ハーグ (デン・ハーグ)旅行記(ブログ) 一覧に戻る
たまたま読んだゴッホの伝記小説で、にわかゴッホファンに。<br />そこでゴッホゆかりの地を訪ねるプチ旅行を計画。移動はデルフトが基点です。第1回はハーグ。デルフトから30分ほどトラムに乗り、ビネンホフで降ります。ハーグの中心地を徒歩で散策。参考にしたのはハーグ市立美術館のHPで見つけた「ゴッホの足跡を辿る町歩き」みたいな企画です。2005年のものですが、ダウンロードすることができたので、これを見ながらゴッホが歩いたであろう場所を町歩きしました。ゆっくり歩いて約90分の散策でした。<br /><br />ハーグはあまり昔の姿が残っていない町ですが、パノラマメスタグという美術館で、昔のハーグの街並(というか海岸)を描いた世界一大きなパノラマ画を見ました。<br />絵の周りには本物の砂がひいてあり、意外とみごたえありました。<br /><br />ゴッホはこの絵を見て、欠点がないのが欠点だ!と言ったらしいです。<br /><br /><br />《ハーグのゴッホ》<br /><br />*初期ハーグ*1869年~1873年(16歳~20歳)まで滞在。<br />叔父が経営するグーピル商会という画廊に勤めた。初めての就職。仕事は順調で、73年にロンドン支店に栄転するまでハーグにいた。 <br /><br />*後期ハーグ*1881年~1883年(28歳~30歳)まで滞在。<br />初期ハーグの後、ロンドン・パリ・ベルギーと転々とする。その間に失恋で傷つき、職を失うが、画家になることを決意して、ハーグへ。従妹の画家マウフェに絵を師事。また売春婦と同棲生活する。それが原因でマウフェやほかの画家との仲が決裂してしまう。しかし結局、結婚生活は破綻しハーグを去る。

オランダのゴッホを巡る 【1】 ~ハーグ~

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2008/02/27 - 2008/02/27

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トラ子

トラ子さん

たまたま読んだゴッホの伝記小説で、にわかゴッホファンに。
そこでゴッホゆかりの地を訪ねるプチ旅行を計画。移動はデルフトが基点です。第1回はハーグ。デルフトから30分ほどトラムに乗り、ビネンホフで降ります。ハーグの中心地を徒歩で散策。参考にしたのはハーグ市立美術館のHPで見つけた「ゴッホの足跡を辿る町歩き」みたいな企画です。2005年のものですが、ダウンロードすることができたので、これを見ながらゴッホが歩いたであろう場所を町歩きしました。ゆっくり歩いて約90分の散策でした。

ハーグはあまり昔の姿が残っていない町ですが、パノラマメスタグという美術館で、昔のハーグの街並(というか海岸)を描いた世界一大きなパノラマ画を見ました。
絵の周りには本物の砂がひいてあり、意外とみごたえありました。

ゴッホはこの絵を見て、欠点がないのが欠点だ!と言ったらしいです。


《ハーグのゴッホ》

*初期ハーグ*1869年~1873年(16歳~20歳)まで滞在。
叔父が経営するグーピル商会という画廊に勤めた。初めての就職。仕事は順調で、73年にロンドン支店に栄転するまでハーグにいた。 

*後期ハーグ*1881年~1883年(28歳~30歳)まで滞在。
初期ハーグの後、ロンドン・パリ・ベルギーと転々とする。その間に失恋で傷つき、職を失うが、画家になることを決意して、ハーグへ。従妹の画家マウフェに絵を師事。また売春婦と同棲生活する。それが原因でマウフェやほかの画家との仲が決裂してしまう。しかし結局、結婚生活は破綻しハーグを去る。

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  • スタートはビネンホフから。<br /><br />騎士の館はとても古い建物で、中は国会議事堂です。<br />入れないのが残念。

    スタートはビネンホフから。

    騎士の館はとても古い建物で、中は国会議事堂です。
    入れないのが残念。

  • このビネンホフのアーチの下に、当時は露店本屋があり、ここでゴッホは『The Graphic』などの雑誌をよく買っていたそうです。またゴッホが好きなゾラやバルザックの小説を買ったのもここだそうです。<br /><br />

    このビネンホフのアーチの下に、当時は露店本屋があり、ここでゴッホは『The Graphic』などの雑誌をよく買っていたそうです。またゴッホが好きなゾラやバルザックの小説を買ったのもここだそうです。

