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エジプトは寒かった!が第一印象。我々大学の同級生3人は、<br />各々千葉、愛知、広島から現地集合し、完全個人旅行の形でエジプトを巡った。数日前に本欄に投稿があったISABONは同じ旅行仲間。<br />では先ず旅程(3人の行動は必ずしも一致しないので私の場合)<br />関空→カイロ(5泊)→バハレイヤ砂漠(2泊)→カイロ(1泊)→列車→ルクソール(3泊)→ナイルクルーズ(3泊)→アスワン(1泊)→アブシンベル(1泊)→飛行機→アレキサンドリア(2日)→カイロ(2日)→関空と2008/1/29~2/19の20泊22日の旅。<br />気付いた事を以下順不同で<br />●旅行時の為替レート:<br />1エジプトポンド(LE)=20円 1米ドル(US$)=110円と考えた。<br />(厳密に言うと、関空で1US$=109.4円 カイロ空港で1EL=19.3円  これはホテル、銀行、ATMで大きくは変わらなかった)<br />●旅行費用<br /> エジプト国内も含め航空運賃 146千円<br /> 現地費用   133千円(うち入場料25千円)<br /> 合計   279千円 (除く お土産)<br />●エジプト航空:今回Eチケットのため、チケットの取り扱いに気を使うことなく楽だった。機内はアルコールのサービスがないので、関空の売店でビールを買い込んだ。(機内持ち込み可)<br />機種は、エアバスで、座席前に液晶モニターがなく、前面に大きい画面がある形で懐かしかった。食事やサービスは特に不満はない。座席はツアー客で満席。帰りの便は少し空いていたが、満席に近い状態。結構エジプトは人気があるのかな?<br />飛行時間は、行きはルクソール経由のため17時間。帰りは直行で11時間。それにしても遠い。<br />●予約:前述のisabonが、e-mail、fax、電話などで昨年夏頃からホテルの予約を始めたが、悪戦苦闘の様子。私も彼がマダガスカル島に出掛けた10月に、留守を預かり連絡を取ったが、タイムリーに回答がない、頓珍漢な答えが返ってくるなど。e-mailがなくfaxを送ってもなしのつぶて、電話で確めると、faxを受け取ってないと。電話が掛かるのだから、faxは届かないはずはないのだが。<br />1月に、予約した所にリコンファームの連絡しても、確か満足な回答はカイロのみ。<br />いわゆる経済的ホテルにちゃんとした予約を採るのが間違いかなとも思えてくる。<br />●電話、郵便<br />カイロ市内で日本に電話を掛けようとして、テレカを買って掛けたが、着信音はするが、変な音声が入って繋がらない。友人も同じように繋がらずテレカは使えなくなった。そこでカイロ駅に行ったついでに、telcomの事務所に行き電話を掛けた。一度では掛からなかったが、2度目に何とか話せた。隅のデスクに座っている係員に料金を聞くと、1分4LE(80円)とのこと。アレキサンドリアでもラムル市電駅の前の電話局に入り電話した。ここでは1分5LEだった。<br />いずれにしろここで安く、確実に電話が掛けられる。<br />日本から予約の件で、faxを送ったときの料金は、1分ちょっとで160円。電話は3分弱で240円。エジプトでも電話代はあまり変わらない。<br />これでは、ホテルサイドは、2000-3000円位の宿泊費でfaxとか電話などしないだろうなと納得。<br />因みに、クルーズ船から出した絵葉書は日本まで1.5LE(30円)。10日ほどで届いた。<br />●ホテル:カイロのベルリン ホテルは、半年前から勤め始めたと言う受付がしっかりしていて、他のホテルの予約、一日ツアーの車の手配など大変助かった。部屋は天井が高く、ベッドが3つあるほど広く、カーテンを開ければ通りが見える。ただ暖房設備がなく寒かった。個室のシャーワーも温度があがらなかったので、共同シャワーを使って凌いだ。この後のホテルも寒いのは一緒。経済的ホテルではこの程度かと割り切ることが必要。<br />ルクソールのリトルガーデン ホテルは、何でも決めるマネージャーが忙しくて掴まらず困ったが、依頼したクルーズの予約などはきちんとしていた。アスワンのヌビアン・オアシス ホテルは、問題ありのホテルで、ここについてはisabonの旅行記に詳しい。最新号の”地球の歩き方”では、このホテルは記載されていない。<br />アブシンベルのノバラ ラムセスも一晩泊るには問題ない。アレキサンドリアのハイド・パーク ホテルは、マネージャーは誠実だけど、設備が古い。直ぐ近くのシー・スター ホテルの方が新しそう。ここが、faxを何回送っても返事を寄越さなかった。 <br />●カイロ考古学博物館:朝9時開館だけど、9時前には既に観光バスが門前にとまり、門の前に行列が出来ている。ここでは、門を入った右側で切符を買い、左側で写真機を預ける事を忘れないよう。館内に入るとき手荷物のチェックが行われ、そのときカメラが見つかると、館外に出てカメラを預け、館内に入る時はもう一度並んで手荷物検査を受けなければ成らない。<br />館内に入ったなら、ツタンカーメンの部屋に直行しよう。ツアーの人たちは、1階から説明を聞きながら上がってくるので、その間ツタンカーメンの部屋は無人。ツタンカーメンの宝物は、2階の相当部分を占めており、その質と量に驚かされる。黄金の面と棺は、その細工を何度みても見飽きない。<br />初日に訪れ、帰国直前に再度尋ねた。<br />●タクシー:初日、考古学博物館とアブディーン宮殿を歩いて訪ねたが疲れた。結局この日の結論は、明日から移動はタクシーにしようであった。<br />タクシーはメータがなく乗る前に値段決めをしなければならない。(先ず乗れと言うこともあるが乗らないこと)先ず5LEと言い、10LEまでで決めようと相談した。この作戦通り市内は、10LE定額で走れ大いにリタイヤ組の体力温存に益した。洪水のような車列の中をタクシーは際どく他の車を避けながら上手く走る。車線、信号など関係なし。信号はあまりないが、厳格に信号を守ると大渋滞になるかも。<br />信号がないから、道路横断は自己責任。2-3日経つとタイミングを取るのが結構上手くなる。<br />しかし、考古学博物館横と、考古学博物館とラムセスヒルトン間の横断は今から考えてもゾーッとする。<br />ナイルヒルトン前の道路横断は、タフリール広場の地下道をお奨めする。<br />●砂漠ツアー:バハレイヤ・オアシスの町バウィーティのホテル”ウエスタン・リゾート ホテル”に砂漠ツアーと町周辺の観光をe-mailで頼んであったが、どうも返信は意味不明の部分が多く、不安だった。しかし結果的には、こちらの要求通りであった。<br />砂漠ツアーは150US$/3人、町周辺観光は60US$/3人、カイロまでの往復の専用車が130US$/3人で満足のいくものだった。町周辺の観光も車で相当の距離を走り、ベトウィーン族の店での昼食、温泉、湖、イギリス山、墳墓群など見所も随所にあった。<br />それにしても、砂漠でのテント(天井なし)での1泊は、素晴らしかった。白砂漠の真ん中で寝袋で眠ったが、意外に寒くなく<br />天の川も見えたし、星も近いのから遠いのまで立体的に見えて、星群の厚さも感じた。<br />●ナイルクルーズ:ルクソールのホテル”リトル・ガーデン ホテル”を通じて予約した。ルクソールからアスワンまで3泊4日のクルーズ。王者の谷、カルナック神殿、ルクソール神殿、エドフ神殿、コム・オンボ神殿、アスワンダム、フルーカ観光まで含めて225US$/1人。船室は5つ星クラス。食事は3食付で1晩の正餐を除いてバイキング。内容は果物から、甘いものまで含め充実していた。乗客はフランス人が多い。日本人グループはいない。途中から韓国人グループが乗ってきた。略満席と思われる。<br />尚、前述のisabonは軟弱なクルーズを拒否して、単独でタクシーでアスワンまで移動した。その時そのタクシー会社の経営者(ピンチヒッターで運転手として来た)と懇意になったようだ。従ってここは男2人旅。<br />▲観光。我々は観光はクルーズのオプションだから、船でいろいろ面倒を見てくれると思っていたが、そうではなく、各ガイド毎にみんなを引率して観光する。船はただ乗せるだけのようなシステム。従って最初の寄港地エドフで我々二人だけが、船に残され、ガイドが来るかと待ったが、誰も来ない。<br />レセプションで電話を借りて、ルクソールのホテルのマネージャに電話したら、船のレセプションと変わってくれと彼らの間で話が決まり、その船のレセプションの人が我々2人を馬車で案内してくれた。結果オーライだけどどういうシステムだか?何故船の人間が案内してくれたか?アスワンの場合はちゃんとガイドが船に迎えに来てくれてアスワンはハイダムからフルーカまで案内してくれたのだが。<br />●コンボイ:ルクソールからデンデラ神殿への移動、アスワンからアブシンベルまでの移動時、車は単独行動でなく隊列を組む。そしてその前後に警備の車が付き、団体行動を行う。このナイルの中流域から上流域に掛けてはテロの発生の恐れがあるとの事。100台を越える車列が移動する様子は壮観。<br />しかしアブシンベルへの移動時、我先に車が走るので、隊列が伸びきり、コンボイの意味を成さない。形骸化している?<br />尚このコンボイのお陰で、アスワンは朝4:30発、ホテルは3:30には出る準備をしなければならない。