2008/08 - 2008/08
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Giraudさん
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ドイツ・ロマネスク様式の教会建築の至宝、三つの“カイザードーム”を巡る旅。
今回の宿泊地にしたマインツは、フランクフルト空港駅からも近く、ライン地方の都市を日帰りで観光するには最適な立地でした。
ライン川とマイン川の合流点にあるこの街はローマ時代からゲルマニア軍団の司令部があったところで、現在でも劇場跡などいくつかのローマ遺跡が見られます。
中世には大司教が治める都市となり、赤い砂岩が印象的な“カイザードーム(皇帝の大聖堂)”が建立。マインツの大司教は神聖ローマ帝国の皇帝を選ぶ七人の「選帝侯」の筆頭諸侯でもあり、豪華な選帝侯宮殿なども所有していましたが、大聖堂は後世の増改築もロマネスク様式のアーチ装飾を基調に積み重ねられていて、巨大でありながら素朴な統一感のある美しさでした。
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マインツ駅前。
双子のタワーマンションが建っています。
毎日ここからライン沿岸の街に旅立ちました。
マインツ市街は滞在最終日に観光。 -
ザンクト・シュテファン教会。
第2次大戦後に再建されました。
シャガールの青いステンドグラスで有名。 -
ザンクト・シュテファン教会のステンドグラス。
「ユダヤ教とキリスト教の和解と平和への願い」がテーマ。
ステンドグラスを製作したシャガールはナチスドイツの迫害を逃れてアメリカに亡命した過去を持つユダヤ人。 -
ザンクト・シュテファン教会のステンドグラス。
堂内は青い光の海にいるような感覚になります。 -
ザンクト・シュテファン教会、回廊の天井。
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大戦の爆撃で炎上するザンクト・シュテファン教会の写真。
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マインツのシタデル(中世の城塞跡)。
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ドルーススの石。
シタデル(城跡)の片隅に残るローマ遺跡。
ゲルマニアを攻略した軍人ドルーススが事故死したことを悼んで、マインツのローマ軍団兵が築いた記念碑。
アウグストゥスのお気に入りの人物でした。
後の2代目ティベリウス帝の弟、3代目カリグラ帝の祖父にあたります。 -
ドルーススの石の解説看板。
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なんと、野生のリスが!
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ローマ劇場跡。
マインツ南駅の拡張工事の際に発見・発掘されました。
そのため南駅は「マインツ・ローマ劇場」駅に改名。 -
ローマ劇場跡。
客席を整備中(?)でした。
ヨーロッパのその他のローマ劇場と同じく、ここで野外演劇とかコンサートを開催するつもりなのかも。
しかしこれでは狭すぎて学芸会レベルのイベントしか無理な気もします。 -
ローマ劇場跡の航空写真(説明看板より)。
駅とシタデル(城跡)に挟まれて拡張の余地はなさそう。
かつては1万人を収容した、アルプス以北では最大の規模を誇ったローマ劇場だったらしいですが。 -
シタデル(城跡)から望むマインツの大聖堂。
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聖アウグスティヌス教会。
豪華なバロック様式です。 -
マルクト広場から望むマインツの大聖堂。
手前のマルクト広場では、お昼過ぎまでにぎやかな市場が開かれていました。 -
マインツ大聖堂の西正面。
ロンバルディア帯(軒下の細かいアーチ模様)がロマネスク建築の特徴のひとつ。
迫力のある八角形の塔は18世紀の増築。 -
マインツ大聖堂、西正面の塔の変遷。
ヴォルムスの聖アンドレアス博物館の「カイザードーム展」で展示されていたCG写真から。
時代とともに派手になってきたのがわかります。 -
マインツ大聖堂の東正面。
逆光がまぶしくてよく見えませんでした。
写真はかなり補正しています。 -
マインツ大聖堂、東正面の塔の変遷。
こちらはむしろ現在の塔のほうが地味。 -
マインツ大聖堂の内部。
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マインツ大聖堂の壁面。
後世の建築様式に比べると、凹凸が少なく素朴。 -
マインツ大聖堂のドーム天井。
内側にもロンバルディア帯の装飾。 -
マインツ大聖堂のステンドグラス。
歴代の大司教の肖像が描かれていました。 -
マインツ大聖堂の側廊。
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マインツ大聖堂の地下礼拝堂。
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マインツ大聖堂の宝物庫。
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マインツ大聖堂、回廊から見上げる西側中央の塔。
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西日を浴びるマインツの大聖堂。
赤い砂岩の外観が映えます。 -
マインツ大聖堂の模型。
州立マインツ博物館の展示。
東正面の塔が現在とは異なります。 -
州立マインツ博物館の展示作品。
Jacob Orth
