原チャでゴー第３８−潮の香りは命の源　日生・牛窓へろへろ旅−３−

2008/09/06 - 2008/09/06

日本のエーゲ海　牛窓…このキャッチ・フレーズを作ったコピー・ライター（仮にコピー・ライターが考えたとしての仮定だが…。）は本物のエーゲ海を見たことがあるのだろうか？

「ウラウラ、正直に吐かんかい、あー？」と、仮に取調室でみっちり２時間ほど絞り上げてみたとしよう、彼は涙ながらに叫ぶだろう…「すんません…、つい目先の金に目がくらんじゃって…、ああ、俺は何てことをしちまったんだ！刑事さん！その拳銃で俺を・俺を・俺を撃ち殺して下さい！あああぁぁぁぁ〜〜〜〜！」

と言うことで、牛窓はこてこての日本です、エ？エーゲ海？がははは、ここがエーゲ海なら岡山を流れる旭川はセーヌ川で、岡山城はベルサイユ宮殿だぜ！（おー！岡山県民の神経を逆撫ですること幾たびか？）

然らば、この旅のエンドを飾るに相応しい、これがほんまの牛窓の魚料理じゃー、と言う昼飯を喰らうことといたします、エヘヘ、羨ましいだろー、じゅるるるる…あらららら、はしたないことに涎が…。

エリア 牛窓(岡山)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: バイク

腹が空いたので日生を後にして、エーゲ海を目指すことにした…がはは、沢木耕太郎さんの「深夜特急」何かめじゃねーぞ、多分原チャで日本からエーゲ海を目指したのは俺くらいだろう…多分、そんな馬鹿はざらにいるものとは思われまい。

日生を後にすること２０数分、エーゲ海到着、おー！ドラえもんのどこでもドアかー？（ドラえもんのどこでもドアは瞬時にして移動できるので、些か多少のタイムラグがあるのだが…。）

眼下に広がる紺碧の海エーゲ海、あ、あそこに見えるはミコノス島かしら？

ん？今し方、こてこての日本の農家のおばちゃんが麦わら帽子を被って横切ったような気がするのだけど、ここは、エーゲ海、きっと幻に違いないわ…。

オリーブの実がたわわに実っています、もう少しで収穫の時、エーゲ海の清らかな乙女達が一つ一つ丹念にもぎ取ってゆきます。

あ、ばーちゃん、勝手にしわだらけの手でもぐなって言ってるだろーに、エ？ばーちゃん？おほほほほ、何かの聞き間違いじゃございませんこと？エーゲ海にばーちゃんなんていませんことよ…。（エーゲ海だろうが、歳をとればばーちゃんになるとは思うのだが？）

たわわに実を付けたオリーブの木、ああ、やっぱりエーゲ海なのね、ここは…。

この感動を誰かに伝えなくては、ピポパ…。

「あ、俺、今エーゲ海」

「あー？何寝ぼけたこと言ってるの？今晩ソーメンだから早く帰ってきなさいよ。」

古くからエーゲ海に伝わる「恋人達の鐘」です、ここで愛を誓い合った恋人達は鐘を鳴らすことによって永久の愛を授かることとなります…。

「さあ、ハニー、恥ずかしがらずに、一緒に鐘を鳴らそうじゃないか。」

…※注意、朝夕は近所の農家のじじばばの迷惑になるので、やたらに鳴らすのは止めましょう。

洗顔後につけるだけのシンプル＆ナチュラルケア…エーゲ海の太陽の恵みをふんだんに授かったオリーブならではの美容効果…。

エ？何で日本語で書いてあるのかって？

おほほほほ、最近は日本からの観光客の方が多くて日本コーナーを設けていますのよ、おはははは、あー、間違えた、おほほほほほ、だー。（何だかなー、段々気分が悪くなってるのは気のせいかー？）

牛窓神社です。

１日で岡山→日生→エーゲ海→牛窓と言う、ハリウッド・スターも裸足で逃げ出すハード・スケジュール、それも原チャで…ありえねー！

牛窓に来る度に訪れる牛窓神社、何故に？

御神前に素直に両手を合わせて深呼吸を一つ（す〜。はぁ〜。）五つの神気をしっかり充電して…道は必ず開けます！

あー、何てポジティブな神主さんだこと、で神主さんからのメッセージもあります。

こんにちは皆さん、ようこそ牛窓神社へ！！

神主の岡崎デス。さて、牛窓神社の宮司さんは大変に話し好きで有名デス。（自分で言うのも何ですが）アナタの牛窓への旅を、ドライブを一杯のコーヒーに例えると神主さんは、まろやかさを添えるクリーミーパウダーorフレッシュになりたいと思います。

でもね、神主さんは生来、内気で恥ずかしがり屋さんですからアナタも笑顔で神主さんに一声掛けてください。お互い歩み寄って少しでも話しをしましょう。「牛窓の地名の由来」「神社の由緒」「牛窓のみどころ」「牛窓の味処」「絵馬の話し」「人生論」・・・

