2008/01/28 - 2008/01/28
423位(同エリア844件中)
シベックさん
三重県の東の先端・志摩半島は雪も降らない温暖な土地ですが、それでも、やっぱり冬は寒いです。1月のおわり、所用のあと真珠養殖業を営むの知り合いをたずねました。真珠の玉を採取する浜揚げの時期が一段落し、今は春の作業のための準備期間中のようです。連絡をとると、今日は家庭用の食材として育てている牡蛎を採取するとのこと。様子を見に、お邪魔することにしました。
表紙の写真は、海に浮かぶ真珠筏。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- その他
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浜辺への道
潅木や照葉樹の森をぬって設けられた道。車1台がやっとの山道を真珠工場(こうば)に向かって走ります。
リアス式海岸線のこのあたり、岬の尾根をこんな道が何本も通っています。 -
浜辺の真珠工場(こうば)
車を止め、急な坂道を浜に降りると目的の真珠工場(こうば)でした。HさんとY奥様は、すでに作業中でした。いつも・・微笑ましいおしどり夫婦。 -
筏と作業小屋
主人は雑仕事、Y奥様は牡蛎をむいておられました。早速、ダワダワ揺れる桟橋を通って筏へ・・。
久振りのこの感触、懐かしい。海はべた凪。 -
船2艘
船が3艘もやってありました。
それぞれ使用目的が違うらしい。
あいにくの曇天。
寒さはあるものの風はなし。
浜仕事には、良い日かも・・。 -
海面に映る影
影の部分から海底が望めます。水深3mくらい。
プランクトンが少ないからでしょうか、夏より冬の海は澄み切っています。 -
作業小屋
小屋の陽だまりでY奥様は黙々と作業中。 -
焚き火
手がかじかんだら、
焚火で暖をとります。
空き缶ストーブ。 -
英虞湾の入り江
大きな入り江に、
小さな入り江が幾つもある英虞湾の海岸線。 -
真珠筏
オフのこの時期の筏には
アコヤ貝(真珠貝)は吊るされていません。
沖あいの温かい海に避難されています。
あるのは牡蛎やその他の海産物少々。
その幾つかを見せてもらいました。
このあとに登場します。 -
牡蛎をむく
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牡蛎
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生の牡蛎
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牡蛎むき作業
英虞湾にも土地の牡蛎(かき)が
岩場や磯に生息しています。
小粒で美味しいです。
春の潮干狩りの頃、生で食べた記憶が蘇ります。
今日の牡蛎むきのこの牡蛎は
仙台産の大粒の牡蛎だとか・・。
種付けされたものを購入し育てたそうです。 -
器2個
実の大小で、より分けているそうな・・。
料理によって使い分けるようです。 -
1斗缶
筏の上の小屋の中から微かなにおい。赤々と燃える石油ストーブの上に1斗缶? 蓋を開けたら・・いい匂い。ウーン。まぎれもなく牡蛎の匂いです。 -
蒸しあがり・・
海から上げた牡蛎をそのまま
蒸しているそうです。
味付けは天然の塩水のみ。調味料一切なし。
早速ご相伴にあずかりました。
美味しいです!
