2008-12-20, 21 USA: Ohio

2008/12/20 - 2008/12/21

2008-12-20 から 2009-01-03 まで USA の五大湖・中西部エリアを旅しました。今回の旅のテーマは中規模都市めぐりです。金融危機の最中、この地域では大規模なリストラ、失業などが起きていますが、そのような現実と実際に目で見た風景を照らし合わせて旅行記にしていきたいと思います。

第二部は Ohio 州。Michigan 州境から Toledo, Port Clinton, Sandusky, Vermilion, Cleveland, Canton, Akron, Warren, Youngstown を経由して Pennsylvania 州境まです。

エリア アメリカ

Interstate 75 を Summit Street で降りて、しばらく南に進むと Ohio 州の入り口にさしかかります。あまり何もない地点ですが、Lake Erie からは1km ぐらいの至近距離です。このままさらに進むと Toledo の街に入っていきます。

Ohio 州に入って Summit Street を直進して15分、11km 程で Toledo のダウンタウンにつきます。高層ビルはまあまああるものの活気があまり感じられない街です。

というのもですね。。。

古くはDetroitなどの自動車産業発達に伴って、フロントガラスやウィンドウなどのガラス産業で大きく発展しました。Toledo美術館に収蔵するガラスコレクションは世界有数であり、往時の繁栄を物語っています。しかし、今日ではその座を自動車部品産業などに譲っています。しかしその自動車部品産業も現在の自動車本体製造・販売の経済状況から、かなりスランプになっているのです。市街地の空洞化が顕著になっており、1970年をピーク (383,818人)に人口は減少傾向にあります。

人口:
Toledo 市: 295029 (2007年)(全米 60位) 2000年からの減少率: -5.0%
Toledo メトロ広域: 650955 (2007年)(全米 79位) 2000年からの減少率: -1.25%

標高: 187 meters
生活費指数: 81.6 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $33,044 (2007年)
失業率: 6.8% (2007年) 平均よりやや悪い
犯罪指数: 678.1 (2007年) 平均よりやや悪い
貧困率: 23.4% (2007 年) 悪い
家の相場(平均): $94,800 (2007 年)

この人口規模の市としては治安が悪いです。もっとも、治安が気になる人たちは郊外の Perrysburg, Maumee, Sylvania などに住んでいるようです。

生徒数 24,612 人を誇る University of Toledo 大学がありますがダウンタウンから少し離れています。

大企業としては Dana, Owens-Illiois, Owens-Corning などがあります。

日本の姉妹都市提携:愛知県豊橋市

気温: -6C
天候: 曇り

ダウンタウンの高層ビル群はまあまあの光景なのですが、その周りの住宅街や商業地域はかなり傷んでいました。借り手・買い手のつかない家、廃墟になった工場、広大な空き地。Toledo のピークは1960年代後半ぐらいで、そのあとはゆっくりと下降線を描いています。しかし郊外に目を向けると Perrysburg, Maumee, Oregon, Port Clinton などは比較的魅力的な街です。

Toledo から OH-2 経由で東へ 64km。55分ほどで Lake Erie に面した夏の避暑地、Port Clinton に着きました。冬は賑わいませんね。

人口:
Port Clinton 市: 6198 (2007年) 2000年からの減少率: -2.3%
(この市が位置するのは) Toledo メトロ広域: 650955 (2007年)(全米 79位) 2000年からの減少率: -1.25%

標高: 180 meters
生活費指数: 82.0 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $35,800 (2007年)
失業率: 5.2% (2007年) 平均的
犯罪指数: 234.1 (2007年) 平均より良い
貧困率: 9.7% (2007 年)
家の相場(平均): $98.500 (2007 年)

気温: -6C
天候: 曇り

Port Clinton と次の街、Sandusky の間は Lake Erie の湾岸線に沿ってのドライブになります。これは Sandusky 湾をまたぐ Thomas F. Edison Bridge。なんか Ohio 州のイメージには合わなそうな(失礼!?) 風景ですね。

Port Clinton から OH-2 と US6 経由で東へ 25km。22分ほどでLake Erie に面した夏の避暑地、Sandusky に着きました。Sandusky には全米でかなり知名度の高い遊園地、Cedar Point がありますが、冬期休業。オフシーズンの街はひっそりしていました。

