リーマンパッカーのチリ～ボリビア11日間ひとり旅?サンチアゴ・ワイナリー編

2008/04/26 - 2008/05/07

いろんな旅人に聞くと、みんな口を揃えてあそこはすごい、という。

ある場所で出会った世界一周夫婦のＨＰを、帰国した後もずっと追いかけていったが、やはりここはすごかった。

なんだ、この場所！
世界にこんな風景があるのか？

そう、それがボリビア・ウユニ塩湖。

ＧＷ、飛び石連休を逆にフル活用し（いつもどおりだけど）、ついにその場所へ行ってまいりました。


●プロローグ●
本当はチリ・サンチアゴin⇒ボリビア・ラパスoutにしたかったのです。ラパスからアメリカン航空はマイアミへ毎日飛んでいるものの、日本への帰りのフライトを考えるとアメリカで1泊必要になり、非効率的。
逆ルートも考えましたが、ラパスは標高3650m、日本から30時間近く飛行機に乗っていき、犯罪都市（？）ラパスに入るのはちょっとリスクあり？っていうちょっと弱気な考えでin/outともにアメリカン航空でサンチアゴってことになりました。（ペルー行ったときはいきなりクスコに飛んだんだった…）



●旅程●
結局ルートは下記の通り。
4/26　成田1130⇒0905ダラス/フォートワース（街へ）　2130⇒
4/27　⇒0800サンチアゴ　（街へ） 1610⇒1815カラマ⇒2030サンペドロ・デ・アタカマ
4/28　サンペドロ・デ・アタカマ（am:プカラ遺跡　pm：月の谷）
4/29　ウユニツアー1日目（サンペドロ～ラグーナ・コロラダ）
4/30　ウユニツアー2日目（ラグーナコロラダ～ホテル・デ・サル）
5/1　ウユニツアー3日目（ホテル・デ・サル～ウユニ～？）
5/2　ウユニツアー4日目（？～サンペドロ）⇒カラマ
5/3　カラマ⇒アントファガスタ⇒サンチアゴ（カラマからの飛行機欠航）
5/4　サンチアゴ　（コンチャ・イ・トロワイナリー）　　2110⇒
5/5　⇒0605ダラス/フォートワース1010⇒
5/6　⇒1305成田

出発を夕方の飛行機にしても良かったのですが、ダラスの街も行ってみようと午前中の便に。朝到着、夜のサンチアゴ行きの飛行機までダラス観光としました。

ＮＲＴ～ＤＦＷはＡＡのＨＰから普通に購入し、ＤＦＷ～ＳＣＬはＣＸのマイルが今年中で切れちゃうのがあったので、それを利用。45000マイル。北米～南米はＪＡＬで40000マイルなんで利用するにはお得かもしれません。

また、チリ国内はoneworldのサウスアメリカパスを利用しました。oneworld系で南米に入ると使えるもので（今回はアメリカン航空を利用したので）、ＬＡＮ航空をまともに買うより結構安いです。最低3区間からですが、カラマ往復の2区間だけでよかったので1区間捨てました。それでもＬＡＮのチリエアパスより安かったです。


●レート●
ＵＳ＄1＝＄450（チリ・ペソ）＝7.3ボリビアーノ＝￥104
このレートだとチリの物価は日本レベルでしょうか。
水は500mlのペットボトルで＄400くらい。
円高ドル安ですが、チリペソ高ドル安でもあります。
「歩き方」には07年7月時点でＵＳ＄1＝521と載っています。
これを￥120換算するとドルの価値が下がっているだけで実は円の価値とチリペソの価値はあまり変わっておりません。

●マイル●
アメリカン航空・ＬＡＮ航空ともＪＡＬで貯めました。
どちらの航空券も70％の加算率だったので、100％貯められるＣＸにしようかと迷いましたが。。。

エリア サンチアゴ(チリ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー

アントフォガスタからの飛行機は定刻どおり17:40、サンチアゴ着。

初日同様ロス・エロエス駅までバスで行き、地下鉄を乗って歩き方に載っていた「Residencial Londres」へ。
旧市街にあって外も中もコロニアル。
雰囲気はいいね。

今日は半日で移動が終わるはずが、一日がかり。
まぁいろいろありましたが無事サンチアゴに着いたってことでほっとしました。

ちょっと休憩した後、地下鉄に乗って久々の日本食を食べに。

こちらは旧市街・地下鉄Bellas Artes駅前にある「金太郎」さんです。

チリに来たらやっぱサーモンだろ！！
（ノルウェー産に代わってすっかり日本のスーパーではチリ産だらけでしょ。）
ってわけで、早速、刺盛を注文。

うーん、サーモンは抜群にうまい。
ほかは普通。
でも、こういう食べ物に飢えていたのと、高地にずっといたのでアルコール類を控えていただけに、ビールも進むって話です。

