2008/05/31 - 2008/06/03
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zelnaviさん
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行けばなんとかなるだろうと思っていたけれど、言葉が通じないということがこんなに心細いとは。
練習しておいたにも関わらず、声に出して話すことが不安になり、簡単なフレーズでさえ旅行会話ブックを指さすようになっていきました。
すっかり臆病になってしまった旅行の後半です。
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- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- 大韓航空
-
3日目
明日は朝早く釜山に向かわなくてはなりません。
今日こそは…。
昨夜のパンの残りとカフェオレで朝食を済ませました。
昨夜から頭がフラフラしています。
元々蓄えがない体なので、そろそろ体力の限界ですが、パン1個すら喉を通りません。
観光案内所に行き、何を血迷ったか、日本語のできるガイドさんに「会いたい人がいるのだけれど、連絡がとれない・・・」と相談しながら泣いてしまいました。
案内所の方たちが、これはただ事ではないと、PCや電話でいろいろ調べてくれましたが・・・やはり会うことはできませんでした。 -
すっかり憔悴しきった私にガイドのCさんが「この後何か予定はあるんですか?」と聞いてくれました。
私「何もありません。」
Cさん「今日、早く日本に帰りますか?」
私「いいえ、飛行機は明日なので…」
Cさん「では、今日はこれから私と友達になりましょう!いいですか?」
私「?はい…」
Cさんはそのまま私を市内観光に連れ出してくれました。
駅から少し歩いたところにある繁華街です。
牛肉輸入反対のろうそくデモが行われた道は、解け落ちた蝋が固まっていました。
大きな本屋には韓国語に翻訳された日本の小説がたくさん。
日本語のままの漫画もあり、中学生には「のだめカンタービレ」が大人気なんだそうです。
これを読みたくて日本語を勉強する子供がいるそうな。
Cさんは私より10歳も年下でした。
「姉さんと呼んでいいですか?」と言って、いろんな話をしてくれました。
Cさんの方がお姉さんみたいです。 -
私がほとんど食べていないことを知ると、「姉さん、ダメです。食べに行きましょう。」と、いつも観光客に勧めているという店に連れて行ってくれました。
これが憧れの「韓定食」。
少しずつ何種類もおかずがあって、本当に美味しかったです。
韓国に来て、初めて「美味しい」と感じられました。 -
薬令市です。
通りの両側にズラっと漢方薬の店が並び、独特の臭いが漂っています。 -
薬令市展示館を見学しました。
こんな植物の根っこや動物の角や石が薬になるなんて、昔の人はどうして分かったんでしょう。
片っ端から試してみるんでしょうか。
きっと毒もたくさんあったことでしょうに…。
展示館の隣にある第一教会は、蔦がからまった素敵な建物でした。
Cさんも中に入ったことがないそうで、入ってみました。
ちょうど礼拝をしていたのですが、最近の教会は机に椅子というスタイルなのに、ここは昔ながらの床に座っての礼拝で、Cさんは驚いていました。 -
Cさんはこの後、学校に日本語を教えに行くのだそうです。
Cさん「姉さん、これからどうしますか?一人になりたいですか?」
私「いいえ、一人には…なりたくないです。」
Cさん「それじゃ、私の家に来ませんか?」
私「いいんですか!?ありがとうございます!」
と、図々しくお邪魔することにしました。
授業が終わるまで、学校の近くの西門広場を一人で見学。
歩道橋の上で待ち合わせです。 -
まだ時間が早かったので、人は少ないみたい…と思いきや、中のたくさんの細い路地は人でいっぱい。
屋台で大きな獅子唐のような野菜に辛そうな味噌をつけてバリバリ食べる人達。
うどんやのり巻きの屋台もたくさん。
繊維の街ということで、布地もたくさん売られていましたが、やはり人が集まるのは食材。
今は太刀魚がよく捕れるのか、あちこちででろーんと並んでいます。
豚の頭も並んでいました。
まさかこのまま買って帰る人はいないよね。
こんな賑やかな人混みを歩いていても、やはり一人は寂しく、頭の中には久保田早紀の「異邦人」がずっと流れていました。
「あなたにこの指が届くと信じていた」
ちょっと振り向いてみただけだったのね。 -
市場の近くは学校がたくさん。
ここは高校?
立派な建物です。
何か横断幕が張られていますが、全く読めません。
そういえば昨日、野球の試合前に高校野球のチームらしき子たちが表彰されていたけれど、それと関係あるのかな?
