2004/02/09 - 2006/03/26
3520位(同エリア5215件中)
温泉娘さん
高知の道場は4県の中では一番少なく16ヶ寺。足摺岬は寺から寺までの移動距離が非常に長い。県内の最長が37番から38番で、94km、車で2時間半かかる。
鯨は泳いでいないかな?と太平洋を眺めながら、ゆったりした気持ちで巡った。
写真は31番札所 竹林寺(ちくりんじ)
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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第24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ) 多宝塔
ここには桜の季節に訪れた。室戸岬はもう、散りかけていた。さすが南国土佐は暖かい。
境内にはアコウ、ビロウなどの亜熱帯植物が多く自生している。 -
最御崎寺 鐘石
叩くと鐘のような高い音がする。この音が冥土まで届くとか。
「お〜い、天国のお父さん、聞こえていますか?」
「は〜い、元気だよ。」という返事が聞こえないのは、私の修行がまだまだ未熟だからだろうか? -
最御崎寺 本堂
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最御崎寺付近の室戸岬灯台
空海の名前は高知の空と海から、自ら名づけたという。大師が青年の頃、室戸岬の洞窟にこもり修行してその洞窟から空と海をみて深く感動したという。
その日の天気は晴れで空も海も青く澄みわたっていた。大師に少し近づけたかな? -
第25番札所 津照寺(しんしょうじ) 鐘楼門
竜宮城のような門。海が間近に迫っている。 -
津照寺 鐘楼門を下から見たところ。急な階段の途中にある。
別名「仏の灯台」と云われる。ご本尊の揖取地蔵(かじとりじぞう)が山内一豊を嵐の海で命を救ったという逸話がある。 -
第26番 金剛頂寺(こんごうちょうじ) モモの花
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金剛頂寺 厄坂
大師堂 「東寺」と呼ばれる最御崎寺にたいして、この寺は「西寺」と呼ばれるそうだ。 -
金剛頂寺 大師堂
普通大師堂は南向きなのに対し、ここの大師堂がなぜ西を向いているのか?その理由はこの寺の天狗伝説にあるという。大師が悪さをする天狗を足摺岬西方に追いやり、西を向いて見張っているそうだ。 -
第27番札所 神峯寺(こうのみねじ) 参道
この寺は神峯山山頂に位置し、急勾配の坂道は『真っ縦』を登って辿り付くという表現をするそうだ。遍路ころがしの土佐路の関所と言われる。境内に入っても急な石段を進む。 -
神峯寺 日本庭園 仁王門から本堂まで150段の石段。その両脇に見事な日本庭園があり、池には鯉が泳いでいた。
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神峯寺 弘法大師像
歩いている姿の像 -
神峯寺 不動明王像
不動明王は悪魔をやっつけるために恐ろしい姿をし、すべての障害に立ち向かい、また仏道に従わないものを無理矢理にでも導き救済する役目を持っているそうだ。怖い顔をしている。 -
神峯寺 境内からの眺め
赤に近い桃の桜が満開だった。
またソメイヨシノは咲き初めの頃。駐車場の少し手前に、長い桜のトンネルがあった。あと数日で満開になるだろう。またいつか訪れてみたい寺だ。 -
神峯寺 地蔵
この地蔵様は毎日太平洋を眺めている。 -
神峯寺 同行二人と刻まれている。
意味はお大師様といつも一緒にいるということで、
どうぎょうににんと読む。 -
神峯寺 山門のお遍路さん
帰り道、山門の前で托鉢をしているお遍路さんがいた。母がお賽銭を入れた。 -
第28番札所 大日寺(だいにちじ) 大師堂(左)
この寺は地元の人々の力で守り続けられているという。 丁度お遍路さん達が参拝していた。 -
大日寺 納経所前にこぶしの花が咲いていた。季節折々の風情を楽しむことができる寺という。
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第29番札所 国分寺 本堂(金堂)
柿葺(こけらぶき)の天平様式を思わせる寄棟造りが特徴の本堂は、国の重文。長宗我部国親、元親親子が再建したものというから、今から450年も昔に建てられものだ。
その日は境内のしだれ桜が満開だった。
年年歳歳 花相似たり 歳歳年年 人同じからず -
国分寺 仁王門
ふと後を振り向くと、先程くぐってきた仁王門とお遍路さんが見えた。
境内全体は史跡として国の重文。紀貫之が国司としてこの地に4年間滞在したのは有名だが、歴代の天皇からの信仰が厚かったほか、長宗我部氏、山内氏からも信仰を集めていたという。 -
国分寺 大師堂
大師堂の横にもしだれ桜。この日は天気がよく、また早朝だったので、カメラを手に桜を囲んでいる人が何人かいた。 -
国分寺付近の風景
高知はもう田んぼに水をはっていた。高知は二期作がさかんだというから、一期目の田植えだろうか?はたまたハス畑にでもするのだろうか?