結構、塩味が効いています。
いくつでも食べられそう・・。 -
壁にさされた道具
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大粒の牡蛎
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筏の上に海鼠
マナマコの活動が活発な時期は晩秋から晩春。
この辺にも海鼠(ナマコ)が時々出没するそうです。
見つけては捕獲し網に入れ筏で飼っているそうです。
2匹見せてもらいました。
「生きながらひとつに凍る海鼠かな」 松尾芭蕉 -
海鼠(なまこ)
日本人とナマコの関係は深く、江戸時代には天下の三珍の一つとして越前のウニ、長崎の唐墨(からすみ)と共に三河の海鼠腸(このわた:ナマコの腸の塩辛)が挙げられています。 -
見える海底
ゆらゆらしたみなもを透して見ると、海底が見えます。今日は、まったりした穏やかな海です。 -
作業中・・
-
養殖中!海葡萄
海葡萄と言えば沖縄を思い出します。こちらでは、海葡萄の養殖を試験中だとか・・。
その一端を見学。上手く育ってくれると良いですね。 -
筏の影
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ホンダワラ藻
藻に付いたモズク。写真中央あたりの藻についた糸の塊のような部分が藻付く(モズク)です。採取するのが大変そうです。 -
藻に付くモズク
写真中央の光沢のある、ぬめりのありそうな部分。ホンダワラと言う藻に付き育つそうです。 -
クロス模様
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筏の風景
-
閑散とした浜風景
シーズン・オフの今、実に静かです。人の笑い声も、鳥の声もなく・・。時間が止まっているかのような風景。たた、海が空をうつして光っています。 -
冬の筏(いかだ)
籠に入れられ
筏にぶら下がっているはずのアコヤ貝は、
暖かい海に避難させられ、
この時期、
筏には何もぶら下がっていません。
筏だけが浮かんでいます。 -
浮(うき)に付いた海藻
筏を支えるウキ、そのウキに海藻が付着していました。青い海の水・・。透きとおっています。 -
曇天の太陽が写る
空っぽの真珠筏。
うすく照る大陽が影を落として
波間がかすかに輝きます。 -
鏡のような海面
静かな立石浦の海。
僅かにさざ波が見えて・・。 -
桟橋
陸から筏には、桟橋を渡ります。だわだわと揺れる木の桟橋、トランポリンのようです。 -
浜辺
海底が透けて見える浅いなぎさ。 -
桟橋と作業小屋
桟橋のある風景。
こんな風景が海岸線に沿って
点々と見られます。 -
光る貝殻
貝殻の集積場で・・。
虹色に輝くアコヤ貝(真珠貝)の
貝殻は不思議な光を放つラスター彩。
古代ペルシャの輝き・・。 -
シダ
-
木の実
ハンの木の実。
昔、農家では稲を干すハサの支柱に使うため、
畦道に沢山植えられていました。
雄花は房状で
赤く垂れ下がって春に咲きます。 -
花の蕾も固く
馬が食べると、酔っぱらうと言われる自生のアセビ(馬酔木)の蕾。ドウダンツツジのような釣鐘型の白い花が咲きます。 -
のりそだの浜辺
冬の間、英虞湾でも
ノリやアオサの養殖が行われています。
渚にのりそだの
木や竹の棒が立ち並んでいます。
赤崎の風景。 -
空が写る静かな海
-
紅葉
イチゴの苗が真っ赤に紅葉していました。これまで気が付かなかった紅葉。 -
真珠いかだと小船
シーズン・オフの今、英虞湾の海は静かです。
なんの音も聞こえてきません。 -
真珠筏の風景
グレーの海面がシルバー色に光っています。曇り空の海の光景。 -
海辺に咲く花
アロエの赤い花が咲いていました。
海の仕事は切り傷が多いとか・・。
傷の手当てに使うのでしょうか? -
スイセン
-
あこや貝の貝殻
怪しげな光を放つアコヤ貝。草や落葉に埋もれながらも奇麗なラスター彩。人を虜にする光・・。 -
真珠筏が浮かぶ英虞湾(あごわん)
白岸山中から見た
真珠筏が浮かぶ
志摩・英虞湾の海のすがた。
対岸は登茂山。 -
帰りの道
真珠養殖の作業は今、シーズン・オフです。
浜辺に建つ作業小屋には、
人影も見られず、行きかう船も少なく
静かな英虞湾の風景でした。
冬の時期、副業の海苔や牡蛎などを
収穫しているそうです。が・・、
量は少なく家庭の食卓にのぼる程度だとか・・。
久振りに穏やかな冬の英虞湾を
堪能しました。
また訪れたい志摩半島・阿児の海でした。
〜おわり〜
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この旅行記へのコメント (10)
-
- しゅんはさん 2008/07/04 21:50:50
- 牡蠣‥‥
- シベックさん
お久しぶりです
的矢にあるしゅんはの拠点も浜辺は牡蠣でいっぱいです。
冬の大潮に、下の浜に降りて牡蠣を採ったこともあります。
でも、おかげで夏は裸足で泳ぐことはできないんですよ。
しゅんは(*^_^*)
- シベックさん からの返信 2008/07/06 00:02:18
- RE: 牡蠣‥‥
- しゅんはさん、こんばんは!
