2007/04 - 2007/05
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kanai jic tokyoさん
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〜0019のつづき〜
■挨拶の小瓶
「お、ロシアと違ってサービスがいい」
と思わせた4人用コンパートメントの机に置かれた紅茶だが、後で車掌がお金を徴収に来た。同室の老人2名がオレの分も頼んでくれていて
「お金は自分で払います」
と言っても
「若い者は黙ってもらっておきなさい」
とでも言うように、高校球児のようなハンガイの分も出してくれていた。北京でサイクリングを楽しんできたというハンガイは丸坊主18歳で、上段ベッドの物置へマウンテンバイクを押し込んでいた。
89歳のおじいさん2名、オーチルバットさん、シャグダルシンさんは昔、大使館に勤めていたそうだが外交官ではないのでほとんど英語ができない。3人ともウランバートルの家に帰るのだ。オレはモンゴル語ができないので、北京語とロシア語と英語をそれぞれほんの少しずつで会話を試みたが通じてないと思う。
そんな状況だったが、老人2名はモンゴルの伝統的挨拶を教えてくれた。「サインバイヌォー(こんにちは)」と言って、大切にしまってある小袋を懐から出す。その袋の中には小瓶。握手をしつつ相手と小瓶を取り換え、瓶のふたを開けて匂いを嗅ぐ。再び「サインバイヌォー」と言って握手で小瓶交換。これで終了。小瓶の中の粉を嗅がせてもらったが何かは不明。
-
話は、北京〜ウランバートルの列車から、ウランバートル〜カラコルムの車移動に変わる。
ウランバートルでチャーターしたTOYOTAプラドにはドライバーのほかに「ドライバーの弟」を名乗る人間が乗り込んできた。インドのオートリクシャーで「コイツは一体誰なんだ?」という人間が1人とか2人、ドライバーの両サイドに便乗してくるのはよくある事だが、怪しいし怖い。どこか知らない所へ連れられて囲まれたら終わりだ。
ドライバーはモンゴル語とハングルしか話せないので、いくらか英語の話せる弟を2泊3日のドライブに同行させるとの事。弟の見た目はチャラチャライケメンだ。
「おみやげに何がいいか」の話で、列車で見た老人の挨拶小瓶話になると、ドライバー兄が自分の小瓶を見せてくれた。弟の方は「今は僕は持ってないが、歳をとったら持つ」と言う。「持つのが当然だ」という響きと、列車で見た挨拶やりとりの「古めかしさ」が違和感無く彼の言葉に含まれていた。
彼はモンゴルの伝統や歴史、宗教についてよく知っていて、祖父から学んだという。「家族の中で自然に引き継がれていく」そうやって伝わっていくものが残っているモンゴルという国と、見た目チャラチャラのギャップに感心した。
列車で同室だった丸坊主ハンガイの真面目な表情を思い出す。老人の話を尊敬の心を持って真剣に聞いていた。 -
■インドからネパールに行くような
会社の同僚がくれた歯ブラシ(モスクワ〜サンクトペテルブルクを走る豪華列車のアメニティだったと思う)を持ってきていたが3回使うとボロボロになっていた。
ちょうど二連駅構内に日用品を売る店があったので歯ブラシ、「潘婷」パンテーンシャンプー、トイレットペーパーなどを購入。中国元が使えるのはここまでだ。二連駅は中国〜モンゴルの国境駅。出国で3時間待つ。一応お酒の売られている免税店やカフェバーも駅構内にある。乗客は皆、スーパーのような店でたくさん物を買っていた。列車に乗り込んでモンゴル入国。
朝食はまたごちそうになってしまった。マフィンとミルクティーでとても西洋。ミルクティーはミルクティー色なのでミルクティーと思って飲むのだがマズい。実は「塩バター茶」。本で読んだことがあったので「これがそうなのかー」と、ミルクティーではないと思って飲むとうまい。モンゴルではこればかり飲む。
朝の列車トイレは混雑したが、モンゴル人乗客は順番を譲ってくれたり、同室の人々も親切だ。旅人にとって、中国からモンゴルに行くのは、インドからネパールに行くような「『穏やか』に向かう北上」なのかもしれない。
(つづく)
http://www.jic-web.co.jp/study/jclub/info.html
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