2008/09/19 - 2008/09/23
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shioriさん
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北陸ひとり旅その2。
ずっと行ってみたいと思っていた金沢21世紀美術館。
建築コンセプトは、『まちに開かれた公園のような美術館』
その言葉どおりに、明るく開放された心地よい空間でした。
いわゆる美術館とは雰囲気が異なり、
円形の建物の四方からふらっと入ることができるのです。
建物内部にはたくさんの無料ゾーンがあり、気軽に現代アートに親しめます。
有料ゾーンのコレクション展IIで展示されていた奈良美智の作品は、
とてもインパクトがあって、写真撮影をしたい衝動にかられました。
しかし、写真撮影不可なのが残念でした。
今まで写真で見たことあった作品も、やはり実際に見ると感動がありました。
金沢に行ったらぜひ、というよりも、
この美術館のために金沢を訪れる価値があると思いました。
金沢21世紀美術館
http://www.kanazawa21.jp/ja/index.html
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JR特急 JRローカル
-
09:48 金沢駅に到着。
高岡から金沢まで、特急だとわずか30分弱。
東口のバスターミナルから
10分ほどバスに乗って美術館へ。 -
無料コインロッカーに荷物を入れ身軽になって、
さっそく美術館の中をうろうろと。
ガラスを多用した円形の建物なので、
建物内部も明るく外との境をあまり感じない。
無料ゾーンのあちこちに設置されている椅子。
まるで公園のあずまやにいるような感覚で、
椅子にすわってくつろげる。 -
うさぎの耳みたいな可愛い椅子は、
妹島和世+西沢立衛/SANAAのデザイン。
調べてみたらnextmaruniオンラインショップにて購入可。
ちなみに、価格は3万円。
欲しくても「カートに入れる」をクリックできない…。 -
通路には、鮮やかな壁画。
加賀友禅の伝統的な柄が、逆にモダンな感じ。 -
壁画の前にずらりと並んでいるのは、
思わず座ってみたくなってしまうロッキングチェア。
ちょっとずつ柄が違うので、
自分ならどれがいいか真剣に考えてしまった。
表紙に採用した赤い椅子がお気に入り。 -
中庭に面した広々とした通路。
ロッキングチェアに座って、
のんびり鑑賞できる美術館なんて初めて! -
椅子に揺られながら鑑賞できるのは、ヤン・ファーブルの「雲を測る男」
ファーブルといえば昆虫学者。
子供のころファーブルの伝記を読んだなあ、と思っていたら、
なんとホントに昆虫学者のファン・アンリ・ファーブルの子孫とのこと。
ちょっとびっくり。
手前に写っている植物も作品で、パトリック・ブランの「緑の橋」 -
横からみた「雲を測る男」
この作品は『アルカトラズの鳥男』という映画の台詞、
「雲でも測って過ごす」から着想を得たそうだ。
このときは、一面グレーの雲に覆われていたので、
きっと雲も測定不能だったことだろう。 -
美術館には光庭が4つもある。
このおかげで、建物の中心に近い場所も、
とても明るく開放的な雰囲気。
なんだかガラスでできた公園のよう。 -
アートライブラリーもあるし、
こんな素敵な美術館が近くにある金沢市民がうらやましい。 -
美術館内にあるカフェレストラン。
ここには入らなかったので味はわからないけど、
雰囲気はお洒落でいい感じ。 -
デザインギャラリーの展示は、
感情を食べ物で表現するというものだった。
その発想が面白い。 -
無料ゾーンの光庭にある
レアンドロ・エルリッヒの「スイミングプール」
中にいる人が見える不思議なプール。
私も中に入ってみたくなり、すぐさま受付でチケットを購入。 -
有料ゾーンのコレクション展を順番に鑑賞し、
最後の作品が「スイミングプール」の内部。
ドキドキしながらプールの内部へ。 -
水というフィルターを通してみる空。
輪郭がぼやけて見える景色が、とても新鮮に映った。 -
青空が広がってきたので、
タレルの部屋に行くことにした。
この作品が一番見たくて、
わざわざ金沢までやって来たのだ。 -
ここも無料ゾーン。
部屋の周囲のベンチに座って、
天井に開かれた正方形を眺める。 -
ジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」
刻々と変わっていく不思議な絵画のようで、
ずっと見ていてもあきない。
見どころは夕暮れ時らしいので、
またいつかここに来たいと思った。 -
2時間ほど美術館内で過ごしてから、
美術館のまわりを散策。
ほんとに公園のような美術館だ。
この日は土曜日だったので、
運行していた100円バスに乗って金沢駅へ。 -
金沢駅の「もてなしドーム」
最初、城下町・金沢に似合わないデザインだと思ったのだが、
21世紀美術館にあってもおかしくない現代アートに見えてきた。
アート鑑賞のあとは、能登へ。
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この旅行記へのコメント (10)
-
- けーしちょーさん 2008/10/24 01:32:16
- すごくイイ。
- 来月、たぶん。行くと思います。
21世紀美術館。
内部は撮影不可なんですねぇ。。ぐすん。
しっかりこの目で鑑賞しなくちゃ。
でも。どの写真を見ても、ステキですねぇ。
今から滅茶苦茶楽しみです。
けーしちょー拝
- shioriさん からの返信 2008/10/25 00:47:53
- RE: すごくイイ。
- おー。けーしちょーさんも行かれますか。
21世紀美術館。
有料のコレクション展IIは、ほとんど撮影不可でした…。
奈良美智や北川宏人の作品は、ものすごーく写真撮りたくなったんですけどね。
ひょっとして、現代アートと目玉オヤジのコラボも見られるのかしら(笑)
旅行記がいまから楽しみです♪
-
- 旅猫さん 2008/10/19 12:29:00
- 金沢21世紀美術館
- shioriさん、こんにちは!