お久しぶりですね。
志摩の海見ていただきうれしいです。
>的矢にあるしゅんはの拠点も浜辺は牡蠣でいっぱいです。
冬の大潮に、下の浜に降りて牡蠣を採ったこともあります。
でも、おかげで夏は裸足で泳ぐことはできないんですよ。
私の田舎の英虞湾も的矢湾と同じです。
砂浜が少なく岩場の浜が多いですからね。
子供のころ、ざっくりと足を切ったことは数え切れず・・。
海での怪我は、大げさに血が出るので驚きますね。
どうぞ気をつけてください。
私も昔、冬の牡蛎は磯で採って、そのままよく食べましたよ。
ただ、春が近ずくと卵持ちになりますので、
生では食べませんように・・。
シベック
-
- 旅猫さん 2008/02/23 12:35:23
- 志摩半島・英虞湾
- シベックさん、こんにちは!
志摩半島の英虞湾といえば真珠。
アコヤ貝の養殖筏と入り組んだ湾のの風景は旅情を掻き立てますね。
その入り江だけに特化した旅行記、とても良かったです!
まだ見ぬ伊勢志摩の海へ思いを馳せてしまいました。
それにしても、海鼠を捕まえて網に入れて飼っているというのは、
やはり大きくしてから食べてしまうと言うことでしょうか?
これぞ養殖ですね(笑
旅猫
- シベックさん からの返信 2008/02/23 23:37:52
- RE: 志摩半島・英虞湾
- 旅猫さん、こんばんは・・
ご訪問お気遣い、いつもありがとうございます。
>志摩半島の英虞湾といえば真珠。
アコヤ貝の養殖筏と入り組んだ湾のの風景は旅情を掻き立てますね。
その入り江だけに特化した旅行記、とても良かったです!
お褒め頂いてうれしいです。小さい頃はこんな海で遊んで育ちました。
春から秋までは、行きかう小船で騒がしく活気のある海ですが、
冬はご覧の様な風景です。
静かな海にはホッとします。海も一休みといったところでしょうか。
>まだ見ぬ伊勢志摩の海へ思いを馳せてしまいました。
JR線ではありませんが、近鉄線が英虞湾の真ん中、賢島まで連絡しています。
伊勢方面に来られる時は、是非お訪ねください。
>それにしても、海鼠を捕まえて網に入れて飼っているというのは、
やはり大きくしてから食べてしまうと言うことでしょうか?
これぞ養殖ですね(笑
海鼠の活発な時期は冬です。
真珠筏から海底が見える水深1mほどの渚に、時々散歩しにくるそうです。
それを捕まえては籠に入れ、一時的(冬季だけ)に飼っているそうです。
ころあいを見ては、食材にしているようです。
ナマコは大好きです。コノワタ最高ですね!
お酒のお好きな旅猫さんも、お好きなのでは...(^^ゞ。
シベック
-
- 義臣さん 2008/02/09 16:35:18
- 穏やか
- 穏やかな英虞湾の風景、、
日本の海、、伊勢の海。。
40年以上前の事 男女数人の高校時代の友人達と
今はない「賢島ロッジ」に宿泊、青春の思い出の英虞湾です。
義臣
- シベックさん からの返信 2008/02/09 23:01:48
- RE: 穏やか
- 義臣さん、こんばんは。
冬の英虞湾見ていただき、投票も有難うございます。
「賢島ロッジ」という名前は聞いた覚えがあります。
高校生のころ行かれたようで・・青春の良い思い出ですね!
