1978/11/26 - 1978/12/02
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アンタライさん
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デリーからジャイプール、アグラ、カジュラホを廻る。
チャタプールから午後3時発のバスで、夕暮れにMahobaの街へ着く。
少し離れた周りに何もない、ヘンピな所にある Mahoba駅に行く。荷物を預けて、バザールのある町まで戻り、3RP-50(1RP-約30円)の安いカレーセットを、3人共、腹が減っていたのか、めいっぱい、かっ食らう。
力車に乗って、静まり返った中、月の光を頼りに駅に戻る。た〜くさんの星が見えて、綺麗なんだな〜!!
寒さしのぎと、蚊よけなのか、白い布、毛布を被って、待合室の地べたに、隙間無く寝ている沢山の乗客?、こじき?と一緒に夜10時半の列車の予約時間まで、駅で時間を潰す。
それ〜! と席取りを!! 早かったつもりだが、やはりプロにはかなわなかった。
コンパートメントの2段に成っている、上のSieeper、2つ共取られてしまう。
しかし、そんなに混んでいないので、横になって、寝ていけそう!!
夜中の11時半にMahobaを出発。
ベナレス到着は明日の昼。 1978年11月26日である。
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朝7時過ぎ、意外と大きな駅 Allahabadで乗客もほとんど降り、随分長く、停車していた。
眠い中、ボサッーと横になっていたら、制服姿の鉄道警察の2人組が、突然、私とHoriMさんが寝ていたコンパートメントに入って来て、荷物を開けて見せる様に命令される。
KawaMさんは、隣のコンパートメントで寝ていたが、KawaMさんのオレンジ色の荷物は、私の座席の下の見える所に置いあった。
ガンチャ検査で、私とHoriMさんの荷物を、中身を全部出させて調べられ、また、航空券とトラベラーズ・チェックを入れていたチャック付きの手作りの貴重品入れのサラシまでも、全て中身を出させられ、調べられた。
トータル20〜30分位、ここまで調べるもんかと思われるまで厳しく、しつこく、徹底的に調べられた。
その時、丁度、まずい事に、KawaMさんのオレンジ色の荷物の直ぐ取り出し出来るポケットに、チュウレンと葉を、入れてあった・・・・。
KawaMさんは、気が気でなく、警察署に行く前の最後のトイレだとか、ビビリ捲くっちゃって、通路を行ったり来たりして、オタオタしっぱなしであった。
しかし、実にラッキーにも、私とHoriMさんの荷物だけで時間を取られ、KawaMさんの荷物は調べられずに済み、本当に「ラッキー!! ふっー!」 と安心したものだった。
その夕方に、偶然にも、MastuOちゃん、KaneKちゃんに再会した。
同じ様に鉄道警察の荷物検査で、運悪く、葉が見つかったけど、警察署に連れて行かれるとかではなく、ワイロを要求され、50RPを20RP(1RP 約30円)に値切って、お金で済んだと言っていた。
もう、時効だろうし、そんな時代でもあった
昼過ぎにやっと、ベラナシへ到着する。 -
ベナレス
この頃の、旅情報は、ほとんどは、旅行者同士のクチコミであった。
「アジアを歩く」と言う、地球の歩き方の前身のような、ガイドブックがあった。
安ホテル情報から詐欺の手口、危険地域情報など、今までにないタイプのガイドブックで、我々、貧乏旅行者にとって、重宝され、支持されていた。
この本で調べたのかどうか、ベラナシでは、一人8RP(1RP-約30円)のウェルカムホテルと言う名のホテルに泊まっている。 -
ベラナシの火葬場。
KawaMさんは体調が悪いので、部屋で休む。
後日、日本で再会した時、コレラかと思ったくらい、発熱と下痢が続き、動く事さえ出来ない状態だったらしい。
ビスケットを買って来ると言っては、夜まで、遊び呆けて、買うのを2日間も忘れてしまう。
「こっちは死ぬ思いをしたのに、頼んだビスケットさえ忘れ、冷たい仕打ちをされた」と、現在でも言われる。
病気は皆、何かしらに罹るし、不安にさせられるものである。
HoriMさんも、アグラで会う前は、デリーでマラリアに罹って、3日おきに熱が出たり、下ったりで本当に心細かったとの事。
HoriMさんと街を見学に行き、牛だらけのガンガ沿いを歩いていると、煙が上がっている場所があり、沐浴場だと思い、行ってみると、なんと、火葬場であった。
現在では情報も多いし、前もって知識として、準備しておく事が出来るが、なんら情報も無く、この光景を目のあたりにしたショックは忘れられない。
野外劇場の様な、半円の少し高くなって居る段に座って、2人共、何も喋れないまま、1時間近くも、ぼんやりと見つめていた。
次から次へと、死体が運ばれて来て、目を真っ赤にした肉親が、死体が綺麗に焼ける様に、竹の棒で突っついたりしていた。
時々死体の目の辺りや内臓から、「ジュ〜」という水気を伴った音が聞こえたりする。
ある程度焼けると、死体をガンガに投げ捨て、肉親達は同じガンガの川で沐浴する。
荼毘の様な火葬場で、最初は焼かれる死体を目の当たりにした、ビンタを食らった様な驚きがあったが、淡々と見ていると、気持ち悪いとかの感情は無く、神聖な儀式を見ているようであった。
葬儀のながれ、肉親の気持ち、物体となった死体の扱い、ガンガの役割 ete・・。 色々な事を考え、感じさせてくれた。
そして、生と死そして生活すべてが偉大なガンガに、依存している。
ガンガに始まり、ガンガで終わる。
聖なるガンガの意味がほんの、少しだけだが、理解出来た様な気がした。 -
サルナート ダメーク・ストゥーパ
ベナレスの市内の道は狭く、迷路のように入り込んでいる道が多く、すぐに迷いそうになる。
古いままの建物が多く、小じんまりしているこのベラナシの街は、インドの全てが凝縮されている様な魅力がある。
道に迷っていると、偶然にも、デリー以来のMastuOちゃんに会う。
一緒のKaneKちゃんは下痢で調子が悪いらしい。
また、デリーを出て以降、毎日、カレーばっかりの食事で、体が要求していた久々の中華は、美味かった!!
