2008/08/12 - 2008/08/12
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ライオンベラーさん
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(2 到着編 http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10301534/ の続きです。)
マダンに到着しました。
ここは、海辺のリゾート地です。
サンダルが無かったので買いに行くことにしました。
独りで、現地のダウンタウンにあるスーパーに行きました。
買い物を終えて、お釣りを確かめた後、子供がそ知らぬ顔で、身体を寄せてきました。
スリです!
私もそ知らぬ顔で、そっと身体を離しました。
その時です!
誰かが反対側のポケットに手を入れてきました!
アッ!
( 「マダン編 1」の続きです。)
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 航空会社
- ニューギニア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
マダンに到着しました。
小さな飛行機なので、階段で地面に降ります。
何と、機体の壁が階段になっていました。 -
空港からマイクロバスに乗りました。
このままホテルに向かいます。
現在の時刻は2時前です。
バスの右側の座席から撮っているので、写真の左に向かって進んでいます。 -
バスはマダンの海岸を走ります。
現地の人たちがいます。
どんな人なのでしょうか?
治安が悪いということは、悪い人たちが多いのでしょうか?
その辺のことが、不安でもあり、また、実際はどうなのだろうという興味もあります。 -
マシンガンビーチと呼ばれているところです。
錆(さ)びついたマシンガンが海の方に向かって備え付けられています。
今から70年ほど前の、太平洋戦争のときのものです。
日本軍が設置したものでしょうか、それとも連合軍が設置したものでしょうか。
今、太陽は北西にあるので、人の影から推測すると、写真の向きは南向きでしょう。 -
まるで南国にいるようです・・・
ではなくて、ここは実際に南国です。 -
このような風景の中をどんどん進んで行きます。
期待が7割、不安が3割といったところでしょうか。 -
海岸の風景が続きます。
-
南国の風景です。
-
ようやくホテルらしきところにやって来ました。
こんな感じの樹がたくさんあります。 -
ここはもう、ホテルの敷地でしょうか。
-
ゲートです。
大きなホテルのようです。 -
ホテルのフロントです。
驚いたことに、ここには日本の国旗がありません。
観光地にしては珍(めずら)しいことです。
スタッフが一人ずつ、部屋に案内してくれました。
私の部屋は2階で、この写真の右上後ろあたりです。
案内してくれたのは、アロハシャツ風の制服を着た現地人ガイドでした。
アメリカ人を相手にしてきたようなタイプの男でした。 -
特に謙(へりくだ)る様子もなく、流暢(りゅうちょう)な英語で、フレンドリーに(友だちに話しかけるように)、説明してくれました。
さあ、どうだ、満足しただろうというような、少し横柄(おうへい)とも取れるような態度に、少しむっとしましたが、まあ、悪気もなさそうなので、私も、ふむふむ、わかったというような調子で、応対しました。
彼はひと通り説明してからリモコンを手にしました。
「You can watch TV like this・・・(テレビを見るときはこうして・・・)」
と、言ってスイッチを押しましたが、テレビは点(つ)きません。
あれ、おかしいなという様子で、いろいろやってみましたが、やっぱり点きません。
そしてとうとうあきらめて、ホテルのスタッフに聞きに行くために、部屋を出ようとしました。
しかし、ドアの前で、はっとひらめいた様子で立ち止まり、こちらを振り返りました。
そして、私に部屋の鍵を貸すように言いました。
手渡すと鍵についていたカードを入り口のキーポケットに差し込みました。 -
そして、リモコンをテレビに向けて、スイッチボタンを押しました。
バチッ!
