ブラーニー旅行記(ブログ) 一覧に戻る
5. Blarney Stoneに会話の上達を願う<br /><br /> 珍しく青空が出たので、好青年のMr Mark事務長に、「どこかへ<br />行きたいが」と言うと、Blarney Castle へ行けと、バスの時刻表<br />のコピーをくれた。バスセンターへついて,行く先表示板で確認す<br />るも、Laneの表示はない。案内所で聞くと丁寧に教えてくれた。<br />バスの運賃は往復の割引率がベラボー(片道2.6ポンドが往復<br />3.0)であり、旅行者には、まことに居心地の良い国である。<br /> <br /> 30分で着いた。途中の道中は、八重桜が満開で、その本数も<br />半端ではない。桜は日本にしかないものと思っていたがと女房殿<br />がのたまう。そのほかに、緑に鮮やかに映える黄色い花のブッシ<br />ュが至るところにみえる。車掌が来たので聞くとwild flowerの<br />一言でかたずけられた。九州で鉄道沿線に繁殖していたセイタカ<br />アワダチソウの黄色を思いだす。相棒がエニシダではないかと言<br />うが、返答に窮する。<br /><br /> バスを降りると紡績工場の正門だ、駐車場は満杯で団体バスも<br />たくさんある。聞くとはなしに聞いていると、どうやら米国人の<br />団体のようだ。手には大きなつつみをもってにぎやかな集団だ。<br />この工場が観光客への直接販売を目的とした、びっくりする程の<br />広さのニット製品売り場がある。手に手にセーターと思われる大<br />きなビニール袋を下げている姿に、日本での団体バスを思い浮か<br />べた。<br /><br />   品揃えの多さに圧倒され、つい買いそうな気持ちになる。相棒<br />も今にも買いそうなので、「まだ旅行の初めだし、これはアラン<br />セーターにあらず」とたしなめる。工場構内の庭園を横切ってぶ<br />らぶらと行くと、Blarney Castleの入り口。牧草地のような広広<br />とした敷地を進むと城壁にとりつく。太陽が輝き、新緑の木々と、<br />少しばかりの花の中を、冷ややかな空気を吸いながら歩いていく<br />と、夢心地だ。<br /><br />  Easter休暇の時期とあって人が多く、城壁の階段を上るのもゆ<br />っくりで息が切れなくて丁度良い。城壁の最上部の一角に1m四方<br />の切り欠き穴があけてあり、仰向けに寝て頭を穴に落として、そ<br />のままセリだして口の先にある城壁の石にkissするという仕組み。<br />専門に人間の腰を抱えてくれる男がおり、彼に命を預けることに<br />なる。恐ろしくて、尻ごみしたくなったが、誰一人としてやめな<br />いので、我々も挑戦した。<br />            <br /> Blarney Stoneにkissした者は、雄弁になれるとの由。我々の<br />英語上達も間違いなし。Queen Elizabeth 一世をうまく丸めこん<br />だ、ここの城主のBlarneyにあやかったものとのこと。                               <br /><br />6. 食べ物のことども<br /><br />?quicheはウマイ<br />  Cork cityのcentreにある English marketでは主として未加工<br />の食料品が主体に売られている。その中には味噌などの日本食材<br />があることはすでに紹介した。ここの2階にFarmgate Cafeと呼ば<br />れる古くからの店がある。よくは分からないが、いつ見ても満席<br />に近く、小さな子供やうば車の赤ん坊までいるところを見ると、<br />地元の人に評判がよいと思われる。<br /><br /> ここでは、quiche と Italy origin のパスタを注文した。前者<br />は二人の年配者が無抵抗にウマイと評価した。チーズ味もよし、<br />卵味もよし、全体のバランスから今までのところ、我々のアイルラ<br />ンド料理番づけの上位にある。後者はペンネがややゆですぎのきら<br />いあるも、外来料理としては合格の部類。人気があるのも至極当然<br />か?<br /><br /> そのうえ、ラッキーなことにピアノを引いている楽士のすぐ後ろ<br />に位置したので、例によってこのおじさんにチョッカイをかけて、<br />女房殿がメロデイーをうなって日本名「庭の千草」を弾いてもらった。<br />紙ナプキンに漢字をもっともらしく書いてお礼のつもりで渡したが<br />なにやら家に飾るようなことを言っていたので、一寸心配になった。<br /><br />?scampiを20匹買う<br />  このmarketの魚屋では、牡蛎をむいてもらって牡蛎ご飯を炊いて<br />みた。言うことなしにウマイ。日本を出る少し前に、イタリアで食<br />べたscampiの話がでたことがあった。魚屋にscampiが山積みされて<br />いるのを見て、別のときに思いきって買おうとしていると、運よく<br />イタリア語が聞こえてきた。ローマから来たイタリア人の母親と息<br />子だ。4人で40匹を食べると言う。ついでに、料理方法を聞くと、<br />塩とハーブをタップリかけてグリルすると言う。値段の見当も着い<br />たし、料理方法も確認できたので、晩飯のメニュー決定。20匹で<br />6ポンドを払う。<br /><br />?スモークトサーモンとスモークトニシン<br />  最初はうまくて喜んでいたB&amp;Bの朝食も5日間も同じところにいる<br />と 1パターンで飽きが来た。flatに移ってからは、今度はウマイ<br />ウマイとスモークトサーモンを多用した。これは、マリネーしたの<br />から始まって結構種類があり、ワンパターンとくさす必要もない。<br />肉類とは違って、やはり淡白な味わいが我々向きのようだ。<br /><br />  しかし、よく考えてみるとそれなりに高価なものだということが<br />分かった。 budget planでなるべく永く旅行を楽しむためには、<br />浪費は避けなければならない。 そこで、同様なもので、ニシンが<br />登場することになった。これが、なかなかの味わいで、これからの<br />食生活の一翼を担うことになろう。<br /><br />?かにのはさみ<br />  同じ魚屋にかにのはさみだけが山積みになっているのは、いつも<br />のこと。 どうも売れている気配が見えない。山が少しはなれて二<br />箇所にある。聞くと、ゆでたものと生の違いだ。大きなはさみなの<br />で10個を買う。3ポンドなり。10分もゆでればよいとのこと。<br />ゆでてから気がついた、甲羅がひどく硬い。そういえば、魚屋の台<br />に打ち所がつぶれている木製のハンマーがあったなあ。料理道具の<br />中にある大きいほうのナイフを手ぬぐいでくるんで、刃のほうをも<br />ち、本来のナイフの柄の背中でたたく。丁度うまく割れる。甘味が<br />あってウマイ。<br />  翌日、学校でドイツから来ている女の子に言うと、 &quot;Are you <br />crazy?&quot;とすごい顔で言われた。 食べないはずはないと思うが、<br />それ以上は話しを進めなかった。<br /><br />?ジャガイモの話<br />  学校にはいろんな国の人達がいて、ジャガイモに対してもお国柄<br />がある。一番抵抗があるのが、イタリアから来ているかわいらしい<br />ジェシカだ。 派手なジェスチャーで、あんなものはもうたくさん<br />だと言う。 いかにも育ちのよさそうなスペインの若い学生二人も<br />アンチ・ジャガイモ派だが、どことなく申し訳なさそうに言う。<br />ドイツ人は当然、無言。ドバイの金持ちの息子はいつもニコニコ。<br />我々日本人はただただ量の多さに集中する。<br />  ジェシカの食い物についての抵抗は相当なものだ。ホストファミ<br />リーが苦労して提供したと思われるピザもボロくそだ。ビーンズと<br />ポテトチップスなんかを上に乗せて出されたが、あんなものはピザ<br />とは言えないし、食べられるわけはないとか。そう言えば、ドイツ<br />嫌いのイタリア人がドイツ人に対してジャガイモ野郎と言っていた<br />のを思いだした。                