国分寺は「諸国で最もよい土地を選ん建てよ」と聖武天皇の勅願により、741年に行基が建立したという。
今も変わらずよい土地である。 -
第30番札所 善楽寺(ぜんらくじ) 大師堂
30番からは梅雨の季節に訪れた。 -
善楽寺 地蔵絵馬
フェルトのお地蔵様に願い事を書いて、このように壁にかけて帰ったり、持ち帰ったりするそうだ。私も1つ買った。 -
善楽寺 納経所
お軸に朱印をもらったら、そえぎをして乾燥させておく。こんな風に少しずつ揃うとうれしくなる。 -
第31番札所 竹林寺(ちくりんじ) 仁王門
『よさこい節』に登場する僧、純信は江戸時代末期にこの寺の南の坊に住んでいたという。
下手なよさこい節を口ずさみながら門をくぐった。 -
竹林寺
門の向こうに美しくしっとりとした緑が広がっていた。 -
竹林寺 菅笠(すげがさ)
巡礼用品の一つ。同行二人と書いてある。 -
竹林寺 本堂(文殊堂)
本尊の文殊菩薩坐像をまつってることから、文殊堂というそうで、本堂(室町時代の建造)と本尊はとともに国の重文。 -
竹林寺 五重塔
総檜造りの五重塔は高知県唯一のもの。 -
竹林寺は国の名勝の指定を受けている。石畳と緑が美しい。次回は庭園と、同じ五台山にある牧野植物園へも足を運んでみたい。
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第32番札所 禅師峰寺(ぜんじぶじ) 十一面観世音菩薩像
大師が土佐の海の航海安全を祈念しながら十一面観世音菩薩像を刻みご本尊としたそうで、本堂の扉はいつも開いているという。
雨に打たれる観音様は少し寂しそうにも見える。 -
禅師峰寺 池の睡蓮
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禅師峰寺 不動明王
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禅師峰寺 石段と紫陽花
あじさいが丁度見頃の季節だった。 -
禅師峰寺 石仏と奇石
圧倒される石。この石の先から下界が見渡せた。その日はもやがかかっていたが、天気のいい日は土佐湾が一望できるという。日の出と日の入りが特に美しいというので、いつか再チャレンジしてみるつもりだ。 -
禅師峰寺 本堂
この寺は別名「船魂(ふなだま)観音」と呼ぶそうだ。山内一豊も、海上交通の安全を祈念して、参勤交代で江戸に向かう際には必ずここでおまいりしたという。 -
禅師峰寺 地蔵
納経所の近くにいらっしゃった。商売上手なお地蔵様である。 -
第33番札所 雪蹊寺(せっけいじ) 山門
奥に本堂が見える。この寺は長宗我部元親の法号より高福山雪蹊寺になったという。
また運慶晩年の薬師如来像は国の重文。 -
雪蹊寺 2005年改築された本堂
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第34番札所 種間寺(たねまじ)
山門のない寺。 -
種間寺 観音堂(安産の薬師さん)
子育て観音は左手に赤ん坊を抱いており、その周りにはそこの抜けた柄杓が奉納されている。通りをよくしてくれるようにと安産を祈念しているという。 -
種間寺 本堂
コンクリート作りの現代的なお堂。
本尊の薬師如来像は6世紀後半、百済の仏師が帰国の途についたころ、土佐沖で暴風雨に遭いこの地に避難。航海の安全を祈願しこの像を刻んだという。
高知は昔から台風メッカだったのだろうか? -
種間寺 大師堂
大師は唐から持ち帰った五穀(米、麦、栗、キビ、豆)の種を寺にまいたことが、寺号の由来という。
雨降りの日とは言え、境内はお参りをする人で賑わっていた。 -
第35番札所 清滝寺(きよたきじ) 本堂
唐破風の本堂。
唐破風とは、上部が丸くなだらかに拡がる屋根のこと。 -
清滝寺 大師堂も同じく唐破風。
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清滝寺 薬師如来像
この像の胎内くぐり(戒壇巡り)をすると厄除けにご利益があるという。中は前方が全く見えない、真っ暗闇だった。一人でくぐるのは怖かったので旦那さんと一緒にぐるっと一周した。
ご本尊の薬師如来像は重文で、宝物殿に安置されているという。 -
第36番札所 青龍寺 石段
仁王門から本堂まで170段の石段がある。
この寺の紫陽花もきれいだった。
石段を登りきった先に本堂がある。
伽藍配置は唐の青龍寺の様式を模したものだそうで、長い石段の先に本堂、大師堂、薬師堂が一直線に並んでいる。 -
青龍寺 大師堂
ここが大師が唐より独鈷を投げ、海を渡り見つけた先だった。
説明書によると、大師は長安の青龍寺で恵果(けいか)和尚に真言密教の奥義を授けられ、真言八祖になる。帰国にあたって「日本にも青龍寺を建てよう!」と願い、唐から東の空に独鈷(どっこ)を投げた。帰国後、大師が四国の地を巡錫(じゅんしゃく)中、この地の老松に刺さっているのを見つけたとある。 -
青龍寺 波切不動明王の石像
大師が唐から船で帰国途中、嵐に遭い難破しそうになった時、不動明王が現われ、手にした宝剣で荒波を切り開き難を救ったという。その姿を表わしたのが波切(なみきり)不動明王で、ご本尊の波切不動明王は海上の安全、豊漁のご利益があるという。 -
第37番札所 岩本寺(いわもとじ) 本堂
ここにはご本尊が5体あるから、それぞれの御真言を唱えなければならないそうだ。
大師は御真言についてこう説かれている。
『 真言は不思議なり、観誦すれば無明を除く、一字に千里を含み、即身に如法を証す』(般若心経秘鍵)
わかったようなわからないような…つまりまだまだ修行が足りないということかな? -
岩本寺 本堂内陣の天井
この天井には油絵、水彩画、マジックペン画…いろいろな種類の絵が描かれており、強く印象に残った。575枚あるという。 -
第38番札所 金剛福寺(こんごうふくじ)山門
ビラン、アコウなどの亜熱帯植物が茂っている。岩本寺から100キロ、歩き遍路で30時間かかるという。88ヶ所で四国の最南端の寺。 -
金剛福寺 大師堂
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金剛福寺 大師亀
願い事をかなえてくれるという。 -
金剛福寺周辺 足摺岬遊歩道
ここには大師にまつわる足摺七不思議がある。亜熱帯植物のトンネルを抜けると、断崖に建つ足摺岬灯台があった。 -
第39番札所 延光寺(えんこうじ) 本堂
この境内に建つ堂宇は本堂と大師堂のみ。 -
延光寺 梵鐘
国の重文。梵鐘を亀が背負っている。延喜11年(911)の銘が入っており、高知県内でも古いものだそうだ。赤い亀が背中に乗せて竜宮城から持ち帰ったものだといわれている。
この寺で高知の札所はおしまい。第40番札所から菩提の道場へ入る。
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