<br />●列車での移動:カイロからルクソールまで昼間10時間以上の列車の旅だった。111LE。いろいろなガイド本によると、安全上の理由から外国人は、寝台列車での移動に限られるとある一方、インターネット情報では昼間移動したよう事が書いてある。これは、現地で決めようと出かけたが、幸いなことにカイロ駅で昼間の特急の切符が買えた。<br />●アレキサンドリア:もう少し活気のある洗練された街かなと思っていたが、メインの通りが工事中のせいもあって、生気をあまり感じなくて、カイロの騒々しさが懐かしい思いがした。<br />ただポンペイの柱からマスル駅まで歩く途中、昔の大阪の船場並みの賑わいを見せる繊維市場があり活況を呈していた。<br />このあたりの建物も手入れが行き届いていないため、古びているが往時は凄かっただろうと思わせられる。<br />グレコローマン博物館は閉鎖中なので近くの国立博物館に行ったが、ここは結構見所が多く、地下の古代エジプトの展示を見る時間がなくて残念だった。お奨め。<br />それにカーイ・トゥベイの要塞も素晴らしかった。水族館と入り口を間違えないよう要注意。余計な入場料がいる。<br />●買い物:アスワンのスークが買物がし易く何点か買い物をした。カイロと比べると高い買い物をしたようだ。カイロのハンハリーリ、ナイルヒルトン、ラムセスヒルトン、カフェレストランのエクセルシオ近くの革製品店などで買い物をした。<br />貴金属は、ホテルのオーナの奨めで、ハンハリーリに行った。そのときオーナは金製品は、1g135LEが目安と教えてくれたが、店の言い値175LEとの間位が精一杯だった。<br />ラムセスヒルトンアネックスの入った右奥の土産物屋は金額が明記されていて、高くもなく気持ちよかった。<br />▲ヒエログリフ入りのTシャツ:刺繍入りのは、ナイルヒルトンでしか見つけられなかった。ラムセスヒルトンは安かったが、よく確めると文字がプリントだった。<br />●食事:カイロのベルリンホテル近くのEL Princeは、庶民的な割には清潔で美味しかった。フェルフェラでコシャリ4LEを食べたが、何回も食べれるものではない。ラムセスヒルトン・アネックスの1階のレストランで、ターメイヤとビールの取り合わせが美味しかった。45LE。ナイルヒルトンではちょっと変わったナシゴレンとビールで82LE。カフェレストラン”エクシオール”のスパゲティ(茹で過ぎて、うどんのよう)とビールも美味しかった。街中でしかも安くビールが飲めた。食後カプチーノとティラミス風の甘いデザートは最高。40LE。<br />アレキサンドリアのラムル市駅直ぐ近くの海岸べりのバーレストランの昼食の海老のスープとオムレツが少し塩ぱいが美味しかった。35LE。<br />●写真絡みのトラブル:①ピラミッドの中を見てほっとして出てきた所、にこにことエジプト人が近寄ってきて、小さいスカラベをくれ、私の頭にターバンを巻いてプレゼントだと言う。何のことか、と思っていると写真を撮ると言ってカメラを取られ写真を撮られる。横ではisabonがノーと別のエジプト人に言っていたが、こちらは既にカメラを取られ写真を撮られた。<br />さてお金を渡さざるを得なくなり、5LEを渡したが、カメラを返してくれない。そこに居たisabonが、大阪弁で一喝。ようやくカメラを返してくれた。カメラを持って逃げる事をしないだけ良しか?教科書通りのに引っかかってしまった。<br />②王者の谷で、撮影禁止の掲示がなく、入り口から少し入った所で、撮影したら、門番にカメラを取り上げられた。門番が中を見て来いと手振りで示すので、墓を見て出口でカメラを貰おうとすると、警察に言うと罰金が科せられるとかいろいろ言うので、isabonが例によって一喝すると、今度は逆効果で、番人は怒り出し危うくカメラが没収されそうになる。慌てて陳謝すると返してくれたが、一時はどうなるかと思った。<br />よく見ると他の墓は、入り口扉上に撮影禁止の表示があるが、ここは開けた扉の影にあり、よく注意しないと判らない。<br />でも貴重な写真1枚が撮れた。<br />③バハレイヤ砂漠の墳墓群の内部の写真を撮ろうとすると、横に付いて来た番人が撮影料が必要と言い出す。一人10LEと言う。それなら一人が代表するとして10LE払う。2箇所あるから20LE払ったが、なんかインチキくさい。<br />などバクシーシ絡みの不愉快なことが数多くあり、折角、雄大な遺跡に感嘆してもありがたみ半減であった。<br />ということで、思い出すまま書き連ねたが、読者のお役に立てば幸いだが。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /> <br /><br />

