2004/09/17 - 2004/09/21
36位(同エリア46件中)
かときちさん
2004年秋に旅したエンジェルフォール&ギアナ高地(ベネズエラ)の旅日記をアップします。
世界一落差があり途中で霧になってしまう為、滝つぼが無くなってしまうというエンジェルフォール。
その姿は比類無き程美しいものでした。
しかしその美しい滝以上に、この地でギター片手に現地の人々と共に歌ったことは、目を閉じるとまるで昨日のことのように鮮明に甦る美しい思い出です。
2004年9月18日(土)ベネズエラ
AVIOR Airline1199便10時カラカス(CCS)発、11:40カナイマ(CAJ)にてカラカスに到着。
LA、メキシコシティ、カラカスを経由し、カラカスの空港のベンチ(長椅子)で1泊してようやく到着。
日本を出発して既に32時間が経過していた。
少し遅い夏休みに有給休暇をくっつけて10日間のショートトリップ。
普通の日本の会社員なら決して「ショート」ではないのだろうけど、地球の真裏にあたる南米ブラジルに程近い、秘境ギアナ高地は、こうして来てみると改めて「遠いな」と感じる。
カラカスの空港でここカナイマまでのフライトは確保したが(片道180USドル)、リターンフライトが一杯だったので、とりあえずカナイマまで来てから考えようと思っていた。
空港、、、といっても掘っ立て小屋のプライベート空港?と思うような小さな空港の、A3ファイルブックをひろげたら飲み物すらおけないような小さなテーブルがぽつんと置かれただけのツーリストInfoで聞いてみると、やはり帰りのダイレクトフライトは無いとのこと。シウダーボリーバルまで行けば頻繁にカラカスまでフライトがあるらしい?ので、そこまでのセスナ機を50USドルでチャーターする。
ここカナイマに来た目的は世界最長の落差を誇るエンジェルフォールを見るためだ。
早速ツーリストInfoで2泊3日135ドルのツアーに申し込み。
この日はカナイマ空港から歩いていける距離のWEY TEP CAMPで休む。時差ぼけと疲れからか、洗濯して昼食後そのまま眠る。夕方起きると快晴だった天気が大雨に。さすがは雨季。洗濯物がアウトに。
夕食にフィッシュ&チップスを食べるがゲロまず。
昼のチキンライスも同様にまずかったが、腹が減っていたのか殆ど完食。
2004年9月19日(日)ベネズエラ
朝5時起床。まだ時差ぼけ感あり。パンケーキの朝食。これはまあまあ。というかパンケーキをまずく作る方が難しいと思うが。
9時にガイドが迎えに来る。彼の名前はトゥーリオ。アウヤンデプイ(エンジェルフォール一帯)生まれのペモントとのこと。
同じツアーのメンバーはベネズエラ人のレイさん家族。
気さくでマイペースなレイさん夫と優しそうな奥さん、小学生位の男の子の3名家族。
スペイン語のみとのことで残念ながら会話は殆ど通じず。
トゥーリオは33歳で14歳の男の子と7歳の女の子がいるとのこと。単純計算でも19歳でパパになっている。
トゥーリオは英語が堪能なので大助かり。
エンジェルフォールで観光ガイドをするには皆、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語は普通しゃべれるとのこと。これに地元民族の言葉を含めると5カ国語。すごい。
カナイマのホテル(といってもボロイほったて小屋だが)からカナイマ湖畔の船着場まで車で移動しそこから6人も乗ったら沈没しそうな小さなボートに乗り換え、カラオ川を5時間程のぼりラドン島向かいのキャンプ地へ。
カラオ川はジャングルの植物から出るタンニンが流れ出ている為、コーラのような黒茶色をしている。浅瀬に行くほど鮮やかな黄色がかった赤色に変わる。周りの石も赤く染まり、砂浜は苺シャーベットのよう。
1時間程ボートを走らせると川岸でとまり、そこから1時間程草原を歩いて再びボートへ。
この間は川底がデコボコしており危険な為、船頭以外はこの草原を歩かなくてはいけないとの事。
この一帯は奇岩の山々が連なっており絶景だ。
さらにボートを1時間程走らせると砂浜で小休止。
ここでサンドイッチと冷たいコーラの昼食。さらに1時間程進んで2時過ぎにキャンプ地へ到着。
ここは常設のテントがあり、ハンモックが沢山つるさせている。今晩はこのハンモックで眠ることに。
そしてキャンプ地のすぐ目の前にはエンジェルフォールが。
雨季で水量が増した世界最長の滝。噂にたがわず絶景だ。
30分程休憩した後、3時頃キャンプを出発。
ジャングルの中の山道を片道1時間程登ってライメ展望台へ。
そしてそこから見た景色は、、、、、思わず言葉を失う。
絶景という言葉では表せない程の感動。心の底から「ああ本当に来てよかった」と思う。
美しいナイアガラも色あせる、雄大なイグアスも大味に感じてしまう程、その姿は気高く神々しい威厳に満ち満ちている。
コナンドイルの小説「ロストワールド」に描かれたギアナ高地の中、下に落ちるまでに滝の水が霧状の水蒸気になってしまう為滝つぼが無いという、979mという世界一の落差を誇るこの滝は、美しさも文句なしに世界一だと思う。
滝の霧雨に打たれながらも、そのあまりの美しさに見とれ30分以上もそこから一歩も動くことが出来なかった。
帰りは下りの為30分程でキャンプ地まで到着。
5時30分頃、曇っていた空も青空が広がり始める。
夕食はチキンの丸焼きとパエリア風ライスとポテトだった。
チキンは最高!
それ以外は最低だった。
電気も無くろうそくのあかりだけで真っ暗の為、夜8時過ぎにはハンモックに揺られながら就寝。
2004年9月20日(月)ベネズエラ
夜明けと共に5時半頃起床。朝もやの中のエンジェルフォールも水墨画の世界のようで幻想的だ。
6時半に朝食。しかしまた雨が降り始める。
雨脚が激しくなる中、7時半ごろキャンプを出発。
大荒れのカラオ川をボートが物凄いスピードを出して下る。事故ったら間違いなく全滅だ。
10時半頃カナイマに到着。
帰りは流れに乗ったせいか、行きより2時間近く早く着いた。
一休みしてカナイマの宿でギターを取り出し歌い始める。
ビートルズを歌うと皆知っているのか、5名位のペモントが一緒に歌い出し大合唱に。
見ず知らずの国籍も言葉も、そして文化もまったく違う人々とあっという間に一つになれるこんな時、自分には歌が、音楽があってよかったなと心の底から思う。
12時頃空港へ行くとInfoでエンジェルフォールツアーをアレンジしてくれたペモント、キコが僕の顔を見つけて手を振って駆け寄ってきた。
エンジェルフォールはどうだったと聞かれ、最高だったよ!と返す。
1時頃シウダーボリーバル行きの飛行機(といっても貸切のセスナ機だが)に乗る。
乗客はパイロットと自分の2名。ツーシーターの飛行機っていったい、、、。
飛行機は飛び立ち、しばらくギアナ高地の上を旋回し、シウダーボリーバルへ。
自動操縦?なのか、安定飛行に入ってからパイロットが操縦菅を握っていない。しかもよそ見しているので気が気でない。お願いだからちゃんと操縦してくれ!って感じ。
ちゃんと操縦菅握ってなくて大丈夫?って聞くとノープロブレムとのこと。
やってみるか?と操縦菅を握らせてくれた。
オイラ飛行機の免許持ってないけどいいのか?
セスナに乗って初めて知ったのだが、飛行機は所謂「何時の方向」的なアナログ時計みたいなダイヤルがあってそれをカチカチと動かし、足元のダイヤル?みたいなやつをクルクルって回すと自動的にその方向に進路を変えてくれるみたい。ということで自動操縦状態の為、操縦菅は握らせてもらったが上下に動かず、ただ本当に握っただけだった。(まあそりゃそうだが)
1時間後、シウダーボリーバル空港へ到着。ここも限りなくプライベート空港に近い小さな空港。荷物を持って飛行機を降りると、陽気なベネズエラ人が声をかけてきた。
どこへ行くのか?と言うので、バスでカラカスに向かおうと思うけどと言うと、飛行機で行かないのか?というので、飛行機があるのか?と返す。
あると言うので一緒に彼のチケットオフィスへ。
1日6便位あるみたいで次のフライトがPM5時40分、片道68USドルというのでこれを頼むことに。
しかしこれは別の空港発らしく、そこまで車で2時間かかるとのこと。車のチャーターが16ドルで、しかもフライトまでシウダーボリーバルの市内を案内してくれるというので、それをアレンジしてもらう。
彼の友人の車を待っている間、彼が僕のギターを指差し、ひくのか?と聞くのでYESと答えると歌ってくれと言われる。
Don`t let me downやLet it be、ツイスト&シャウト等ビートルズのナンバーを一緒に歌って盛り上がる。
ベネズエラでもビートルズは超有名のようだ。
その日初めて出会ったばかりの見ず知らずの異国の人々と、一緒に1つの歌を歌い、1つになれるというのはすごく素敵なことだ。
続いて自分の日本語のオリジナルナンバーを歌うと、良い歌だねと言ってくれた。
そうたった1本のギターがあれば、世界中どこへ行ったって自分は1人ぼっちじゃない。
3時頃迎えに来たドライバーの車でボドバル広場等、シウダーボリーバルの市内を回る。少しお腹がすいたので、あちこちの屋台で食べ歩く。ホットドックが1000ボリーバル(約0.5USドル)、瓶コーラが500ボリーバル(約0.25ドル)程の物価だ。屋台の立ち食いを堪能し、お腹も一杯になったので、高速道路に乗りMaracaibo(Puerto Ordaz)へ。
オンボロ車を軋ませながら、あまり舗装の良くない2車線の高速道路を140kmでよそ見しながら他の車をぶっちぎる?スリリングなドライブで、5時過ぎにPuerto Ordaz空港へ到着。6時頃発のAEROPOSTALの飛行機でカラカスへ。
7時半頃カラカス空港へ到着。
国内線から5分程歩いて国際線ターミナルへ移動。
5USドルだけ両替してサブウェイのサンドイッチを食べる。
翌朝のフライトで移動予定も、タクシーで町までの往復が40USドル位かかるとのことで、お金を節約する為、今晩は空港で一夜を明かすことに。今回2度目のカラカス空港泊。(苦笑)
。。。明日からは南米から中米・カリブへ移動だ。
※中米、カリブの旅の続きは以下のサイトにもアップしています。
http://blog.goo.ne.jp/katokitijp/
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