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キューバ航空CU465便は、メキシコシティを午前11時50分に飛び立った。<br />飛行は順調で、2時間半でキューバの首都ハバナに到着。<br /><br />時差が1時間あるので、ハバナ到着は、現地時間の午後3時半ごろになる。<br />機内では、19歳の美人母の赤ちゃんを抱いてあやすという、貴重な経験をした。<br /><br />19歳の美人母と別れて、僕の人生で一番長く赤ちゃんを抱く経験が終わった。<br />赤ちゃんというのは本当にかわいいね。<br /><br />東京都港区のコミュニティバス「ちぃばす」で、若夫婦が赤ちゃんを抱いて僕の前の席に座っている時。<br />僕と赤ちゃん(それよりちょっと大きい)の目が合ったら、僕は変な顔をして、赤ちゃんを笑わせようとするからね。<br /><br />まあ赤ちゃんはかわいいものだ。<br />でも、小学生高学年以上になると、日本ではまともに育つことはないね。<br /><br />万が一、小学校、中学校、高校とまともに育ったら、汚れた日本社会では生きていけないだろうしね(涙)。<br />日本社会で生まれてくる赤ちゃんは、大変だよ。<br /><br />でも、ラテンアメリカでは、家族のつながりが強いので、人は幸せに生きていける。<br />日本では、家族制度を崩壊させることによって、企業が擬似家族となって、日本人のすべてを支配していた。<br /><br />それが「年功序列制」と「終身雇用制」だという幻想があった。<br />ただそんなものは、実は、今まで一度も、日本に存在したことがない。<br /><br />日本人サラリーマンの企業に対する忠誠心というものは、大東亜戦争の兵士の大日本帝国に対する忠誠心を移植したものだった。<br />日本は大東亜戦争で敗北したが、戦後の日本企業は世界経済に対して敗北した。<br /><br />そして、日本人の忠誠心は、大東亜戦争でも、戦後の日本経済の中でも、見事に裏切られたわけだ。<br />ということは、企業や国家に忠誠を誓っても無駄だということ。<br /><br />ところが、企業を捨ててどこかへ戻ろうと思ったとき、日本人は家族や地域コミュニティを潰してしまっている。<br />だから日本人には戻るべきところがないんだよ(涙)。<br /><br /><br />その点、欧米には信仰があり、中南米には家族というものが存在する。<br />中近東にはおそらく、イスラム教という生活を律する規範がある。<br /><br />東南アジアには、生活の中に「伝統」があるだろうね。<br />日本人は宗教もないし、伝統も捨ててしまった。<br /><br />日本は、国家に対する信頼をなくし、宗教もない。<br />その代わりに導入した企業信仰というものも、崩壊してしまった。<br /><br />日本社会には伝統もなく、家族に対しての信頼もない。<br />つまり、日本人は何も頼るものが、全くなくなってしまったんだよ。<br /><br />日本国内に頼るものがないので、日本人海外個人旅行者は、ふらふらと海外を旅して何かを求めている。<br />その「何か」は、自分でもわからない。<br /><br />海外個人旅行をして何かを求めているという状態は、少なくとも間違ってはいない。<br />問題は、日本人が求めるものは、日本国の中の新しい伝統、日本に根付いた生き方でしかないとわからないところだね。<br /><br />日本人旅行者は、海外の生活に感動して、海外のように生きたいと思う。<br />でも、日本の中に、ステキな生活空間を作ろうとは思わない(涙)。<br /><br />日本人は、日本の中で生きていくしかない。<br />その日本を良くしていこうとは、残念ながら、誰も思わないんだよ(笑)。<br /><br />海外個人旅行に出る若者は、そこが欠落しているから、ダメなんだね。<br />と、世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)は、旅行哲学した。<br /><br />さて、午後3時過ぎにキューバ航空CU465便はハバナ空港に到着する。<br />飛行機から降りて、入国審査の列に並ぶ。<br /><br />このときに、日本人6人くらいと一緒になった。<br />この日本人集団は、メキシコシティの待合室でも見かけた。<br /><br />僕は日本人を見れば、一応話しかけようという気持ちがある。<br />特に、ハバナ行きのメキシコシティの空港待合室で見かけたら、ちょっと変わっているからね。<br /><br />でも、この日本人集団は、いやに暗かったんだよ。<br />だから、「何かの宗教団体なのかしら?」と思って、話しかけるのを遠慮していた。<br /><br />ハバナでは、入国審査の列に並ぶ。<br />僕の前に、その中の1人、25歳くらいの日本女性がいた。<br /><br />話をしてみるとわかった。<br />彼らは、メキシコシティの「ペンションアミーゴ」で知り合った日本人旅行者なんだ。<br /><br />そういう連中がキューバ旅行に来たら、もっと明るくはしゃいでいてもいいはず。<br />実は、6人が一緒に固まっている理由は、1人の日本人中年男性のせいだった。<br /><br />どうやら、日本人中年男性が、アミーゴの旅行者をまとめて、一緒に来ているらしい。<br />自称「キューバで日本料理店をやっている」という日本人中年男性に連れられて、アミーゴの宿泊者が一緒にキューバ旅行に来たというわけだ。<br /><br />こりゃダメだよ。<br />海外で出会う日本人は、怪しい人間だらけだ。<br /><br />ペンションアミーゴには、日本から来たばかりの素人旅行者が多い。<br />だとすれば、そういう日本人を狙う、怪しい日本人も出てくるもの。<br /><br />でも、日本人旅行者は基本的に気が小さい。<br />だから、みんなでまとまって、キューバ旅行に出たのだろう。<br /><br />まあ、航空券だけだって結構ボラレているだろうけどね(笑)。<br />僕はそのキューバ在住という日本人に話しかけた。<br /><br />すると、すぐにオドオドし始めたよ(笑)。<br />僕は「こいつは日本人旅行者を食い物にする、詐欺師だな(笑)」と直感した。<br /><br />でもまあ、旅先には、詐欺師、泥棒なんか、ざらにいるもの。<br />これも、いい経験でしょうと、見逃してあげた。<br /><br />というのは、まあ、このレベルだと、金はボラれるとしても、命まではとられないだろうからね。<br />少々の騙される経験も、長い人生にとっては、役に立つかもしれません。<br /><br />キューバ在住という日本人に連れられた羊のような日本人グループは、タクシーに乗ってどこかへ移動した。<br />僕は、ハバナの入国審査で、「入国スタンプをください!」とお願いして、パスポートにスタンプをもらう。<br /><br />空港の観光案内所で、ハバナ地図を3ドルで買う。<br />空港を出たところに、僕をホテルに送る「ASIS TOURS」のおじさんが待っていた。<br /><br />キューバツアーという形だが、結局は僕1人なのね。<br />乗る車はアメ車を期待していたが、ニッサンだった(涙)。<br /><br />とにかく、車で僕のホテル「HOTEL KOHLY」へ行く。<br />車に乗っているときにわかったのだが、このホテルは、ハバナの郊外にあるね。<br /><br />ホテルの選択を間違ったかもしれない。<br />でもまあ、メキシコシティからハバナへ飛んで、ホテルに落ち着く。<br /><br />これはこれで、正解だ。<br />だって僕は、キューバに来ること自体が、目的だったのだから。<br /><br />キューバでどう楽しむかなんて、どうでもいい。<br />僕はどんな状況でも、話のネタになるようなことは、自分で見つけられるからね(笑)。<br /><br />http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/cuba/havana.htm