リタイヤ3人組のエジプト旅行 22日間

35いいね!

2008/01/29 - 2008/02/19

536位(同エリア5560件中)

2

30

yambon

yambonさん

エジプトは寒かった!が第一印象。我々大学の同級生3人は、
各々千葉、愛知、広島から現地集合し、完全個人旅行の形でエジプトを巡った。数日前に本欄に投稿があったISABONは同じ旅行仲間。
では先ず旅程(3人の行動は必ずしも一致しないので私の場合)
関空→カイロ(5泊)→バハレイヤ砂漠(2泊)→カイロ(1泊)→列車→ルクソール(3泊)→ナイルクルーズ(3泊)→アスワン(1泊)→アブシンベル(1泊)→飛行機→アレキサンドリア(2日)→カイロ(2日)→関空と2008/1/29~2/19の20泊22日の旅。
気付いた事を以下順不同で
●旅行時の為替レート:
1エジプトポンド(LE)=20円 1米ドル(US$)=110円と考えた。
(厳密に言うと、関空で1US$=109.4円 カイロ空港で1EL=19.3円  これはホテル、銀行、ATMで大きくは変わらなかった)
●旅行費用
 エジプト国内も含め航空運賃 146千円
 現地費用   133千円(うち入場料25千円)
 合計   279千円 (除く お土産)
●エジプト航空:今回Eチケットのため、チケットの取り扱いに気を使うことなく楽だった。機内はアルコールのサービスがないので、関空の売店でビールを買い込んだ。(機内持ち込み可)
機種は、エアバスで、座席前に液晶モニターがなく、前面に大きい画面がある形で懐かしかった。食事やサービスは特に不満はない。座席はツアー客で満席。帰りの便は少し空いていたが、満席に近い状態。結構エジプトは人気があるのかな?
飛行時間は、行きはルクソール経由のため17時間。帰りは直行で11時間。それにしても遠い。
●予約:前述のisabonが、e-mail、fax、電話などで昨年夏頃からホテルの予約を始めたが、悪戦苦闘の様子。私も彼がマダガスカル島に出掛けた10月に、留守を預かり連絡を取ったが、タイムリーに回答がない、頓珍漢な答えが返ってくるなど。e-mailがなくfaxを送ってもなしのつぶて、電話で確めると、faxを受け取ってないと。電話が掛かるのだから、faxは届かないはずはないのだが。
1月に、予約した所にリコンファームの連絡しても、確か満足な回答はカイロのみ。
いわゆる経済的ホテルにちゃんとした予約を採るのが間違いかなとも思えてくる。
●電話、郵便
カイロ市内で日本に電話を掛けようとして、テレカを買って掛けたが、着信音はするが、変な音声が入って繋がらない。友人も同じように繋がらずテレカは使えなくなった。そこでカイロ駅に行ったついでに、telcomの事務所に行き電話を掛けた。一度では掛からなかったが、2度目に何とか話せた。隅のデスクに座っている係員に料金を聞くと、1分4LE(80円)とのこと。アレキサンドリアでもラムル市電駅の前の電話局に入り電話した。ここでは1分5LEだった。
いずれにしろここで安く、確実に電話が掛けられる。
日本から予約の件で、faxを送ったときの料金は、1分ちょっとで160円。電話は3分弱で240円。エジプトでも電話代はあまり変わらない。
これでは、ホテルサイドは、2000-3000円位の宿泊費でfaxとか電話などしないだろうなと納得。
因みに、クルーズ船から出した絵葉書は日本まで1.5LE(30円)。10日ほどで届いた。
●ホテル:カイロのベルリン ホテルは、半年前から勤め始めたと言う受付がしっかりしていて、他のホテルの予約、一日ツアーの車の手配など大変助かった。部屋は天井が高く、ベッドが3つあるほど広く、カーテンを開ければ通りが見える。ただ暖房設備がなく寒かった。個室のシャーワーも温度があがらなかったので、共同シャワーを使って凌いだ。この後のホテルも寒いのは一緒。経済的ホテルではこの程度かと割り切ることが必要。
ルクソールのリトルガーデン ホテルは、何でも決めるマネージャーが忙しくて掴まらず困ったが、依頼したクルーズの予約などはきちんとしていた。アスワンのヌビアン・オアシス ホテルは、問題ありのホテルで、ここについてはisabonの旅行記に詳しい。最新号の”地球の歩き方”では、このホテルは記載されていない。
アブシンベルのノバラ ラムセスも一晩泊るには問題ない。アレキサンドリアのハイド・パーク ホテルは、マネージャーは誠実だけど、設備が古い。直ぐ近くのシー・スター ホテルの方が新しそう。ここが、faxを何回送っても返事を寄越さなかった。 