刺身でビール2本飲んだ後は、サーモンの照り焼きと、赤ワイン（もちろんハーフボトルですよ）。

Cono Sur(コノスル)は、僕が好きなワインなんです。
値段を考えたらほんとおいしいと思う。

こってりとしたサーモンにはあえて赤ワインで。

うめぇ。。

チリ・サンチアゴの日本料理屋で飲むチリワイン。
格別です。

チリやブラジルの日本大使館で料理人をしていた板さんと話しながら約2時間、ゆっくりとお食事。

いい感じに酔っ払って、宿へ。

金太郎
http://www.kintaro.cl/
お店は現地の人でいっぱい。。。

宿への道。

スペインです、ここは。

5/4

宿の人にお願いしてコンチャ・イ・トロのワイナリーへ予約してもらう。

このオーナー、かなりいい。
この宿、当たりです。

時間があったので、宿の周りを散歩。
これはウニベルシダド・デ・チリ（チリ大）です。

日曜日の朝は静かです。

宿のある1号線Universidad de Chile駅からTobalaba駅で4号線に乗り換えて、終点のPlaza de Puente Alto駅まで。

そこから、バスかタクシーで10分程度、Concha y Toroのワイナリーに到着。

市内から1時間もあれば、こんなところに着いちゃうってなかなかステキじゃないですか。

行きはタクシー、帰りはバスで行きました。

近いね。

http://www.conchaytoro.com/


コンチャ＝貝
イ＝＆
トロ＝牛

入口で＄6000、またはUS＄14支払い、中へ。

ツアーは1時間20分、英語とスペイン語のそれぞれあります。

英語は10:00、11:30、15:00の3回。

僕は11:30のに参加。

はじめにビデオを見たあと、お庭へ。

1883年にスペインの貴族コンチャ家のドン・メルチョがぶどうをチリへ持ち込んだところから、このワイナリーは始まったそうな。

いい雰囲気だね、お庭。

天気もいいし、ここでお弁当を広げたいくらい。

秋ですなぁ。

落ち葉。

さぁ、いよいよ試飲でございます。

もっと注いで〜。


なんてね。

まず、香りを嗅いで、くるくるして、また香りを。

ブドウ畑。

カベルネ・ソーヴィニヨン畑。

1978年に植えたってことかな？
僕の生まれ年ですね。

蔵に移動。

悪魔の蔵Casillero del Diablo(カッシェロ・デル・ディアブロ)へ。


その昔、もっともおいしいワインを貯蔵しておく蔵があったそうな。あまりにおいしいワインなので、従業員が盗み飲みを繰り返したため、例のドン・メルチョが「悪魔の蔵」と呼んで従業員を遠ざけた、という。

この蔵のワインは、そのまま「カッシェロ・デル・ディアブロ（悪魔の蔵）」という名のワインです。

僕の好きなワインのひとつです。

これでツアーは終了。

コンチャ・イ・トロのワインはメルシャンが輸入しています。
http://www.mercian.co.jp/cyt/index.html

コンチャ・イ・トロの後、サンチアゴに帰ってきて、新市街をぶらぶらしようとTobalaba駅で下車。

なんとこの日は日曜日。
新市街はなんだかゴーストタウンと化しており、だーれもいない。。。
お店もほとんどお休み。

結局スーパーでお土産をいくつか買い、預けていたバックパックを取りに、旧市街のチリ大近くの宿に帰って来ました。

ここが僕が泊まったサンチアゴの宿、レジデンシアル・ロンドレス（Residencial Londres）です。

ここは、かなりいいですよ。
サンフランシスコ教会やUniversidad de Chile駅から徒歩5分、外見からコロニアル調の建物は内部もなかなか雰囲気があり、天井が高くてステキです。
もちろん部屋も清潔。
なにより、英語堪能なオーナーがチャキチャキしてるのが好感が持てます。コンチャ・イ・トロのツアー予約もしてもらい、また行き方も丁寧に説明してくれたし、荷物も快く置かせてくれたし、ほんと、不満なし。
トイレ・バス共同で＄7000は、いいんじゃない？


サンチアゴにはペンシオン内藤というここよりも安い日本人宿もありますが、歩き方にも載っておりません。まぁそんな高評価の宿とも聞いておりません。

サンチアゴの安宿を探すのであれば、ここはオススメします。

19:00。
ＬＡＮ航空のラウンジ。
とりあえず、ラウンジに着いたらまずはシャワー。
これからの長旅に備え、今日の汗を流します。

その後は、やっぱビール！！

ハイネケンを横目に、やっぱりクリスタルで最後のカンパイ（一人だけど）。

おつまみを探していると、なんと寿司発見。
アボガドのカニカマ・チーズ巻き、トビッコがついているのはマグロ・チーズ巻き。
これがおいしかった。
やるな、ＬＡＮ。あれだけムカついていたのに、ちょっとここで癒されました。
ちなみにここではインターネットも出来ます。