人口:
Sandusky 市: 25861 (2007年) 2000年からの減少率: -6.6% (深刻な減少率!!)
Sandusky メトロ広域: 77323 (2007年)(全米 454位) 2000年からの減少率: -2.80%

標高: 183 meters
生活費指数: 81.2 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $29,600 (2007年) 平均より低い
失業率: 6.0% (2007年) 平均的
犯罪指数: 540.5 (2007年) 平均よりやや悪い
貧困率: 15.3% (2007 年)
家の相場(平均): $90,200 (2007 年)

Cedar Point 遊園地以外にこれといった魅力的な要素があまりない Sandusky。特に冬期に職を探すのはかなり大変だそうです。

ひっそりとした2008/12/20 土曜日の午後の Sandusky でした。

気温: -3C
天候: 曇り

Sandusky から US-6 経由で東へ 40km。44分ほどで 2008-12-20 本日宿泊地の Vermilion に着きました。ひっそりとした街で Lake Erie に面しています。こちらの写真は Lake Erie に面したビーチの入り口。街の中心部の写真は明日の朝撮ることにしました。

人口:
Vermilion 市: 10775 (2007年) 2000年からの減少率: -1.1%
(この市が位置するのは) Sandusky メトロ広域: 77323 (2007年)(全米 454位) 2000年からの減少率: -2.80%

標高: 180 meters
生活費指数: 86.9 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $47,500 (2007年)
失業率: 4.6% (2007年)
犯罪指数: 164.5 (2007年) かなり安全
貧困率: 5.4% (2007 年) かなり良い
家の相場(平均): $130,800 (2007 年)

気温: -4C
天候: 曇り

2008-12-20 に宿泊した Vermilion の Holiday Inn Express。まわりに何もないところだったので市内のスーパーマーケットに買い出しに行きました。

明日は時差ぼけが解消されるといいなー。

こちらは Vermilion のダウンタウン。日の出前の風景です。今日は日曜日の朝。

2008-12-21 7:41
Vermilion, Ohio

気温: -3C
天候: 曇り、強風

Vermilion から US 6 経由で北東へ 17km。18分ほどで Lorain に着きました。Cleveland 郊外のこの街も Lake Erie に面しています。豪華な住宅街と貧困な住宅街がミックスしています。これは市役所の写真です。2005/12/14 までは Ford Motors が Econolines のバンを作る工場を運営していましたが、需要低下。業績悪化で閉鎖。この街も経済的に厳しいようです。

Lorain の中心街。

人口:
Lorain 市: 70124 (2007年) 2000年からの増加率: +2.0%
(この市が位置するのは) Cleveland メトロ広域: 2096471 (2007年)(全米 25位) 2000年からの減少率: -2.40%

標高: 189 meters
生活費指数: 81.4 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $30,936 (2007年) 平均より低い
失業率: 7.5% (2007年) 平均より悪い
犯罪指数: 315.4 (2007年) ほぼ平均
貧困率: 17.6% (2007 年)
家の相場(平均): $108,000 (2007 年)

気温: -4C
天候: 曇り

Lorain から US 6 経由で東へ 24km。29分ほどで Bay Village に着きました。Cleveland 郊外のこの街も Lake Erie に面しています。ここは Cleveland 郊外でトップクラスの高所得住民が暮らしている街。これは市役所の写真です。

人口:
Bay Village 市: 14753 (2007年) 2000年からの減少率: -7.3% (かなり深刻な減少率)
(この市が位置するのは) Cleveland メトロ広域: 2096471 (2007年)(全米 25位) 2000年からの減少率: -2.40%

標高: 197 meters
生活費指数: 83.2 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $71,4000 (2007年) 平均よりかなり高い
失業率: 1.9% (2007年) 平均よりかなり良い (仕事さえ持っていれば裕福に暮らせる??)
犯罪指数: 6.0 (2007年) トップクラスの安全な街
貧困率: 3.1% (2007 年) 金銭的にかなり恵まれている
家の相場(平均): $202,000 (2007 年) 平均よりかなり高いが、それでも California 州の平均よりは下

