ほとんど修行の日帰り強行モンサンミシェル

2008/01/22 - 2008/01/22

パリ発着の手軽な日帰り観光、、、なぁんて誘い文句もあるけれど、モンサンミシェルってのは、パリから日帰りで行くようなところではない。ある程度は予想していたけれど、これじゃ修行だ。もっとゆっくりと見るべきところだろうな。

エリア モンサンミッシェル(フランス)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: JAL

モンサンミシェルへは、パリから日帰りツアーがいろいろ出ている。どれも内容は似たり寄ったりで、とくにどれがいいということはない。ぼくらはEMIトラベルのものを選んだけれど、たんに少し安かったことと、食事が抜きだったから。たぶん食事が付いてないから、その分安いだけの話で、そうお値打ちというわけではないのだろうけれど…。

ツアーは、基本的にバスに乗りっぱなし。往復とも1回だけこうしたGSでトイレ休憩があるけれど、その他はバス。日本の距離感にすると、東京から名古屋城を見学するためバスで日帰りするようなもの。国内旅行では、おそらくこんな強行軍は選択しない。ま、こーゆーのも海外旅行ならではかもしれないけれどね。

このツアーでは、ノルマンディーの田舎町に寄るという行程が組み込まれていた。まぁ、トイレ休憩を兼ねているのだろう。あるいは穿った見方をすれば、町の長老からバックマージンが…。

邪推するのは、ツアー客に村長さん？からシードルの振る舞いがあったから…。とくに見るべきものがない村だったし。ただ、この町の雑貨屋？で買ったシードルはお値打ちだった。モンサンミシェルなら20ユーロくらいするシードルが、たったの3ユーロ。味も良くて、大いに満足した。

パリから5時間あまりで、ようやくモンサンミシェルが見えてきた。いやはや遠い遠い。皆さんバスでは眠ることに専念してたみたいで、寝ぼけ眼も多い。もちろん自分も行程の大半は居眠りしていた気がする。

モンサンミシェルを目前にして、ちょっと写真休憩。もっとも美しく写真が撮れるところなのだそうだ。こーゆー融通が利くのは、ツアーならではなのだろう。ま、個人で来ても、歩けばいいんだろうけどね。

いまは干潮だから、こうして通路の脚が見えているが、潮が満ちてくると通路ぎりぎりまで水位が上がってくるのだそうだ。

入口の前には、路線バスを待つ人たちがのんびり座っている。ま、こーゆー待ち時間が増えるのが個人旅行のデメリットといえるけれど、待ってる時間がムダってわけでもないし、けっこう楽しそうな表情に見えたりする。

ちょうど昼時だったんで、まずは昼ご飯。すごく有名ですごく高い店ではなく、その近くの店。たぶん値段は半額以下だったと思う。で、オムレツだが、そんなにうまいものじゃなかった。モンサンミシェル名物のオムレツは、あまり褒める人はいない。でも、多くの人がそれでも食べて、まずいと感想を残す。いくら人に言われても、やっぱり自分で食ってみて失敗しないと、ダメなんだろうな。

ご飯を食べてから、いったん入口に戻って歩き直し。ツアーガイドに引っ張られて中に入ってしまったから、よく見られなかったのだ。ちょうど青空が広がっていたので、記念にパチリ。思えば、パリとかロンドンで青空だったのは、ほとんど経験がない気がする。この地も冬季はさほどいい天気に恵まれる場所ではないから、かなりラッキーだったんだろう。

教会の入り口の階段。あとで写真を見返してみると、ほとんどが階段だったことに気付く。まぁこんな形態のところだから、階段だらけというのは当たり前なんだけど、とにかく上り下りばかりさせられるのがモンサンミシェルの教会だった。

頂上付近から駐車場のほうを眺めてみる。すると、干潟にあるというモンサンミシェルの特徴と、偉大なる農業国というフランスの特徴とが、手に取るように見ることができた。なかなか心地よい眺め。

教会のなかは、まぁいろいろな部屋があるのだけれど、圧倒的なインパクトがある部屋というのは少なかった気がする。やっぱり観光客にとっては、モンサンミシェルは立地と外観がすべてという感じ。だから写真撮影のポイントで止まり、オムレツを食うというツアーに人気が集まるのかなぁ。