稲穂と蔵元を訪ねる秋田への旅

2008/09/20 - 2008/09/22

遠縁の造り酒屋が諸事情から蔵を閉めることを聞いたのは夏の盛りでした。新酒はもう仕込まないということでした。アルコール大好きの夫は「あるうちに多めに頼んでおこう」と言う程度でした。
そこへやはりアルコール大好きの娘夫婦。
「蔵を壊さないうちに、見ておきたいな」
「本気なの？」
そんなやり取りのあげく急遽決まった秋田行き。
「たわわに実った稲穂に出会うか、お米の収穫後の新米を食べるか」迷った末「稲穂に出会う旅」決定。
いとこと相談して時期は９月の連休前後。
と言うことで２泊３日の秋田への旅の始まり。
気がつけば２年前の「ルーツを訪ねる旅」とほぼ同じ時期、同じコースとなりました。
１泊目はリーズナブルな地域の公共の宿
２泊目は秘境の温泉宿「樅峰苑」

エリア 大曲・大仙(秋田)

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー ANAグループ

航空券はマイルから。
４人分ですからもう少しでヨーロッパ行けちゃうのですが、娘たちにプレゼント。
見えてきました秋田杉
秋田空港は山間にあります

運転は娘婿。
山間の道を気持ちよく走って里に着きました。
お目当てのどこまでも続く稲穂

途中で運転交代
景色をを楽しんでくださいね

小さなアマガエル」がいっぱい

コスモスと稲穂

陽のあるうちに蔵へ
お酒を貯蔵するタンク

落ちたら上がってこれないほど深くて大きい。
でも、操業していないので静かです。
いつもの年だと新酒作りへ向けて活気あふれる時期でしょう。

宿は前回と同じ地元の公共の宿「雄川荘」ﾕｳｾﾝｿｳ
１泊２食付で８，４００円
雄物川に沿った静かな宿です。
秋田在住のoneonekukikoのいとこたちが集まって大宴会の始まりです。
娘夫婦のお披露目もかねて？GENKIを肴に大いに盛り上がりました。
もちろんお酒は・・・・。

「雄川荘」ﾕｳｾﾝｿｳ

翌日
稲穂の道を今度は角館へ向けて走ります

りんごが色づき始めました

角館と言えば青柳家などの武家屋敷しか思い浮かびませんでしたが、今回は角館在住の方に案内いただき「安藤商店」へ
醤油の醸造元で、この日宿泊した「樅峰苑」でもここの醤油を愛用していました。

火災などから物資を守る蔵
ここでは座敷を蔵に移してしまいました
蔵座敷
ここで最後に結婚式を挙げたというご当主にお話を伺うことができました。

昔のたたずまいが残っています
これも、角館の人たちが列車が通るのを嫌ったために発達が遅れたとも言われています。
そのおかげでいま観光地として脚光を浴びることになったのでしょうね

角館は武家屋敷と商家との間は防火のために家がなく武家屋敷まで類焼しないような街づくりだったそうです。

この塀から覗く小窓は武家の女性たちが中から外を覗くための小窓。
まさにかごの鳥ですね。
セキュリティ万全

角館で娘夫婦と別れ我々は今夜の宿強首温泉（ｺﾜｸﾋﾞｵﾝｾﾝ）「樅峰苑」（ｼｮｳﾎｳｴﾝ）
豪農の家をそのままに温泉旅館にした宿です。
前回行った時は温泉を引いていたのですが最近敷地内から温泉が噴出したと言うことですばらしいお湯と出会えました。

ガラス窓が雨戸のように引き込みになってます

昔の農家を髣髴とさせる土間
ウォシュレットも完備でずいぶん便利になりました。
うれしいような・・・。

宿の名前に由来する大きな大きな樅の木
地元の食材をお膳でいただく昔懐かしい宿です