ヨーロッパ☆２１日間の旅?アルルで過ごすプロヴァンスな１日

2008/08/27 - 2008/08/27

８/２７＜旅の７日目＞

早朝マルセイユ発(鉄道)
　　　　↓
アルル到着後　徒歩観光
　　　　↓
夕方、再びマルセイユに戻り、街を散策。
夜、夜行バス(ユーロライン)に乗車し、バルセロナへ出発(翌朝着)

エリア アルル(フランス)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道

昨夜の騒々しさなど無かったかのように、穏やかな朝を迎えたマルセイユ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夜は遅くまで通りで騒ぐ人たちの声が聞こえたり、ステレオガンガンで車を流す輩までいて、なかなかの荒くれっぷりでした。

「マルセイユ・サン・シャルル駅」

この日の目的は画家たちが愛した町アルル観光です。
特にゴッホで有名なところですが、古代ローマ時代の大都市という過去があり(それらの遺跡群は現在世界遺産にも登録されています)、歴史も合わせ持つので、絵画史好きのみならず歴史好きにも大変興味深い街歩きが出来そうです♪

【アルル】旧市街の入り口。

マルセイユから１時間前後、アルル鉄道駅に到着してから隣接した観光案内所で旧市街の見所に何ヵ所か入れるチケットを購入し、徒歩１０分前後でこの入口に到着。

木漏れ日の下、朝から開かれていたマーケット。

このマーケットは旧市街を囲む城壁の外側にある道に沿って延々と続いていました。

旧市街入口を少し進むとある「カヴァルリ門」。

プロヴァンスでは有数な観光地になるアルルですが、朝は人が少なく散策にはもってこい♪

カヴァルリ門のアップ。

ここから道はきれいな二股に分かれるので、私達は古代ローマの円形闘技場目指し左の道を行く事にしました。

カヴァルリ門から少し進んで、またも二股の道。

片方の路地の先にはなにやら遺跡らしきものが！！
しかし、先に目に入ったのは左側(写真外)にあったパン屋さんでした(・o・)
まずは朝の腹ごしらえからです。

ここのパン屋さんのほうれん草キッシュ、本当に美味しかったぁ！
私のキッシュランキングではいまだこの名も知らぬパン屋で食べたキッシュが?１です☆

この他タルトもすご〜く美味しそうだったので、帰りにまた寄ってしまいました。

お腹も満たされ足取りも軽く遺跡に続く路地を進んでいると、アルルの観光トラムに遭遇。

夏の暑さが厳しい南仏では歩いての観光よりも体力の消耗が少なくて済むので、ある意味効率的な乗り物。

狭い路地を抜けると円形闘技場がある広場です。
さすがにこの辺りは観光客で賑わっていました。

「古代ローマの円形闘技場」
紀元前１世紀頃に造られ修復が重ねられながら現在に至る。
素朴な町並みの中、ひときわの存在感を放っていた巨大な古代建造物。

楕円の形をした闘技場では現在、闘牛も行われたりするそうです。
二千年の時を経てなお人を集める建築物になろうとは、ローマの時代を生きた人々たちもビックリしていることでしょう！

闘技場の屋上からの眺め。。。

ローヌ川と旧市街。

ここから眺める景色は、或る時点から時間を止めてしまったかのようなアルルの古い家並でした。

出会えてよかったと思う風景がまた一つふえて、、、暫しの間でしたがこの景色を独占する事ができました。。。

赤い屋根と薄ピンクの壁の家が路地を挟んで不規則に並ぶ旧市街。

石壁に貫かれた窓が額縁で、景色は絵画。。。
絵心のない私も画家の仲間入り、、、(否)

円形闘技場を後にし次に遭遇したのがこの人。。。

闘技場沿いの道に絵だけがポツンと置かれてあり、ちょっと淋しげ。
そういえばまだゴッホの足跡辿ってなかったぁ、、、

このワンコを通じて仲良くなったおじさん。

地元の人の穏やかさに触れられた出会いでした。

おじいちゃんとお孫さんのはにかんだ笑顔がなんとも言えません(^^)　
通りすがりの旅行者に笑顔をくれた事、ありがとうございました。

「アリスカンの並木道」

アルルでも特別、心に残った風景。
照りつける日差しを枝葉が遮り、ここだけ空気が涼しかった(古代ローマの墓地跡なのも手伝って・・・)

ゴッホやゴーギャンもこの場所でイーゼルを立てたそうですが、画家が惹きつけられた当時と同じように今でも人を惹きつける並木道でした。

アリスカンは中心地から歩いて２０分位の外れにある、紀元３世紀頃の墓地跡でこのような石棺が並んでいました。

郊外で観光客も少なく、墓地跡という事もあって静寂感が寂しくもありました。
しかしそんな中でも、ファミリーが石棺に座って、石棺の上でピクニックなんていう可笑な光景も(^.^)

一見、廃墟のような墓地跡。

アリスカン奥にあるサン・トノラ教会にあったステンドグラス。　
シンプルで柔らかい色の組み合わせが素敵でした。

アリスカンから次は、古代ローマの劇場跡に向かう事に！
アルルでの散策はゴッホを差し置き、すっかりローマの足跡の辿る旅になってしまいましたが、こういう歴史のある町だからこそ、名だたる画家達に愛されたワケがあったような気がしました。