テレビが点きました。
「Oh! I'm stupit ! (おお、馬鹿だった!)」
と言いながら手の平で”パチン”と自分の額(ひたい)をたたいて笑いました。
「OK,thanks ! (OK、ありがとう!)」
と、私が言って、彼は部屋を出て行きました。 -
このホテルは、造りも家具も英国風の格式を備えた高級ホテルのようです。
これまで、イギリス連邦(れんぽう)の国は、たくさん訪れましたが、ここもやはり、同じような様式でした。
ここは第一次世界大戦(1914年〜)まではドイツが統治していました。
しかし、その後はオーストラリアの統治領となっています。(一時期日本軍が占領していました。)
オーストラリアはイギリス連邦なので、そのために、ここの様式もイギリス風なのでしょう。 -
部屋のテーブルの上にはウェルカムフルーツが用意してあったので、食べました。
バナナやパイナップルやマンゴーなどは日本のものと同じでした。(日本は南国のものを輸入しているので当然といえば当然ですが。)
ん?
この部屋にはスリッパがありません。
国ごとに微妙(びみょう)に習慣が違うので、ある国で慣れてしまえば、別の国ではよけい不便に思えます。
歯ブラシもありません。 -
下に降りて、ホテルのスタッフに売っているかと訪ねてみましたが、ないとのことでした。
どこか近くで買えないかと訪ねると、街に出るとスーパーがあるとのことでした。
知らない街に一人で出るとなると、とても不安です。
ましてや、外務省の情報では、渡航危険地域に指定されているところです。
・・・・・ 怖い 。
何か、足やら手やらが微妙に震えてくるような気がしました。
でも、2年前は同じように治安が悪いといわれているケニヤを周った経験もあります。
思い切って行ってみることにしました。
さっそく、そのことを添乗員の松本さん(仮名)に告げました。
危険だからと、止められるかなと思っていましたが、意外にもあっさり「わかりました。」と言われてしまいました。
でも松本さんは続けて、「何かあるといけないので、スタッフについて行ってもらいましょう。」と言いました。 -
やはり、ここは危険なんだ!
私はいよいよ足がすくんでしまいました。
しかし、松本さんが頼むと、スタッフは”え?”というような驚きの表情を見せました。
きっと、このようなことは、格好の悪いことなのだ・・・私はそんな風に感じ取ってしまいました。
そして、さらに、今、スタッフは忙しいらしく、だいぶ待たされてしまいました。
そこで、私は松本さんに「独りで行ってみます。」と申し出てしまいました。
きっと、それは危険だからやめた方がいいと言われるだろうと思っていました。
しかし、松本さんは言いました。
「そうですか。」
おおおおお・・・ど、どうやら私一人でダウンタウン(街)に行くことになりそうです。
あああああ、ど、どうしようか・・・。
もし、日本でやりたいことをやり尽くして、身辺整理を -
して、十分な覚悟(かくご)をもって来ていたならば、喜んで行くでしょう。
でも、実際にはまだまだやりたいことがたくさんあります。
このまま、独りでダウンタウンに行くとなったら、何としても無事に帰りつくことを、最優先にしなければなりません。
何らかのトラブルがあれば、ツアーの人たち全員に迷惑がかかってしまいます。
おおおおお・・・。
でも、この状況では仕方がありません。
このまま独りで行くしかありません。
ホテルのスタッフに、紙に地図を描(か)いてもらいました。
いよいよ出発です。
う〜ん、万全の備えをして行きたいのだけども、お金はどのようにして持っていけばいいのでしょうか。
財布を持っていれば目立ってしまいます。
お金はここにあるぞと知らせているようなものです。 -
う〜ん、ようし、財布には余分のお金を少しだけ入れて、残りは直接ポケットに入れて行くことにしました。
そして、それ以外のお金はホテルの部屋に隠しておくことにしました。
このように分散しておけば、もしものときも被害は少なくなります。
ああ、でもまだ着いたばかりなので、この国のお金に慣れていません。
1キナ=約40円 ですが、とりあえずは、大雑把に(おおざっぱ)に、10キナ紙幣は500円、100キナ紙幣は5千円と覚えこんでおくことにしましょう。 -
さあ、略地図が描かれた紙片を持って出発です。
気持ちを整理して、何が起こっても適切に対応できるように、心を落ち着けました。
そして、ホテルを出発しました。
来るときに通ってきたゲートに守衛がいました。
きっと、この人はいい人だ・・・・。
そう思って、あいさつしてみると、にこやかにあいさつを返してくれました。
ああ、よかった・・・。
また、少し行くと、道端(みちばた)で土産物(みやげもの)を売っている人たちがいました。
商売をしているので、きっと愛想がいいに違いない。
そう思ってあいさつをしてみました。
やっぱりにこやかに返してくれました。
ああ、よかった・・・。 -
海岸に出ました。
たくさんの人が、地面や椅子(いす)に座って、魚や果物を売っています。
何と、バナナも茹(ゆ)でたり揚(あ)げたりしていました。
ここではバナナはこうして食べるようです。
ここでも、こちらが笑いかけて「Hello!
