2008/11/28 - 2008/11/28
473位(同エリア800件中)
一歩人さん
誰しもが、この江戸中村座の歌舞伎看板に圧倒されることと、思います。
逆に、どこをどう見ていいものかなあ?っと。
そこで、とっておきの見所をご紹介する次第。
さて、皆様方のお好みにあいますことやら。お楽しみください。
(撮影2005年9月25日、但し、表紙のみ)
(参考:文化二年十一月江戸三座顔見世狂言集、校訂者 近藤瑞男 古井戸秀夫、国書刊行会、
1989年9月30日発行)
-
01 清和源氏二代将
大名題看板(おおなだいかんばん)。
読みは「せいわげんじにだいのゆみとり」。
「弓取り」というのは、武士のことで、
狂言作者 桜田治助(さくらだじすけ)は、
征夷大将軍を指したいので、「将」という
あて字を持って来ていると思います。
つまり、「清和源氏」とは、立役の座頭、
三代目坂東三津五郎の扮する源頼光公の姓で
あり、「二代将」とは、父満仲から数えて
頼光公へ受け継がれていった清和源氏の流れを
指し、その事を徳川将軍家への賛美の言葉として
大名題看板にすることで、盛り上げて
おります。 -
02 四番続き
小名題看板(こなだいかんばん)
「清和源氏二代将」の下に「四天王
四番続」とありましたよね。
それを指すのが、ここ、ここ。
一番目は、渡辺綱(わたなべつな)
二番目は、坂田金時(さかたのきんとき)
三番目は、卜部季武(うらべのすえたけ)
四番目は、碓井貞光(うすいのさだみつ)
つまり、頼光公と頭領とする四天王が
名前を連ねております。
でも、江戸歌舞伎は日中しかできないから、
二番目まででおしまいなんだって。
(こんぴら歌舞伎のろうそくを思い出してね) -
03 二番目 坂田金時
そうなんです。二番目はあの足柄山の金太郎の話。
そんな訳ないか。なんて、思っていない?
実は、伊豆の国足柄山に怪力者がおるというので、
源頼光公が、卜部季武の父末国に命じて、
四天王の一員にするというお話なのです。
次は、
看板にあるように、「山姥の謡曲」に注目ね。 -
04 浄瑠璃絵看板
二番目は、富本の浄瑠璃による舞踏劇。
狂言作者 桜田治助は、浄瑠璃所作事の
名手。
江戸中村座の立作者といって、
作者の筆頭株。だから大名題看板もね。
左下が、坂田金時こと金太郎。
五代目岩井半四郎。若女形、30歳。
前半で、頼光公の恋人花園姫役。
その右上が、山姥、三代目坂東三津五郎。
座頭、31歳。
前半で、源頼光公役。
つまり、お互いが、前半、後半で
立役と女形演じ分けたとか。
ちなみに、左上は、卜部末国、市川男女蔵
(いちかわおめぞう)、25歳。
つまり、謡曲「山姥」をベースにしていて、
金太郎のお母さんが、実は、「山姥」って訳。
そうすることで、母の愛情物語になったとか。
この山姥伝説と金太郎伝説をミックスしたのは、
近松門左衛門というから上方浄瑠璃はすごいね。 -
05 「三代目坂東三津五郎展」
早稲田演劇博物館で企画展やっています。
http://www.waseda.jp/enpaku/index.html
ところで、桜田治助の墓碑を探したけど、
住職が留守で、分からなかった。ごめんね。
法融寺 練馬区関町東1-4-6
http://www.city.nerima.tokyo.jp/jo_kokai/timei/177-03sekimati-higashi.html
ふ、ふ、渾身の江戸歌舞伎旅行記。
マニアックすぎて、面白かったかしら。
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