江戸東京紀行（鷹狩の実演で｢人鷹一体｣の伝統を見る、とことん江戸博の巻）

2005/01/05 - 2005/01/05

私の鷹の剥製です。近所の骨董屋さんで、昨年購入。念願叶いました。
２００３年１月２日、｢浜離宮でお正月｣の催しの鷹狩りを見て以来、
すっかりのめり込んでしまいました。
日本放鷹協会の諏訪流１７代鷹匠田籠善次郎鷹師会長（当時）に
江戸東京博物館・友の会での講演を企画しました。
偶然に、江戸東京博物館でも、翌年講演と実演が行われ、２度も、
田籠善次郎（たごくらぜんじろう）鷹師との親交を深めました。
その模様を振り返る旅行記です。
共存・共栄の精神で長くこの伝統を保存・継承を願います。
（表紙撮影２００９年１月２日）

エリア 両国(東京)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル

０１　実演会場
江戸東京博物館の３階です。

（思い出）
２００３年１月２日、｢浜離宮でお正月｣の
催しの鷹狩りを見てきました。そこで、
かって徳川家のものだった｢人鷹一体｣の伝統が、
宮内庁を経て日本放鷹協会で保存されてい
る事を知り感慨深いものでした。
平成４年から行われているという鷹狩りの実演に
３００名近くの観客に鷹匠も感激。

０２　遠藤圭一郎鷹匠
若くてベテランの鷹匠さんだと思います。
伝統の後継者として、頼もしいです。

０３　｢人鷹一体｣
羽合せという、｢人鷹一体｣の実演です。
鷹との呼吸を計り、獲物をめがけて、
鷹を投げつける技だそうです。

０４　「風姫」
たぶん、オオタカ・雌だったと思いますが。
名前がとっても素敵ですよね。

（天皇の鷹匠から）
日本の鷹狩りは仁徳天皇の御代に始ま
ったと言われ、天皇や公家そして武家によ
って守り育てられ、特に日本の鷹狩りが技
術的にも完成を見たのは３００年間の徳川幕
府のもとでした

０５　女性の方も
お名前をお伺いしておりませんが、
裏方で一生懸命に活躍されておりましたよ。
素敵でした。ありがとうございました。

（天皇の鷹匠から）
江戸には将軍家直々のお抱え鷹匠の
集団が組屋敷を与えられ、それぞれ吉田流
の雑司ケ谷組と諏訪流の千駄木組がありまし
た。

０６　来館者
ここから、来館者の皆さんと鷹との交流を
ご紹介します。
素顔で接する鷹との交流をお楽しみ下さい。

（天皇の鷹匠から）
明治の御一新で幕府が瓦解するとそれぞれ
伊達家と前田家が鷹匠を召し抱えます。
明治天皇がこれは日本千六百年の伝統であるので
遺すなというような事を言われ、鷹狩りを復活
させるために明治十二年諏訪流小林宇太郎鷹師が
宮内省に入りました。

０７　温かい気持ち
田籠善次郎鷹師さんと、来館者との鷹への
温かいまなざしが伝わってきます。

（天皇の鷹匠から）
浜離宮組と新宿組に分かれて鴨猟や鷹の訓練
と鷹狩りに励みます。大正１２年の関
東大震災で新宿組が廃止されます。

０８　お子さん
やっぱり、これ、これ。
時代を担うお子さん。

０９　とっても
とっても満足ですよね。
鷹は、周りの獲物を探しているようでした。
本能ですよねえ。

１０　博物館の講演
江戸東京博物館でのひとこま。
（撮影２００５年１月１２日）

（天皇の鷹匠から）
明治１６年埼玉県下江戸川筋御猟場、同１７
年千葉県下江戸川筋御猟場が設けられ
た後、鴨場も造られ、昭和時代の鴨猟と鷹狩
りの中心地になります。

１１　鷹も出演

（天皇の鷹匠から）
現在もそれぞれ、宮内庁の新浜鴨場と埼玉鴨場
として健在ですが、昭和４３年鴨場で鷹を使う事を
中止します

１２　友の会の講演
ふ、ふ、私の企画で開催されました。
（撮影２００４年１２月６日）