(ハロー)」と言うと、笑ってあいさつを返してくれます。
この人たちなら何かあっても、きっと助けてくれそうです。
少し、心強くなりました。 -
右手には1つ前の写真のような風景が続いていました。
きれいな海です。
暖かくやわらかい南国の空気の中を、少し不安な気持ちのまま、歩いて行きました。
少し行くと、左手には、このような池がありました。
描いてもらった略図によると、この先に教会があるはずなのですが・・・。 -
あ、ありました!
教会です。(写真)
この道で合っています。
そして、しばらく行くと目的のスーパーマーケットがありました。 -
何と、そのスーパーの周りは高い塀(へい)で囲まれていて、その上には鉄条網(てつじょうもう)が張られていました。
そして、その入り口には詰(つ)め所があって、警備の警察官らしい人たちが、銃を持って、詰めていました。
この人たちはきっと、いい人だ。
私たち外国人でもきっと、守ってくれる・・・。
と自分に言い聞かせて、あいさつをしてみると、返してくれました。
ああ、よかった・・・。 -
その詰め所の前を通ってスーパーに入りました。
コンクリート造りの古い建物でしたが、陳列棚(ちんれつだな)等の様子は、日本の小さなスーパーに似ていました。
商品は当然ニューギニア産のものが多いようです。
品数はそれほど多くなく、品質もどちらかといえばリサイクルショップの商品のようでした。
でも、これまで見てきた現地の人たちの様子からすれば、ここで買い物をする人たちは、ある程度裕福な人だろうと思われました。
店の中にはバレーボールかテニスの審判台のようなものがあって、その上に店員が座って見張っていました。
それ以外にも、店内のあちらこちらで、店員が巡回(じゅんかい)していました。
サンダルがあったので買いました。
ビーチ用のものでした。
歯ブラシも買いました。 -
レジに行くと、何と、レジの後ろで警備員が見張っていました。
レジ係が着服しないように見張っているようでもありました。
店を出ました。
今、もらったお釣りを確かめなければなりませんが、周りには人が大勢いました。
目が血走っているような人もたくさんいて、こんなところで、財布やお金を見せると、すぐに取り囲まれて奪われてしまいそうです。
少し行ったところに塀(へい)があったので、その物陰で、お金を整理することにしました。
そこも、遠くにいる人たちからは見られていましたが、人が多くて、そこよりいい場所は無かったので、仕方がありません。
周りに注意しながら、何気ない様子で、左のポケットから先ほどもらった釣りの紙幣を出して、数えました。
と、そのときです。 -
私の右側にいた子供が、私と同じ方を向いたまま、少しずつ近づいてきて、私に身体をくっつけてきました。
スリです!
あ、来たな・・・と思いましたが、そ知らぬ顔で少し様子を見ることにしました。
今後の対策のために、スリの手口を見極めておこうと思ったからです。
先程取り出したお金は後のポケットに入れて、ボタンをかけていて、子供の側のポケットは空っぽです。
少し、身体を離してみましたが、また子供はくっついてきます。
もう、私が気付いていることを知っているはずですが、それでも彼は、すり寄ってきました。
と、そのときです!
突然誰かが、私の反対側のポケットに手を差し入れました!
