貧乏ヒッピーが行くインド　＜ペシャワルからアムリトサルへ＞　　１９７８年の思い出　

1978/11/07 - 1978/11/10

やっと乗れた、パキスタン行きのバス。

KawaMさんと２人で、何故か、去りがたい思いの中、アフガニスタン・カブールに別れを告げる。

険しさで有名な？、カイバル峠を記憶に残らない程、あっと言う間に、越えてしまう。　　

１時には、早くもパキスタン入国する。　　

土の壁で囲まれた土の家。　土色一色の砂漠地帯を走り、５時前には、ペシャワルに着く。

アフガンに比べて、物は豊富にあるし、活気がある。　また面白そうな国に来たヨ！！

この頃のラホールのホテルの噂話で、どのホテルの部屋にも、手品のトリックの様な、色んな仕掛けがあって、金目の物が、いつの間にか無くなる。　　　

本当かいな！！　　ラホールには、泊まらずに通過する事にする。

ペシャワルから、やっと購入した学割の、３等寝台車の上段に、１５ルピーも支払って、自分でも出来た強引な席取りを、代行して貰う。

コンビのKawaMさんと、トイレ等で席を外す時は、荷物を盗まれない様に、目を光らせる事を決めてある。

横になっている足元に、いつも何人かの乗客が座っていた。
１２時間後の、早朝６時に、ラホールに到着。

美味くて大好きなミルクティーを飲み、インドとの国境の、時間って、こんなにスローに流れるものなんだと、感じさせられるほど、の〜んびりした、WAGAHの町に行く。


インド入国は１９７８年１１月８日であった。

エリア アムリトサル(インド)

ペシャワールの街


この辺りから、食事が、毎日毎日カレーとなる。

試しに手づかみで、食べてみるが、現地の連中の様に上手くは出来ず、ご飯粒はボロボロこぼれるは、手はカレーまみれにになるわ！！

もっと、練習して上手くならんと！！


この甘くて、濃いチャイは、美味いね〜！！


ミゼット、馬車と、ギンギラギンに飾りつけたトラックが、行き交う街並みと、人々を、のんびりと見ているだけで、面白く、何だか楽しくなって来る。

WAGAH国境のレストラン


ダルとか言う、あっさりした豆スープの朝食を取る。


おっさんが写真を意識しちゃっているヨ！！

WAGAH国境(パキスタン側）


緑も多い中を、のんびりと国境越える。

パキスタン側出国管理事務所では、イチャモンを付けられる前に、ボールペンを、先に渡す。

インド側では、KawaMさんの、イエローカードのコレラの予防接種をしていない件で引っかり、入国できないと驚かされる。

どうすれば良いか聞くと、パキスタンルピーをワイロ（２０PRP)で取られる。

自分の部下にも分け前を少しあげていた。

インド・パキスタンの国境


人力で、のんびりと、荷物を運んでいる。


インド入国し、一瞬、ん？　拳骨を作った手の中指と人差し指の間にミニ葉巻を挟んで親指と人差し指で出来る丸い空間から吸う、変わった吸い方で、一瞬堂々とガンチャ吸っているのかと、勘違してしまった。
インドって、他の意味で凄い所と思ってしまった。

この吸い方で葉巻タバコのビディーを吸いながら、アームリッツァー（アムリトサル）行きのバスを待っていたMastuOちゃんと会う。


その後デリーまで、一緒に行き、また何度も別れてたり、会ったりを繰り返す。

ゴールデンテンプル

アムリトサル（アームリッツｱー）

自転車と力車が溢れ返った中で、バナナの皮を食いながらゴロゴロ寝そべっている牛がいて、実に奇妙な町の風景である。

デリーまでの列車のチケットを買うのも、販売窓口にチャンと並ばないのを、怒鳴って並ぶ様に言ったり、、脇から入ってくる連中を襟首もって、退かしつつ、ケンカをしながら並ぶ。

只でさえ、時間が掛かるのを、やっとこ、さっとこ、購入する事が出来る。


たった一つの事を終わらせる事が、いかに、大変な事なのか！！


ルール無用の混沌とした、異文化の面白さに驚く！！

急ぐ旅なら、嫌いになるが・・・・。

ゆったりな旅なら、こりゃ〜、インドは面白そうだ！！

シーク教の本山、ゴールデンテンプル



塔の中で、単調な演奏と歌声が聞こえ、ユッタリ、マッタリ、のんびりと時間が過ぎていく、心地良さがある。
私達仏教徒にも礼拝堂の中で、丸いスウィートを口に入れてくれる。


翌日、人って、こんなに沢山いるの？　のデリーに向かう。

1日に、一つの事しかしない様な、のんびりペースの旅に変化して行く。

どんどんインドに慣れ、どんどん面白さも分り、溶け込んで行く。

インドの旅はまだまだ続く・・・・・・。