかったが理解したらしく身振りで教えてくれた、キートス。この辺かなあ？　そういえば前回タクシーで行った時にＶＯＬＶＯの店が近くにあった事を思い出した。あっＶＯＬＶＯがあった。あったあったあ、マリメッコーー！

またまたあれやこれや買ってしまった。とにかく安い。日本で買うのがばかばかしい。写真の他に生地や大きなバッグも買った。納得の買い物でした。

街で見かけた小さなショップ
ヘルシンキのペコちゃん。これは日本のペコちゃんをパクっているのか、それとも偶然か。

デパ地下で買ったデリカテッセンをホテルの部屋で夕食
買ったのはスモークサーモン、ミートボール、パン、サラダ、ヨーグルト、エビ、そしてボトルワイン。こんな夕食もいいもんだ。

帰国後の為にスーパーで買いだめ、まずはロバートコーヒー、空港よりも安価です。そして何でもＤＩＬＬの香りのする北欧料理、このＤＩＬＬは日本ではなかなか手に入らない。３袋お買い上げー。小さいフィンランドの旗も売っていたので、これも買っちゃいました。定番のキシリトールガムとグミも勿論購入。

スープもたくさん買った。同じクノールでもこっちのスープは濃厚で旨いのだ。

郵便局のショップもなかなか楽しい。気に入ったのがブックマーク。友達のお土産はこれにした。勿論自分も使おう。

今回のフィンランドの旅も終わりだ。今までと違って、冬のフィンランドらしさが経験出来て、楽しい旅立った。夏と違ってひっそりとした港も情緒があっていい。今回の旅でチョッとだけシベリウスの曲を理解出来たような気がした。有難う。フィンランド、有難うサーリーセルカ、有難うヘルシンキ。キートス！

この旅行記へのコメント （1）

• はまさん 2011/01/15 19:56:22

  参考にさせていただきました。

  pentik satoruさんの旅行記を参考にさせていただいて、
  ﾌｨﾝﾗﾝﾄﾞに行ってきました。
  丁寧な旅行記でとても参考になりました。ありがとうございます。
  
  ﾍﾙｼﾝｷのﾚｽﾄﾗﾝもがんばって、行ってきました。
  多分、載っていたお店だと思います。
  室内は、ﾀﾞｳﾝﾗｲﾄでｷｬﾝﾄﾞﾙありですよね？
  写真のﾃﾞｻﾞｰﾄは、ｼﾅﾓﾝの効いたｱｯﾌﾟﾙﾀﾙﾄ+ｱｲｽであたりですか？
  Englishのﾒﾆｭｰがなかったのは、初心者にはちょっと痛かったですが、
  よかったです。ありがとうございました。