4度目の正直！ソウル・板門店へ緊急突撃?

2008/05/01 - 2008/05/03

2005年にソウルのガイドブックを購入してから、すでに3年。幾度も計画を立てるも、体調不良や諸事情により直前キャンセルが3回・・・と、とことん縁の無いソウルでしたが、今回は、4/27に思い立って、5/1出発という過去に類を見ない速攻で、ソウル旅行を敢行しました。

旅のテーマは「板門店」「食」。政治的な情勢などから、何時行けなくなる日が来るかもしれないので、「板門店」は抑えておきたいポイント。「食」は、事前調査不足は否めませんでしたが、十分、韓国を味わう事は出来ました。

■行程■
上海−ソウル−上海

?ソウル編
http://4travel.jp/traveler/sazaby/album/10237156/
?板門店編

3年前という古いガイドブックを片手に、緊急突撃のソウルの旅でしたが、街も綺麗ですし、何よりも民度が高いので、普段感じている、”あの”ストレスを感じる事も無く、非常に好印象を持ちました。
日本語が通じる人も、日本語表記の店も多いので、上海よりも、ずっと過ごしやすい3日間でした。

エリア 板門店(北朝鮮)

• 同行者: カップル・夫婦
• 航空会社: 中国東方航空

「板門店ツアー」のスタートです。大韓旅行社主催のツアーに参加しました。板門店には、ツアーでしか行く事が出来ません。
ロッテホテルから2台のバスで板門店へ向います。

ソウルから約1時間ほどで、統一公園に到着します。韓国戦争時に、自爆にて北朝鮮軍に立ち向かい、韓国を守った10人の勇敢な兵士（肉弾10勇士）が、称えられています。

丁度、今日は、肉弾10勇士の第59周忌追悼式典が行なわれていました。

板門店には、13:30着と決められている為、統一公園の近くの観光客向けの食堂で、先に昼食です。プルコギを初めて食べました。さっぱりとした”すき焼き”という感じですね。

臨津閣公園は、韓国と北朝鮮に生き別れた家族に思いを寄せ集う場所です。

臨津閣公園の中にある「自由の橋」です。韓国戦争の休戦時に、北朝鮮から戻って来た捕虜が”自由万歳”と声を上げながら渡った橋です。

「自由の橋」からは、京義線の韓国側最北にあたるトラサン駅に向う橋が望めます。
しかし、簡単にはトラサン駅には行けないそうです。どんどん、緊張感が増してきますね。

UN（United Nations）軍のベースキャンプで、板門店の経緯、JSA（Joint Security Area）に入る上での注意点の説明を受け、全てが自己責任である事の誓約書にサインし、専用車で約20分でJSAへ。
撮影制限区域内なので、自由に写真撮影は出来ません。

展望台から見る北朝鮮側の「板門閣」。韓国側の「自由の家」からは80mしか離れていません。
左の青い建物は、軍事停戦委員会の会議場です。この建物の中を軍事境界線が走っています。

「板門閣」をズームでアップしてみると、1F入口の北朝鮮兵が、こちらに向って望遠鏡で、観察している事が判ります。

会議場（青い建物）に入りました。テーブル上にある旗と黒いマイクを結ぶラインの左が韓国、右が北朝鮮です。つまり、今、左足が韓国、右足は北朝鮮という事ですね。ついに北朝鮮へ踏み入れてしまいました。

完全に北朝鮮側に入りました。なかなか、普通では出来ない体験です。

会議場の中から見た軍事境界線のコンクリートラインです。
砂利側（右）が韓国、土側（左）が北朝鮮になります。

「自由の家」から移動する際、専用車で会議室の前を横切ると、今まで居なかった北朝鮮兵士が警備に就き始めました。

この看板には、”軍事境界線”とハングル/英語で記載されていますが、裏はハングル/中国語で記載されているそうです。
白い杭が、軍事境界線になります。向こう側が北朝鮮です。

約160mの鉄塔の上に北朝鮮の国旗が見えます。その周りには、マンション群が並んでいますが、これはダミーだそうです。通称、「宣伝村」と呼んでいます。

監視の邪魔になる巨大ポプラの木を切る作業を行なっていた作業員から、北朝鮮兵士が斧を奪って米軍兵士2名が殴り殺した「ポプラの木事件」を残す為、その巨大ポプラの木の切り株大の碑を建てたそうです。

「帰らざる橋」は、捕虜交換が行なわれた橋です。南か北かの一方を選択したら、二度と戻る事が許されなかったそうです。

UN軍のベースキャンプに無事戻ってきました。お土産物屋があり、そこで、記念に北朝鮮のお金を購入しました。貨幣価値は・・・不明。

「板門店ツアー」からソウルへ戻り、今日も足+全身マッサージを堪能。そして、夕食へ。
お粥専門店「明洞栄養粥専門店」は、元総理大臣の村山富市氏も来店した店との事。

お薦めの一品「特製あわび粥」を戴きました。濃い系の食事が続いていたので、お粥は胃に優しくて良いですね。

明洞に、BreadTalkを見つけました。上海では、いつもお世話になっています。
最終日の朝食用に、パンを購入しました。

コリアナホテル前のバス停から、KALエアポートリムジンバス1号線で仁川空港へ向います。
空港方面行きのチケットは、途中のバス停で係員が乗り込んできますので、その時に支払います。

MU5042便で上海へ。機種はA340-300。
今回は、ほとんどトラブルも無く、天気も良かったので、十分楽しむ事が出来ました。
次回、ソウルへ来る機会があれば、屋台系のネタに挑戦したいですね。

お疲れ様でした。