熟年夫婦の珍道中 アイルランド? Blarney Castle

3いいね!

2000/04/29 - 2000/04/30

6位(同エリア7件中)

1

3

oiwasan

oiwasanさん

5. Blarney Stoneに会話の上達を願う

 珍しく青空が出たので、好青年のMr Mark事務長に、「どこかへ
行きたいが」と言うと、Blarney Castle へ行けと、バスの時刻表
のコピーをくれた。バスセンターへついて,行く先表示板で確認す
るも、Laneの表示はない。案内所で聞くと丁寧に教えてくれた。
バスの運賃は往復の割引率がベラボー(片道2.6ポンドが往復
3.0)であり、旅行者には、まことに居心地の良い国である。
 
 30分で着いた。途中の道中は、八重桜が満開で、その本数も
半端ではない。桜は日本にしかないものと思っていたがと女房殿
がのたまう。そのほかに、緑に鮮やかに映える黄色い花のブッシ
ュが至るところにみえる。車掌が来たので聞くとwild flowerの
一言でかたずけられた。九州で鉄道沿線に繁殖していたセイタカ
アワダチソウの黄色を思いだす。相棒がエニシダではないかと言
うが、返答に窮する。

 バスを降りると紡績工場の正門だ、駐車場は満杯で団体バスも
たくさんある。聞くとはなしに聞いていると、どうやら米国人の
団体のようだ。手には大きなつつみをもってにぎやかな集団だ。
この工場が観光客への直接販売を目的とした、びっくりする程の
広さのニット製品売り場がある。手に手にセーターと思われる大
きなビニール袋を下げている姿に、日本での団体バスを思い浮か
べた。

品揃えの多さに圧倒され、つい買いそうな気持ちになる。相棒
も今にも買いそうなので、「まだ旅行の初めだし、これはアラン
セーターにあらず」とたしなめる。工場構内の庭園を横切ってぶ
らぶらと行くと、Blarney Castleの入り口。牧草地のような広広
とした敷地を進むと城壁にとりつく。太陽が輝き、新緑の木々と、
少しばかりの花の中を、冷ややかな空気を吸いながら歩いていく
と、夢心地だ。

