2008/10/14 - 2008/10/14
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A・イリーさん
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建築めぐり
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フランスの電車にはそれぞれ名前があるらしい。
ポールとかサラとか。今回乗るのはヴィック。ベルサイユ行きである。 -
ベルサイユ宮殿入口
駅から歩いて5分ほどするとベルサイユ宮殿の入り口が見える。しかし、ゲートにたどり着くのに結局10分ぐらい歩いたのではないだろうか。とにかく見えてからが遠いのだ。付近にはバスがたくさん止まっており、世界中から来た観光客が降りてくる。土産物を売る露店の男がしきりに韓国語で話しかけてきた。 -
門を入ってすぐのところにあった現代彫刻。なぜこんなものが、と思ったのだが…。
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ジェフ・クーンズ『バルーン・ドッグ』
この写真だけ見たら、大半の人はまさかここがベルサイユ宮殿の中で撮影されたものであるとは思わないだろう。
ベルサイユ。それも観光客が一番集中する宮殿でジェフクーンズの展覧会が開催されていたのである。
建物そのものが美術品(美術館)と言う場所において、もろ現代アートを展示するという奇妙なとりあわせ。こういった展示をいつもやっているのか、それともたまた何かのイベント的な要素でそうしていたのかよくわからない。
ベルサイユ宮殿となると、世界中からアートに興味のない人まで集まるわけだが、巨大な現代アートを目の前にして彼らは戸惑い気味で見ていたように思う。
それは私も同様で、どこかあきれたような気持ちで眺めていた。なぜここで、これを?と。
私はベルサイユの豪華で歴史的な芸術を見ようとここに来たのである。なのに部屋の占めているのは無機質な鋼鉄の犬。肩すかしをくらったような感じなのだ。そして、ベルサイユ宮殿とジェフ・クーンズの作品のどちらを見たらいいのか迷ってしまう。もちろんこれはどちらも見る、というのがキュレーターの狙いなのだろう。ベルサイユ宮殿においてジェフ・クーンズを見るというのが。
しかしこの奇妙な取り合わせを見ているうちにあるアイディアが頭に浮かんでくる。たとえば日本で同じようなことは可能なんだろうか。歴史的価値のある観光地に現代アートを展示することが。京都御所に村上隆を展示する、法隆寺にやなぎみわ・・・など想像してみる。日本人にそんな柔軟さはあるだろうか。観光地は世界に日本をアピールする場所なのである。日本の政府、国民が許すだろうか。いくら考えてみても現実感がない。
そして、はっと気がついたことがある。ジェフ・クーンズはフランス人ではなく、アメリカ人なのである。フランスは、自国のアーティストではない作品をフランスを代表する世界遺産に展示しているのだ。私は少なくとも村上隆ややなぎみわを選択した時点で日本人が当然選ばれるもの、と考えてしまっていたのである。日本の遺産には日本人の作品がふさわしい。それ意外はありえないと。
単なる観光地になりえたベルサイユ宮殿がジェフ・クーンズの作品によってフランス人と日本人の現実的な違いを感じさせられることになったことは否定できない。その意味で、彼の作品をここで見ることにはとても意味があった。 -
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鏡の間
観光客でほとんどすしづめ状態と言っても過言ではないぐらい。ダンスパーティを想像できるような優雅な気分とは程遠い。 -
ジェフクーンズの作品にうつる鏡の間と筆者
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トローリーバスに乗ってのんびりベルサイユ宮殿内を移動する。ツアーなどの団体でやってくる観光客はメインの宮殿の建物しか見ないようで、トリアノンに行くとひとけもまばら。いい感じ。
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のんびり散歩をしている人も多い。近所の住民なんだろうか。
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大トリアノンの庭園
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大トリアノンの内部
ルイ14世時代の建築物で、宮殿と違い部屋はこじんまりとしている。また観光客も少ないので家具や照明などのインテリアがのんびり見られて楽しい。この部屋は濃いピンクで統一されている。 -
