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<br />昨日の1月9日は月曜日で、その日に一週間分の宿泊費95ドルを払った。<br />ということは、日曜日まではホテル加宝に泊まる。<br /><br />中南米へ出発するとしたら、来週の月曜日だ。<br />そのためには、中南米へ下る準備を少しずつやった方がいい。<br /><br />中南米へ下る準備とは、不要なものは処分し、必要なものを揃えるということ。<br />バックパックに入っていた英語の本などは、すでに郵便小包で日本へ送っている。<br /><br />ただまだ持ってるものがある。<br />それがケニアの古い硬貨で作ったネックレスとイヤリングだ。<br /><br />なぜ、僕がこんなものを持っているかというとだね。<br />それは、1988年の夏、ケニアのモンバサの暑い日のことを語らなければならない。<br /><br />僕はナイロビからの夜行寝台列車でモンバサへ到着した。<br />モンバサで一泊して、マリンディへのバスを待ちながら、暇つぶしにモンバサの通りを歩いていた。<br /><br />モンバサの通りで黒人がアクセサリーを売っている。<br />古い硬貨をつないで、ネックレスやイヤリングにしてある。<br /><br />暇つぶしで声をかけて見せてもらう。<br />するとこの黒人は、「値段を付けろ」という。<br /><br />僕はまったく買う気がなかった。<br />しかし、彼は「いくらでもいいから値段を付けろ」と言うわけだ。<br /><br />僕は古いコインがジャラジャラついたネックレスを、何気なく「50シリング」と値段をつけた。<br />1988年夏のレートでは、1ケニアシリングが8円だった。<br /><br />つまり、400円だ。<br />すると、この黒人は、「100シリング!」という。<br /><br />僕は「それならいらない」と言う。<br />だってもともと買う気はなかったんだから。<br /><br />ところがこの黒人は、怒り出した。<br />「お前が50シリングと言って、オレが100シリングと言ったのだから、お前は少し値段を上げるんだよ」と言う。<br /><br />何かこの黒人は商売は下手なんだけれども、商売の仕方をどこかで学んでいる。<br />その教科書通りにしようと考えているようだ。<br /><br />もちろん、「ジャ、やーめた!」と立ち去ればそれで済んだはず。<br />ところがこの日はとにかく猛烈に暑くて、頭が回らなかった。<br /><br />それで、僕はまったく買う気はなかったが、彼に付き合って「60シリング」と言ってしまった。<br />黒人は「90シリング!」と言う。<br /><br />僕は「ジャーネー」と言えばよかったが、なんとなく「70シリング」と答えた。<br />すると黒人は「80シリング!」と答えた。<br /><br />僕は、「75シリングで落ち着くんだな」と思った。<br />ところが、黒人は80シリングで突っ張る。<br /><br />そこで立ち去ろうかとしたが、この黒人は「値段の交渉をしたんだから、お前は買わなければダメだ」という。<br />もちろん最初から買う気はないんだから、交渉をやめればよかった。<br /><br />ただ、このときはなんとなく、買う雰囲気になってしまったんだよなー(涙)。<br />僕はネックレスに、同じくコインのイヤリングを付けて、80シリングで買ってしまった。<br /><br />これは、前日に泊まった「キャッスルホテル」が725シリング(5千8百円)という豪華版だったからだと思う。<br />もちろん、ネックレスを面白いなーとは思ったんだけどね。<br /><br />そのネックレスをずーっと持ったまま旅をしている。<br />改めて見ると、まず日本では誰も付けない。<br /><br />また、普通の女性にプレゼントしても、誰も喜ばないだろう。<br />ところで僕は、結構普通でない人と友達になってきている。<br /><br />ロサンジェルスで思い出すのは、サンフランシスコにいる僕の友達の女の子だ。<br />彼女の日本の実家はものすごい金持ちで、実家に行ったら、大きな庭に観音様の像と滝まで作ってあった。<br /><br />家の入り口から玄関に行く途中で、道に迷ってしまうほど大きい。<br />いやほんと、地方の土地持ちというのは、信じられないくらいの金を持ってるものなんだよ。<br /><br />彼女はかなり変わっている。<br />僕の変わり方は、彼女を目標にしたみたいなところもあるんだ。<br /><br />下手なものを送ったらあっさりと馬鹿にされるだろうが、これならゼッタイに面白がってくれるという予測は立つ。<br />「西本さんも、ちょっと変ね」くらいが、最高のほめ言葉だからね(笑)。<br /><br />ケニアのコインのネックレスを送れば、ぜったいに面白がってくれる。<br />彼女ならば、違和感なくすんなりと受け取ってくれるだろう。<br /><br />そう勝手に思い込んだ世界旅行者は、ネックレスとイアリングを送るための、内側にクッションの付いた封筒を買った。<br />そのあと、昼にヤオハンへ行って、食料品を買う。<br /><br />今日は封筒を買っただけでいいだろう。<br />明日ネックレスを贈ろうっと。<br /><br />封筒を買うだけで、一仕事を終えた感じだ。<br />これが、海外個人旅行で長期滞在するときのポイントなんだよ。<br /><br />何か一つすれば、それでその日の仕事はオワリだ。<br />一つの仕事を片付けたら、あとはゆったりとしたいね。<br /><br />部屋でビールを飲んで、裸でベッドに入って、昼寝をする。<br />寝ていると、ドアがノックされて、掃除をするからと部屋を出される。<br /><br />この時代までは、ホテル加宝も、長期滞在者の部屋も掃除をしていたようだ。<br />なんでも、一週間のうち、火曜日は部屋を掃除するということらしい。<br /><br />僕はこのとき、「部屋に使用済みのティッシュがなくてよかったー♪」と思った。<br />ホテルというのは、部屋の掃除なんかしてくれないほうが気楽でいいんだよ。<br /><br />シティホテルなんかでも、部屋の掃除をするために、わざわざ昼間の時間に部屋を出なければならない。<br />これは、サービス不足だと思うけどね。<br /><br />ホテル加宝では、宿泊客のプライバシーを確保するために?、しばらくしたら掃除をやめた。<br />宿泊客が自分で掃除することになったよ。<br /><br />機嫌よく寝ていたら、起こされてしまった。<br />起きてしまったので、つい英語の本を読む。<br /><br />テレビでは、もちろんロサンジェルスのテレビ番組が流れている。<br />ロサンジェルスの安宿に長期滞在するってことは、英語の勉強にはいろいろといいんじゃないかしらね。<br /><br />その話はまた、ディープにやりたいと思います。<br /><br />http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/carver1989/0110.htm

ケニアでのアフリカ黒人との値切り交渉を思い出し、ネックレスを送るための封筒を買う

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1989/01/10 - 1989/01/10

3972位(同エリア4218件中)

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みどりのくつした

みどりのくつしたさん


昨日の1月9日は月曜日で、その日に一週間分の宿泊費95ドルを払った。
ということは、日曜日まではホテル加宝に泊まる。

中南米へ出発するとしたら、来週の月曜日だ。
そのためには、中南米へ下る準備を少しずつやった方がいい。

中南米へ下る準備とは、不要なものは処分し、必要なものを揃えるということ。
バックパックに入っていた英語の本などは、すでに郵便小包で日本へ送っている。

ただまだ持ってるものがある。
それがケニアの古い硬貨で作ったネックレスとイヤリングだ。

なぜ、僕がこんなものを持っているかというとだね。
それは、1988年の夏、ケニアのモンバサの暑い日のことを語らなければならない。

僕はナイロビからの夜行寝台列車でモンバサへ到着した。
モンバサで一泊して、マリンディへのバスを待ちながら、暇つぶしにモンバサの通りを歩いていた。

モンバサの通りで黒人がアクセサリーを売っている。
古い硬貨をつないで、ネックレスやイヤリングにしてある。

暇つぶしで声をかけて見せてもらう。
するとこの黒人は、「値段を付けろ」という。

僕はまったく買う気がなかった。
しかし、彼は「いくらでもいいから値段を付けろ」と言うわけだ。

僕は古いコインがジャラジャラついたネックレスを、何気なく「50シリング」と値段をつけた。
1988年夏のレートでは、1ケニアシリングが8円だった。

つまり、400円だ。
すると、この黒人は、「100シリング!」という。

僕は「それならいらない」と言う。
だってもともと買う気はなかったんだから。

ところがこの黒人は、怒り出した。
「お前が50シリングと言って、オレが100シリングと言ったのだから、お前は少し値段を上げるんだよ」と言う。

何かこの黒人は商売は下手なんだけれども、商売の仕方をどこかで学んでいる。
その教科書通りにしようと考えているようだ。

もちろん、「ジャ、やーめた!」と立ち去ればそれで済んだはず。
ところがこの日はとにかく猛烈に暑くて、頭が回らなかった。

それで、僕はまったく買う気はなかったが、彼に付き合って「60シリング」と言ってしまった。
黒人は「90シリング!」と言う。

僕は「ジャーネー」と言えばよかったが、なんとなく「70シリング」と答えた。
すると黒人は「80シリング!」と答えた。

僕は、「75シリングで落ち着くんだな」と思った。
ところが、黒人は80シリングで突っ張る。

そこで立ち去ろうかとしたが、この黒人は「値段の交渉をしたんだから、お前は買わなければダメだ」という。
もちろん最初から買う気はないんだから、交渉をやめればよかった。

ただ、このときはなんとなく、買う雰囲気になってしまったんだよなー(涙)。
僕はネックレスに、同じくコインのイヤリングを付けて、80シリングで買ってしまった。

これは、前日に泊まった「キャッスルホテル」が725シリング(5千8百円)という豪華版だったからだと思う。
もちろん、ネックレスを面白いなーとは思ったんだけどね。

そのネックレスをずーっと持ったまま旅をしている。
改めて見ると、まず日本では誰も付けない。

また、普通の女性にプレゼントしても、誰も喜ばないだろう。
ところで僕は、結構普通でない人と友達になってきている。

ロサンジェルスで思い出すのは、サンフランシスコにいる僕の友達の女の子だ。
彼女の日本の実家はものすごい金持ちで、実家に行ったら、大きな庭に観音様の像と滝まで作ってあった。

家の入り口から玄関に行く途中で、道に迷ってしまうほど大きい。
いやほんと、地方の土地持ちというのは、信じられないくらいの金を持ってるものなんだよ。

彼女はかなり変わっている。
僕の変わり方は、彼女を目標にしたみたいなところもあるんだ。

下手なものを送ったらあっさりと馬鹿にされるだろうが、これならゼッタイに面白がってくれるという予測は立つ。
「西本さんも、ちょっと変ね」くらいが、最高のほめ言葉だからね(笑)。

ケニアのコインのネックレスを送れば、ぜったいに面白がってくれる。
彼女ならば、違和感なくすんなりと受け取ってくれるだろう。

そう勝手に思い込んだ世界旅行者は、ネックレスとイアリングを送るための、内側にクッションの付いた封筒を買った。
そのあと、昼にヤオハンへ行って、食料品を買う。

今日は封筒を買っただけでいいだろう。
明日ネックレスを贈ろうっと。

封筒を買うだけで、一仕事を終えた感じだ。
これが、海外個人旅行で長期滞在するときのポイントなんだよ。

何か一つすれば、それでその日の仕事はオワリだ。
一つの仕事を片付けたら、あとはゆったりとしたいね。

部屋でビールを飲んで、裸でベッドに入って、昼寝をする。
寝ていると、ドアがノックされて、掃除をするからと部屋を出される。

この時代までは、ホテル加宝も、長期滞在者の部屋も掃除をしていたようだ。
なんでも、一週間のうち、火曜日は部屋を掃除するということらしい。

僕はこのとき、「部屋に使用済みのティッシュがなくてよかったー♪」と思った。
ホテルというのは、部屋の掃除なんかしてくれないほうが気楽でいいんだよ。

シティホテルなんかでも、部屋の掃除をするために、わざわざ昼間の時間に部屋を出なければならない。
これは、サービス不足だと思うけどね。

ホテル加宝では、宿泊客のプライバシーを確保するために?、しばらくしたら掃除をやめた。
宿泊客が自分で掃除することになったよ。

機嫌よく寝ていたら、起こされてしまった。
起きてしまったので、つい英語の本を読む。

テレビでは、もちろんロサンジェルスのテレビ番組が流れている。
ロサンジェルスの安宿に長期滞在するってことは、英語の勉強にはいろいろといいんじゃないかしらね。

その話はまた、ディープにやりたいと思います。

http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/carver1989/0110.htm

  • ホテル加宝の部屋

    ホテル加宝の部屋

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