Easter休暇の時期とあって人が多く、城壁の階段を上るのもゆ
っくりで息が切れなくて丁度良い。城壁の最上部の一角に1m四方
の切り欠き穴があけてあり、仰向けに寝て頭を穴に落として、そ
のままセリだして口の先にある城壁の石にkissするという仕組み。
専門に人間の腰を抱えてくれる男がおり、彼に命を預けることに
なる。恐ろしくて、尻ごみしたくなったが、誰一人としてやめな
いので、我々も挑戦した。

 Blarney Stoneにkissした者は、雄弁になれるとの由。我々の
英語上達も間違いなし。Queen Elizabeth 一世をうまく丸めこん
だ、ここの城主のBlarneyにあやかったものとのこと。       

6. 食べ物のことども

?quicheはウマイ
Cork cityのcentreにある English marketでは主として未加工
の食料品が主体に売られている。その中には味噌などの日本食材
があることはすでに紹介した。ここの2階にFarmgate Cafeと呼ば
れる古くからの店がある。よくは分からないが、いつ見ても満席
に近く、小さな子供やうば車の赤ん坊までいるところを見ると、
地元の人に評判がよいと思われる。

 ここでは、quiche と Italy origin のパスタを注文した。前者
は二人の年配者が無抵抗にウマイと評価した。チーズ味もよし、
卵味もよし、全体のバランスから今までのところ、我々のアイルラ
ンド料理番づけの上位にある。後者はペンネがややゆですぎのきら
いあるも、外来料理としては合格の部類。人気があるのも至極当然
か?

 そのうえ、ラッキーなことにピアノを引いている楽士のすぐ後ろ
に位置したので、例によってこのおじさんにチョッカイをかけて、
女房殿がメロデイーをうなって日本名「庭の千草」を弾いてもらった。
紙ナプキンに漢字をもっともらしく書いてお礼のつもりで渡したが
なにやら家に飾るようなことを言っていたので、一寸心配になった。

?scampiを20匹買う
このmarketの魚屋では、牡蛎をむいてもらって牡蛎ご飯を炊いて
みた。言うことなしにウマイ。日本を出る少し前に、イタリアで食
べたscampiの話がでたことがあった。魚屋にscampiが山積みされて
いるのを見て、別のときに思いきって買おうとしていると、運よく
イタリア語が聞こえてきた。ローマから来たイタリア人の母親と息
子だ。4人で40匹を食べると言う。ついでに、料理方法を聞くと、
塩とハーブをタップリかけてグリルすると言う。値段の見当も着い
たし、料理方法も確認できたので、晩飯のメニュー決定。20匹で
6ポンドを払う。

?スモークトサーモンとスモークトニシン
最初はうまくて喜んでいたB&Bの朝食も5日間も同じところにいる
と 1パターンで飽きが来た。flatに移ってからは、今度はウマイ
ウマイとスモークトサーモンを多用した。これは、マリネーしたの
から始まって結構種類があり、ワンパターンとくさす必要もない。
肉類とは違って、やはり淡白な味わいが我々向きのようだ。

しかし、よく考えてみるとそれなりに高価なものだということが
分かった。 budget planでなるべく永く旅行を楽しむためには、
浪費は避けなければならない。 そこで、同様なもので、ニシンが
登場することになった。これが、なかなかの味わいで、これからの
食生活の一翼を担うことになろう。

?かにのはさみ
同じ魚屋にかにのはさみだけが山積みになっているのは、いつも
のこと。 どうも売れている気配が見えない。山が少しはなれて二
箇所にある。聞くと、ゆでたものと生の違いだ。大きなはさみなの
で10個を買う。3ポンドなり。10分もゆでればよいとのこと。
ゆでてから気がついた、甲羅がひどく硬い。そういえば、魚屋の台
に打ち所がつぶれている木製のハンマーがあったなあ。料理道具の
中にある大きいほうのナイフを手ぬぐいでくるんで、刃のほうをも
ち、本来のナイフの柄の背中でたたく。丁度うまく割れる。甘味が
あってウマイ。
翌日、学校でドイツから来ている女の子に言うと、 "Are you
crazy?"とすごい顔で言われた。 食べないはずはないと思うが、
それ以上は話しを進めなかった。

?ジャガイモの話
学校にはいろんな国の人達がいて、ジャガイモに対してもお国柄
がある。一番抵抗があるのが、イタリアから来ているかわいらしい
ジェシカだ。 派手なジェスチャーで、あんなものはもうたくさん
だと言う。 いかにも育ちのよさそうなスペインの若い学生二人も
アンチ・ジャガイモ派だが、どことなく申し訳なさそうに言う。
ドイツ人は当然、無言。ドバイの金持ちの息子はいつもニコニコ。
我々日本人はただただ量の多さに集中する。
ジェシカの食い物についての抵抗は相当なものだ。ホストファミ
リーが苦労して提供したと思われるピザもボロくそだ。ビーンズと
ポテトチップスなんかを上に乗せて出されたが、あんなものはピザ
とは言えないし、食べられるわけはないとか。そう言えば、ドイツ
嫌いのイタリア人がドイツ人に対してジャガイモ野郎と言っていた
のを思いだした。                

PR

この旅行記のタグ

3いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (1)

開く

閉じる

oiwasanさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

アイルランドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
アイルランド最安 555円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

アイルランドの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP