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ロンドンとウェールズを結ぶ中継地点として毎度お世話になる町、シュルーズベリ。今回は旅の最初と最後に2回立ち寄ってじっくりと探検してみました。中世の空気をそのまま残す謎だらけのシュルーズベリです。

シュルーズベリ探検記

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2001/03/12 - 2001/03/22

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8

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黒磯

黒磯さん

ロンドンとウェールズを結ぶ中継地点として毎度お世話になる町、シュルーズベリ。今回は旅の最初と最後に2回立ち寄ってじっくりと探検してみました。中世の空気をそのまま残す謎だらけのシュルーズベリです。

同行者
家族旅行
交通手段
鉄道 高速・路線バス
航空会社
ANA

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  • シュルーズベリはイングランドとウェールズの国境の拠点の一つで、ロンドンとダブリンを結ぶ旧街道の途上にある歴史ある町です。<br />これはシュルーズベリ城。この地方で産出する赤い石材を使った赤い城です。鉄道駅のすぐ隣にこの城がそびえています。<br />町はぐるっと湾曲したセヴァーン川に囲まれた小さな丘で、その市街に入る2つの橋がそれぞれイングリッシュ・ブリッジ、ウェルシュ・ブリッジと名付けられてイングランド、ウェールズそれぞれの方向に通じています。

    シュルーズベリはイングランドとウェールズの国境の拠点の一つで、ロンドンとダブリンを結ぶ旧街道の途上にある歴史ある町です。
    これはシュルーズベリ城。この地方で産出する赤い石材を使った赤い城です。鉄道駅のすぐ隣にこの城がそびえています。
    町はぐるっと湾曲したセヴァーン川に囲まれた小さな丘で、その市街に入る2つの橋がそれぞれイングリッシュ・ブリッジ、ウェルシュ・ブリッジと名付けられてイングランド、ウェールズそれぞれの方向に通じています。

  • 市街地に直接隣り合っているシュルーズベリ城はその庭園もこじんまりとして公園のようです。市民が寄付したベンチが並びます。故人をしのんでその記念として寄付したもので、背はめ込まれたプレートには「この町を愛した父○○の記念に」などの文字が刻まれています。

    市街地に直接隣り合っているシュルーズベリ城はその庭園もこじんまりとして公園のようです。市民が寄付したベンチが並びます。故人をしのんでその記念として寄付したもので、背はめ込まれたプレートには「この町を愛した父○○の記念に」などの文字が刻まれています。

  • 町は丘全体に広がっていて、川に囲まれた一つの要塞都市のようにも感じます。町の一番高い地点にザ・スクエアという名の中央広場があり、市庁舎など重要な建物が集まっています。<br />中世のハーフ・ティンバー様式の建物が広場周辺に立ち並びます。

    町は丘全体に広がっていて、川に囲まれた一つの要塞都市のようにも感じます。町の一番高い地点にザ・スクエアという名の中央広場があり、市庁舎など重要な建物が集まっています。
    中世のハーフ・ティンバー様式の建物が広場周辺に立ち並びます。

  • 同じくザ・スクエア。古いマーケットホールもそのまま残されています。

    同じくザ・スクエア。古いマーケットホールもそのまま残されています。

  • 丘を逆に下りて行くとイングリッシュブリッジを渡って市街の外に出ます。急に広々した感じです。<br />橋を渡った向こうにある教会。

    丘を逆に下りて行くとイングリッシュブリッジを渡って市街の外に出ます。急に広々した感じです。
    橋を渡った向こうにある教会。

  • さて、シュルーズベリといえばダーウィンの生地であるのと並んでもう一つ、修道士カドフェルの舞台となった町です。そのカドフェルがいた修道院のモデルとなったのが、町外れにあるThe Abbeyと呼ばれる11世紀建立の修道院。カドフェルファンには外せないスポットです。

    さて、シュルーズベリといえばダーウィンの生地であるのと並んでもう一つ、修道士カドフェルの舞台となった町です。そのカドフェルがいた修道院のモデルとなったのが、町外れにあるThe Abbeyと呼ばれる11世紀建立の修道院。カドフェルファンには外せないスポットです。

  • 入場料代わりの寄付金を払って中の見学もできます。これは内陣。古びていますが、静かで落ち着いた雰囲気に浸れます。

    入場料代わりの寄付金を払って中の見学もできます。これは内陣。古びていますが、静かで落ち着いた雰囲気に浸れます。

  • 再び町の中に。丘の中央にも古い教会があり、その周辺の入り組んだ路地にこういった古びた建物がぎっしり並びます。<br />すり減った石畳の街路を見ているだけで、中世の人たちも同じこの石を踏んで歩いたのかなあ、なんて想像が楽しめます。<br />パブ「麦束亭」。旅行記表紙の写真はこの店の入り口です。<br />

    再び町の中に。丘の中央にも古い教会があり、その周辺の入り組んだ路地にこういった古びた建物がぎっしり並びます。
    すり減った石畳の街路を見ているだけで、中世の人たちも同じこの石を踏んで歩いたのかなあ、なんて想像が楽しめます。
    パブ「麦束亭」。旅行記表紙の写真はこの店の入り口です。

  • 建物の裏側にまわるとあちこちにこういう迷路のような抜け道があって、またその抜け道にも商店や飲食店があるので驚きます。

    建物の裏側にまわるとあちこちにこういう迷路のような抜け道があって、またその抜け道にも商店や飲食店があるので驚きます。

  • この中世そのもののセットのような町には、しかしもう一つのまったく違う顔が隠れています。<br />丘の上の賑やかなプライド・ヒル通りに行くと、ぎゅうぎゅうと立ち並ぶ古風な建物の間に隠れるように「ショッピングセンター入り口」が。<br />ここに入った途端いきなり現代風の大きな地下街が広がるんです。つまり丘の外側は中世の町、その内側は地下をくり抜いた秘密基地のような広い町がもう一つ隠されていたんですね。<br />丘の一番上からいくつもの階層が作られていて、一番下の出口から出るともう川が目の前に広がる丘のふもとに通じています。<br />町の中には駐車場はおろか、車の通行さえ制限があるので、川向こうにある駐車場まで車で来た買い物客はこの入り口を使って地下のショッピングセンターに入れるようになっています。

    この中世そのもののセットのような町には、しかしもう一つのまったく違う顔が隠れています。
    丘の上の賑やかなプライド・ヒル通りに行くと、ぎゅうぎゅうと立ち並ぶ古風な建物の間に隠れるように「ショッピングセンター入り口」が。
    ここに入った途端いきなり現代風の大きな地下街が広がるんです。つまり丘の外側は中世の町、その内側は地下をくり抜いた秘密基地のような広い町がもう一つ隠されていたんですね。
    丘の一番上からいくつもの階層が作られていて、一番下の出口から出るともう川が目の前に広がる丘のふもとに通じています。
    町の中には駐車場はおろか、車の通行さえ制限があるので、川向こうにある駐車場まで車で来た買い物客はこの入り口を使って地下のショッピングセンターに入れるようになっています。

  • ここはシュルーズベリに来るたびに泊まる宿。ただの安ホテルではなく、とても歴史のあるおんぼろホテルです。駅前にあるのでとても便利。もちろん予算的にも安心。朝食もおいしいですよ。窓の外の中世の建物を見ながら(そしてブレックファーストニュースを見ながら)食事ができるぜいたく。

    ここはシュルーズベリに来るたびに泊まる宿。ただの安ホテルではなく、とても歴史のあるおんぼろホテルです。駅前にあるのでとても便利。もちろん予算的にも安心。朝食もおいしいですよ。窓の外の中世の建物を見ながら(そしてブレックファーストニュースを見ながら)食事ができるぜいたく。

  • 今回の旅はロンドンからシュルーズベリまでナショナル・エクスプレス社のコーチで往復切符を買い、この先はウェールズ内周遊パスを使いました。<br />これはシュルーズベリ駅のホーム。クラシックな駅です。

    今回の旅はロンドンからシュルーズベリまでナショナル・エクスプレス社のコーチで往復切符を買い、この先はウェールズ内周遊パスを使いました。
    これはシュルーズベリ駅のホーム。クラシックな駅です。

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この旅行記へのコメント (8)

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  • コクリコさん 2008/05/25 10:47:13
    カドフェル修道士の町
    黒磯さん、初めまして。

