2008 チュニジアの旅(3) 　『カルタゴ遺跡』

2008/02/22 - 2008/02/22

『カルタゴ遺跡』
（世界遺産：37　1979年）

数十年前に見た映画「ハンニバル」、第２次ポエニ戦役(B.C 210〜B.C 241)を背景に、カルタゴを描いたＢ級スペクタクル映画。(監督：エドガー・G・ウルマー)、カルタゴの将軍ハンニバルを演じたのがビクター・マチュア。
今回、チュニジアを旅することになり最初に思い出したのが彼のこと、ジョン・フォード監督の映画「荒野の決闘」で飲んだくれの賭博師ドク・ホリディを演じ、ワイアット・アープ役のヘンリー・フォンダを完全にくっていたと記憶している。
ローマ攻略をめざし象に乗ってアルプス越えする彼の肉体美、旅行前にビデオを探したが見つからず。

紀元前219年、カルタゴの将軍ハンニバル(B.C 247〜B.C 183）、若干26歳の若さで全軍の指揮官となり、ローマを背後から攻撃しようと６万の軍勢と象３７頭を引き連れ、象軍を先頭にアルプスの雪山越えを敢行。

カルタゴはチュニス湾沿いにフェニキア人により、紀元前9世紀（B.C 814年王女エリッサ説が有力）に設立。
6世紀以降、地中海貿易と、農業を中心に見事な文明で一大帝国を築く。シチリアの権益を巡りローマと対立、
第３次ポエニ戦争(B.C 149〜B.C 146)の結果、ついにカルタゴはローマに敗れ、紀元前146年に陥落した。

ビュルサの丘から、栄枯盛衰を想う

エリア チュニス(チュニジア)

モニュメント

円形の軍港跡がかすかに、対岸はボン岬とラハマーン山

カルタゴを滅ぼしたローマ軍による破壊は徹底しており、廃墟に塩をまき土を埋め、その上に自らの神殿を築いた。
円柱は神殿の柱

遺跡の周囲には野花が咲き乱れておりました

アクロポリウム（サン・ルイ教会）

投石器の球

カルタゴ博物館

哺乳瓶だそうです

カルタゴの市街図
円形の軍港、遠く１３０km先のザクアーン山からの水道橋も

軍港跡
直径３００ｍ、水深５ｍ、２２０隻の舟が係留できた

ポエニ人の墓「トフェ」B.C.6-5 世紀
いけにえの儀式が行われていたいう

アントニヌスの共同浴場
２世紀、１６年かけて建造、ローマ時代３番目に大きい浴場

地下５ｍ以上を発掘、部屋の数は１００を超える

柱の彫刻

隣りの大統領官邸を遠望
撮影禁止です