『ハバナ空港で、怪しい日本人中年男性に連れられた「アミーゴの素人旅行者諸君」を見て旅行哲学する』

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1996/11 - 1996/11

773位(同エリア812件中)

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みどりのくつした

みどりのくつしたさん

キューバ航空CU465便は、メキシコシティを午前11時50分に飛び立った。
飛行は順調で、2時間半でキューバの首都ハバナに到着。

時差が1時間あるので、ハバナ到着は、現地時間の午後3時半ごろになる。
機内では、19歳の美人母の赤ちゃんを抱いてあやすという、貴重な経験をした。

19歳の美人母と別れて、僕の人生で一番長く赤ちゃんを抱く経験が終わった。
赤ちゃんというのは本当にかわいいね。

東京都港区のコミュニティバス「ちぃばす」で、若夫婦が赤ちゃんを抱いて僕の前の席に座っている時。
僕と赤ちゃん(それよりちょっと大きい)の目が合ったら、僕は変な顔をして、赤ちゃんを笑わせようとするからね。

まあ赤ちゃんはかわいいものだ。
でも、小学生高学年以上になると、日本ではまともに育つことはないね。

万が一、小学校、中学校、高校とまともに育ったら、汚れた日本社会では生きていけないだろうしね(涙)。
日本社会で生まれてくる赤ちゃんは、大変だよ。

でも、ラテンアメリカでは、家族のつながりが強いので、人は幸せに生きていける。
日本では、家族制度を崩壊させることによって、企業が擬似家族となって、日本人のすべてを支配していた。

それが「年功序列制」と「終身雇用制」だという幻想があった。
ただそんなものは、実は、今まで一度も、日本に存在したことがない。

日本人サラリーマンの企業に対する忠誠心というものは、大東亜戦争の兵士の大日本帝国に対する忠誠心を移植したものだった。
日本は大東亜戦争で敗北したが、戦後の日本企業は世界経済に対して敗北した。