気温: -5C
天候: 曇り

Bay Village から US 6 と OH 2 経由で東へ 26km。33分ほどで Cleveland に着きました。

Cleveland は全米で知名度が高く、歴史もある街で、ユニークな観光名所にも恵まれています。

こちらはアメフト、Cleveland Browns のスタジアム。
今季の Cleveland Browns は活力がなく、ここまでの成績が 4勝10敗。プレイオフの望みはないです。

こちらは Science Museum, そう、科学博物館です。

そして、こちらが Rock and Roll Hall of Fame Museum。ロックの殿堂博物館です。でも、なぜ Memphis でも、Los Angeles でもなく Cleveland に殿堂があるの?
1951年、Cleveland の DJ が Rhythm and Bluesをロックンロールと呼び、若者にロックンロールを流行させたからここが記念の場所になったそうです。

Cleveland ダウンタウン。近代的な高層ビルが建ち並んでいます。人口減少、景気悪化、治安悪化などが問題になっている Cleveland ですが、それでも近代的な高層ビルの建設ラッシュが進んでいます。後で紹介する Youngstown に比べると Cleveland の状況はまだ良いほうですよ。

Clevelandは1796年、Cuyahoga RiverがLake Erieに流れ込む河口の近くに創設され、いくつもの運河や鉄道の起点となる立地から工業都市として発展していきました。かつてはオハイオ州最大、全米でも5位に入る大都市でしたが、1960年代以降、それまで市の経済を支えていた重工業は衰退し、市の地位も低下していきました。1950年のピーク時の人口は 914808人でしたから現在はその半分にも満たない人口になっています。工業の衰退に伴って、金融、保険、ヘルスケア産業などサービス業を主体とする経済に移行しきましたが結果は複雑になっています。住民は郊外へと移り住んでいきました。

1969年には、Cuyahoga Riverの水面に浮いていた産業廃棄物に引火したことが原因で火事が発生。財政も逼迫し、1978年12月には、全米の主要都市では世界恐慌以来初の債務不履行に転落。こうした公害や財政の悪化、地元スポーツチームの不振を引き合いに出し、メディアはClevalandをThe Mistake on the Lake（湖岸の過ち）と呼ぶようになりました。

それ以来、市はその汚名を雪ぐために手を尽くしてきました。近年では官民協働、ダウンタウンの再建、都市再生が著しく進行。しかし一部の地区における貧困層の集中や教育改善のための資金不足など、Clevelandは未だに大きな問題に直面しています。また、治安も大きな問題と化しており、2007年度の「全米危険な街ランキング」では第7位に位置しています。

人口:
Cleveland 市: 438042 (2007年)(全米40位) 2000年からの減少率: -7.4% (かなり深刻な減少率)
Cleveland メトロ広域: 2096471 (2007年)(全米 25位) 2000年からの減少率: -2.40%

標高: 210 meters
生活費指数: 83.6 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $24,105 (2007年) かなり深刻的に貧しい
失業率: 8.0% (2007年) 大きな社会問題
犯罪指数: 840.6 (2007年) かなり悪い。夜、歩けるダウンタウンではない。
貧困率: 32.4% (2007 年) 全米でもここまで悪い市はあまりない
家の相場(平均): $86,900 (2007 年)

気温: -7C
天候: 晴れ時々曇り

こちらはバスケットボールの Cleveland Cavaliers の本拠地、Quicken Loans Arena。今季の Cleveland Cavaliers の成績は素晴らしく、ここまで23勝4敗。特にこの本拠地 Quicken Loans Arena では13戦全勝。

こちらは Major League Baseball の Cleveland Indians の本拠地 Progressive Field。2008年の Cleveland Indians は Cliff Lee という投手が 22勝3敗でサイヤング賞を獲得する大活躍したものの、チームの成績は平凡な81勝81敗。

いろいろ善悪の差が激しいCleveland ですが、すべての統計を評価すると全米の都市では比較的恵まれているほうで市の情勢も改善されつつあります。

大企業: Progressive, Eaton, National City Corp, Parker Hannifin, Sherwin-Williams, Keycorp, Lubrizol

有名な大学と生徒数: Case Western Reserve University (10,222)、Cleveland State University (23,622)

Cleveland からいろいろな道路を南へ32km。32分ほどで Cuyahoga Valley National Park の HQ につきました。こちらは今回の旅行で訪れる唯一の国立公園です。Cleveland から至近距離の国立公園はOhio 州の開拓歴史や自然保護などをテーマとした場所で夏は賑わいます。