神主さんはアナタの本日のご参拝を真摯に受け止めたいと存じます。御神縁有っての御参りです。アナタも神主さんの顔を見、声を聞いて帰って下さい。

尚、神主さんはいたって温厚で人畜無害ですから、若い女性の方も安心して話し掛けてください。でもね、忙しい時や、その気になれない時は、ゴメンなさいね。

アナタに心の暖まる、ハートウォーミングな一時を是非！！

　　　　　　　神主さんの願いです。

ウィット、ポジティブシンキング、そして温かみそれらがミックスされた、最高なメッセージ、ああ、全国の悩める旅人よ、牛窓神社の門を叩かれよ、悩みはたちどころに霧散するだろう…間違いなく！多分、もしかしたら、駄目だったらご免（こらこら、ネガティブになるなよ…。）

悩める旅人Ｐｉａｎｏ

神主様、迷える子羊Ｐｉａｎｏの悩みを聞いて下さい、どうすれば苦もなく億万長者になれるでしょうか？エ？それは悩みじゃなくって、欲得だって？エー？だって真剣に悩んでんだけどさー？やっぱ駄目？

ここ牛窓神社はエーゲ海にありながら、深閑とした木立に囲まれ、日本人のハートの琴線を振るわせます。

オリンポスの神殿に飽きたら、是非是非お立ち寄り下さい。

エーゲ海は今日も絶好のエーゲ晴れ、あ、あそこに見えるはクレタ島？

牛頭人身の怪物ミノタウロスがにこやかに手を振ってくれてます、何か良いことでもあったのかしら？ゼウスにＫＯ勝ちしたとかー？

エーゲ海を一望できる小高い丘から、山門まで続く石段、その数５０００段、山門が霞んで見えません…嘘。

おー、何と言う、踏んだり蹴ったり、ん？違った、至れり尽くせりのサービス、これぞ神社の鏡。

お言葉に甘えて、冷茶頂きました。

暑い最中の原チャ旅、渇いた喉をよく冷えたお茶が潤してくれます、ああ、何て良い神主さんなんだ、グスグス…ついでに、キャディーも（おいおい、厚かましいなー、お前。）

漆黒の闇夜、エーゲ海を行き来する船人達の心の支えとなった常夜灯。

エ？日本の常夜灯に無茶苦茶似てるって？あー、そもそも常夜灯と言うのはこのような形状で、遙か古シルクロードを渡り異国の地ヨーロッパの地から日本へもたされたとのこと…。

岡山では、嘘ばっかついてると、尻に松が生えると、言われますが、俺の場合樹齢１０００年クラスの松が生えている模様です…椅子座れねーじゃん。

これぞエーゲ海、どうだ参ったか？がはははは的な光景です。

Wind is blowing from Aegean 女は海〜♪

風車の影でジュディ・オングが歌ってます、まさに至れり尽くせりの、と言うか、これでもかこれでもか状態の牛窓エーゲ海改造計画…何のメリットがあるのやら？

牛窓シーフードグルメ館「ＵＯＵＯ」

原チャでゴー史上類い希なるグルメ・レポート、何故に？ふふふ…内緒、な・い・し・ょ…。

あー、あからさまに言えば、恒常的に財政的困窮に瀕している財布事情から、食い物に資本投下する余裕が無い、全然ーん無い、皆無だ、と言う聞くも涙語るも涙の理由なの、グスグス…。

エーゲ海を何気に意識したコーディネート、ん？エーゲ海に熱帯魚なんていたっけ？何ーて細かい詮索はこの際、セメント詰めして海に放り込むことにしましょ、おはははは、あら嫌だ私としたことが、おほほほほ、よね。

で、何故か昼時だというのに、閑古鳥が鳴くまくって煩いこと、煩くないこと、どっちよ？

窓辺の席からはエーゲ海が一望、うふふ、何て素敵なんでしょ、あらら、小汚い軽トラが止まってるわ、目障りだから食後に、海に突き落としときましょ、ああ、我ながら何て素敵なアイディアなんでしょ、おほほ…。

体にやさしい　昔なつかしい　田舎のおばあちゃんの味「牛窓のごっつぉ」１５００円也…。

ちなみに、「ごっつぉ」とは岡山弁で「ごちそう」のことです、ついでにちなみに、俺は「ごっつぉ」なんて言いません、死語じゃねーか？

舌平目の煮付けです。

超ロングサイズ、１ｍはあるでしょうか？（在る訳ねーよ）尻尾が霞んで見えません、ああ、何て幸せ…。

甘辛く煮た舌平目は新鮮なだけあって、身がぷりぷり、んー、完全にご飯がご飯が進む君状態？

ボリューム満点、余りの旨さにえんがわまでガシガシ残すことなく貪り喰っちゃいましたがな、俺ってワンコかー？

ジャコ飯はお代わり自由…お代わり自由…何て素晴らしい響きなんだろう、さあ、みんな一緒に声を合わせて「お代わり自由〜♪」

…誰も歌わねーよ。

岡山と言えばママカリ、ママカリと言えば岡山、ママカリを喰わずして岡山を語る無かれとさえ言われている（聞いたことねーよ。）この魚。

余りの旨さに思わず隣にママ（ご飯）を借りに行ったことからのネーミング、おいおい、羞恥心の欠片とかねーのかよ？

白身魚（サワラかなー？）のフライ、タルタルソースがけ

１５００円で大満足のランチ、田舎のばあちゃん有り難う、（別にばあちゃんが作った訳じゃねーけど…。）舌平目のぷりぷり感は一生忘れることは無いでしょう（一日寝たら大抵は忘れるな、多分…。）