    迷子さんに教えていただいてやってまいりました。

    私はイングランドもウェールズもスコットランドもアイルランドも全然行ったことがないので、上手にコメントできなくてごめんなさい。
    それでもなぜか迷子さんとは4トラ友達としてお付き合いしていただいています(^^)

    そう「カドフェル修道士」ですが、本(本はほんの2冊くらい借りただけですが)やテレビで見てすっかりファンになりまして、シュールズベリー旅行記楽しませていただきました。
    そのままロケができそうな町ですね。
    なるほど、この町が、カドフェルが活躍していた舞台だったのですね。
    修道院でカドフェルが祈っていても不思議ではないです。

    また、プロフィールに書かれている「予算はできる限りおさえて、鉄道・バスの旅をふらふらと楽しむことにしています」ですが、私も全くその通りです。
    お泊りになったプチホテルも私好みです。
    それから、、、すみませんが、プロフィールのお写真は何でしょうか?

    カドフェルの世界を紹介してくださってありがとうございました!

    黒磯

    黒磯さん からの返信 2008/05/25 13:06:35
    RE: カドフェル修道士の町
    コクリコさん、はじめまして!

    ようこそお越しくださいました。迷子さんにもお礼を言わなくちゃ。
    カドフェルがお好きだそうで嬉しいです。
    実は10年ほど前にカドフェルのテーマ館のようなアトラクションが修道院の近くに作られていたんですが、短期間でなくなってしまったようなんです。
    あるうちに行っておけばよかったと悔やんでいます。
    たぶんテレビシリーズも終わって話題性がなくなったからかと思うんですが。

    シュルーズベリの町は思わぬところに思わぬ発見があって、小さいながらも飽きさせない町だと思います。テーマパークなんてわざわざ作らなくてもこの町だけで十分に遊べますね。
    まさにタイムスリップ気分です。

    あの宿は、本当にハンパじゃなくボロですよ? 私はそれが面白いのでわざわざ泊まってますけれど。
    階段はぎしぎし言うし、ベッドも部屋によっては斜めになってるし、窓ガラスが割れてても間に合わせのふさぎかたのままだし。(中世建築のはめ殺し窓なので簡単に修理できないのでしょうけど)


    プロフィールの写真は、妹の飼い猫です。写真に撮ろうとしてるのにひざから降りようとしなくて、こんなドアップになってしまいました。

    これをご縁に、よろしくお願いします!

    迷子

    迷子さん からの返信 2008/05/26 12:13:07
    RE: RE: カドフェル修道士の町  ヌラリ〜と横入り失礼すますだ〜
    迷子はテレビドラマになったカドフェルシリーズは
    見たことが無いのでありますだ(涙)
    でもって、カドフェルのミステリーを読む以前に
    映画の「薔薇の名前」
    (カドフェルとは関係ないけど・・・同じく中世の修道院が舞台)
    を見ちまって・・・・・それ以来
    中年の修道僧が、全部Sコネリーのイメージになってしまった?!(爆)

    コクリコ

    コクリコさん からの返信 2008/05/26 13:29:02
    RE: ショーン・コネリー!
    わー、迷子さん♪

    > 迷子はテレビドラマになったカドフェルシリーズは
    > 見たことが無いのでありますだ(涙)

    ドラマ「カドフェル・シリーズ」のVHSやDVDあるみたいよ。
    でも高そう。
    探せばレンタルもありそうですが、我が家の近くは文化果つる場所なのでもちろん置いてないどす。


    > 映画の「薔薇の名前」
    > (カドフェルとは関係ないけど・・・同じく中世の修道院が舞台)
    > を見ちまって・・・・・それ以来
    > 中年の修道僧が、全部Sコネリーのイメージになってしまった?!(爆)

    中世のイタリアが舞台よね。
    映画でわからない部分があったのでもう一度観たいなぁと思っていたら、BSで放映されていたので妹に録画してもらいました(うちはBS契約してないのです^^;)

    「バラの名前」の原作も家にあるけど、夫は読みましたが私はずーっと読んでないです(^^;)。当たり前だけど原作の方が面白いって。そのうち読みます。

    ドラマのカドフェルさんはショーン・コネリーみたいな渋い色気ないのよ。
    それなのに、よく台詞で「昔は女遊びよくした」みたいなことを言っているので「ん(・・?)」と思ってしまいます。
    コネリーさんジェームス・ボンド氏の時より、ずっと良いですね。
    私も中年修道僧というとショーン・コネリーの姿が浮かんでしまいます。

