2008.12 箱根の坂? 箱根の坂を駆け上がる

2008/11/30 - 2008/12/01

小田原市内の散策（探検？）を終え、箱根の坂を上って芦ノ湖周辺までやって来ました。

湯に浸かって旅の疲れを癒し、富士の山を眺め、北条氏ゆかりの地を巡る旅路の終結としたいと思います。

初日は天気が良かったので、夕方になってしまいましたが、恩賜公園へちょっと立ち寄り富士山を眺めました。
翌日も再び恩賜公園を訪れ、大涌谷、箱根湯本へと足を運びました。

エリア 元箱根・芦ノ湖周辺(神奈川)

【恩賜公園より】
夕方、箱根の坂を車で一気に駆け上り、芦ノ湖畔から富士山を眺めました。
ですが、やっぱり夕方だと少し霞んで見えてしまいますね。
天気は良いのに残念です。

【箱根関所跡】
気を取り直して、恩賜公園の隣にある関所跡へ。
施設を見学するには入場料がかかりますが、敷地内に入るだけなら無料です。

【箱根関所跡】
復元された関所を眺めながら、時間をつぶします。

【箱根関所跡】
京側の門へ出ました。
あっさり通過できましたが、昔は「入鉄砲に出女」の取り調べが厳しかったのでしょう。
もっとも、箱根関所では「入鉄砲」の改めはなかったと考えられており、もっぱら「出女」の改めだったようです。

無事に関所も越えられたので、今日はこのまま宿へ向かい、温泉につかることにします。
明日は綺麗な富士山が見られるとよいのですが。

【恩賜公園より】
翌朝、さっそく芦ノ湖畔の恩賜公園に来たのですが、ガッカリ・・・
雲で富士山が隠れてしまっています。
仕方がないので、杉並木を散策しながら江戸時代の雰囲気を味わうことに。

【杉並木】
大きな杉の木ですね〜
今日はちょっと寒いですが、夏場は旅人にとって良い日よけとなったことでしょう。

【杉並木】
少しずつ明るくなってきました。
途中ですが、湖畔へ出て富士山を眺めてみることに。

芦ノ湖畔へ出てみると、うーん・・・
先ほどよりは山が見えてきましたが、雲が相変わらずですね。

【杉並木】
再び杉並木に戻って見るとあっという間、ここで杉並木も終わりです。
約500ｍの時間旅行でした。

「９：５４」
元箱根近くの湖畔から眺めます。心なしか、青空が見えて来たような気がします。

「１０：０３」
我慢強く待っていると、白鳥（？）たちに引かれるようにして雲が消えて行き、

「１０：０７」
だいぶ晴れて来ましたね。
期待に胸を膨らましつつ、再び恩賜公園に向かいます。

【杉並木】
先ほどきた道を逆方向に歩いて行きますが、だいぶ陽が出てきましたね。

【杉並木】
戻ってきて、今度こそ恩賜公園からの綺麗な富士山を拝みたいものです。

【恩賜公園より】
期待通り、先ほどと比べて雲がかなり少なくなってきました。

【恩賜公園より】
完全に、とは行きませんが、邪魔になる雲はほとんど消えたと言ってよいでしょう。
芦ノ湖畔の絶景に感動です。

ちなみに妻が昨年１１月に訪れた際は雲がほとんどなく綺麗な富士山が見られたとか・・・↓
http://4travel.jp/traveler/johnnie-travel-diary/album/10196927/


今日の一番の目的を達成したので、これから大涌谷に黒玉子を食べに行きます。

【大涌谷より】
大涌谷に着きました。
ここからも富士山を眺められるのですが、早くも雲が戻ってきたようです。
冬の快晴の日に、一度来てみたいものだと思いました。

【大涌谷】
さてさて、小学生の時以来の大涌谷ですが、相変わらず温泉が湧きまくっていますね。

【大涌谷】
山の至る所から煙が出ています。
硫黄の匂いも濃くなってきました。

【大涌谷】
これこれ、この黒玉子を食べに来たんです。
一つ食べれば７年長生き。

【大涌谷】
でも５個５００円はちょっと高いかな・・・と思いつつ、夫婦二人でいただきました♪

この後はお土産を買いに、湯本へ下ります。

【早雲寺】
今回の旅は元々、北条家ゆかりの地を訪ねるのが主目的だったので、湯本の早雲寺を訪ねました。
こちらには北条氏五代のお墓があるそうです。

【早雲寺】
まだ紅葉が残っているようですね。
早雲寺は、大永元年（1522）北条早雲の遺命により、氏綱によって建立された寺で、以来北条氏一門の香火所としてその盛衰をともにし、現在に至っています。

【早雲寺】
瓦の花(？)が珍しかったので、撮影してみました。

【早雲寺】
境内もまだ紅葉が残っています。
湯本は少し暖かいようですね。

【早雲寺】
飯尾宗祇の歌碑です。
連歌師として有名な宗祇、実はここ湯本で亡くなったのだとか。
それで歌碑が建てられているのですね。

【早雲寺】
賑やかな湯本の町にあっても境内は訪れる人も少なく、苔が見えるほどです。
戦国大名としての実力の割に、私にとっては地味なイメージの北条氏ですが、ここで静かに眠っているのもまた北条氏らしいと感じました。

【早雲寺】
一般の檀家さんのお墓を抜けていくと、本堂の裏に「北条五代の墓」がありました。

【早雲寺】
墓碑が５つ並んでいますね。
右から早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直という順番です。
早雲寺は小田原攻めの際に焼けてしまっており、江戸時代になって北条氏治によって北条五代の墓が再建されたのだそうです。

【早雲寺】
そしてこちらが、先ほど歌碑のあった飯尾宗祇のお墓です。

【早雲寺】
北条幻庵作庭の庭園です。
質実な造りに彩る紅葉が美しいですね。

【早雲寺】
そして鐘楼。
一周したので早雲寺を後にし、早雲公園を超えて湯本の駅付近へ戻りたいと思います。

【早雲公園】
こちらは裏側（早雲寺側）からの入口ですが、どう見ても公園の入口ではなく山道の入口にしか見えないのですが・・・

【早雲公園】
ちょっとキツいですが、何とか頂上へ。
ただそこにあったのはしなびた東屋のみ。
今からこの急斜面を下るのかと思うと、周り道をしてでも平坦なコースを選べばよかったと後悔し始めました・・・。

【早雲公園】
こんな感じで下って来ました。
明らかに下りの方が長く急なので、逆（駅側）から上るのは大変だなー、と思います。

下りたところに立札が。
私達が通ったところは、箱根旧街道の「健脚向きコース」だったのですね。
箱根の坂を自分の足で登ってみたかったのですが今回は車だったので、このコース少しだけでも体感することが出来たかな、と終わってみればすがすがしい気持ちに。
また近いうちに訪れたいと思わせてくれた箱根路でした。