全くの思い込みですが。 -
Cさんと再会し、市場で食材を買い、バスに乗ってCさんの家へ。
日本ではバスが完全に止まるまで席を立つと注意されますが、韓国ではバス亭に着く前に出口まで移動して待っていないと怒られるのだそうです。 -
Cさん宅のそばの風景。
通りのあちこちでおばあさんたちが夕涼みをしていました。
Cさんのお家もレンガの外壁の、いい雰囲気のお家です。
部屋の壁はご主人が自ら塗ったという黄土の壁。
色的にもよくマッチして、本当に素敵なお家です。
夕飯の手伝いを…と申し出たものの、結局ジャガイモの皮むきしかせず、あとは隣の部屋で本を見て待っていました。
日本語指導の教科書などがたくさん並んでいました。
難しすぎて眠くなるような内容です。
やはり言葉は子供と同じように耳から覚えるのが一番いいなぁと、実感しています。
3歳の娘さんの絵本を見ていたらCさんが来て、「読んでみてください。」と言うので、挑戦してみました。
一文字一文字ゆっくりとですが、意味もわからないまま読んでみました。
「それだけ読めればすごいですよ。中学生だって日本語の”あいうえお”もなかなか覚えません。」と言ってくれました。
そろそろご主人とおばあちゃんに預けている娘さんが帰ってきます。 -
優しそうなご主人と、とっても恥ずかしがりやのKちゃん。
照れまくっていたKちゃんでしたが、一緒に遊んでいたらとてもなついてくれました。
皆で夕食。
韓国の一般家庭でご馳走になるなんて、思いもしませんでした。
貴重な体験です。
メニューは日本とそれほど違うものではありませんでした。
ただ野菜にはマヨネーズやドレッシングではなくコチュジャンをつけて。
冷奴も醤油ではなく辛い味噌です。
味噌汁は日本のと違って塩辛い。
そして、テーブルの真ん中に鍋を置いて、そこから直接スプーンですくって飲む。
お昼の韓定食も美味しかったけれど、それ以上に美味しいCさんの手料理でした。
食事の後もKちゃんとずっと遊びました。
私のことをお母さんの姉だから「イモ!」と呼んでくれ、「イモは可愛らしい」とか「イモ、私の名前呼んで」とか。
お気に入りのおもちゃで大騒ぎしたりして、ずっと笑わせてくれました。
「また明日もイモと遊ぶ」と言っているのを聞き、とても悲しくなりました。
韓国へ来る前、まさかもう会えないのだとは思わずに、何も知らないではしゃいでいた自分が重なってしまいました。
かなり遅くまで楽しく過ごし、Cさん一家ともお別れです。
タクシーで宿に戻り、何も考えないうちに早く寝ることにしました。 -
4日目
昨日Cさんに教わった通り、朝早くタクシーで東大邱のバスターミナルまで行き、金浦空港までのリムジンバスに乗りました。
ここでもタクシーの運転手さん、バスターミナル窓口のお姉さんが優しくて、ホッとしました。
空港まで70分ほど。
目が重くて開かないのだけれど、頭は冴えていて眠れませんでした。
空港へ着き、搭乗手続きを済ませ、「無事空港に着いて、あとは乗るだけです」とCさんにメール。
搭乗までの時間、軽くサンドイッチとコーヒーで朝食をとりました。
食べ終えてから「あ、機内食…」 -
けっこうしっかりとした朝食がきました。
水とパンと大福はお土産に持ち帰りました。
行きは2時間、帰りは1時間半。
何も考えていないのに、涙がポロポロ止まりません。
隣が空席でよかった。
あと20分ほどで成田に到着というころ、急に眠気が襲ってきました。
少しホッとしたんでしょうか。
成田に着き、心配してくれた友人達にメールし、また2時間かけて帰宅しました。
夜、Cさんにお礼のメールと、一緒に撮った写真を送りました。
後日Cさんから返事が来ました。
「一緒にお昼を食べたとき、美味しそうに食べているお姉さんの瞳の奥に、とても深い悲しみが感じられました。一人になったらお姉さんはずっと泣いて過ごしてしまうと思い、迷惑かもしれないけれど家にお誘いしたのです。」とありました。
改めてCさんの温かい心に感謝します。
Cさんがいなかったら、私は倒れていたかもしれない。
無事に帰ったとしても、韓国という言葉を聞くことすら辛くなっていたかもしれない。
Cさんのおかげで、韓国が好きになりました。
韓国が懐かしいです。
今回の旅行では、一つの生き甲斐を失くしたのと引き換えに、素晴らしい出会いがありました。
次は…一人では寂しいので、友達と。
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この旅行記へのコメント (2)
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- クマさん 2008/08/02 01:11:46
- 良い経験をされましたね!
- 初海外を一人旅とは、すごい勇気ですね。なかなか男性にはできないことです。本来女性のほうが肝っ玉がすわっているのかも。
突然すいません、初めましてクマサンと申します。
でもとてもいい経験をされたと思います。旅は名所・旧跡もいいけどそれ以上にその国の人とのふれあいが一番いいものです。
zelnaviさんはその楽しみを最初の旅行で経験されたのですから。
特に韓国の人は、男女に関わらず「熱いやさしさ」を持っていますので、zelnaviさんも韓国好きになったのではないですか?
- zelnaviさん からの返信 2008/08/02 22:57:15
- RE: 良い経験をされましたね!
- > 初海外を一人旅とは、すごい勇気ですね。なかなか男性にはできないことです。本来女性のほうが肝っ玉がすわっているのかも。
> 突然すいません、初めましてクマサンと申します。
> でもとてもいい経験をされたと思います。旅は名所・旧跡もいいけどそれ以上にその国の人とのふれあいが一番いいものです。
> zelnaviさんはその楽しみを最初の旅行で経験されたのですから。
> 特に韓国の人は、男女に関わらず「熱いやさしさ」を持っていますので、zelnaviさんも韓国好きになったのではないですか?
>
>
>
クマサンさん
ご訪問ありがとうございます!
いい度胸してたなぁと、自分でも思います。
恐いもの知らずってことでしょうか。
「熱いやさしさ」…まさにその通りですね。
こんな素晴らしい経験、滅多にできるものではないですよね。
旅行から帰ってまだ2ヶ月しか経っていませんが、また行きたくて仕方ありません。
次は、素通りしかできなかった釜山もゆっくり歩きたいと思っています。
もう少しコミュニケーションがとれるように、途中で止まっている韓国語の勉強を再会します。
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