クロアチア一人旅（ザグレブ）

2006/05/01 - 2006/05/03

NARITA→INCHEON→ZURICH→MALPENSA→ZAGREBと乗り継ぎ乗り継ぎ
クロアチアの首都ザグレブにやって来ました。
クロアチア滞在は２泊３日で２日目に日帰りでドゥブロヴニクにも行きました。

エリア ザグレブ(クロアチア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: 大韓航空

ザグレブはガイドブックによると「内戦の影響でホテル事情があまり良くない」との事です。
確かにホテル予約サイトなんかではあまり取扱の数は無く、さらにどこも高かったです。
どこも高かったのでユースホステルに泊まることにしたと言うわけです。
駅から近いので少し歩いていくとユースホステルの看板が見えてきました。
おそるおそる中に入っていくと受付のところに濃い顔のおじさんが立っていました。

「あの〜、今日予約してるんですが」とメールの予約文章を渡すとさっと読んで「シングル・シャワー付・・・ＯＫ。」と言い何やら手続を始めました。
そういえば「受付のオヤジが感じ悪い」という情報を事前入手してるんだけど、感じの悪いオヤジってこの目の前の方の事でしょうか？
その時、濃い顔のおじさんが何か早口で言ってきました。
「はい？」と聞き返すともう一度何か言ってきました。
私は頭の中でおじさんの言ってることを繰り返し再生して「1泊？2泊？」と言っていると翻訳しました。
私は自信なさげに「2泊・・・」と答えてみると、おじさんは「2泊なんだね？」と迫力満点で念を押してきました。
おじさんに圧倒され、さきほどと同じく自信なさげに「はい」と答えると「本当に2泊なんだな。」とさらに強く言ってきたので優柔不断そうな態度はオヤジの機嫌をさらに損ねると判断して「はい！」と今度ははっきりと答えました。

部屋の鍵を受け取ってエレベーターらしきものに乗り込みました。
これまたかなり年季が入ってるものでドアの開閉は手動です。
「動くのか？」と疑問に思うほどのボロさだったのですがボタンを押すと動き出しました。
エレベーターが到着したので手で扉を開けて出てみると薄暗い廊下に出ました。
そういえば・・・ネットでこのホテルに泊まった事のある人の感想を検索してたら
欧米人（かどうかは分からないけど英語圏の人）が
「場所はvery 便利だけど、部屋はbadって書いてたっけ。」
大げさに言ってるのかもしれないやと思いながらも自分の泊まる部屋に入ってみると、
情報は確かである事が確認できました。
部屋には質素な勉強机みたいなのと質素なクローゼットと質素な固そうなベッドが2台ありました。
そして建物は結構古そうで1950年代、またはユースホステル協会（？）創立当初にできたものとか・・・といろいろ想像するのでありました。
ここに2泊するのか・・・。と気が重くなりましたが、「寝るだけだし、まあいいか。」と自分を納得させてみるのでした。

ホテルにいても何もする事が無いので早々に観光へ行こう！と言う事で私は部屋から出ました。
さっきのフロントのオヤジに鍵を渡すと早口で何か言ってきました。
私は頭の中でオヤジの言ったことをゆっくりとリピート再生しました。
「パスポート・現金・デジカメなどの貴重品は部屋に置かないように。」か。
頭の中でスロー再生してオヤジが言ってから少し間があいてしまったため、オヤジより催促の言葉が飛んできました。
「私の言ってる事がわかってるのか？」とちょっとご立腹気味のご様子。
私は慌てて「も、もちろんでございます。分かってますし大丈夫です。」と答えて外に出ました。
外に出ると相変わらず曇っていて人通りも少ないです。
でも、緑には癒されるなあ。

朝から午後まで市場が開かれるとガイドブックに書いてあったので、さっそく市場が開かれる場所へ歩いて行ってみました。
市場と言う事は屋台なんかも出てるかも・・・と昼食を食べるために期待を持って行ったのですが市場会場は閑散として人も無くお店など一軒も出ていませんでした。
まだ市場が終わるような時間ではなかったので、もともと今日は市場が無い日だった模様。
今日って日曜日じゃないよなあ。5月1日・月曜日のはず。祝日でないとしたらメーデーだから？
市場の開催場所の近くに小さなお土産屋さんがあったので早速入ってみることにしました。
お店の中はクロアチアの民芸品みたいなものがいろいろ置いてありました。
一目でクロアチア土産と分かって且つクロアチア製で且つ大量購入してもあまり高額にならないものを・・・とじっくりさがしていると「これ欲しい」と自分が欲しいものを発見！皮製のぺラッとしたカードケースのようなもので素朴な手作りっぽい感じに心ひかれました。
私は手に取り「メイドイン、メイドイン・・・。」とつぶやきながらどこ製か確認をしようとしたけど、値段以外は何も書いていませんでした。
でもこの価格（例えて言うとクロアチアの市場でじゃがいもが16kgくらい買える価格）ならば手作り地元品の可能性あり・・・と思い、
お店の人に「イズ　ディス　メイド　イン　クロアチアン？」ときいてみました。
きいてから”クロアチアン”と言う英語って存在するんだろうか？と心配になったものの
「Yes.」と言う答えが帰ってきたので合ってたかは分からないけど通じたみたい。
クロアチア製と言うことであればと言うことで色んな色のを引っ掻き回して比べはじめました。
「奥の方にも他の色があるよ。」と店員さんが輪ゴムでとめてあったものも
出してきてくれました。「茶色や白もあるよ。」
どうしよう〜、自分のは何色がいいかなあ。と茶色・赤・緑のを数個購入しました。
お土産を購入し、お店を出ようとすると店員さんが「Are you Japanese?」ときいてきました。
「Yes.」と答えると「アリガトウゴザイマシタ、サヨウナラ」とま日本語が返ってきました。
もしかしてクロアチアって親日なのかな？とうれしくなるのでありました。