    黒磯さんのプロフィール写真、猫ちゃんだったのですね。
    よく見ると猫でした。


    黒磯

    黒磯さん からの返信 2008/05/26 21:44:44
    RE: カドフェル修道士の町
    またお二人がいらしてくださって嬉しいです〜。

    「薔薇の名前」の映画は私も見ました!
    カドフェルとは重厚さがかなり違いますね。映画とドラマの差もあるのかもしれませんが。

    カドフェルは設定ではウェールズ生まれですよね。
    その分、人物像も気さくな感じがします。(思い込み?)

    しつこいかもしれませんが、またシュルーズベリの旅行記をアップしますね。

    コクリコ

    コクリコさん からの返信 2008/05/27 12:19:26
    RE: ショーン・コネリー
    黒磯さん、何回もすみません。

    > カドフェルは設定ではウェールズ生まれですよね。
    > その分、人物像も気さくな感じがします。(思い込み?)

    そうなのですか! CWニコルはウェールズ出身だそうですね。
    詳しくは知らないのですがそれぞれお国柄があるのでしょうね。
    ショーン・コネリーはスコットランド人ですよね。
    スコットランド独立分離派の硬派ですものね。
    カドフェル役の俳優さんって最初はイメージと違ってピンとこなかったのです(^^;)
    日本でいえば平安時代というのが驚きでした。

    > しつこいかもしれませんが、またシュルーズベリの旅行記をアップしますね。

    はい♪ しつこくないですよ。
  • 迷子さん 2008/05/25 08:12:26
    ここが彼の有名な?!
    南方面から北部ウェールズへのアクセスポイント、
    カドフェル修道士の町っすね!
    (と、言ってもアッシもカドフェルシリーズは
    3〜4冊すか読んでないが・・・・・)
    中世の面影が残る石畳の町並みは素敵でありますだー。
    きっと、その時代はここはイングランドVSウェールズの
    最前線だったすね??
    ダーウィンさんのご出身地なんだ〜。
    ここへ寄るにはやはり、南側からのアプローチだと
    効率がよさそうでやんすね。
    (マンチェスター起点だと遠回りになるのかな・・・?)
    う〜ん、迷子も寄り道すてみたいっす。

    昨夜のテレビ「不思議発見」でコッツウォルズが放送されたけど、
    馬が引く運河のシーンはあれ
    スランゴレンの運河発着所だよね?!
    何時かカムリの謎をレポートすてくれないかなぁ〜。
    余談っすが、アレを見た迷子母が
    コッツウォルズ地方に言ってみたいと一言・・・・・・・
    あそこは遺跡関係の物件が少ないから行かないもんねー。(爆)

    黒磯

    黒磯さん からの返信 2008/05/25 08:33:36
    RE: ここが彼の有名な?!
    迷子さん、こんにちは!

    さっそく来て下さってありがとうございます。
    シュルーズベリの分もそのうち、なんて約束をしたのはいつのことだったか。すっかり遅くなって申し訳ないです。
    写真がその旅ごとに少しずつあるもので、どれか一つに絞るとちょっとショボイ旅行記になるんですよー。
    ということで、シュルーズベリ探検はまだ続く…です。


    カドフェルシリーズは私も知識はイマイチ。むしろドラマで見たクチです。
    この時シュルーズベリまでだけ同行した妹が強力プッシュしなかったら町の外までは行かなかったかも。
    でも町のインフォメーションではカドフェルウォークというウォーキング・ツアーも組んだりしてがんばってくれてます。

    交通アクセスは実はあまり良くないんです、鉄道だと。
    ロンドンから幹線で行くと、クルーやチェスターから寄り道する形なんですね。だから乗り換えが必須で本数も少ないし。
    それでもここに来てしまうのは愛着がわいたからかなぁ。
    迷子さんもぜひ一度!

    > 昨夜のテレビ「不思議発見」でコッツウォルズが放送されたけど、
    > 馬が引く運河のシーンはあれ
    > スランゴレンの運河発着所だよね?!

    なんと! スランゴスレンまでコッツウォルズに含めちゃったんですか?
    それはなんとも乱暴な話。セヴァーン川が出るとは聞いていたんですが。
    チェックしてみますね。

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