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  ゴールデンウイークに新疆に行きましたが、カシュガルから110kばかり南に行ったところにワダコン砂漠と言うところがあり、そこはとてもいい所でした。ただし残念なことに写真がありません。写真は撮ったのですが、ウルムチのスリにデジカメを抜き取られてしまったからです。表紙の写真はカシュガルの色満賓館で、貸切でウイグルの踊りを見たときのもので、ほかの人から頂いたものです。<br /><br />  カシュガルで、朝から市内をあちこち観光して、昼飯を食べ終わったら2時過ぎていました。次の観光地に行こうと思って、タクシーの運転手をつかまえて話していたら、100kも先にある砂漠に行けると言うのです。普通なら午後の2時過ぎに100kもあるところに行って観光してくるとなると、帰りが暗くなってしまいます。しかしここは新疆であって、それも西の果てであるので、時差があり、2時過ぎというのは北京時間でのことで、新疆時間で言えば昼の12時過ぎであるわけです。カシュガルで実際に暗くなるのは夜の10時近く(北京時間の)だったかもしれません。<br /><br />  午後の2時過ぎに出発したダワコン砂漠は、中国語では達瓦昆砂漠と書きます。実は最初ダワコン砂漠に行く予定はありませんでしたが、ホテルで貰った地図を見たら砂漠の名前があったのです。午後の2時からでも行けるということだったので行ってみることにしたのです。個人旅行のいいところは、現地の情報を調べて、良いところが在ったら、計画を変えて、気ままにそこへ行けるのはいい点です。そこへ行ってみたら、とても良いところでした。長いドライブの終点に湖があって、その向うに、草木が一本も無い、茫茫たる砂漠、砂丘が連なっていました。<br /><br />http://www.urumqitravel.com/big5/travel/Dawakun_shamo_Urumuqi_1594.html<br /><br />http://www.cnr.cn/xjfw/spjyh/tpbd/200604/t20060428_504200887.html<br /><br />  個人旅行は気ままで自由でいいのですが、もしツアーで行っていたら、この湖の見方がもっと違っていたかもしれないなんて後で思いました。それは後で調べて気が付いたことなのですが、チャーターしたタクシーの運転手(ウイグル人)は、この湖について何も知らなかったのです。砂漠の端に湖があるので、運転手に何故なのか聞いてみたら、ここまで水を引いてきて、湖にしたのだという話しでした。砂漠の縁に人工湖を作るなんて、無駄なことをするものだと思いましたが、実は自然の湖で、伝説もある湖だったのです。<br /><br />  そもそもダワコンとか言う名前は昔のお姫様の名前で、昔、三世紀末の頃、テリムと言う王様がいて、娘と娘婿とを連れて、国民の為の水を探しに出かけたのだそうです。砂漠の縁に、水のある深い穴があったので、そこを大勢に掘らせましたが、何も見つけることができませんでした。しかしプリンセス・ダワコンは父と夫の目を盗んで、一夜の内に水の湧き出るところを掘り当ててしまったのだそうです。そしてダワコン姫は湖の水になったのだとか。<br /><br />  そこは人工の湖ではなく、自然の湖だったのです。それを知っていれば、砂漠の縁にある珍しい湖の見方が違ってきて、そこで船に乗ってみたりしたかもしれません。その時は砂漠の人工湖で船に乗る必要も無いかなと思ったのです。船には乗りませんでしたが、ラクダにもサウンドバギーカーに乗ってみました。サウンドバギーカーは一台100元。自分で運転するのでもいいと言われましたが、それに運転士を頼むと、80元だったか余計に掛かるので、自分で運転してみようかななんて思いました。しかし自分で運転しなくてよかったです。砂漠の砂丘は急な砂の壁になっているので、そこを降りる時は、まるでジエットコースターを真逆さまに滑り落ちるようなものです。こんな砂漠の中でジエットコースターのようなものに乗るとは思いませんでした。お陰で首がちょっとむち打ち症のようになってしいまいました。そこを登るときは相当加速度をつけなければ登りきれないようでした。普通の自動車運転でききるからと言って、砂漠のサウンドバギーカーを運転できるものではありません。<br /><br />  サウンドバギーカーに乗らないと、砂漠のちょっと奥の高いところには行けなかったかもしれません。それに4月の末であるのに、すでに30度はある暑さでした。やはり砂漠には暑さが似合うのでしょうが、私は汗だらけになるのがいやなので、やはりサウンドバギーカーに乗ってよかったです。<br /><br />  高いところから見たダワコン砂漠は砂丘が連なり、大海の波頭のようでした。本当に砂だけでできた砂漠には草木は一本も無く、暑かったですが空気は乾燥していてさわやかでした。新疆に行ったことがある人でも、本物の砂漠を見た人は少ないのではないかとおもいます。新疆に行けば、どこにでも砂漠がありそうな気がしますが、茫漠とした荒野があっても、それは小石が混じるゴビタンだったりして、本物の砂漠は大きな都会の近くには少ないのではないかと思います。<br /><br />  次にはラクダに乗りました。一人60元。つまりラクダ一匹60元です。乗る前になぜか突然こんな奥地で60元では高いのではないかと思いました。我々の他に殆ど観光客がいないので、値引きを交渉すれば安くなるかもしれないと思いました。それで値引きを交渉したのですが、ここはカシュガルの奥地で、相手はウイグル語しか話せないのです。そこでウイグル人の運転手に交渉して貰うことにしました。しかし安くはならず諦めて、60元出して乗ることにしました。やはりラクダに乗ってみればやはり60元は高くなかったのです。ラクダに乗って砂丘を眺めて見ると、北京を離れて二日目なのに随分遠くの地の果てまで来たものだという感慨を覚えました。<br /><br />  ここカバブを食べました。よく分かりませんでしたが、カバブを焼く道具に特別なものを使っているので美味しいのだと言っていました。確かに美味しかったですが、昼飯を食べた後だったので、たくさん食べられず残念でした。それに特に書いておかなければなりませんが、こんなところでもビールが冷えていました。砂漠のオアシスのようなところで冷たいビールを飲むのは、極楽、極楽。気温は30度くらいあると言っても木陰は涼しかったです。ここでは砂滑りとか、船とかもありましたが、それには乗りませんでした。トイレは合格でした。西洋風というのか泊まれるところもありました。タクシーチャーター代300元。<br /><br />  気ままな旅で、予定を自由に変えて、いいところがあったら、そこに行くのはいいのですが、旅から戻ってダワコン砂漠に付いて調べてみたら、この周辺にはまだほかに見るべきところがあったようです。<br /><br />  調べてみると、ここは本当は達瓦昆砂漠旅遊風景区と言うところであって、「達瓦昆砂漠」という砂漠は無いらしい。ここはブリマンクム砂漠と言う砂漠の縁にあって、湖はダワコン湖と言うらしい。実はカシュガルから110kのところにあり、砂漠や湖のほかに、古都市遺跡や、古墳がたくさんあり、1800年は経ていている“胡楊王”という名前の胡楊の大木や、原始胡楊林などがあるとのことでした。前もって知っていれば、そこへ行けたかもしれないと思い、その点は残念でした。もしそこまでいけたら、日本人としては初めって行ったところになったかもしれないなんて考えました。ダワコン砂漠に一番乗りをしたのは、我々ではありませんが、あまり日本人が行かないところだと思います。<br />

新疆の達瓦昆砂漠(ダワコン砂漠)

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2008/04/29 - 2008/04/29

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牛街

牛街さん

  ゴールデンウイークに新疆に行きましたが、カシュガルから110kばかり南に行ったところにワダコン砂漠と言うところがあり、そこはとてもいい所でした。ただし残念なことに写真がありません。写真は撮ったのですが、ウルムチのスリにデジカメを抜き取られてしまったからです。表紙の写真はカシュガルの色満賓館で、貸切でウイグルの踊りを見たときのもので、ほかの人から頂いたものです。

  カシュガルで、朝から市内をあちこち観光して、昼飯を食べ終わったら2時過ぎていました。次の観光地に行こうと思って、タクシーの運転手をつかまえて話していたら、100kも先にある砂漠に行けると言うのです。普通なら午後の2時過ぎに100kもあるところに行って観光してくるとなると、帰りが暗くなってしまいます。しかしここは新疆であって、それも西の果てであるので、時差があり、2時過ぎというのは北京時間でのことで、新疆時間で言えば昼の12時過ぎであるわけです。カシュガルで実際に暗くなるのは夜の10時近く(北京時間の)だったかもしれません。

  午後の2時過ぎに出発したダワコン砂漠は、中国語では達瓦昆砂漠と書きます。実は最初ダワコン砂漠に行く予定はありませんでしたが、ホテルで貰った地図を見たら砂漠の名前があったのです。午後の2時からでも行けるということだったので行ってみることにしたのです。個人旅行のいいところは、現地の情報を調べて、良いところが在ったら、計画を変えて、気ままにそこへ行けるのはいい点です。そこへ行ってみたら、とても良いところでした。長いドライブの終点に湖があって、その向うに、草木が一本も無い、茫茫たる砂漠、砂丘が連なっていました。

http://www.urumqitravel.com/big5/travel/Dawakun_shamo_Urumuqi_1594.html

http://www.cnr.cn/xjfw/spjyh/tpbd/200604/t20060428_504200887.html

  個人旅行は気ままで自由でいいのですが、もしツアーで行っていたら、この湖の見方がもっと違っていたかもしれないなんて後で思いました。それは後で調べて気が付いたことなのですが、チャーターしたタクシーの運転手(ウイグル人)は、この湖について何も知らなかったのです。砂漠の端に湖があるので、運転手に何故なのか聞いてみたら、ここまで水を引いてきて、湖にしたのだという話しでした。砂漠の縁に人工湖を作るなんて、無駄なことをするものだと思いましたが、実は自然の湖で、伝説もある湖だったのです。

