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ロシアの地方劇場めぐり (4)

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2007/11 - 2007/11

334位(同エリア342件中)

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

◆◆11月12日◆◆
チェリャビンスク

「チャリャビンスク?どこ?」という方がほとんどでしょうし、私も劇場関係で何回か耳にした程度の街です。当然ド田舎なんだろうなぁ、などと大変失礼なことを考えていたのですが、着いてビックリ、空港のように近代的な駅でした。設備も完璧です。エカテリンブルグから5時間ほどのところにある街なので到着したのは早朝、時差も同じモスクワ+2時間です。かなり眠かったので、頭からダウンを被って、カバンを枕にして仮眠をとります。そんな無用心な、と思われるでしょうが、要は外国人と分からなければいいわけですし、貴重品は首から下げているパスポートとデジカメだけなので、まあ盗難に遭ってもいいか、と…(笑)。

 9時前、そろそろ動き出そうかなと思ったのですが、向かいのショッピングモールの「−14℃」という表示を見てやる気をなくしたので、もう少し読書をして待ちます。実際街に出てみると、やはり小さな街だと実感します。基本的にインフラはちゃんと整備されているけれど、地図がなかなか見つからなかったり、バスの表示も不親切だったりと、観光客なんてほとんど来ないんだろうと思いました。街中でデジカメを出すだけで目立ちます。まだまだ最新機器のようです。

 今日の夜行列車― 見渡す限りおじさんおじさんでした。プラツカルトといっても基本的に構造はクペーと同じで、正方形の箱の中に2段ベッドが両脇ある、というのをまず想像してください。そしてクペーと違って仕切りがなくて、通路にもう1つ2段ベッドがある、という感じです。つまり1ブロック6人です。この通路側のベッドのおじさんが亀を飼ってて、一瞬目を疑いました。しかも3匹も。「あげないよ」と言われましたが、いやあ、頼まれてもいりません。そして私の隣は軍人さん(職業軍人ではなくて、兵役中の少年です)が、寝台に布団も引かず、軍服のまま爆睡していて感心しました。やっぱり軍にいると頑丈になるんでしょうか。

◆◆11月13日◆◆
移動日

 今日は移動に終始した1日でした。05:00前にエカテリンブルクに戻ってきて、14:33にノヴォシビルスク行きの列車に乗りました。直前に切符を買ったので、こんな効率の悪いスケジュールです。ロシアでは綿密に計画を立てても大抵なし崩しにされるので、いっそ無計画なほうが楽なのですが、やっぱり多少の計画性は必要です。ともかく、エカテリンブルクからノヴォシビルスクまでは丸1日かかるので、到着は現地時間で13:53です。ようやく列車の旅という実感が湧いてきました。今までは全部夜行列車で、乗車したら寝るだけだったので、列車内で生活するというのは初めてです──と思ったんですが、旅先の疲れもあったので爆睡してしまいました。

 チュメニ駅で晩御飯を調達します。駅のプラットホームには売り子さん(残念ながらおばちゃんばっかりですよ)がいっぱいいるのでお店を探す必要はありません。適当にハンバーグと野菜・黒パンが彩りも味わいもなくパックにギュウギュウ詰められた挙句、新聞紙でくるまれたお弁当を50ルーブリで購入しました。味は至って普通です。この駅までは、同室がおばあちゃんと孫、私、若い男性だったのが、おばあちゃんと孫が下車して、代わりにお姉さま方が入れ替わりにご登場です。

 ミスプリのダウンジャケット、シャネルのハンドバック、着替えるとヴェルサーチのパジャマ、などなどブランド物オンパレードです。そのバブリーな勢いのまま、若い男性を別のクペーに追いやり、女4人になります。気楽でいいし、「キャビアのペースト食べてみない?」と誘ってくれたり、チョコレートくれたりと、気前のよい方々でした。が、なんとなく後が怖かったので、キャビアだけはありがたく固辞させていただきました(笑)。

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  • ■ロシア国立チェリャビンスク・グリンカ記念劇場<br />“第11回グリンカ記念国際声楽コンクール ファイナル”<br /><br /> 小さい街だけあって、主要施設であるコンサート・ホール、サーカス、オペラ劇場が全部徒歩圏内に固まっています。切符売場のおばちゃんの印象は最悪でしたが(笑)入ってみると内装も係の人もみな暖かい雰囲気です。なによりもまず客席が人形の家みたいでとってもかわいい!<br /><br /> 声楽のコンクールの決勝ということで、女性7人・男性6人がそれぞれ2曲ずつ歌います。 個人的に印象深かったのはソプラノではカザフスタン出身のサルタナート・アフメトワ。とても透明感のある美しい声で、印象的なリュウのアリア(「トゥーランドット」より)でした。<br /><br /> そしてメゾソプラノのオクサーナ・ヴォルコワが<br />「う〜ん、華やか!」でした。黒のドレスでエボリの姫(「ドン・カルロス」より)を歌う彼女は、演技はバリバリ、角度もキメキメなのに失笑を誘わないのは、やっぱりこの華やかさのなせる業でしょう。そして大トリ(単にエントリーナンバーの都合上ですが)のガッリ・アガジャニン(バス)の声量が圧倒的でした。<br /> <br /> コンクールなのですが、生オーケストラで有名なアリアがたくさん聞けたし、ムラート・アンナマメドフの指揮が良くて、これで30ルーブリ(150円弱)なら大満足です。ホクホクしながら劇場を後にしました。

    ■ロシア国立チェリャビンスク・グリンカ記念劇場
    “第11回グリンカ記念国際声楽コンクール ファイナル”

     小さい街だけあって、主要施設であるコンサート・ホール、サーカス、オペラ劇場が全部徒歩圏内に固まっています。切符売場のおばちゃんの印象は最悪でしたが(笑)入ってみると内装も係の人もみな暖かい雰囲気です。なによりもまず客席が人形の家みたいでとってもかわいい!

     声楽のコンクールの決勝ということで、女性7人・男性6人がそれぞれ2曲ずつ歌います。 個人的に印象深かったのはソプラノではカザフスタン出身のサルタナート・アフメトワ。とても透明感のある美しい声で、印象的なリュウのアリア(「トゥーランドット」より)でした。

     そしてメゾソプラノのオクサーナ・ヴォルコワが
    「う〜ん、華やか!」でした。黒のドレスでエボリの姫(「ドン・カルロス」より)を歌う彼女は、演技はバリバリ、角度もキメキメなのに失笑を誘わないのは、やっぱりこの華やかさのなせる業でしょう。そして大トリ(単にエントリーナンバーの都合上ですが)のガッリ・アガジャニン(バス)の声量が圧倒的でした。

     コンクールなのですが、生オーケストラで有名なアリアがたくさん聞けたし、ムラート・アンナマメドフの指揮が良くて、これで30ルーブリ(150円弱)なら大満足です。ホクホクしながら劇場を後にしました。

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