今朝のムーンライトながらで帰ってきました。
早朝の大宮に降りたのは良かったものの、高崎線が1時間近く無い。。。
結局、板橋まで南下して時間調整を(笑
金沢21世紀美術館ですか。。。
現代アートはいまひとつ判らない旅猫です(笑
3年前の春(と言っても雪が降っていた)に訪れましたが、
城下町金沢らしからぬデザインに当惑。
一応入館してぐるっと見ましたが。
なので、旅行記(HPに掲載)には写真も載せていなかったり(^^;
と言うか、当時は「スイミングプール」などの無料ゾーンの作品も撮影不可だった。
金沢駅のデザインは好きですよ。
旅猫
- shioriさん からの返信 2008/10/22 00:48:56
- RE: 金沢21世紀美術館
- 旅猫さん、こんばんは。
えちごじゃなくて、ながらで帰ってきたんですか。
あの後、どういう経路をたどったのやら。
旅行記が楽しみです。
私も現代アートよりも日本画とか日本庭園とかの方が好きですよ。
ですが、越後妻有でカバコフの「棚田」という作品の田植えをして以来、
現代アートにも少々興味がわいてきました。
特にタレルは『陰翳礼讃』に感銘をうけたというので、気になる存在です。
日本人だって『陰翳礼讃』を読んだ人は少ないでしょうに。
駅のドームは好きでも、美術館はダメですか…。
ガラスを多用してるし、似たような雰囲気だと思うのですけど。
私は逆に駅の「ガラスとアルミ」と「木」の異素材を使ったところが、
どうもミスマッチというか、しっくりこなかったです。
まあ、人の感じ方は人それぞれですから、難しいですね。
- 旅猫さん からの返信 2008/10/22 01:11:08
- RE: RE: 金沢21世紀美術館
- > えちごじゃなくて、ながらで帰ってきたんですか。
えちごでした。。。
新井から、くびきので新潟に出たので。
旅行記は、いつになることやら。
> 私も現代アートよりも日本画とか日本庭園とかの方が好きですよ。
そうでしたか。
先日、鎌倉で、お気に入りの鏑木清方記念美術館に寄ってきました。
世田谷美術館の向井潤吉アトリエ館も好きですね。
あとは、会津の斎藤清かな。
松江にも、好きな銅版画家がいますが。
> 駅のドームは好きでも、美術館はダメですか…。
和を基調にした繭のようなデザインと、あの美術館では印象が違うような。
もちろん、駅舎としては好きではないですけどね。
旅猫
- shioriさん からの返信 2008/10/25 00:18:12
- RE: RE: RE: 金沢21世紀美術館
- 好きな芸術家が渋いですね。
いかにも旅猫さんらしい感じです。
東京の美術館は、混雑してるのが嫌です。
春に行った東山魁夷展の東京会場は、大混雑で全然見られませんでした…。
納得いかず、東山魁夷展の長野会場まで見に行ったら、ゆったりと鑑賞できましたよ。
旅先で芸術鑑賞もいいですよね!
-
- syukoさん 2008/10/18 22:33:09
- 先越されちゃいました(笑
- お久しぶりです。
金沢の21世紀美術館、行かれたのですね!羨ましぃ。
shioriさんの旅行記を読んで、「いぃなぁ〜」と思う反面、
悪夢の「閉館」の文字が頭に浮かんでちょっとブルってしちゃいましたぁ。
現代アートって理解不能なものも多いけど、
ここの作品は心にスーって入ってくる
分かり易いものが多い気がしますね。
何よりもあの開放的な建物と街に溶け込んでいる感じが素敵ですねン☆
- shioriさん からの返信 2008/10/21 23:51:14
- RE: 先越されちゃいました(笑
- syukoさん、お久しぶりです!お元気ですかー?
やっと21世紀美術館に行ってきました。
syukoさんの旅行記を読んでいたので、しっかり事前に開館日を調べていきましたよ。
実は、理解不能なものや気持ち悪ーい作品も中にはありましたよ(笑)
でもそれ以上に、いいなあと思える作品に出会えたので行ってよかったと思います。
ここでのんびり過ごすのもいいですよね。
行動派のsyukoさんなら金沢なんて近い近い、ぜひ再チャレンジを!
-
- 一歩人さん 2008/10/17 16:22:27
- 加賀友禅は、京都の宮崎友禅斎が招かれ
- shioriさんへ
初めまして。
友禅染めからこの展開は、産業コラボの成果ですよね。
東京手描友禅を習っていた私にとって、この展開は、
着物から、展開できる新発想です。
ありがとうございました。
一歩人より。
- shioriさん からの返信 2008/10/18 00:15:03
- RE: 加賀友禅は、京都の宮崎友禅斎が招かれ
- 一歩人さん、初めまして。
一歩人さんも手描友禅を習っていたんですか。
たしか、加賀友禅と京都友禅では、ぼかし方が逆なんですよね。
実は、私も少しだけ友禅の教室に通っていたことがあるんですよ。
なので、この壁画はとても興味深かったです。
わざわざ書き込みいただき、ありがとうございました。
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