●カイロ考古学博物館:朝9時開館だけど、9時前には既に観光バスが門前にとまり、門の前に行列が出来ている。ここでは、門を入った右側で切符を買い、左側で写真機を預ける事を忘れないよう。館内に入るとき手荷物のチェックが行われ、そのときカメラが見つかると、館外に出てカメラを預け、館内に入る時はもう一度並んで手荷物検査を受けなければ成らない。
館内に入ったなら、ツタンカーメンの部屋に直行しよう。ツアーの人たちは、1階から説明を聞きながら上がってくるので、その間ツタンカーメンの部屋は無人。ツタンカーメンの宝物は、2階の相当部分を占めており、その質と量に驚かされる。黄金の面と棺は、その細工を何度みても見飽きない。
初日に訪れ、帰国直前に再度尋ねた。
●タクシー:初日、考古学博物館とアブディーン宮殿を歩いて訪ねたが疲れた。結局この日の結論は、明日から移動はタクシーにしようであった。
タクシーはメータがなく乗る前に値段決めをしなければならない。(先ず乗れと言うこともあるが乗らないこと)先ず5LEと言い、10LEまでで決めようと相談した。この作戦通り市内は、10LE定額で走れ大いにリタイヤ組の体力温存に益した。洪水のような車列の中をタクシーは際どく他の車を避けながら上手く走る。車線、信号など関係なし。信号はあまりないが、厳格に信号を守ると大渋滞になるかも。
信号がないから、道路横断は自己責任。2-3日経つとタイミングを取るのが結構上手くなる。
しかし、考古学博物館横と、考古学博物館とラムセスヒルトン間の横断は今から考えてもゾーッとする。
ナイルヒルトン前の道路横断は、タフリール広場の地下道をお奨めする。
●砂漠ツアー:バハレイヤ・オアシスの町バウィーティのホテル”ウエスタン・リゾート ホテル”に砂漠ツアーと町周辺の観光をe-mailで頼んであったが、どうも返信は意味不明の部分が多く、不安だった。しかし結果的には、こちらの要求通りであった。
砂漠ツアーは150US$/3人、町周辺観光は60US$/3人、カイロまでの往復の専用車が130US$/3人で満足のいくものだった。町周辺の観光も車で相当の距離を走り、ベトウィーン族の店での昼食、温泉、湖、イギリス山、墳墓群など見所も随所にあった。
それにしても、砂漠でのテント(天井なし)での1泊は、素晴らしかった。白砂漠の真ん中で寝袋で眠ったが、意外に寒くなく
天の川も見えたし、星も近いのから遠いのまで立体的に見えて、星群の厚さも感じた。
●ナイルクルーズ:ルクソールのホテル”リトル・ガーデン ホテル”を通じて予約した。ルクソールからアスワンまで3泊4日のクルーズ。王者の谷、カルナック神殿、ルクソール神殿、エドフ神殿、コム・オンボ神殿、アスワンダム、フルーカ観光まで含めて225US$/1人。船室は5つ星クラス。食事は3食付で1晩の正餐を除いてバイキング。内容は果物から、甘いものまで含め充実していた。乗客はフランス人が多い。日本人グループはいない。途中から韓国人グループが乗ってきた。略満席と思われる。
尚、前述のisabonは軟弱なクルーズを拒否して、単独でタクシーでアスワンまで移動した。その時そのタクシー会社の経営者(ピンチヒッターで運転手として来た)と懇意になったようだ。従ってここは男2人旅。
▲観光。我々は観光はクルーズのオプションだから、船でいろいろ面倒を見てくれると思っていたが、そうではなく、各ガイド毎にみんなを引率して観光する。船はただ乗せるだけのようなシステム。従って最初の寄港地エドフで我々二人だけが、船に残され、ガイドが来るかと待ったが、誰も来ない。
レセプションで電話を借りて、ルクソールのホテルのマネージャに電話したら、船のレセプションと変わってくれと彼らの間で話が決まり、その船のレセプションの人が我々2人を馬車で案内してくれた。結果オーライだけどどういうシステムだか?何故船の人間が案内してくれたか?アスワンの場合はちゃんとガイドが船に迎えに来てくれてアスワンはハイダムからフルーカまで案内してくれたのだが。
●コンボイ:ルクソールからデンデラ神殿への移動、アスワンからアブシンベルまでの移動時、車は単独行動でなく隊列を組む。そしてその前後に警備の車が付き、団体行動を行う。このナイルの中流域から上流域に掛けてはテロの発生の恐れがあるとの事。100台を越える車列が移動する様子は壮観。
しかしアブシンベルへの移動時、我先に車が走るので、隊列が伸びきり、コンボイの意味を成さない。形骸化している?