●エピローグ●
憧れのウユニ塩湖は、短い旅程では、ラパスからもチリ側からも決してアクセスがいいところではありませんが、ほんとすごかった。
地球上で唯一つの光景がここにはありました。魚の島から昇る朝陽は、ヤバいです。なんだろう、あれは。絶対に忘れられない。
サン・ペドロ・デ・アタカマ〜ウユニまでの絶景は、もう絶景がありすぎてどこが絵葉書になってもいいくらい。絶景って言葉が既に陳腐です。ほんと言葉や写真の限界です。
さらにさらに、ボリビアの山奥で見たあの星空。
天の川が流れ、無数の星が宇宙空間にちりばめられている。流れ星が面白いように落ちてゆく。横たわるオリオン座しかわからない僕らを笑うようにまぶしい星ばかり。なんだろう、この360度の星空。プラネタリウムよりも多い星空って見たの初めて。カメラじゃ絶対無理な世界観なんだよなー。

また、ウユニ塩湖の邦人死亡事故では、自分の知らないところで両親をはじめ多くの友達、会社の先輩から非常に心配されました。日本時間5/2の22時くらいに第一報が入り、事故に遭われた方のお名前が出るまでの数時間、体温が数度下がった、といろんな方に言われました。この場を借りて、ご迷惑をおかけしたことをお詫びするととともに、感謝いたします。ありがとうございました。また、不幸にも事故に遭われた日本人、イスラエル人の方には、心よりご冥福をお祈りいたします。

そして、今回も、ウユニツアーで出会ったＴくんＹちゃん夫妻やカラマ空港でお世話になったフェルナンド夫妻はじめ、多くの人とステキな出会いがありました。いろんな人に助けられて無事旅を終了することが出来たことを幸せに思いました。

旅で会った皆様、お世話になった皆様、ムーチョス・グラシアス！！またどこかでお会いしましょう！！

この旅行記へのコメント （5）

• エグザイルママさん 2010/11/06 10:11:14

  初めまして♪

  ボゾさん、こんにちは。
  
  未だ１年程先になるでしょうが、姉夫婦が兄の仕事の都合でサンティアゴに赴任することになりそうで、そうなったら当然遊びに行く積りの私はチリの旅行記を見ていて、ボゾさんのページにたどり着きました。
  
  私もワイン好きで、旅行先でワイナリーに行くことがありますが、コンチャイトロのワイナリー是非行ってみたいです！
  お寿司も美味しそうですね。＾＾
  
  ウユニ塩湖も素晴らしそうで、是非足を延ばしたいです。
  
  南米は大昔（笑）アルゼンチンとウルグアイ、ブラジルだけちょこっと見ただけですが、広いだけあって見どころ満載ですね。
  姉達が引っ越すのが楽しみです。
  
  またちょくちょく寄らせていただきますね。
  
  エグザイルママ

  ポゾさん からの返信 2010/11/06 15:01:45

  RE: 初めまして♪

  エグザイルママさん、こんにちは。
  
  
  それはチャンス到来ですね。
  ウユニは決して行きやすい場所ではないですが、せっかくなんでちょっと足を伸ばして行ってみてください！
  ここでしか見れない景色に出会えるはずです！
  
  ウユニは、乾季と雨季でまたぜんぜん違う顔を見せるので、私はまた雨季に行きたいとたくらんでおります。。
  
  
  チリワインは日本でもコスパがいいですが、現地だとさらに安いので、ワイン好きの方にはたまらないでしょうね。
  後は現地の空気がさらにおいしくしてくれますし。
  
  今から楽しみですねー。

  エグザイルママさん からの返信 2010/11/08 18:40:25

  RE: 初めまして♪

  早速のお返事ありがとうございました。
  
  ウユニ塩湖、、、。
  しかしそんなに気軽に行ける所でないだけに、雨季に行くか乾季に行くか今から迷ってしまいますね〜。
  
  また旅行記拝見させていただきますね。
  
  エグザイルママ

• kanaさん 2010/06/04 14:07:04

  はじめまして

  ポゾさん　はじめまして
  
  来年のGｗ、ブラジル・イグアスの滝に行く予定で、ポゾさんの旅行記にたどり着きました。
  
  そして、ウユニの旅行記を見せていただき、あー、ここも行きたいなあと強く思いました（来年のGWにイグアスと一緒0に行くのはちょっときびしそうです）
  事故の件は、ちょっと衝撃でしたが、このようなこともあるのだなあと考えさせられました
  
  また、サンチアゴのワイナリーはついこの間いったばっかりなので、なつかしく拝見いたしました
  
  また、色々と勉強させていただきたいと思います
  ありがとうございました
  
  kana

  ポゾさん からの返信 2010/06/05 12:11:23

  RE: はじめまして

  kanaさん
  
  kanaさん、こんにちは。
  旅行記見てくださってありがとうございます。
  
  kanaさんもいろいろ行っていますねー。
  いろいろ見させてもらいました。
  
  イグアスの滝は、滝の概念が変わるくらいでかいです。
  アクティヴィティも豊富、しかもアルゼンチン側・ブラジル側と違う顔が両方楽しめる所だと思います。
  
  個人的にウユニには雨季にもう一度いきたいです。
  あんな場所で事故なんてあと１万年は起きません（笑）から、安心してお出かけください。。。。
  
  それでは、また何か質問等あればご連絡ください。