2008/09/10 - 2008/09/10
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チイチャンさん
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年を重ねた姉との会話で、母親の母親つまりおばあちゃんの里をねてみることにした
母は先年93才で無くなっており、幼かった当時の姉の記憶をたよりに、みかんで有名な和歌山県有田川へドライブしてきまし。
有田地区へ入ったので次の滝(那智の滝が一番でその次ぎに大きいので次の滝と名がついたそうである)をめざして車を進めた
おばあちゃんの家は、次の滝の在所とのことであった
その昔庄屋さんであったとのことで、道々尋ねながらそれらしいところへたどり着いた
道幅はだんだん狭くなり行き違いが困難な位のところである
こんな狭い場所でよく庄屋さんが出来たもんやと思ったが、その当時は馬車や荷車の頃でありなんとなく納得した
母親の生家は、この家の上に家なしと言うくらい高い山の中腹にあり、車の運転席から見る景色は想像を絶するくらいかな...
すーと谷に吸い込まれそうな錯覚をおぼえる山深い山里である
それでいて、蜜柑とか米、野菜.葡萄、桑、などなんでも作っている
空気は澄んで、空青く物音一つしないたたすまいである
おばあちゃんの里.沼田(ぬただ)は、有田川をさかのぼった所で比較的平坦なところであった
周辺は大きな葡萄の巨峰の栽培がさかんで、道々さかんに旗をたてて販売していた
場所に行ったはじめて知ったのは、明恵上人の生誕地であり又も勉強をさせてもらった
道の駅とかガソリンスタンドとか、農産物販売所などで買い物をしながらおばあちゃんのルーツを尋ねて歩いた
どこに行っても、大概の人は昔のことでわからないからと言って近所のおばあちゃんを2人.3人呼んで来てこの人の
話を聞いてあげてと紹介してくれた
姉の話では【こたばた】と言う名字だと言う
漢字はどう書くのか聞いても知らないと言う
土地の電話帳を繰ってもそれらしい名前が出てこない
昔は名字以外にニックネームも結構使われていた...
森の下の家だから森下さんとか
そんな中で、もしかして造り酒屋の家ではないかと言われ車の後をついてそこにつれていってもらうことになった
以前は造り酒屋をしていたが後継者がなく廃業をしたらしくおばあさんが一人で住んでいるとのことでした
大きな庭づたいに玄関を入ると、土間の奥に声をかけても返事はなく呼び鈴もなくちょっととまどっていると、
しばらくしてからおばあさんが奥から現れた
事のいきさつを話すと、おばあさんは昔のことを一生懸命思い出そうとしてくれていました
こちらの家から山奥の家に嫁いだこと、家が道より一段高い所にあったこと有田川の近くであったことなどなど....
合致するところも沢山あったが、しかしはっきりした要領も得られないまま、お茶もごちそうになって小一時間在所のこと
歴史のことなど教えてもらったりした
自分では知らないことでも、もっと先輩のおばあさんがいるからと紹介されてお餅やさんに行った
事情を話すとそのおばあさんはつい最近なくなったとのことであった
餅屋の主人は近所のお年寄りを二人集めて話しを聞いてくれたが残念ながら要領をえることが出来なかった
しかしここでも、土地の昔話を存分にきかされ、いっかどの物知りになったみたいだ
ルーツは取り敢えず棚上げになったが、土地の歴史、土地の人の機微にふれ心温まる有意義な一日であった
帰りには、お餅屋さんのつきたての草餅や、鯖をアセの葉っぱでくるみ発酵させた【なれずし】と巨峰葡萄をおみやげに
家路についた
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