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平成20年2月18日(月)<br /> エブラ見学終了後バスでアレッポまでドライブした。アレッポでは博物館、アレッポ城、グレートモスク、スークを見学しスークではオリーブ石鹸を買った。    <br /><br />アレッポの歴史<br /> アレッポには紀元前6000年に人が定住し始めており、紀元前2000年のマリやヒッタイトの古文書にはこの町のことが記録されている。当時はアモル人のヤムハッド王国がアレッポを首都としていた。<br /><br /> 紀元前305年にセレウコス朝の支配下でアレッポはシリア北部の中核都市として発展した。ローマ時代にはヨーロッパとメソポタミアを繋ぐ交易の拠点となった。<br /><br /> 637年アレッポはイスラムの支配するところとなった。<br /><br /> 10世紀になるとハムニダッド朝が一時期アレッポを首都としビザンチン帝国を脅かす程の勢力を誇った。現在この地に残る建物の多くはザンギー朝とアイユーブ朝の時代に建てられた。丁度十字軍が侵入した頃にあたり前線基地として要塞化されたのである。<br /><br /> 12世紀にはサラデイーンの息子ガーズイがアレッポを治めた。ガーズイはアレッポ城砦を大々的に強化して外敵の来襲に備えた。その後アレッポはベネチアと貿易を行い国際的な商業都市になった。<br /><br /> 16から18世紀にはヨーロッパ・ペルシャ貿易の中継都市としての役割を担った。<br /><br /> 1946年シリアが独立しアレッポは北部シリアの政治・経済の中心都市である。<br /><br />平成20年3月18日(月)夜<br /><br /> アレッポのCHAHBA HOTELにはサウナが付属しており宿泊者は無料で利用できると聞いたので夕食前に挑戦してみた。部屋の中の金庫にパスポート他の貴重品を格納してから専用エレベーターで行ってみると床面だけスチームで暖めた部屋、床面を暖めたうえに天井からスチームを送り部屋中蒸気で充満している部屋、浴槽に湯だけ張った部屋、3種類が用意されていたし小さな水泳プールもあった。日本で体験できない部屋中蒸気の充満している部屋に入った。<br /><br /> この時間帯は男女混浴の時間帯であるとガイドが説明したせいか同行の日本の若い女性が水着を纏って入ってきたのには驚いた。素裸で構わないとのガイドの説明を素直に受け止めていた筆者には予測しない出来事に慌てて陰部をタオルで隠した。もっとも蒸気で顔さえ識別しがたい程、蒸気の充満する中では不要の所作であったかも知れないが。長居できる環境ではないのでおよそ10分で引き上げた。<br /><br /> 更衣室には素の子板が置いてない。濡れた足を拭いて仮置きする場所がないので、ズボンをはいたり靴下を履くのに苦労した。入浴料を払ってきた地元の人達は皆水着を着用していた。濡れ足を気にすることもなくズボンや靴をはいていた。乾燥地帯に生活する人々と梅雨の体験から濡れることを気にする日本人との感受性の違いを感じた。スポーツジムが併設されていて運動器具を使って一汗かいたあと蒸気室へ入るのが一般的な利用法のようである。 <br /> 珍しい体験をして部屋に戻ると金庫の扉が開かない。暗証番号が相違しているらしい。何度繰り返しても頑として扉は開かない。止むを得ず添乗員に依頼して立会いのもとにホテルの係員にマスターキーで開錠してもらった。原因は施錠するとき一回目に番号を間違えたので二回目に正しく入力し扉を閉めたのであったが、金庫は一回目の番号を有効と認識し二回目は無効と認識したことにあるらしい。機械は馬鹿正直である。人間様は間違えた一回目の番号は失念してしまっていたというのに。                

アレッポ

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2008/02/18 - 2008/02/18

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15

早島 潮

早島 潮さん

平成20年2月18日(月)
 エブラ見学終了後バスでアレッポまでドライブした。アレッポでは博物館、アレッポ城、グレートモスク、スークを見学しスークではオリーブ石鹸を買った。    

アレッポの歴史
 アレッポには紀元前6000年に人が定住し始めており、紀元前2000年のマリやヒッタイトの古文書にはこの町のことが記録されている。当時はアモル人のヤムハッド王国がアレッポを首都としていた。

 紀元前305年にセレウコス朝の支配下でアレッポはシリア北部の中核都市として発展した。ローマ時代にはヨーロッパとメソポタミアを繋ぐ交易の拠点となった。

 637年アレッポはイスラムの支配するところとなった。

 10世紀になるとハムニダッド朝が一時期アレッポを首都としビザンチン帝国を脅かす程の勢力を誇った。現在この地に残る建物の多くはザンギー朝とアイユーブ朝の時代に建てられた。丁度十字軍が侵入した頃にあたり前線基地として要塞化されたのである。

 12世紀にはサラデイーンの息子ガーズイがアレッポを治めた。ガーズイはアレッポ城砦を大々的に強化して外敵の来襲に備えた。その後アレッポはベネチアと貿易を行い国際的な商業都市になった。