  • マウリッツハウス美術館のほうから見たビネンホフの門。立派な紋章みたいのがあります。

    マウリッツハウス美術館のほうから見たビネンホフの門。立派な紋章みたいのがあります。

  • ビネンホフの前の広場にあるウィレム2世の銅像。<br /><br />写真を撮っていたら、オランダ人のおじちゃんがベラベラとオランダ語で話しかけてきました。???<br />どうやら、このウィレム2世という人は戦争で戦った英雄らしい。たぶんワーテルローの戦いかな。

    ビネンホフの前の広場にあるウィレム2世の銅像。

    写真を撮っていたら、オランダ人のおじちゃんがベラベラとオランダ語で話しかけてきました。???
    どうやら、このウィレム2世という人は戦争で戦った英雄らしい。たぶんワーテルローの戦いかな。

  • ビネンホフをあとにして、旧教会に向かって歩いていると左手に見える「パッサージュ」。<br /><br />雰囲気ある素敵なショッピングアーケードです。<br /><br />ゴッホがいた頃にはまだ工事中だったそうです。<br />死後に中の「Cafe Riche」の2階で初めての展示会が開かれました。

    ビネンホフをあとにして、旧教会に向かって歩いていると左手に見える「パッサージュ」。

    雰囲気ある素敵なショッピングアーケードです。

    ゴッホがいた頃にはまだ工事中だったそうです。
    死後に中の「Cafe Riche」の2階で初めての展示会が開かれました。

  • パッサージュの上にはハーグ市の鳥「しらさぎ」が。

    パッサージュの上にはハーグ市の鳥「しらさぎ」が。

  • パッサージュの中。<br /><br />入ってすぐにレストランカフェがあります。<br />

    パッサージュの中。

    入ってすぐにレストランカフェがあります。

  • パッサージュの中。<br /><br />少し奥にもう1軒レストランが。<br />ゴッホの初めての展示会をしたのは、これのどちらかだと思うのですが…。

    パッサージュの中。

    少し奥にもう1軒レストランが。
    ゴッホの初めての展示会をしたのは、これのどちらかだと思うのですが…。

  • ハーグの町を走っているトラム。<br /><br />ストリッペンカールトという回数券(小・6.9ユーロ)が便利。

    ハーグの町を走っているトラム。

    ストリッペンカールトという回数券(小・6.9ユーロ)が便利。

  • パッサージュを出て、もう少し先に行くと聖ヤコブ教会(Grote Kerk)のあるあたりに。<br /><br />これは旧市庁舎。<br />立派な古い建物です。

    パッサージュを出て、もう少し先に行くと聖ヤコブ教会(Grote Kerk)のあるあたりに。

    これは旧市庁舎。
    立派な古い建物です。

  • 聖ヤコブ教会。<br /><br />当時、この近辺では市場が開かれていたそうです。<br />ゴッホはここで労働者階級の働く人たちをよく描いていたそうです。

    聖ヤコブ教会。

    当時、この近辺では市場が開かれていたそうです。
    ゴッホはここで労働者階級の働く人たちをよく描いていたそうです。

  • 教会の裏通り Oude Molstraat にある養老院。<br /><br />この通りで働く芋袋を運ぶ人や洗濯女などをゴッホは好んで描きました。また26番地・27番地にあるこの養老院に通い、スケッチしていたそうです。

    教会の裏通り Oude Molstraat にある養老院。

    この通りで働く芋袋を運ぶ人や洗濯女などをゴッホは好んで描きました。また26番地・27番地にあるこの養老院に通い、スケッチしていたそうです。

  • ジュフロウ・イダ通り Juffrouw Idastraat<br /><br />先ほどの通りから左に入ったところの小道。<br />当時、ゴッホも親交をもった「ハーグスクール」という画家の集まりがありました。そこのウィレム・マリスとブローマーという画家が所有するスタジオ(アトリエ?)があった場所です。<br /><br />もうないみたいですけど…。<br /><br />

    ジュフロウ・イダ通り Juffrouw Idastraat

    先ほどの通りから左に入ったところの小道。
    当時、ゴッホも親交をもった「ハーグスクール」という画家の集まりがありました。そこのウィレム・マリスとブローマーという画家が所有するスタジオ(アトリエ?)があった場所です。

    もうないみたいですけど…。

  • アンティーク版画屋さんのウインドウ。<br /><br />ハーグにはアンティークショップが多いです。<br />あと地図とか版画エッチング。<br />特にに航海で栄えたオランダらしく、地図は人気があるようで、よく見かけます。

    アンティーク版画屋さんのウインドウ。

    ハーグにはアンティークショップが多いです。
    あと地図とか版画エッチング。
    特にに航海で栄えたオランダらしく、地図は人気があるようで、よく見かけます。

  • モーレン通り。Molenstraat<br /><br />先ほどの通りを抜けていくとある通り。<br />角にはオランダらしい建物がありました。

    モーレン通り。Molenstraat

    先ほどの通りを抜けていくとある通り。
    角にはオランダらしい建物がありました。

  • グーピル商会があった場所<br /><br />かつて初めてゴッホが働いた画廊「グーピル商会」があったのは、右の紳士服屋さんです。Plaats 20番地。<br />

    グーピル商会があった場所

    かつて初めてゴッホが働いた画廊「グーピル商会」があったのは、右の紳士服屋さんです。Plaats 20番地。

  • プラーツの辺り。Plaats<br /><br />この辺りには立派なお店が並びます。<br />当時もハーグの高級住宅街でした。

    プラーツの辺り。Plaats

    この辺りには立派なお店が並びます。
    当時もハーグの高級住宅街でした。

  • 洋服屋さんの入口<br /><br />その建物のお店の入口には、グーピル商会があったことを示すプレートが付けられていました。

    洋服屋さんの入口

    その建物のお店の入口には、グーピル商会があったことを示すプレートが付けられていました。

  • プレート

    プレート

  • プラーツ前の通り<br /><br />グーピル商会があった広場の前にはビネンホフの池があり、まっすぐ行くとマウリッツハウス美術館があります。当時ゴッホも歩き、その美術館に行った通りです。

    プラーツ前の通り

    グーピル商会があった広場の前にはビネンホフの池があり、まっすぐ行くとマウリッツハウス美術館があります。当時ゴッホも歩き、その美術館に行った通りです。

  • ランヘ・フォールハウト通り。 Lange voorhout<br /><br />プラーツを出てビネンホフの池側に出て左へ道なりに。

    ランヘ・フォールハウト通り。 Lange voorhout

    プラーツを出てビネンホフの池側に出て左へ道なりに。

  • カゼルネ通り。Kazernestraat<br /><br />先ほどの通りから左の小道に入って突き当たりの道。<br />ゴッホと親交のあった画家ウェイセンブルフのアトリエがあった場所。<br />

    カゼルネ通り。Kazernestraat

    先ほどの通りから左の小道に入って突き当たりの道。
    ゴッホと親交のあった画家ウェイセンブルフのアトリエがあった場所。

  • プルクリ・クラブ Plchri Studio<br /><br />先ほどのランヘフォールハウト通りに戻り、はす向いにある建物。<br />当時ウェイセンブルフとボスムームによって作られた画家たちがデッサンしたりするめのスタジオ。<br /><br />現在はアートギャラリーになっていました。無料で入れるそうです。中にはランチやお茶ができるカフェレストランもあるらしいです。<br /><br />入っていないけど…。<br />

    プルクリ・クラブ Plchri Studio

    先ほどのランヘフォールハウト通りに戻り、はす向いにある建物。
    当時ウェイセンブルフとボスムームによって作られた画家たちがデッサンしたりするめのスタジオ。

    現在はアートギャラリーになっていました。無料で入れるそうです。中にはランチやお茶ができるカフェレストランもあるらしいです。

    入っていないけど…。

  • 通りにはクロッカスが咲いていて、とてもキレイ。

    通りにはクロッカスが咲いていて、とてもキレイ。

  • ノールダインデ宮殿<br /><br />ノールダインデ通りにある。<br />ベアトリクス女王の執務室なんだそうで。<br /><br />こんなところだったら仕事もはかどりそう!だなあ。

    ノールダインデ宮殿

    ノールダインデ通りにある。
    ベアトリクス女王の執務室なんだそうで。

    こんなところだったら仕事もはかどりそう!だなあ。

  • ノールダインデ通りの96番地 noordeinde<br /><br />1916年に建てられた画商S.J.Salaの家だそうですが、<br />画家のマリスの家 として知られています。<br />正面にはヤコブ、ウィレム、マリスの頭部のレリーフが施されいるのが見えます。<br /><br />マリスは当時、ゴッホと違って絵で稼いでいた画家でした。<br />

    ノールダインデ通りの96番地 noordeinde

    1916年に建てられた画商S.J.Salaの家だそうですが、
    画家のマリスの家 として知られています。
    正面にはヤコブ、ウィレム、マリスの頭部のレリーフが施されいるのが見えます。