“Der Kreuzgang des Mainzer Doms im Winter”
ヤーコブ・オース
「冬のマインツ大聖堂回廊」(1838年)
この博物館の建物はかつての選帝侯の厩舎跡で、ドイツでも最も古い博物館(美術館)のひとつなのだそうです。
有名な作品はないですが印象的な絵が多く、暇つぶしに入ったつもりが結構長居しました。 -
Heinrich Franz Schak
“Marktplatz und Hofchen in Mainz”(1829)
ハインリヒ・フランツ・シャック
「マインツのマルクト広場」
これも大聖堂の東正面の塔が現在とは異なる。 -
Christian Georg Schutz der Altere
“Rheinische Flusslandschaft mit einer Burg”(1788)
クリスティアン・ゲオルグ・シュッツ
「古城のあるライン川の風景」 -
Claude Gellee, genannt Lorrain
“Ideale Landschaft mit Titusbogen”(1644)
クロード・ロラン
「ティトゥス凱旋門のある空想上の風景」
歴史上の一場面や遺跡のある風景で有名な画家。
ルーヴル美術館にも作品がありました。 -
Lucas van Valckenborch
“Der Turmbau zu Babel”(1595)
ルーカス・ヴァン・ヴァルケンボルク
「バベルの塔の建設」 -
Gerard Seghers
“Noli me tangere”(1640)
ヘラルト・セーヘルス
「ノーリー・メー・タンゲレ(私に触れるなかれ)」
復活したキリストがマグダラのマリアの前に現れた場面。 -
Benedetto Gennari
“Loth und seine Tochter”(1674)
ベネデット・ジェンナーリ
「ロトと娘たち」
背徳的なテーマの宗教画。 -
Pieter Huys zugeschrieben
“Versuchung des Heiligen Antonius”(1580)
ピーター・フイス
「聖アントニウスの誘惑」
異形の怪物に誘惑される修行中の聖人の図。
同じテーマを扱った作品は数多い。
画家の想像力を刺激するのでしょうか。 -
Joseph Karl Stieler
“Der Schutzengel”(1831)
ヨセフ・カール・シュティーラー
「守護天使」
この画家はベートーベンのあの有名な肖像画を描いた人。 -
Eugen Bracht
“Rast in der Wuste”(1882)
オイゲン・ブラハト
「砂漠の休息」 -
マインツのローマ・ゲルマン博物館。
旧選帝侯宮殿内の祝典ホールを利用。
入場無料ですが、内容も少し退屈でした。
帰国後に知ったのですが、ライン河畔で発見されたローマ時代の軍船などを展示した別館が、マインツ・ローマ劇場駅前にあるらしいです。 -
ユピテルの記念柱。
皇帝ネロの登位を祝ってマインツの商人たちが捧げたものですが、ネロが暴君となったため死後破壊されました。
発掘された破片を組み立てて再構築。 -
ウィクトルの記念門。
3世紀のマインツの都市参事官ダティウィウス・ウィクトルに捧げられたものの復元。
他のローマの凱旋門と比べると情けないほどの小ささ。
当時すでにローマ帝国は(特にマインツなどライン川沿岸都市は)ゲルマン民族の脅威にさらされて衰退期でした。 -
宿泊したヒルトン・マインツ・シティ・ホテルからの夕景。
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宿泊したヒルトン・マインツ・シティ・ホテルからの夜景。
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この旅行記へのコメント (2)
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- yambonさん 2009/08/29 17:12:19
- 解説がよくわかります。
- Giraudさん
はじめまして。
この6月にドイツを旅行し、シュパイヤーとマインツも訪ねました。
仰る通り、カイザードームはいずれも素晴らしく感動して戻ってきました。
いずれの町も滞在時間が少なく、ゆっくり見れなかったのですが、Giraudさんの説明文を読み、綺麗な写真とその流れを見てそうだったのかと納得しました。
シャガールのステンドグラスが見れなかったのとマインツ州立博物館に寄れなかったのは残念です。
マインツ中央駅に入って、ホームを先のほう行くと、マインツ・ローマ劇場駅の表示があり、何かなと思ってましたが、この部分が、ローマ時代の遺跡があり、南駅と称されていた所なのだと分かりました。
これから私もマインツの旅行記を書こうと思ってますが、Giraudさんの旅行記を引用させて頂くと効率的に書けそうなので引用させていただきます。
ご了承の程よろしくお願いいたします。
yambon
- Giraudさん からの返信 2009/08/31 00:38:19
- ありがとうございます
- yambonさん
はじめまして。
私の旅行記に訪問いただきありがとうございます。
アイゼナハ、アーヘン、ケルン、コブレンツ、ライン川など、yambonさんのブログを私も懐かしく拝見しました。
私がプロフィールに使っている画像は、ヴァルトブルク城のエリザベートの間のモザイクです。
ライン川下りは、私は鉄道からで右岸しか見れなかったので、楽しませていただきました。
またウルムは、ゴシック建築好きの私としてはいつか訪問したいと思っている所です。
>引用させて頂くと効率的に書けそうなので引用させていただきます。
拙い文章で恐縮です。
私も他の皆さんの旅行記や街のホームページの引用ばかりですので、ご遠慮なく。
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