アッ! -
と思ってみると、髪の毛を一本一本ひも状に編みこんで垂(た)らした、ミュージシャン風の髪型をした男が立っていました。
顔は少し丸顔でしょうか、背はそれほど高くはありません。
首にはネックレスをしていました。
私が
「おおっ!」
と、声を上げると、その男は逃げ出しました。
幸い左のポケットにも何も入れていなかったので、被害はありません。
しかし、例え未遂(みすい)とはいえ、泥棒は泥棒です。
私は、
「ヘイ、ストップ!」
と、叫(さけ)んで、
昔、映画やドキュメンタリーでよく見たように、腰を引いて、警官が両手で銃を構えるような格好をして、彼の顔にカメラを向けて構えました。 -
止まらないと撮るぞ!
というようなつもりでした。
とっさに思いついた行動でした。
当然、その男はそのまま逃げていくものと思っていました。
しかし何と、彼は立ち止まりました。
おっとっと、立ち止まるの?
う〜ん、どうしようか。
私はそのまま、大声で
「ヘイッ、ヘイッ!」
と、言いながらカメラを男の顔面に向けてどうだ、どうだという感じで、突き出しました。
しかし、編み込み頭の男は、きょとんとした顔でこちらを見ていました。
特に悪びれた様子もなく、ごく普通に”どうしたの?”という表情をしています。 -
私はさらに「ヘイッ!」と叫んで飛びかかる格好をすると、ようやく、男はまた、逃げ始めました。
私は
「ヘイ、ストップ! ヘェイ! ヘイヘイ!」
と、叫びながら追いかけていきました。
周りには何人かの人が集まってきました。
人々は口々に
「robber! robber!( 泥棒ー! 泥棒ー!)」
と叫びながら追いかけてくれました。
大勢の人たちが集まって来ました。
男は、ものすごい速さで、逃げていきます。
私も、それ相応の速さで追いかけましたが、男はスーパーの向こう側に逃げ去って行きました。
実際にはお金は取られていないので、捕(つか)まえてみてもどうにもなりません。 -
警察に引き渡されたとしても、未遂(みすい)なら、すぐに釈放(しゃくほう)されるだけでしょう。
周りにいた人たちは私に
「robber? robber?」
と、聞きながら追いかけようとしてくれますが、私は、
「Thank You,but he just tried. (有難う、でも盗られていません。)」
と言って、手を振って、追いかけてもらわなくてもいいというジェスチャーをしました。
そして、
「Thank You,Thank You.(有難う、有難う)」
と、お礼をいいました。
もし、実際に盗られていたら、周りの人たちといっしょに捕まえて取り返していたでしょうが、未遂の場合は、捕まえてみてもどうしようもありません。
それより、必死で逃げるような体験をさせただけでも、少しはけん制になったのではないでしょうか。 -
今後、少しでも犯行を思いとどまってくれることを願いました。
でも、このようなことが起こらないようにするためには、そのような国づくりから始めなければならないでしょう。
やれやれ、とんだ目に合ってしまいました。
でも、たくさんの人がいっしょに追いかけようとしてくれたので、この国の人たちは本当にいい人たちだと思いました。 -
私は、この体験を通して、この国の人たちが本当に好きになりました。
(もちろん、泥棒を除いてではありますが・・・。)
旅は素晴らしい!
出会いは素晴らしい!
人間万歳!
と、叫びたいような気持ちになりました。 -
帰りながら、思いました。
もし、あのスリ男たちが、数人のグループだったら・・・
(グループの場合はすぐに盗品を仲間に手渡して隠してしまいます。パリで遭遇したことがあります。)
そして、ナイフや銃等を持っていたら・・・
そう思うと足がすくんでしまいました。
おおお、怖怖怖(こわこわこわ)・・・
おおお、怖怖怖(こわこわこわ)・・・ -
気を取り直して歩いていきました。
通って来た道が遠回りだったので、野原を真っ直ぐに横切って行くことにしました。
至(いた)るところに高い樹があります。
見上げながら歩いていると・・・
アッ!