尚このコンボイのお陰で、アスワンは朝4:30発、ホテルは3:30には出る準備をしなければならない。
●列車での移動:カイロからルクソールまで昼間10時間以上の列車の旅だった。111LE。いろいろなガイド本によると、安全上の理由から外国人は、寝台列車での移動に限られるとある一方、インターネット情報では昼間移動したよう事が書いてある。これは、現地で決めようと出かけたが、幸いなことにカイロ駅で昼間の特急の切符が買えた。
●アレキサンドリア:もう少し活気のある洗練された街かなと思っていたが、メインの通りが工事中のせいもあって、生気をあまり感じなくて、カイロの騒々しさが懐かしい思いがした。
ただポンペイの柱からマスル駅まで歩く途中、昔の大阪の船場並みの賑わいを見せる繊維市場があり活況を呈していた。
このあたりの建物も手入れが行き届いていないため、古びているが往時は凄かっただろうと思わせられる。
グレコローマン博物館は閉鎖中なので近くの国立博物館に行ったが、ここは結構見所が多く、地下の古代エジプトの展示を見る時間がなくて残念だった。お奨め。
それにカーイ・トゥベイの要塞も素晴らしかった。水族館と入り口を間違えないよう要注意。余計な入場料がいる。
●買い物:アスワンのスークが買物がし易く何点か買い物をした。カイロと比べると高い買い物をしたようだ。カイロのハンハリーリ、ナイルヒルトン、ラムセスヒルトン、カフェレストランのエクセルシオ近くの革製品店などで買い物をした。
貴金属は、ホテルのオーナの奨めで、ハンハリーリに行った。そのときオーナは金製品は、1g135LEが目安と教えてくれたが、店の言い値175LEとの間位が精一杯だった。
ラムセスヒルトンアネックスの入った右奥の土産物屋は金額が明記されていて、高くもなく気持ちよかった。
▲ヒエログリフ入りのTシャツ:刺繍入りのは、ナイルヒルトンでしか見つけられなかった。ラムセスヒルトンは安かったが、よく確めると文字がプリントだった。
●食事:カイロのベルリンホテル近くのEL Princeは、庶民的な割には清潔で美味しかった。フェルフェラでコシャリ4LEを食べたが、何回も食べれるものではない。ラムセスヒルトン・アネックスの1階のレストランで、ターメイヤとビールの取り合わせが美味しかった。45LE。ナイルヒルトンではちょっと変わったナシゴレンとビールで82LE。カフェレストラン”エクシオール”のスパゲティ(茹で過ぎて、うどんのよう)とビールも美味しかった。街中でしかも安くビールが飲めた。食後カプチーノとティラミス風の甘いデザートは最高。40LE。
アレキサンドリアのラムル市駅直ぐ近くの海岸べりのバーレストランの昼食の海老のスープとオムレツが少し塩ぱいが美味しかった。35LE。
●写真絡みのトラブル:①ピラミッドの中を見てほっとして出てきた所、にこにことエジプト人が近寄ってきて、小さいスカラベをくれ、私の頭にターバンを巻いてプレゼントだと言う。何のことか、と思っていると写真を撮ると言ってカメラを取られ写真を撮られる。横ではisabonがノーと別のエジプト人に言っていたが、こちらは既にカメラを取られ写真を撮られた。
さてお金を渡さざるを得なくなり、5LEを渡したが、カメラを返してくれない。そこに居たisabonが、大阪弁で一喝。ようやくカメラを返してくれた。カメラを持って逃げる事をしないだけ良しか?教科書通りのに引っかかってしまった。
②王者の谷で、撮影禁止の掲示がなく、入り口から少し入った所で、撮影したら、門番にカメラを取り上げられた。門番が中を見て来いと手振りで示すので、墓を見て出口でカメラを貰おうとすると、警察に言うと罰金が科せられるとかいろいろ言うので、isabonが例によって一喝すると、今度は逆効果で、番人は怒り出し危うくカメラが没収されそうになる。慌てて陳謝すると返してくれたが、一時はどうなるかと思った。
よく見ると他の墓は、入り口扉上に撮影禁止の表示があるが、ここは開けた扉の影にあり、よく注意しないと判らない。
でも貴重な写真1枚が撮れた。
③バハレイヤ砂漠の墳墓群の内部の写真を撮ろうとすると、横に付いて来た番人が撮影料が必要と言い出す。一人10LEと言う。それなら一人が代表するとして10LE払う。2箇所あるから20LE払ったが、なんかインチキくさい。
などバクシーシ絡みの不愉快なことが数多くあり、折角、雄大な遺跡に感嘆してもありがたみ半減であった。
ということで、思い出すまま書き連ねたが、読者のお役に立てば幸いだが。