しかし、今回訪れたのは 2008-12-21。閑古鳥が鳴くさみしさでした。

気温: -6C
天候: 晴れ

Cuyahoga Valley National Park から Interstate 271, 77, OH 21 経由で南へ 67km。48分ほどで Massillon につきました。これは市役所の建物。

平凡的な印象の街でしたが、ここでも経済状況は良くないようです。それでも、比較的多くの商業地域がクリスマス前の商業戦線に画期的に参加していて、なんとか暮らしていける街なのかなという印象でした。その証拠に21世紀に入ってから人口が増加しています。

Massillon のダウンタウン。

人口:
Massillon 市: 32361 (2007年) 2000年からの増加率: +2.8%
(この市が位置するのは) Canton メトロ広域: 407180 (2007年)(全米 120位) 2000年からの増加率: +0.05%

標高: 290 meters
生活費指数: 80.2 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $34,800 (2007年)
失業率: 6.1% (2007年)
犯罪指数: 不明 (2007年)
貧困率: 10.7% (2007 年)
家の相場(平均): $103,600 (2007 年)

気温: -6C
天候: 晴れ

Massillon からずっと商業地域がつながっている OH 172 を経由して東へ 16km。19分で Canton につきました。

Canton は過去のアメリカ大統領 William McKinley の出身地。Pro Football Hall of Fame というアメフトファンが喜ぶ殿堂博物館もあります。

ここも過去の栄光から栄枯衰退を経験してきた街です。人口のピークは1950年の 116,912 人。

人口:
Canton 市: 78319 (2007年) 2000年からの減少率: -2.6%
Canton メトロ広域: 407180 (2007年)(全米 120位) 2000年からの増加率: +0.05%

標高: 335 meters
生活費指数: 79.4 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $27,460 (2007年) 社会問題化している
失業率: 6.8% (2007年)
犯罪指数: 741.1 (2007年) 夜、ダウンタウンを歩く気にはなれない
貧困率: 27.4% (2007 年) 社会問題化している
家の相場(平均): $79,700 (2007 年)

大企業: Timken

気温: -6C
天候: 晴れ

それでもまだ街中が比較的整備されているほうです。

ダウンタウンから4km はなれたところにあるアメフト殿堂博物館。想像していたよりかなり小さな規模でした。

Canton から Inerstate 77 経由で北へ 36km。24分で Akron につきました。

世界的なゴム工業の町として知られ、創業時から本社を持つGoodyearを始め、Firestone（Bridgestoneの子会社）、BF Goodrich、General Tireなどの大手タイヤメーカーが工場や研究機関を構えている。Detroit の自動車工業の発展に伴って、タイヤ産業が隆盛を誇っていました。また、タイヤの他に飛行船（アクロン号など）や気球製造も行われており、近年ではポリマーの研究なども盛んになっています。

ダウンタウンの再建、都市再生が進行しているものの、まだ良い結果には結び付いていません。

希有な事項として、市街地がアメリカの南北の分水嶺をなしています。市街に隣接する池からは南に向けてMississippi River を経由してメキシコ湾へ、北に向けては五大湖から北大西洋へ流出します。

大企業: Goodyear Tire, First Energy
有名な大学と生徒数: University of Akron (27,108)

人口:
Akron 市: 207934 (2007年)(全米 95位) 2000年からの減少率: -3.6%
Akron メトロ広域: 699356 (2007年)(全米 71位) 2000年からの増加率: +0.63%

標高: 320 meters
生活費指数: 84.8 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $32,937 (2007年)
失業率: 5.8% (2007年)
犯罪指数: 526.0 (2007年) 平均よりやや悪い
貧困率: 20.1% (2007 年) 5人にひとりは貧困
家の相場(平均): $95,100 (2007 年)

気温: -7C
天候: 晴れ

発明殿堂という珍しい博物館もあります。

Akron から OH 59 経由で東へ 21km。22分で Kent につきました。ここは Kent State University (生徒数: 29,645) で有名な学生の街。しかし大学の一学期はおとといが期末日だったので、ひっそりと静まり返っていました。

面白い雑学知識として1980年代にパンクロックで有名になった Devo (ヒット曲: Whip It) はこの Kent State University 出身です。