    マリスは当時、ゴッホと違って絵で稼いでいた画家でした。

  • ノールダインデ通りのギャラリー<br /><br />この通りにはギャラリーがたくさんあり、ウインドウを眺めているだけでも楽しいです。<br /><br />なんとワンコものんびり昼寝…。<br />のどかだなあ。<br />

    ノールダインデ通りのギャラリー

    この通りにはギャラリーがたくさんあり、ウインドウを眺めているだけでも楽しいです。

    なんとワンコものんびり昼寝…。
    のどかだなあ。

  • マジー通り maziestraat<br /><br />ノールダインデ通りの途中、左手にある小道。<br />かつては馬小屋や馬車小屋、御者の住まいなどがあった、いわゆるオランダ的小路、hofjesだそうで。きっとゴミゴミした感じ場所だったのね。<br /><br />ゴッホが同棲していた娼婦の母親も、こうしたhofjesに住んでいたそうです。

    マジー通り maziestraat

    ノールダインデ通りの途中、左手にある小道。
    かつては馬小屋や馬車小屋、御者の住まいなどがあった、いわゆるオランダ的小路、hofjesだそうで。きっとゴミゴミした感じ場所だったのね。

    ゴッホが同棲していた娼婦の母親も、こうしたhofjesに住んでいたそうです。

  • ゴッホが住んでいた場所<br /><br />これは他の資料で見た情報なので、確かではないですが、初期の頃にゴッホが住んでいた住所がこのあたりでした。

    ゴッホが住んでいた場所

    これは他の資料で見た情報なので、確かではないですが、初期の頃にゴッホが住んでいた住所がこのあたりでした。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • ElliEさん 2012/08/29 16:14:00
    ゴッホを巡る旅、素敵ですね
    トラ子さん、はじめまして。

    アムステルダム、ハーグへ行くので色々と見せていただいています。

    ハーグのゴッホウォークの旅行記、楽しませていただきました。
    私も早速ゴッホウォークのPDFをダウンロードしたので、是非歩いてみたいと思います。
    でもこのPDFの地図は非常に見づらいですね。
    どこかで地図を手にいれないと・・・。

    良い情報をありがとうございました。

    トラ子

    トラ子さん からの返信 2012/08/30 10:59:24
    RE: ゴッホを巡る旅、素敵ですね
    ElliEさん、メッセージありがとうございます。

    アムステルダムとハーグの旅、いいですね〜。
    ぜひ楽しんできてください。

    まだあのPDF、ダウンロードできたんですね(笑)。
    この旅行記を読んで下さる方がいたとは大変うれしいです。

    数年前に1年ほどオランダのデルフトという町に住んでいました。
    旅行記はその時のものです。
    今改めて見て懐かしく思いました。

    デルフトはハーグの隣町で、フェルメールの生まれた町です。
    旧教会にはフェルメールの墓があります。
    (新教会は王室の墓があります)
    小さな町ですがなかなか素敵ですよ。
    古い家の中にデルフト焼が飾られているタイル博物館Museum Lambert van Meertenがおすすめです♪

    マウリッツハウス美術館が休館中とは大変残念ですね。。
    あ、オランダのチーズは美味しいですよ〜。
    風車はキンデルダイクでしょうか。いいなあ。
    オランダらしさを楽しむならザーンセスカンスZaanseSchans もいいですよ。
    ボートハウスに泊まるなんて素敵ですね!

    ではでは、楽しいご旅行を!

    ElliE

    ElliEさん からの返信 2012/09/17 02:46:26
    RE: RE: ゴッホを巡る旅、素敵ですね
    オランダ、行ってきましたよ〜〜!

    今、写真の整理中ですが、改めてトラ子さんの旅行記を見て、あら〜〜こんなところあったんだ〜〜って思ってます。
    見過ごしたところが多い・・・。
    初めての町を地図だけを頼りに歩くのは難しいですね。
    ハーグは小さな道が多くて、あちこち迷いました。
    おまけに、素敵なお店や横道の誘惑が多くて(笑)。
    でも、こういう旅が好きです。

    デルフトでも、ほぼ一日中歩いていました。
    とても素敵な町ですね。
    あそこに住んでいたなんてうらやましいです。
    タイル博物館は、休館中らしく残念でした。

    写真を整理できたら、旅行記をアップしますのご覧いただけるとうれしいです。(まだ少しかかりそうですが。汗)

    トラ子さんの旅行記を見つけてほんとに良かったです!

    ではまた。

トラ子さんのトラベラーページ

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