そして、日本人の忠誠心は、大東亜戦争でも、戦後の日本経済の中でも、見事に裏切られたわけだ。
ということは、企業や国家に忠誠を誓っても無駄だということ。

ところが、企業を捨ててどこかへ戻ろうと思ったとき、日本人は家族や地域コミュニティを潰してしまっている。
だから日本人には戻るべきところがないんだよ(涙)。


その点、欧米には信仰があり、中南米には家族というものが存在する。
中近東にはおそらく、イスラム教という生活を律する規範がある。

東南アジアには、生活の中に「伝統」があるだろうね。
日本人は宗教もないし、伝統も捨ててしまった。

日本は、国家に対する信頼をなくし、宗教もない。
その代わりに導入した企業信仰というものも、崩壊してしまった。

日本社会には伝統もなく、家族に対しての信頼もない。
つまり、日本人は何も頼るものが、全くなくなってしまったんだよ。

日本国内に頼るものがないので、日本人海外個人旅行者は、ふらふらと海外を旅して何かを求めている。
その「何か」は、自分でもわからない。

海外個人旅行をして何かを求めているという状態は、少なくとも間違ってはいない。
問題は、日本人が求めるものは、日本国の中の新しい伝統、日本に根付いた生き方でしかないとわからないところだね。

日本人旅行者は、海外の生活に感動して、海外のように生きたいと思う。
でも、日本の中に、ステキな生活空間を作ろうとは思わない(涙)。

日本人は、日本の中で生きていくしかない。
その日本を良くしていこうとは、残念ながら、誰も思わないんだよ(笑)。

海外個人旅行に出る若者は、そこが欠落しているから、ダメなんだね。
と、世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)は、旅行哲学した。

さて、午後3時過ぎにキューバ航空CU465便はハバナ空港に到着する。
飛行機から降りて、入国審査の列に並ぶ。

このときに、日本人6人くらいと一緒になった。
この日本人集団は、メキシコシティの待合室でも見かけた。

僕は日本人を見れば、一応話しかけようという気持ちがある。
特に、ハバナ行きのメキシコシティの空港待合室で見かけたら、ちょっと変わっているからね。

でも、この日本人集団は、いやに暗かったんだよ。
だから、「何かの宗教団体なのかしら?」と思って、話しかけるのを遠慮していた。

ハバナでは、入国審査の列に並ぶ。
僕の前に、その中の1人、25歳くらいの日本女性がいた。

話をしてみるとわかった。
彼らは、メキシコシティの「ペンションアミーゴ」で知り合った日本人旅行者なんだ。

そういう連中がキューバ旅行に来たら、もっと明るくはしゃいでいてもいいはず。
実は、6人が一緒に固まっている理由は、1人の日本人中年男性のせいだった。

どうやら、日本人中年男性が、アミーゴの旅行者をまとめて、一緒に来ているらしい。
自称「キューバで日本料理店をやっている」という日本人中年男性に連れられて、アミーゴの宿泊者が一緒にキューバ旅行に来たというわけだ。

こりゃダメだよ。
海外で出会う日本人は、怪しい人間だらけだ。

ペンションアミーゴには、日本から来たばかりの素人旅行者が多い。
だとすれば、そういう日本人を狙う、怪しい日本人も出てくるもの。

でも、日本人旅行者は基本的に気が小さい。
だから、みんなでまとまって、キューバ旅行に出たのだろう。

まあ、航空券だけだって結構ボラレているだろうけどね(笑)。
僕はそのキューバ在住という日本人に話しかけた。

すると、すぐにオドオドし始めたよ(笑)。
僕は「こいつは日本人旅行者を食い物にする、詐欺師だな(笑)」と直感した。

でもまあ、旅先には、詐欺師、泥棒なんか、ざらにいるもの。
これも、いい経験でしょうと、見逃してあげた。

というのは、まあ、このレベルだと、金はボラれるとしても、命まではとられないだろうからね。
少々の騙される経験も、長い人生にとっては、役に立つかもしれません。

キューバ在住という日本人に連れられた羊のような日本人グループは、タクシーに乗ってどこかへ移動した。
僕は、ハバナの入国審査で、「入国スタンプをください!」とお願いして、パスポートにスタンプをもらう。

空港の観光案内所で、ハバナ地図を3ドルで買う。
空港を出たところに、僕をホテルに送る「ASIS TOURS」のおじさんが待っていた。

キューバツアーという形だが、結局は僕1人なのね。
乗る車はアメ車を期待していたが、ニッサンだった(涙)。

とにかく、車で僕のホテル「HOTEL KOHLY」へ行く。
車に乗っているときにわかったのだが、このホテルは、ハバナの郊外にあるね。

ホテルの選択を間違ったかもしれない。
でもまあ、メキシコシティからハバナへ飛んで、ホテルに落ち着く。

これはこれで、正解だ。
だって僕は、キューバに来ること自体が、目的だったのだから。

キューバでどう楽しむかなんて、どうでもいい。
僕はどんな状況でも、話のネタになるようなことは、自分で見つけられるからね(笑)。

http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/cuba/havana.htm

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  • オールドハバナの風景

    オールドハバナの風景

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