人口:
Kent 市: 28253 (2007年) 2000年からの増加率: +1.0%
(この市が位置するのは) Akron メトロ広域: 699356 (2007年)(全米 71位) 2000年からの増加率: +0.63%

標高: 334 meters
生活費指数: 84.0 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $31,200 (2007年)
失業率: 4.7% (2007年)
犯罪指数: 203.7 (2007年) 平均よりやや良い
貧困率: 25.2% (2007 年) これは大学生が多いのが理由であって、一般社会人の貧困率は平均的
家の相場(平均): $139,100 (2007 年)

気温: -7C
天候: 晴れ

Kent から OH 59 経由で東へ 9km。10分で Ravenna につきました。平凡的な小さな街。ただ、Ohio 州ほかの都市で明らかだった金融危機や中心部の空洞化などはあまり目立ちませんでした。

人口:
Ravenna 市: 11422 (2007年) 2000年からの減少率: -2.9%
(この市が位置するのは) Akron メトロ広域: 699356 (2007年)(全米 71位) 2000年からの増加率: +0.63%

標高: 344 meters
生活費指数: 83.4 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $37,700 (2007年)
失業率: 5.2% (2007年)
犯罪指数: 203.4 (2007年) 平均よりやや良い
貧困率: 10.3% (2007 年)
家の相場(平均): $116,000 (2007 年)

気温: -7C
天候: 晴れ

Ravenna から OH 5 経由で東へ 40km。32分で Warren につきました。ここはダウンタウンの空洞化と西側の工場と住宅街の廃墟がひどかった。東側の商業地域と住宅街は比較的安全そうな環境だったのがせめての救い。

人口:
Warren 市: 44270 (2007年) 2000年からの減少率: -4.4%
(この市が位置するのは) Youngstown メトロ広域: 570704 (2007年)(全米 88位) 2000年からの減少率: -5.35%

標高: 272 meters
生活費指数: 80.7 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $34,900 (2007年)
失業率: 6.8% (2007年)
犯罪指数: 630.4 (2007年) 悪い
貧困率: 19.4% (2007 年)
家の相場(平均): $74,400 (2007 年)

気温: -6C
天候: 晴れ

Warren から OH 422 経由で南東へ 26km。32分で Youngstown につきました。ここはゴーストタウンになりかけているぐらい住宅、商業地、工場などの廃墟が異常に多かった。唯一の望みは市の中心部に位置する Youngstown State University (生徒数: 16,008)の大学が若い人たちをキープしていることでしょう。昔は鉄鋼業や重工業が栄えました。人口はピークの 1930年に 170,002人までいきましたが、その後相次ぐ倒産や閉鎖で人口はピーク時の半分以下になってしまいました。Republic Steel, US Steel, Youngstown Sheet and Tube...これらの会社はいずれも1977-1985年に工場を閉鎖した大企業でした。Youngstown はこの先果たして回復するのでしょうか? Cleveland や Akron は治安が良くない、貧困率が高いなどといった問題を抱えているものの高層ガラス張りのビルが次々と建設されていっています。Youngstown には新しい高層ビルすら建設されてこないのです。

人口:
Youngstown 市: 73818 (2007年) 2000年からの減少率: -8.6% (ここ40年ほどずっとこのペースで減少中です)
Youngstown メトロ広域: 570704 (2007年)(全米 88位) 2000年からの減少率: -5.35%

標高: 262 meters
生活費指数: 79.8 (アメリカ平均 100)
一世帯当たりの所得収入: $26,516 (2007年) かなり貧しい
失業率: 7.8% (2007年) かなり悪い
犯罪指数: 727.7 (2007年) かなり悪い
貧困率: 24.3% (2007 年) かなり悪い
家の相場(平均): $48,000 (2007 年) 魅力的な住宅街というのを見つけることがまず大変

気温: -7C
天候: 晴れ

有名な観光地巡りをすることだけが旅行じゃない。時には Youngstown のようにとても深刻な問題を抱えている市を目で見て、心で感じ、そして何を理解できるのかを考えるのも旅行なんだ。。。

Youngstown のあとはOH 7 とInterstate 80 経由で Pennsylvania 州境へ。

次の旅行記は Pennsylvania 州のこちら http://4travel.jp/traveler/kato21stcentury/album/10296129/ をご覧ください。