片足が穴ぼこに落ち込んでしまいました。
おおおお!
足は腿(もも)まで穴に入り込んでしまいました。
おおお・・・
見ると、周りはこのような大きな穴ぼこだらけです。
何かわからないけど、変なところです。
ああ、びっくりした。
幸い、怪我(けが)はありませんでした。 -
この辺りはダウンタウンとはいっても、建物はほとんどありません。
道端(みちばた)で人々がくつろいだり仕事をしたりしているだけです。
教会の前に座っている人たちと目が合ったので、手を振ってあいさつをしてみました。
にこやかにハローと返してくれました。 -
後ろの建物が教会です。
手を振ってから写真を撮ろうとすると、並んでポーズをとってくれました。 -
ご婦人方がたくさんいたので、手を振って写真を撮ろうとすると、やはり、笑ってポーズをとってくれました。
撮り終えて「Thank you ! (ありがとう)」
というと、「Thank you !」と返してくれました。 -
来るとき通ってきた道です。
今度は、海は左側です。
写真の左から右に進んでいます。
あちこちに珍しい樹があります。 -
珍しい樹です。
-
大きくて高い樹がたくさんあります。
-
来るときに通ってきた池です。
帰りは池は右側になります。
写真の右から左に進んでいます。 -
大きな樹です。
-
大きな樹です。
-
大きな樹です。
-
大きな樹です。
-
着生植物がたくさんついています。
まわりは珍しい樹ばかりです。
大きくて高い樹に囲まれています。
熱帯植物園でも味わえないようなスケールの光景です。
あれ?
ところで、ここは来るときに通ってきたでしょうか?
どうも見覚えがないような気がします。
この道でいいのでしょうか?
でも、大きな道はこの道一本だけです。
とにかくもう少し、進んでみることにしましょう。
やはり、ここは違うようです。
ホテルで描いてもらった地図を見ると、どこかで右に入る道があるはずだけど、見当たりません。
とりあえず、教会まで戻ってみることにしました。 -
教会が見えました。
どうやらこの道で、合っているようです。
また、先ほどの道を進みました。
どんどん進みましたが、やはり見慣れないところを通っているようです。
来るときはこの写真のような樹はありませんでした。
どうやら、この辺りは、裕福な人たちの家が建ち並んでいるようです。
入り口には、警察官かガードマンのような制服を着た人が立っていました。
おおお!
ライフル銃を持っています。
もちろん本物でしょう。
これで撃たれたら死んでしまいます。
とりあえずは、急に見つかって、驚いて発砲するようなことのないように、かなりの距離をとって、さも普通の観光客のようにして(実際そうなのですが)歩いて行きました。 -
あっ、ガードマンがこちらを見ました。
かなり若い、少年のようなガードマンです。
何か怪しむような目でこちらを見ています。
目が合ったのであいさつをしましたが、特に反応することもなく、じっとこちらを見ています。
私はただ、道に迷って、帰るホテルを探しているだけなのですが、きょろきょろとあちこちを見ているので、怪しんでいるのでしょうか?