日本に生まれて良かったなー、エ？エーゲ海じゃないのかって？はー？何言ってるんですかー？牛窓ですよ、う・し・ま・ど。

この旅行記へのコメント （7）

• ちゃおさん 2008/09/14 10:44:06

  エーゲ海

  エーゲ海とは上手いキャッチフレーズですね。似ても似つかわしくないネーミングですが、日本ではこれで通用するんでしょう。
  夢二の生まれ故郷で、あの絵のイメージとも結びついたのかも知れませんね。
  
  今度、来週上京されるようですね。東京は大都会。土曜・日曜、いつでもどこでも飲み屋は開いてますから、飲めなくなる心配はありませんよ。東京は巨大な消費都市ですから。

  pianoさん からの返信 2008/09/25 10:46:37

  こんちゃー

  観光資源が乏しい岡山県ではならではの苦肉の策、ギリシャの方が聞いたら腰を抜かすこと間違いなし、牛窓が日本のエーゲ海なら日生は日本のアドリア海かー？
  
  日曜の夜はゲリラ・スコールにもめげず目的地の居酒屋まで踏破しました、お陰で居酒屋に着いた時には頭の天辺から足の先までずぶ濡れ、そのまま脱水機に入りたい誘惑に駆られましたが、生ビールで心を癒しましたよ、へクション！
  
  では、良い旅を。

• 山菜迷人さん 2008/09/12 18:06:45

  旨そうな舌平目ですね！

  残暑お見舞い申し上げます。
  
  旨そうな舌平目ですね！！
  いつも軽妙な語り口に感心しております。僕はこの週末から連休を利用して熊本に行ってきます。ただ、台風が近づいているのでいかがなものかという思いもありますが、そう簡単に休みが取れるものでもないので、この際、雨でも槍でもなんでも降ってこいってな感じで行ってきます。
  
  pianoさんも良い旅を続けてください。

  pianoさん からの返信 2008/09/16 15:23:51

  ぷりぷり

  旨旨の舌平目ちゃんでしたよー、やっぱ新鮮な魚は違うなー、俺はエーゲ海より漁師町牛窓で結構ですけどね、米の飯に魚、日本人のソール・フードですよー。
  
  熊本どうでした？昔出張で行ったとき、熊本城に登り、その荘厳な佇まいにいたく感心した思い出があります、あ、辛子レンコン食べ損ねたんだー、ちくしょー。
  
  では、良い旅を。

  山菜迷人さん からの返信 2008/09/16 15:36:52

  RE: ぷりぷり

  > 旨旨の舌平目ちゃんでしたよー、やっぱ新鮮な魚は違うなー、俺はエーゲ海より漁師町牛窓で結構ですけどね、米の飯に魚、日本人のソール・フードですよー。
  
  ですね！僕も同感です。
  
  > 熊本どうでした？昔出張で行ったとき、熊本城に登り、その荘厳な佇まいにいたく感心した思い出があります、あ、辛子レンコン食べ損ねたんだー、ちくしょー。
  
  　熊本城本丸御殿が公開されておりまして、可能な限り当時の材料を使い（赤松で、熊本県内産が３０％、残りも国内産だと説明がありました）、当時の工法で（重機はなかった時代ですから、重機を使わず組み上げたそうです）、若い人たちにも参加してもらって技術の継承をすることができた。という説明をしていました。とにかく、スケールが大きいことに驚きます。天気がちょっと悪かったんですが、行ってきて良かったです。旅行記近日公開します。
  
  　では、pianoさんも良い旅を続けてください。
  
  hana

• manihoujyuさん 2008/09/12 07:39:45

  いや、確かに

  最初の数枚の写真を見る限り確かにエーゲ海です。間違いなく！
  ギリシャ或いはローマの遺跡のようなものと海、オリーブの木にオリーブオイルだってお約束どおりだし！
  去年トルコでエーゲ海を見てきたばかりだから太鼓判押しておきます。
  ただ、牛窓に行ったことはございませんが・・・。
  それが一番の問題ジャ〜って突っ込みが入りそうですが。

  pianoさん からの返信 2008/09/16 15:17:22

  牛窓は

  こてこての日本です。
  
  一時期、エーゲ海化を邁進すべく町を挙げて頑張ってたみたいですが、どだい瀬戸内の漁師町ですからねー、肩肘張る必要があるのか？ペンションを経営されている方々にとってはイメージダウンは死活問題なのですけどね…。
  
  では、良い旅を。