翌々日に、少し熱の下ったKawaMさんを、ほっちらかして、HoriMさんとMastuOちゃんとの3人で、自転車を借りて(1日1RP-25 1RP 約30円 それにしてもえらく安い)サルナートへサイクリングに行く。 -
サルナート ダメーク・ストゥーバ
自転車で軽快に田舎道を走る。
ラ〜ンラ・ランラン・ラ〜ン♪
やはり、足があると言う事は、時間を自分でコントロール出来、余裕のある、ゆったりとした時間と行動が取れる。 -
サルナート近くのチャイハネ。
結局、のんびりし過ぎか、距離がかなりあったのか、分らないが、チベタンレストランでラーメン、餃子の食事を取ったら、結構遅くなり、暗い中やっと帰り着いた。
1日中、自転車に乗っていたので、ケツが痛いんよ!!
でも田舎の綺麗な空気とのどかな景色が心地良く、天気も良くて楽しかったな〜!! -
朝焼けのガンガ
テヘラン・アミルカビールホテルで会った和歌山のすっとびSakaTさんとカブール以来の再会。
話し方も、ユニークで上手く、大笑いのアメリカヒッチ旅行、南米旅行の話を聞いて、帰国後の近い将来、次の目的の南米の旅を決意した日でもあった。
徹夜をして、朝焼けのガンガを見に行く。 -
朝焼けのガンガ
デリーのヤミ両替詐欺手口。
ヤミ両替詐欺の手口は、本、クチコミで充分知っていて、心得ていたのに・・・・。
やられちゃうんだね〜!!
KawaM氏と2人で、デリーの動物園に、ほんの少しだけ白いホワイトタイガーを見に行き、パンダを捜したが、居なく、聞いたら、「インドはノーファンタだ」と訳の分らない返事になっていた。 ん?
動物園の表門を出た所で、若い1人の男にヤミ両替の話を持ちかけられる。
もちろん、違法である事は知っている。$1が10RPと3〜4割ばかしレートが良かったのかな?
なんか、すべてが臭かったが、人の居ない建物の裏手に行き、KawaM氏とそれぞれ$20づつ出し、計$40。
それじゃ、少ないと言うので、どうせ売ろうと思っていたセイコーの時計を500RPで買うと言うので、応じる。
合計900RPと$40と時計の交換である。
こっちは、悲しいかな100RP札をも、見たことがないので、1枚づつ透かしてチェックする。
ここで、どう言う訳か一旦返してしまう。
そして、其々$20を出して、時計をはずして、「せ〜の!!」で交換する。
すると、すぐさま、グルであろう小太りの刑事っぽい、喋りと態度で、「何してるんだ!」と男が1人来る。
こっち3人は「なんでもない」と言って握手をして、別れる。
ここまで、本、クチコミの通り。
これでOKだったんだ。と一瞬思うが、すぐ、丸まって(?)受け取った金を確認すると・・・・ 、ん?
あれ〜? 外側1枚が100RP札で中身が10RP札10枚に換わっていて、計200RPしかないじゃん!!
やられた〜!!と思っても、もう、遅い!
私がナイフを出して、小太りの野郎に、おまえもグルで、仲間は何処行ったか聞くが、「私は、通りすがりの者です。」とか言って、逃げやがった。
追いかけようも無く、只、くやしさだけが残った。
1日中、ムカつき、マジックのような手口が、忘れようとしても忘れられなかった。
知ってて、やられた口惜しさで、その夜は、荒れた。 -
ベナレス
デリーでヤミ両替の詐欺にきれいに引っかかり、取られた時計の替わりに、懐中時計を捜していた。
訪れた町のすべての時計屋に必ず、調べに行っていた。
ここベナレスの1軒の時計屋で、気に入った、懐中時計を発見する。
やっと見つけたので、欲しいのが、分りすぎて、値引きもほとんどしてくれず、230RP(約7000円)で買う。
ロンドンでも捜していたが、最低£60はするので、良い買物だった。
思い出の品であり、宝物でもある。 -
ベナレスの街 猿がいる。
この地でインドのお土産も沢山購入し、KawaMさんの体調も良くなったので、日本行きチケットの出発点であるネパールに移動する。
朝から、バスを乗り継いで、ゴラクプールへ、夕方に到着。
モンゴル系の顔が沢山のネパール国境の町Sonouliで、やっと、サモサ以外のまともな食事にありつく。
ネパールのポカラまであと少し!!
アジアの旅はまだまだ続く・・・・・。
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