2008/05/06 - 2008/05/06
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GOTOCHANさん
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兵庫県北部香美町にある三川山はシャクナゲの群生地として知る人ぞ知る存在です。ちょうど1年前ヒマラヤに行きましたが、シャクナゲはネパールの国花で、私が行った時も富士山の標高より高い場所でも咲いていました。なんとなくそんなことを考えていると無性に行きたくなったわけです。
登山口には日本三大権現のひとつである三川権現があり、5月3日には大護摩供養が行わました。またゴールデンウィークには南の妙見山(1週間前に登ったばかり)から蘇武岳、三川山を繋ぐ但馬中央山脈縦走登山大会が行われていたようです(今年行われたかどうかは不明)。花も見頃(のはず)、祭りが行われ、イベントもあってとゴールデンウィークにはかなりの人出かと思っていましたが、出会った登山客は1組3名だけでした。
三川山データ:標高887.8m(三等三角点、点名:水山)、ふるさと兵庫50山(15座目)、近畿100名山
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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豊岡から国道178号線を香住に向けて走り、佐津で左折、道なりに進むと三川権現です。三川山登山口となる三川権現の手前に大きな駐車場があります。5月3日に大護摩供養が行われ、全国から行者や山伏が集まったはずです。その日駐車場は満車状態になったでしょうが、私たちが訪れた6日は数台のみでガラガラでした。この駐車場からはこれから登る三川山が見えます。標高は888mと高くありませんが、標高差は670mほどありそうで、かなりきつい登山です。
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駐車場から数分で三川権現蔵王堂です。三川権現は日本三大権現のひとつですが、あとの2つは奈良の大峯山と鳥取の三徳山です。大峯山はまだ登っていませんが、前の週にその姿は見ました。三徳山は昨年11月に投入堂まで登りました。三大権現制覇も近い?
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登山開始です。しばらくは簡易舗装の林道です。道路わきではシャガが満開です。
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シャガもこれだけあると壮観です。
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林道脇ではこの小さな花も咲いていました。どこでも見る花ですけどね。
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林道の終点に堰堤がありました。堰堤の上にヒメレンゲが咲いていました。
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堰堤の先はこのような登山道があります。ここを進んでいったのですが、途中で踏み跡が怪しくなりました。しばらく斜面を登ったりして登山道を探しましたが見つからず、よく見ると川の向こう岸に踏み跡らしきものが見えました。
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川を渡るとニリンソウが咲いていました。もう終わりかけでした。
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ネコノメソウも咲いていました。
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しばらく行くとコースが2つに分かれます。迷わず左のAコース、しゃくなげコースに進みました。するといきなりの急登が待っていました。登山道には100mおきに山頂までの距離が表示されています。100m進むのに時間がかかることかかること。ない方が気分は楽でしたね。
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登山道はシャクナゲのトンネルですが、残念ながら花はほとんど散っています。標高の高いところに期待しましょう。その代わり、足元はイワカガミがたくさん咲いていて目を楽しませてくれます。
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イワカガミの群生。
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白いイワカガミ。三川山ではイワカガミの色は3種ありました。この白と淡いピンク、そして少し濃い目のピンクです。
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チゴユリ。ちょっとブレてしまいました。
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ウスギヨウラク(薄黄瓔珞)。まだ咲き始めの感じです。
カタクリもあるそうですが、さすがに終わっていました。 -
??
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ようやくシャクナゲの花と出会いました。
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まだ蕾もありました。
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登山道が尾根のうちは急ですが、シャクナゲの木がなくなり山腹の道になると緩やかになり、ブナの原生林が広がっています。新緑が眩しく、秋には紅葉が美しいことでしょう。オオルリと思しき鳴き声が響き、心が和みます。ほとんど手付かずの自然が残っており、山腹の登山道も狭く、気を緩めると谷に落ちてしまうので慎重に登ります。
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ツツジはほとんど終わっていましたが、標高を上げるとまだ咲いていました。ちょっと濃い目のピンクのミツバツツジです。
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山頂まであと600mの標識を過ぎたあたりから左上のほうに林道が見えてきました。登山道も踏み跡が怪しくなり、林道に出ました。なんじゃこりゃ?これまでの原生林とはうって変わって…これほどのギャップも珍しいです。
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林道脇には残雪がありました。
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林道を歩いているといやでも電波塔が目に入ります。少なくとも4基。
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山頂にはこのNHKとKissFM(兵庫県のFM局)の電波塔がありました。この建物の裏に三角点がありました。
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展望が利くのはここだけです。日本海が見えます。
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山頂付近に咲いていたのはタチツボスミレと、
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ミヤマカタバミです。
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下山はBコース(奥の院コース)です。しばらくは(1000mほど)植林帯を進みます。
エンレイソウが咲いていました。 -
狭い尾根に入り植林帯から自然林にかわると、激下り。そしてシャクナゲが姿を現し始めました。満開です。Bコースのほうがよく咲いていました。
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濃いピンクのシャクナゲ。1年前ヒマラヤで見た真っ赤なシャクナゲはさすがにありません。
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そして足元にはやはりイワカガミの群生が見られました。
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ピンボケのウスギヨウラク。
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アセビ。アセビの木はたくさん見かけましたが、花はほとんど見かけませんでした。
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??
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シャクナゲのトンネル。かなり下りてきましたので、この付近ではほとんど花は終わっていました。花が咲いている時期に来たいなぁ。
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標高を下げるにつれ沢の水音が大きくなってきます。やがてシャクナゲの木もなくなり沢まで下りてきました。やがてAコースと合流しました。
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いい香りがします。どうも藤の花のようです。
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林道に入り、薄暗い中マムシグサがありました。
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ようやく三川権現に到着。シャクナゲを見ながらのんびり登山と思っていましたが、予想以上に登り応えがありました。登山道の途中は手付かずの自然が残され、いろんな花や野鳥と出会いました。あと1週早ければシャクナゲも最盛期で、カタクリももしかしたら見ることができたかもしれません。残念なのは山頂付近ですね。途中の原生林とのギャップがあまりにもありすぎて、あの自然が破壊されないことを切に願います。
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