←旧市街はどこを歩いても雰囲気のある街並み。

ローマ劇場跡に続く路地にあったレストラン。
壁から空が透けて見えるステキな外観でした。

レストランの中もプロヴァンス地方らしい明るい色の素敵な内装。

お土産屋さんで見つけたゴッホの絵ハガキ。

プロヴァンスプリントのお土産。

このプリント柄の色彩とゴッホの絵葉書の色使い、比べてみるとそっくり！！！
ゴッホの色はそのままプロヴァンスの色だったんだなぁと・・、おみやげ品を通してですが(苦笑)思いました。

こんな細い路地が旧市街には張り巡らされて、時には道に迷ったり、、そんな時には人に道を尋ねながら、、なかなか楽しかったまち歩き。。。
あと、狭い道だけに車が少なくってよかったです。

「古代ローマ時代の劇場跡」
古代から人々の娯楽施設が完備されていたこの地がローマ時代いかに発展した都市だったかを今に窺わせます。
しかし遺跡自体は現在修復真っ只中で、過去に思いを馳せるにはちょっとな・・・。

現在でも劇場として使われているそうです。

サン・トロフィーム教会(回廊が世界遺産に登録)のある広場。
あまり興味がなく(お金も・・)、教会はスルーさせてもらいました。

最初に購入した観光パスにあった「コンスタンティヌスの共同浴場」を目指し行き当たったのがこのローヌ川☆

川を眺めながら佇んでいたおじさん。
何かの思いに耽っているのか、それともただボーっと川の流れを見ているだけなのか、、、たぶん後者。

とある路地からの風景。。。

「コンスタンティヌスの共同浴場」
ここもまた古代ローマの遺跡でしたが、昼休み中に行ってしまったために残念ながら中には入れませんでした。

柵の外から撮った共同浴場跡。


この遺跡を最後に、再びマルセイユへ戻ることに。。。

今までまわってきた沿岸部の都市の華やかさとは無縁のアルル。その分、穏やかで優しい時間が流れているプロヴァンスの小さな町。
フランスがますます好きになった１日になりました。

朝のキッシュのお店に再訪してゲットしたタルト。

←友人チョイスはレモンのタルト☆

私はイチジクのタルト(^^♪
これがまた美味しくって！

マルセイユ行きの列車が大幅に遅れ、結局アルルの駅のホームで食しました。

夜の２２：３０マルセイユ発→バルセロナ行き(バス)
まで時間があったので再びマルセイユの散策。



←マルセイユの凱旋門。かなりミニサイズ。

またしても気になるお菓子屋さんが(・o・)
フランス菓子というか、アラブ人街があるだけにアラブ色も感じるお菓子たちが綺麗に積まれていました。

お客さんでかなり賑わっていたお店でした。

「サント・マリー・マジョール大聖堂」
建物が大きすぎて写真に収まらないほどっ。
縞模様がステキでした。

高台にある素朴で飾り気のない「サン・ローラン教会」
傾いてきた日差しでできた影がシンプルで美しかった教会。前は広場になっていますが、人はまばら。。。

ここは旧港が綺麗に見渡せるスポットでもあります。

昨日のサン・二コラ要塞とは港を挟んで対岸になるこの場所からは、また違った表情の旧港を見ることができました。

対岸の岩山の頂上にはマルセイユのシンボル「ノートルダム・ド・ラ・バジリカ聖堂」

最後は旧港で夕日を眺め、これでマルセイユとはお別れ。。。
宿に荷物をを取りに行ったあと、長距離バスターミナルへ。
　　
明日の朝にはバルセロナ、初めてのスペインです♪

この旅行記へのコメント （2）

• ちょんたさん 2009/08/29 18:12:11

  おいしそう！！

  sakura様
  
  うわ〜〜おいしそうですね。
  
  キッシュの写真もレモンタルトの写真も皆おいしそう！
  私、パイ系のパイや、タルトが大好きなんです。
  
  おもわず「ごくり！」とのどを鳴らしてしまいました。
  駅のホームで召し上がったとか・・さぞ美味しかったことでしょう！
  
  う〜〜ん、めぐり合って良かったですねぇ。
  　　　　　　　　　　　　　ちょんた

  sakuraさん からの返信 2009/08/30 18:25:19

  RE: おいしそう！！

  再びの訪問ありがとうございます(*^_^*)　　　　　　　　　　
  
  一期一会の出会いって食べ物にも言えるんですね、、、本当にこの日「めぐり合った」タルトの味は格別おいしかったです♪
  ちなみにちょんたさんのプロフィール写真ってケーキですよね！
  (食べるのがもったいないくらいユニークでcuteです☆)
  
  「食べる事」って、旅行の楽しみの大きな一部分になっていて結局“花より団子”“色気より食い気”の旅になってる気がします(トホホ…)
  
  ちょんたさんの旅行記にあった食レポ、凄く魅力的でした（＾◇＾）
  この先も旅先での食レポ期待しております。　　　　sakuraより