八甲田は涼しい【07】国際レベルを狙うコーヒー・ケーキ・そしてまごころ

2008/08/23 - 2008/08/23

2008年8月23日（土）

残された旅行は、ついに今日一日となった。

今日は八甲田を下り、最後の一夜を岩木山のふもと、白神の周辺で過ごすことにしている。


途中、お寺でコーヒーを飲ませてくれるところがある。

昨日黒石往復でも、看板が気になっていたのだが、思い切って訪ねる。

「黒森山浄仙寺」。

和尚さんが真心を籠めて淹れてくださる一椀のコーヒーは、名水ともあいまって、天下無類の味である。

しかし、コーヒーを淹れながらの和尚さんのお話の深さは、コーヒーの味をさらに上回るものと感心する。


大鰐には、今春のライン川リバー・クルーズで一緒だったＢさんがやっておられるケーキレストラン「シュヴァルツ・ヴァルト」がある。

ここに立ち寄ることは、今回の旅の大きな楽しみの一つだった。

精魂込められた花壇に隣接するヨーロッパ風のサロンには、Ｂさんの手によるステンドグラスが、溢れるばかりに飾られている。

もちろんケーキの味は、国際レベルを凌ごうとの意気ごみに満ちたものだ。


白神の宿からは、窓の真正面に岩木山が、親しげにわれわれ旅人を迎えてくれた。

地元の人が訪問者を迎えようとする心にも、誠意が感じられ、水の際立った美味しさとともに、「世界遺産」を感じるに十分な感動を得た。

エリア 大鰐（おおわに）温泉(青森)

和尚さんの淹れてくださるコーヒー

ケーキレストラン
「シュヴァルツ・ヴァルト」

光にあふれた
ケーキレストランの内部

新鮮な甘さのしたたる
ペッシュ・メルバ

「白神館」の
部屋から仰ぐ
岩木山