英虞湾の風景は40年前からほとんど変わっていません。
伊勢方面に行かれたら、志摩にも是非お寄り下さい。
シベック
-
- いっちゃんさん 2008/02/07 16:54:17
- 海の幸
- シベックさん こんにちわ
志摩半島・阿児の海・・・拝見いたしました。
昔、自転車で紀伊半島を一周した時、高台の道路から幾つかの
湾内の筏を見た覚えがあります。
阿児の海はこの辺だったのでしょうか!
それにしても牡蠣美味しそうですね
生唾をゴクリです(笑)
こんな食べ方・・ご相伴に預りたいですね。
シヘックさんは山にも海にもお知り合いがいて
山野を駆け巡ったかと思うと
海の幸に・・・
素晴しい地域にお住まいで、お知り合いも沢山いて・・・。
いっちゃん
- シベックさん からの返信 2008/02/08 23:46:33
- RE: 海の幸
- いっちゃんさん、こんばんは。
英虞の海見ていただき、お気遣いありがとうございます。
>昔、自転車で紀伊半島を一周した時、高台の道路から幾つかの
>湾内の筏を見た覚えがあります。阿児の海はこの辺だったのでしょうか!
鵜方、浜島方面を通られたのでしたら、多分見られたことでしょう。
鳥羽から南島方面に向かわれたのでしたら、五ケ所湾かと思います。
いずれにしても近くです。
>それにしても牡蠣美味しそうですね
>生唾をゴクリです(笑)こんな食べ方・・ご相伴に預りたいですね。
浜からの上げたては、お美味しかったです。久し振りに食べました。
でも、牡蛎は生が一番ですね。
>シヘックさんは山にも海にもお知り合いがいて
>山野を駆け巡ったかと思うと 海の幸に・・・
>素晴しい地域にお住まいで、お知り合いも沢山いて・・・。
いえいえ、たまたまです。
でも、いろいろな方面の知人がいることは楽しいことですね。
山も海も好きなシベックです...(^^ゞ。
シベック
-
- イーハンさん 2008/02/06 01:54:34
- 見覚えが〜〜??
- どこだろう??
どうも大崎あたりでしょうか?
鵜方浜ではなさそうです、牡蠣も旨いけれど、バタ貝もいいですね。
今年も早く「のっこみ」が始まるでしょうね
昨年は3回しかいけなかったチヌつりでした、今年は〜〜??
今はカレイが良く釣れてます!
海の匂いがかぎたくなってきました。
- シベックさん からの返信 2008/02/07 03:42:55
- RE: 見覚えが〜〜??
- イーハンさん、おはようございます。
今日出発ですね!お気をつけて遊んで来てください。
旅記に沢山の投票をしていただいたようで、有難うございました。m(_ _)m
>どこだろう?? どうも大崎あたりでしょうか?
>鵜方浜ではなさそうです、牡蠣も旨いけれど、バタ貝もいいですね。
ここは立石浦という入り江です。村の小学校の海水浴場が対岸にあります。
牡蛎もバタ貝も美味しいですね。大好物でーす!
バタ貝はホタテ貝に似ていますが貝柱が違うようですね。
昔は「シオスクイ」と言う貝もいたのですが、最近聞かなくなりました。
>今年も早く「のっこみ」が始まるでしょうね
>昨年は3回しかいけなかったチヌつりでした、今年は〜〜??
>今はカレイが良く釣れてます!
以前は毎週行っていた時期もありましたが、最近はご無沙汰しています。
道具も錆ついていることでしょう...(^^ゞ。
チヌの強烈な引きは今でもおぼえていますが、遠い昔の思い出です。
>海の匂いがかぎたくなってきました。
いいですね!海の匂いは・・。
海を見ると釣りをしたくなりますが、理性が抑えつけます...(^^ゞ。
では・・良い旅を・・(^.^)/~ 。
シベック
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