まるで、道端で怖そうなイヌとすれ違うときのような状況です。
内心ひやひやしながら、顔では平静を装いながら歩いて行きました。
ようやくすれ違うことができました。
でも、後ろから急に撃ってこないか、ひやひやです。
ふう、大丈夫でした。 -
海岸に出ました。
高い塔が立っています。
確か、来たときにバスの中から見たような気がします。
買い物に出てからは、こんなところを通った記憶はありません。
明らかに道を間違えています。
あああ、ついに道に迷ってしまった・・・ -
ここは行き過ぎていることは確かなので、帰り道はここと教会の間のどこかにあるはずです。
丁寧(ていねい)に探すことにしましょう。
戻りかけると、また、あのガードマンに合いました。
誰かと立ち話をしていました。
独りではないので、不安でパニックになって、撃ってくるということはないように思われました。
近づいていって、声をかけました。
「Hellow,excuse me? (すいません)」
「Yes. (はい)」
ああ、よかった。応じてくれました。
ホテルのカード入れを見せて、ここに行きたいと言いましたが、ガードマンらしい少年は少し戸惑(とまど)っているようです。
どうやら、あまり字が読めないようです。
私がそのホテルの名前と思われる部分を読み上げると、ようやく理解したようでした。
しかし、彼はそれはここだと言って地面を指しました。 -
むむ? どうも訳がわかりません。
これは、ホテル名ではなくて、この辺りの地名なのでしょうか。
とりあえずは礼を言って、もう少し先を探すことにしました。
もう、話をして安心させているので、後ろから撃ってくるということはないでしょう。
少し行くと日本人の若者がレンタサイクルでやって来ました。
ダイビングに来ているようです。
高校生風の若者だったので、こんなところで道を尋(たず)ねるのも格好悪いと思ったので、知らん顔してすれ違いました。 -
もう少し行くと、あ、ありました。
どうやらここのようです。
思ったより細い道だったので、見過ごしていました。
やれやれ、これでようやくホテルに帰り着くことができます。
はぁー、よかった、よかった。
ホテルの敷地内で、地面に土産物を広げて売っている人たちがいます。
老人夫婦と交渉して、首飾りを買いました。
まずまずの値で買えました。
どうやらここは、1軒(けん)のホテルではなくて、周りの森も中にたくさんのロッジ(小屋)があるようです。
このツアーの参加者も、このホテル内に部屋があるのは私を含めて数人だけで、他の人たちは、この敷地の中のロッジにいるようです。 -
さあ、そろそろ食事の時間です。
ガーデン風のレストランで、ビュッフェ形式です。
とても広くて、たくさんの観光客がいました。
ヨーロッパやオーストラリア、中国や韓国の人たちが多いようです。
ツアーの参加者皆で一緒に座って、食事をするのは2度目です。
まず、飲み物を注文してから料理を取りに行きます。
あまりに広いので、食事を取りに行くのに、数10mも往復しなければなりませんでした。
まず、前菜とスープです。
ホテルの食事は、街の外食店やスーパーの調理品に比べるとその差は歴然です。
あまりに高級料理なので、盛り付けにもそれねりに気を使ってしまいます。
さあ、ひと通り飲み物もそろって、いよいよ乾杯です。
楽しいツアーになるように、皆さん、よろしくお願いします。 -
乾パ〜イ!
ああ、美味しい!
レストランは写真のようなガーデンの中にあります。
陽はすっかり暮れています。
いろいろな国の言葉が飛び交っています。
このツアーにはどんな人たちが参加しているのでしょうか?
少しずつ、話しながら親しくなっていきます。
添乗員の松本さんに、マラリアについて尋ねてみると、ここは暖かいので特に気をつけなければいけないということです。
でもウイルスを媒介(ばいかい)する蚊は30cmぐらいの高さのところしか飛ばないということです。
でも、素足にサンダルを履(は)いているので、それを聞いてぞっとしました。
ずっと後で思い出したことですが、私は一昨年にケニヤに行ったときに、予防接種をしていました。(10年間有効)
でも、その時は本気で心配していました。 -
食事が終わって、部屋に戻って来ました。
豪華(ごうか)料理の数々にとても満足しました。
私の部屋です。
このように古い家具が備え付けられていて、時代を感じました。
昔は、特別な人たち向けの、豪華ホテルとして建てられていたようです。
でも今は、家具も皆、古くなってしまっています。 -
風呂の設備は古びていて、栓(せん)ができません。
でも、それは申し込み時に聞いていて、その分、割り引いてもらっているので仕方がありません。
シャワーは使えました。
でも、せっかくなので、創設当時の裕福な人たちの気分になって過ごしました。
ニューギニア最初の夜でした。
(「4 マダン編2」http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10297411/ に続く)
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