ティトゥアン　トラブル編

2006/12/16 - 2006/12/16

モロッコで　日本人が　バックパッカーをする際は　十分に準備、計画を立てて、細心の注意を払った方がよさそうだ。

アフリカ大陸に慣れていない　あたしたちには　少々無茶だった。

モロッコの人々の生活を　ほんの少しだけ垣間見ただけだけど、すごく　おもしろい旅で、楽しんだことは間違いない。↓↓↓

http://4travel.jp/traveler/shiplife/album/10257715/

で、問題はここからだ。

トラブル編も　きちんと記しておこうと思う。

ティトゥアン(Tetouan)の街のマーケットめぐりをして、バスの時刻まで時間を潰していたら、地元のモロッコ人たちが　あたしたちの周りから離れない。離れないだけなら　まだいいが、そのうちの一人がこんなことを言う。

「あなたたち　３人につけられてるから　気をつけたほうがいいよ。あの３人は常習犯なんだ。知らないうちに　かばんに麻薬を入れて　警察に突き出すんだ。それを知らない旅行者は、街と街のボーダーの警察に捕まって、罰金をとられるか　刑務所行きだ」と。

で、気をつけてみてみると、その人たち　本当についてくる。しかも　周りに寄ってくるんじゃなくて　距離を保ちつつも　ついてくる。走ってみたら　走って　ついてくるし！（人につけられたのは　人生で初めてだ・・・）

教えてくれた男の人も　なんだか麻薬中毒者っぽく顔がこけている。でも、その人曰く、元奥さんが神戸の出身で、日本人のあたしを見て、助けてあげようと思ったらしい。財布に入れていた奥さんの写真も見せてもらった。　

今思えば、市内を案内してくれた　ガイドもグルだったんじゃないか。案内中　誰かと携帯で連絡していたけど、その電話の相手こそが　あたしたちをつけてきた３人なんじゃないか。そう思えば20ユーロだけで　引き下がり、バスのチケットを買わせたのには納得がいく。

この男の人も　今すぐ　タクシーで別の町へ行くか、バスの時刻を早めにかえることを　すすめていたし・・・。

「日本人のパスポートはみんな欲しがってるから、気をつけたほうがいいよ」とも　アドバイスされた。

こんな観光シーズンじゃない時に日本人が　バックパッカーで小さな街なんかにいると　ほんと目立って仕方ない。

３人のつけてくる人たちを巻いた後、バックパックの中をのぞいたら　幸い　何も入れられていなかった。

結局、このまま　こういう形で　この国を旅行したら、日本人のあたしが　まず１番に狙われる、というネルソンの意見で　そこから　そのままタクシーに乗って　スペイン領　セウタ(Ceuta)に戻ることにした。

私自身、多少危なくなるとは予測していたので、このままモロッコへの旅を続けたかったけど、その一方で、長期滞在を続けていたら、トラブルに巻き込まれていたかもしれないと思う。

実際に、スペインに戻る国境では、ポルトガルパスポートのネルソンは　問題なしに　すんなり通過。それなのに、あたしの日本国籍パスポートは　なかなか返してもらえない。それどころか　あとから来た　スペイン人たちは　どんどん　通過していく。

しびれを切らして　どうなっているのか　聞いてみると、「このパスポートの写真は　あなたじゃない」と。

はぁ〜？ふざけるなぁ！！と思ったけれど、とりあえず　昔の学生証も見せて、写真によって　顔は変わるのよ！と主張。

それでも　返してもらえず、しばらく　また　待たされる。ガラス越しに　目の前にあるパスポートから　目を離さずしっかり監視。

待っても、待っても返してくれないので、ついに　怒りが爆発したネルソンが、フランス語で　怒鳴った。（フランス語はモロッコでの公用語の１つなので）そしたら　スタンプを押して、あっさり　返してくれた。

何も知らない日本人だし、どっかに　持って行って　偽造したりするつもりだったんだろうか。やっぱり、現地の人が分かる言葉を使う、っていうのは　強みなんだなぁ。

ネルソンのおかげで　あたしの　パスポートは無事に　手に戻ってきたけれど、
国境で働いている人だからと言って　油断してはいけない、とつくづく思った・・・。

エリア ティトゥアン(モロッコ)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: タクシー