屋根がモザイクに模様になっている教会、聖マルコ教会にたどり着きました。
この屋根の模様はクロアチア王国、ダルマチア地方、スロヴェニア地方を表す紋章と、
ザグレブ市の紋章のモザイクが施されているとの事です。
よく見ると教会の付近には警察官らしき人たちが何人か立っていました。
もしかして撮影禁止かも？！捕まったら大変なので、警察官の目が届かない角度から教会の撮影をしました。
日本に帰ってきてから調べて分かったのですが、隣に国会議事堂があってその警備で警察官がいたようです。
ドキドキしながら盗撮していたのが悲しいです。

一ヶ所しか観光してないのですが、おなかがすいてどうしようもなかったのでガイドブックに載ってる
クロアチア郷土料理のレストラン
「Stari Fijaker 900」に入りました。

Stari Fijaker 900
Mensnicka 6

席につくと私は持ってきたガイドブックのシーフード料理とダルマチアプリンの写真を指差して
「これとこれを下さい。」と言ってみたけど、「どちらもないです。」とあっさり
言われてしまいました。

第２希望は考えてなかったのでメニューを見て行き詰っていると「魚料理とこのデザートなんか良いんじゃないかな。おいしいよ。」とお店の方に言われたので
「じゃあそれでお願いします。」と言いました。
「あとワインはどう？」と言われたので赤ワインを注文しました。
魚料理は川魚系を表面をカリカリに焼いたものにスパイスをきかせていて味を上手く説明するのが難しいのですがシンプルな中に奥深い味わいがありました。

デザートの方はチェリーパイのようなものでプリンとは程遠いものでしたが、甘すぎずおいしかったです。

おなかが満たされたのでザグレブショッピング！の予定でしたが、メインストリートのお店は全て閉まっていました。
通りは閑散としています。

ウインドウショッピング中にかわいい服を発見！

ザグレブのへそと言われるイェラチッチ広場。
やはり人が少ない・・・。

駅の近くの建物。博物館か何かでしょうか・・・？

ザグレブ中央駅

電車が停車しています。
２等喫煙車両でよく見ると中に人の姿が。

ザグレブのシンボル、聖母被昇天大聖堂。
工事中です。

NISSAN車発見！

高いところからの眺め。赤い屋根が多いです。

翌朝、朝食代わりにアイスクリームが有名な
「Vincek」と言うお店に行きました。
そこでケーキとアイスを購入。アイスは100円しないくらいなので安いです。

さらに次の日も朝食アイスを食べてしまいました。

Vincek
llica 18

クロアチアと言えばネクタイ発祥の地！と言うことでネクタイ専門店「CROATA」へ。
お店の中に入ると色々な色のネクタイやスカーフが
並べられていました。
気になる価格は・・・と値札を見てみると１本が限度かなと言う価格でした。
ネクタイよりもスカーフの方がいろんな模様があって価格もお手頃だったのでネクタイ１本と共に数枚購入する事にしました。
スカーフはネクタイに比べれば価格がお手頃というだけで決して安くはありません。

CROATA
llica 5
http://www.croata.hr/
通信販売も可能ですね。

続いて向かい側の雑貨屋？みたいなお店の入り口近くに
飾ってある蛍光色のリゾート風バッグに吸い寄せられるように
お店の中に入っていきました。まさかこのバッグクロアチア製？！と
期待を持って「イス ディス クロアチアン？」と聞いてみました。
（”クロアチアン”＝”クロアチア製”で通じると言うことは昨日実証済み。）
すると「No.This is made in Italy.」のお答え。
イタリアなら今回行ったからイタリア製でもいいかな。でもクロアチアで買うよりイタリアで買った方が
安いだろうな。でも高級ネクタイ店の後だからかすごく安く感じる。
ネクタイ１本の価格でバッグ10個位・・・。