2000/12 - 2000/12
381位(同エリア393件中)
ひでっくさん
南海の孤島、チリ・イースター島を訪問。
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サンチャゴを出発した飛行機は5時間半後の午後11時、イースター島(Isla de Pascua)に到着。5時間半ですよ、5時間半。ホテルは決めていなかったので空港内の客引きを適当に当たってみる。結局紹介されたおじさんの民宿に泊まることにする。
翌日、朝一番でレンタカーを手配し観光に出発する。なんせ時間がない、明日午後2時の飛行機でサンチャゴに戻るため、今日一日と明日の午前中しかないのだ。島にあるたった一つのガソリンスタンドでガソリンを入れ出発する。なぜかガソリン安かった、チリ本土の4分の3程度。
まずオロンゴという死火山を目指す、かつてここはは聖域だったそうだ。山の頂上からはどこまでも続く水平線を見ることが出来る。それにしてもほんとに海がきれいだ、どこまでも海が広がっている。ここが南太平洋の島であることを実感した。
その後アフ・ビナブでモアイ像との初対面を果たし、続いて海沿いの道を走る。途中いくつかモアイ像のようなものを見かけたが時間がないのでとにかくメジャーな見所を目指す。
30分ほど運転していると左側の山の麓に無数のモアイ像が見えてくる。ここがモアイ製造工場だったといわれているラノ・ラククだ。かつてはここでイースター島のすべてのモアイを作っていたらしい、それを証明するかのようにここには岩に彫られたままのもの、頭の形だけ完成しているものなど、未完成のモアイを数多く見ることが出来る。
よく見てみるとひとつひとつのモアイ像がどれも違う表情をしている。それにしてもどうやってこんなにたくさん作ったのだろうか、そしてどうやって運んだのだろう、考えれば考えるほど不思議だ。
ラノ・ラククの近くのトンガ・リキには15体のモアイ像が並んでいる。大きなモアイ像が並んでいる様子は迫力があり、個人的にはここのモアイが一番気に入っている。 -
トンガ・リキからさらに進むとアナケナというビーチに着く。ここは白い砂浜とココナツの木々が生えていてどこかのリゾート地みたいだ。ビーチには日光浴をしている観光客や海水浴をする地元の人々もいる。
そしてここにも5体のモアイ像がある。ビーチにあるからか、今までのモアイとは少し趣が違い、涼しげに感じられる。それにしてもここはのんびりするにはいいところだと思う。ココナツの木々のおかげで日陰はあるし、島内で唯一と思われる公衆トイレや水道といった設備もあるし。ベンチなんかもあってバーベキューもできるようだ。近くに西洋人がテントをはっていた、こんなところでのんびりできるなんてうらやましい。 -
昼食のため一度バンガロア村に戻る。海沿いのレストランにはいってメニューをみると“SASHIMI”というメニューがあるではないか。なんの魚の刺身か聞いているとATUN(まぐろ)とのこと。これは頼むしかないでしょう。
出発前にイースター島関連のHPをいくつか見たのですが、その中でイースター島のマーケットでまぐろを売っているとの情報があり、ひそかに期待していた。でもこんなに堂々と(?)レストランのメニューにあるとは、嬉しい限りだ。
迷わず刺身を注文しました。しょうゆあるのかなぁなどと期待に胸膨らませて待つこと10分、きました刺身です、ちゃんとキッコーマンのしょうゆ、そしてわさびも一緒です。お味のほうもGOOD、量も結構あったし満足です。 -
イースター島でやっておきたかったことは2つある。ひとつはまぐろを食べること。もうひとつは朝日を見ること、しかもモアイ像から昇る朝日を見ることだ。ひとつめは達成した、満喫した。が満喫しすぎたことによりふたつめをあきらめざるをえない状況になっていた。前夜かなり飲んだためとてもじゃないけど日の出前には起きられないだろうと思っていたのだ。前日民宿に戻った時はもう朝日はあきらめていたので目覚ましもかけずに寝た。
ところが幸か不幸か朝の6時過ぎに目が覚めた、外を見ると白んではいるもののまだ日の出までには時間がありそうだ。空にはちょっと雲があるがこれは行くしかないだろうと思い急いで準備して出発する。なんだか頭が重い気がするが…。
外はだんだん明るくなってきている、昨日一度通っている道ということもありスピードを上げて目的地のトンガ・リキを目指す。
トンガ・リキに到着、それとほぼ同時に太陽が昇り始めた。急いでモアイの前まで行く、何とか間に合ったようだ。
トンガ・リキから戻り、民宿で朝食。その後バンガロアの村の中心に行って買い物などをする。毎週土曜日は市が立つらしく(といってもテーブル4〜5つ分のスペースに野菜、果物、魚などが並ぶ程度だが)にぎわっていた。まぐろも市に並べられていた。
1時前に空港に到着、そこで民宿のおじさんとお別れの挨拶、首に貝の首飾りをかけてくれた。あっという間だったが楽しく充実した日々だった。人も親切だし、食べ物もおいしいし、遺跡観光以外にも魅力のある島だ。機会があればまた是非来たいと思う。午後2時30分、サンチャゴに向け飛行機は離陸した。
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