 

同行者
友人
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
鉄道 タクシー
航空会社
エジプト航空

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  • 高台の上に建つカイロのランドマーク<br />ガーマ・ムハンマド・アリ

    高台の上に建つカイロのランドマーク
    ガーマ・ムハンマド・アリ

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    ガーマ・ムハンマド・アリ内部
    美しい天井と多くの観光客

  • ガーマ・ムハンマド・アリ内部<br />美しい天井の模様と説教壇

    ガーマ・ムハンマド・アリ内部
    美しい天井の模様と説教壇

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    カイロに現存する最古のガーマ(寺院)
    ガーマ・アフマド・イブン・トゥールーン
    回廊に囲まれた中庭
    当日は写真撮影隊が入っていた

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    ガーマ・アフマド・イブン・トゥールーン
    のミフラープ
    メッカのカーバの方向を示し、礼拝はこの壁の方向を向いて行われる

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    世界最大級のイスラム建築
    ガーマ・スルタン・ハサン
    中庭の泉亭と寺院

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    ガーマ・スルタン・ハサン
    泉亭を背に撮影
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    イスラム地区 ズウェーラ門
    休日前の木曜だが、凄い賑わいぶり

  • クフ王のピラミッド

    クフ王のピラミッド

  • 太陽の船と博物館<br />入り口で渡される靴の覆いをつけて入場

    太陽の船と博物館
    入り口で渡される靴の覆いをつけて入場

  • スフインクスとカフラー王のピラミッド<br />スフィンクスとピラミッドは意外に距離があり、タクシーで移動

    スフインクスとカフラー王のピラミッド
    スフィンクスとピラミッドは意外に距離があり、タクシーで移動

  • サッカーラの階段ピラミッド<br />ピラミッド複合建築群の広大な敷地には驚いた<br />この裏手のメレルカの墓は入場可能で入ったが、狩猟を示すレリーフが臨場感があり素晴らしい<br />とてもBC2600年頃のものとは思えない<br />写真撮影不可が残念