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電車を乗り継いで郊外へと向かった。日本で言う団地のような建物が並んでいる。パリ中心部の古い壮麗な建物ばかり見ていたので、フランスにもこういう建物があるんだと思った。内部はやはり日本の団地のようなつくりになっているんだろうか・・・。
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こちらも団地風建物。住戸がかなり多そう。なんとなくテトリス風で面白い。
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乗り換えの駅
プラットホームが広い。パリでは駅で特に怖いと感じることはなかった。 -
サヴォア邸
コルビジェ建築のこの建物は特に日本人に人気があるらしい。近代建築の5原則(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、独立骨組みによる水平連続窓、自由な立面)で構成されている。
もはや近代建築に囲まれている日本人の私にとっては、一見するとなんてことのない建物だと感じてしまうだが、これが建設された時代(1931年)を考えると革新的であったことは強く感じられる。 -
サヴォア邸
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サヴォア邸内部
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サヴォア邸浴室
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行き(ポワッシー駅からサヴォア邸)に向かう時にタクシーでかなりぼられてしまったので、帰りは散歩しながら歩いて駅に戻る。途中の家の庭にあった変な木。
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ポンピドゥー
パリに戻ってきてポンピドゥーの外観だけ見る。鉄筋むき出しのメタリックな外観に配管のチューブの様なエスカレータ。 -
パリ市庁舎
ポンピドゥーからほど近い場所にあるのだが、まったく違う建築物。こういう建物を見ると、いかにもパリ、ヨーロッパという感じがする。
ロベール・ドアノーの「市役所前のキス」という写真はこの市庁舎前あたりで撮影されたらしい。恋愛にあこがれを抱いていた中学時代、私はこの市役所前のキスという写真が気に入ってうっとりとながめていたものだ。その場所に新婚旅行で行くことになろうとは、当時は全く想像だにしていなかった。 -
市役所前のキス ロベール・ドアノー
これがその写真。自然にとられたような感じだが、写真家がこまかく指示をして撮影されたらしい。 -
ラ・プレベール
日本でもそれなりに有名なビストロ。表参道にも店があるらしい。かなり混んでおり、道路わきのカフェ席になった。黒板に書かれていたその日のメニューは前菜、メイン、デザートからひとつずつ選ぶのだが、すべてフランス語で書かれているため何なのかがわからない。困っていると隣の席の人が英語で説明をしてくれた。 -
料理がはこばれてくるとすぐに写真をとればいいのだが、夢中になってすぐ食べてしまうため、後になって撮り忘れてしまったことに気がいてしまう。今回もそんな感じでほとんど写真を撮れていない。しかもせっかく撮った写真は照明のせいで料理が赤くうつっており、あまりおいしそうじゃない…。
だが、この店は隣のパリジャンがパリの中でも指折りのおいしい店だと話していたように、かなりおいしかった。特にサーモンのマリネ(のソース)が逸品。またパリに行くことがあれば、ぜひ寄りたい店である。 -
オ・ラパン・アジル
かつてユトリロやサティがおとずれたというシャンソンニエ。歌がはじまるのが夜更けから、というので治安もあまりよくないというモンマルトルの坂を緊張しながらのぼったのだが、はたしてそれは暗闇にぽつんとポーチの明かりがともり、詩的に存在していた。 -
オ・ラパン・アジル
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赤い壁・古いピアノ・甘いチェリー酒…。まるで古いフランス映画の世界。
薄暗い店内で響き渡る古いシャンソン。どれもどこかで聞いたことのあるなじみのあるメロディ。歌手たちは一緒に歌うように私たちに声をかけ、小さなこの店は歌手と客で大合唱となる。
数人いるシャンソン歌手の中でも一番驚いたのがせむしのように背の曲がった小さな老人。その恰好からは想像できないような声量で、愛の賛歌をピアノで弾き語りしたのだ。その迫力に圧倒され、客のだれもがしんとしたほどだ。
ぜひシャンソンが好きな人はここに行くことをおすすめしたい。
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