  そもそもダワコンとか言う名前は昔のお姫様の名前で、昔、三世紀末の頃、テリムと言う王様がいて、娘と娘婿とを連れて、国民の為の水を探しに出かけたのだそうです。砂漠の縁に、水のある深い穴があったので、そこを大勢に掘らせましたが、何も見つけることができませんでした。しかしプリンセス・ダワコンは父と夫の目を盗んで、一夜の内に水の湧き出るところを掘り当ててしまったのだそうです。そしてダワコン姫は湖の水になったのだとか。

  そこは人工の湖ではなく、自然の湖だったのです。それを知っていれば、砂漠の縁にある珍しい湖の見方が違ってきて、そこで船に乗ってみたりしたかもしれません。その時は砂漠の人工湖で船に乗る必要も無いかなと思ったのです。船には乗りませんでしたが、ラクダにもサウンドバギーカーに乗ってみました。サウンドバギーカーは一台100元。自分で運転するのでもいいと言われましたが、それに運転士を頼むと、80元だったか余計に掛かるので、自分で運転してみようかななんて思いました。しかし自分で運転しなくてよかったです。砂漠の砂丘は急な砂の壁になっているので、そこを降りる時は、まるでジエットコースターを真逆さまに滑り落ちるようなものです。こんな砂漠の中でジエットコースターのようなものに乗るとは思いませんでした。お陰で首がちょっとむち打ち症のようになってしいまいました。そこを登るときは相当加速度をつけなければ登りきれないようでした。普通の自動車運転でききるからと言って、砂漠のサウンドバギーカーを運転できるものではありません。

  サウンドバギーカーに乗らないと、砂漠のちょっと奥の高いところには行けなかったかもしれません。それに4月の末であるのに、すでに30度はある暑さでした。やはり砂漠には暑さが似合うのでしょうが、私は汗だらけになるのがいやなので、やはりサウンドバギーカーに乗ってよかったです。

  高いところから見たダワコン砂漠は砂丘が連なり、大海の波頭のようでした。本当に砂だけでできた砂漠には草木は一本も無く、暑かったですが空気は乾燥していてさわやかでした。新疆に行ったことがある人でも、本物の砂漠を見た人は少ないのではないかとおもいます。新疆に行けば、どこにでも砂漠がありそうな気がしますが、茫漠とした荒野があっても、それは小石が混じるゴビタンだったりして、本物の砂漠は大きな都会の近くには少ないのではないかと思います。

  次にはラクダに乗りました。一人60元。つまりラクダ一匹60元です。乗る前になぜか突然こんな奥地で60元では高いのではないかと思いました。我々の他に殆ど観光客がいないので、値引きを交渉すれば安くなるかもしれないと思いました。それで値引きを交渉したのですが、ここはカシュガルの奥地で、相手はウイグル語しか話せないのです。そこでウイグル人の運転手に交渉して貰うことにしました。しかし安くはならず諦めて、60元出して乗ることにしました。やはりラクダに乗ってみればやはり60元は高くなかったのです。ラクダに乗って砂丘を眺めて見ると、北京を離れて二日目なのに随分遠くの地の果てまで来たものだという感慨を覚えました。

  ここカバブを食べました。よく分かりませんでしたが、カバブを焼く道具に特別なものを使っているので美味しいのだと言っていました。確かに美味しかったですが、昼飯を食べた後だったので、たくさん食べられず残念でした。それに特に書いておかなければなりませんが、こんなところでもビールが冷えていました。砂漠のオアシスのようなところで冷たいビールを飲むのは、極楽、極楽。気温は30度くらいあると言っても木陰は涼しかったです。ここでは砂滑りとか、船とかもありましたが、それには乗りませんでした。トイレは合格でした。西洋風というのか泊まれるところもありました。タクシーチャーター代300元。

  気ままな旅で、予定を自由に変えて、いいところがあったら、そこに行くのはいいのですが、旅から戻ってダワコン砂漠に付いて調べてみたら、この周辺にはまだほかに見るべきところがあったようです。

  調べてみると、ここは本当は達瓦昆砂漠旅遊風景区と言うところであって、「達瓦昆砂漠」という砂漠は無いらしい。ここはブリマンクム砂漠と言う砂漠の縁にあって、湖はダワコン湖と言うらしい。実はカシュガルから110kのところにあり、砂漠や湖のほかに、古都市遺跡や、古墳がたくさんあり、1800年は経ていている“胡楊王”という名前の胡楊の大木や、原始胡楊林などがあるとのことでした。前もって知っていれば、そこへ行けたかもしれないと思い、その点は残念でした。もしそこまでいけたら、日本人としては初めって行ったところになったかもしれないなんて考えました。ダワコン砂漠に一番乗りをしたのは、我々ではありませんが、あまり日本人が行かないところだと思います。

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