 16から18世紀にはヨーロッパ・ペルシャ貿易の中継都市としての役割を担った。

 1946年シリアが独立しアレッポは北部シリアの政治・経済の中心都市である。

平成20年3月18日(月)夜

 アレッポのCHAHBA HOTELにはサウナが付属しており宿泊者は無料で利用できると聞いたので夕食前に挑戦してみた。部屋の中の金庫にパスポート他の貴重品を格納してから専用エレベーターで行ってみると床面だけスチームで暖めた部屋、床面を暖めたうえに天井からスチームを送り部屋中蒸気で充満している部屋、浴槽に湯だけ張った部屋、3種類が用意されていたし小さな水泳プールもあった。日本で体験できない部屋中蒸気の充満している部屋に入った。

 この時間帯は男女混浴の時間帯であるとガイドが説明したせいか同行の日本の若い女性が水着を纏って入ってきたのには驚いた。素裸で構わないとのガイドの説明を素直に受け止めていた筆者には予測しない出来事に慌てて陰部をタオルで隠した。もっとも蒸気で顔さえ識別しがたい程、蒸気の充満する中では不要の所作であったかも知れないが。長居できる環境ではないのでおよそ10分で引き上げた。

 更衣室には素の子板が置いてない。濡れた足を拭いて仮置きする場所がないので、ズボンをはいたり靴下を履くのに苦労した。入浴料を払ってきた地元の人達は皆水着を着用していた。濡れ足を気にすることもなくズボンや靴をはいていた。乾燥地帯に生活する人々と梅雨の体験から濡れることを気にする日本人との感受性の違いを感じた。スポーツジムが併設されていて運動器具を使って一汗かいたあと蒸気室へ入るのが一般的な利用法のようである。 
 珍しい体験をして部屋に戻ると金庫の扉が開かない。暗証番号が相違しているらしい。何度繰り返しても頑として扉は開かない。止むを得ず添乗員に依頼して立会いのもとにホテルの係員にマスターキーで開錠してもらった。原因は施錠するとき一回目に番号を間違えたので二回目に正しく入力し扉を閉めたのであったが、金庫は一回目の番号を有効と認識し二回目は無効と認識したことにあるらしい。機械は馬鹿正直である。人間様は間違えた一回目の番号は失念してしまっていたというのに。                

同行者
その他
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • アレッポ博物館

    アレッポ博物館

  • アレッポ博物館玄関の像

    アレッポ博物館玄関の像

  • シリア国産の乗用車

    シリア国産の乗用車

  • アレッポ城全景<br /><br />アレッポ城は標高440mの丘にある。<br />この丘はもともと地元の神ハダテの神殿があった神聖な場所である。ハダテ信仰はギリシャローマ時代にも引き継がれ、ゼウス神と同一視された。<br /><br />4世紀のユリアヌス帝はキリスト教を排し、ギリシャの神々の復興を企てたことで知られるが、この丘を訪れハダテの神に生贄を捧げたと伝えられる。<br /><br />12世紀十字軍との戦いのためアレッポ城はシリア北部の守備拠点として重要であった。<br /><br /> サラディーンの子ガーズィによって丘の周囲に堀が巡らされ、丘の傾斜部分には石が敷きつめられた。<br /><br /> その後モンゴルやティムールの侵入によってアレッポ城は破壊されては再建を繰り返した。

    アレッポ城全景

    アレッポ城は標高440mの丘にある。
    この丘はもともと地元の神ハダテの神殿があった神聖な場所である。ハダテ信仰はギリシャローマ時代にも引き継がれ、ゼウス神と同一視された。

    4世紀のユリアヌス帝はキリスト教を排し、ギリシャの神々の復興を企てたことで知られるが、この丘を訪れハダテの神に生贄を捧げたと伝えられる。

    12世紀十字軍との戦いのためアレッポ城はシリア北部の守備拠点として重要であった。

     サラディーンの子ガーズィによって丘の周囲に堀が巡らされ、丘の傾斜部分には石が敷きつめられた。

     その後モンゴルやティムールの侵入によってアレッポ城は破壊されては再建を繰り返した。

  • アレッポ城の堀。水が今はなくなっている

    アレッポ城の堀。水が今はなくなっている

  • アレッポ城内部

    アレッポ城内部

  • アレッポ城内部

    アレッポ城内部

  • アレッポ城見学の現地の婦人

    アレッポ城見学の現地の婦人

  • アレッポ城の内部。破壊と建設が繰り返された。

    アレッポ城の内部。破壊と建設が繰り返された。

  • イスラム独特の横水色縞の装飾のあるアーチ、アレッポで

    イスラム独特の横水色縞の装飾のあるアーチ、アレッポで

  • アレッポのグレート・モスク

    アレッポのグレート・モスク

  • アレッポのグレート・モスクの中庭

    アレッポのグレート・モスクの中庭

  • アレッポ、グレートモスクの内部

    アレッポ、グレートモスクの内部

  • アレッポ、スークの入り口

    アレッポ、スークの入り口

  • アレッポ市内。屋上のパラボラアンテナの数が多いのが目についた

    アレッポ市内。屋上のパラボラアンテナの数が多いのが目についた

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