    サッカーラの階段ピラミッド
    ピラミッド複合建築群の広大な敷地には驚いた
    この裏手のメレルカの墓は入場可能で入ったが、狩猟を示すレリーフが臨場感があり素晴らしい
    とてもBC2600年頃のものとは思えない
    写真撮影不可が残念

  • ダフシュールの赤のピラミッド内部<br />ここは入り口まで上り、内部へは低い天井を腰をかがめて相当降りなければならず、翌日まで筋肉痛を持ち越した<br />このあたりの壁の形状は、クフ王の大回廊に似ている<br />

    ダフシュールの赤のピラミッド内部
    ここは入り口まで上り、内部へは低い天井を腰をかがめて相当降りなければならず、翌日まで筋肉痛を持ち越した
    このあたりの壁の形状は、クフ王の大回廊に似ている

  • バハレイヤ・オアシスの墳墓群の壁画<br />撮影には、一人10LEを要求された

    バハレイヤ・オアシスの墳墓群の壁画
    撮影には、一人10LEを要求された

  • バハレイヤ・オアシスの先<br />黒砂漠の情景<br />この先に今日の宿泊地白砂漠がある

    バハレイヤ・オアシスの先
    黒砂漠の情景
    この先に今日の宿泊地白砂漠がある

  • 夕刻の白砂漠

    夕刻の白砂漠

  • デンデラのハトホル神殿正面

    デンデラのハトホル神殿正面

  • ハトホル神殿のクレオパトラのレリーフ

    ハトホル神殿のクレオパトラのレリーフ

  • 王家の谷<br />観光客がいっぱい

    王家の谷
    観光客がいっぱい

  • ハトシェプスト女王葬祭殿

    ハトシェプスト女王葬祭殿

  • ハトシェプスト女王葬祭殿からナイル川方面を見る

    ハトシェプスト女王葬祭殿からナイル川方面を見る

  • ラムセス3世葬祭殿

    ラムセス3世葬祭殿

  • ラムセウム(ラムセス2世葬祭殿)

    ラムセウム(ラムセス2世葬祭殿)

  • ラムセウムのレリーフ

    ラムセウムのレリーフ

  • カルナック神殿第一塔門<br />観光客が相変わらず多い。

    カルナック神殿第一塔門
    観光客が相変わらず多い。

  • カルナック神殿列柱室

    カルナック神殿列柱室

  • ライトアップされたルクソール神殿

    ライトアップされたルクソール神殿

  • クルーズ船室と窓外の景色

    クルーズ船室と窓外の景色

  • エドフのホルス神殿の塔門

    エドフのホルス神殿の塔門

  • コム・オンボのコム・オンボ神殿

    コム・オンボのコム・オンボ神殿

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この旅行記へのコメント (2)

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  • わんぱく大将さん 2011/10/19 01:20:16
    エジプトは寒かった!  当たり
    yambonさん

    アラビアンナイトを見ていただき有難うございます。

    一番最初の旅行記、拝見させていただきました。と、いうのも私の初海外がエジプト。それも27年前。そのあとネパ―ルと続くんですがね。

    でも、こんなの見たかな、というのも。ぼけて、忘れたのか?
    私が行ったのは9月1日。まだ、暑い時期でしたが、夜は涼しい。
    その後、何年かたって、仕事でエジプトに行った時は、1月。めちゃ、寒かったです。  やはり砂漠地帯は、さむいっすね。

    リタイア、と言われるので、もう、かなりのお歳かな、と思ってのですが、ちゃいましたか?

     大将

    yambon

    yambonさん からの返信 2011/10/21 16:43:48
    RE: エジプトは寒かった!  当たり
    大将さん
    こんにちは。
    アラビアンナイトと次の光と影の写真には圧倒されました。
    エジプトは、エコノミーの宿だったので寒さが身にしみましたが、その分楽しかったですよ。バハレイヤ砂漠の天井のないテントから見た夜の月も格別でした。今のエジプトの混乱が早く収まってくれればと思ってます。
    所で、仰るとおり、リタイヤしてますから、当時で60歳を少し出てますが、まだまだ12時間の飛行機なんのそのの心意気です。しかし体がついてきますか?
    またよろしく!
    yambon

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